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2022年夏アニメ簡易感想 その21

 

 

 NHKで開催された「ウルトラマン大投票」。その結果発表が、先日特番で公開されました。僕はリアルタイムでは見ることが出来なかったものの、後日録画でしっかりと確認しました。結果についてはもちろんのこと、佐野史郎さんをはじめとしたゲストの人たちの語りが最高に面白かったです。

 

www.nhk.or.jp

↑ランキング結果に関しては上のリンクを参照。

 

 投票の結果に関してですが、上位に関してはほとんど予想通りでしたね。初代『ウルトラマン』などと並ぶ『Z』の人気などに驚きつつも、納得の結果だったと思います。何より20位の『トリガー』から始まり、1位の『ティガ』に終わるという「光で始まって光で終わる」みたいなランキング構成には神々しさのようなものを覚えましたね。

 そして個人的には最推しウルトラマンである『ウルトラマンコスモス』が10位だったのが最も嬉しかったです。当然の如くコスモスに投票した身としては、ここまでの大健闘を見せてくれたことにテンションが上がります。何よりそれだけ多くの人が同じようにコスモスを好きという事実が示されたのは喜ばしい話です。同じようにコスモスを投票してくれた人たちと是非コスモスについて語り合ってみたい……そう思えるような結果でした。(長くなるので下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第124話「セミファイナルⅢ 『武勇』」

 前回はシロナの猛攻が目立っていましたが、今回は一転してサトシと仲間たちの反撃が主にメインとなっていました。ネギガナイトの盾をキャプテンアメリカよろしく投げ回すといったサトシらしい破天荒な戦法も見ものでしたが、それ以上にウオノラゴンやネギガナイトたちの頑張りが印象に残りましたね。交代はせず最後まで喰らいついてみせた前者と立ったまま気絶するほどの激戦を繰り広げた後者、それぞれの気概を感じさせる内容だったと思います。

 一方でシロナは例によって交代などを駆使した戦術などでサトシを翻弄しており、安定感が凄まじかったです。ステルスロックを仕掛けてくるなど、サトシにペースを掴ませないように徹底していたように感じます。そしてトゲキッスダイマックスしてきた時は本当に驚きました。劇中のサトシのようにメガガブリアスを切り札にしてくると思っていただけに、ラストのシーンには意表を突かれましたね。最後に残ったルカリオがどこまで戦い抜けるのか、次回が気になるところです。それにしてもルカリオってダイマックスしてくる奴とばかり戦っている気がするな……?

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(2期)

第8話「Chance Way」

 2週間ぶりのスーパースター!!はラブライブ予選突破のための新たなステージ探しに苦悩する回でした。その中でLiella!及び結ヶ丘を象徴するものがあるのかというのがこれまた難題で、巡り巡って「結ヶ丘は何故この場所に作られたのか?」という疑問が湧き上がっていく流れが興味深かったです。Liella!として文化祭ライブを辞退する展開もあり、いつになく“この学校のスクールアイドル”としての在り方を突き詰めていたかのような印象を受けます。
 そんな中生徒会の仕事を手伝ってくれるなど、またもや支えてくれる生徒たちの存在が大きく映りました。彼女たちを含めた生徒全員がLiella!をサポートしてくれる形、みんなが繋がる可能性を見つけるまでの流れが実に熱いです。結ヶ丘の賑やかで楽しい面を描き出してくれたかのように、表参道のイチョウ並木でライブを決行するシーンにはテンションが上がりまくりましたね。いつものイメージとは大きく異なる「和」のテイストも、みんなで盛り上がる「お祭り」を表しているようで実に素敵でした。

 一方でサニパの2人の「最後のライブ」発言に衝撃を受けました。自分たちが暮らしてきた島を愛しているからこそ、彼女らがその地でスクールアイドルを続けていく選択をしたことに一抹の寂しさと納得を覚えます。ライバルであり友人であるグループがラブライブにこだわらない道も示した中、東京大会に進出決定したLiella!がどこまで行くのか目が離せなくなりそうです。

 

 

Engage Kiss

第11話「優しく愚かな嘘」

 キサラが優しすぎる……全てを投げ出して自分を選んでくれたシュウに対し、記憶を全て返して彼女の行動に驚きつつも感動してしまいました。悪魔として愛する男を自分のものにするよりも、彼の幸せを願ったのであろう選択に涙が止まりません。契約破棄の代償なのか今度はキサラの記憶が失われてしまいましたが、そのラストを含め実に健気だと感じましたね。

 記憶の返却の中で明かされたシュウのここまでの出来事も興味深いです。互いに利用し合うように始まった2人の関係が、よくここまで親密になれたなぁ、とつくづく思います。シュウに関しては前回の考察通りでしょうが、キサラの方もシュウの記憶を奪ってきたからこそここまでの情緒と感情を得られたのかもしれません。彼の記憶に浸ることで徐々に人間性を獲得していったのだと考えると、上述の行動にも納得がいきますね。(それだけにキサラの名前の由来が「シュウのファーストキスの相手」という事実に何とも言えない気分にさせられる……)

 あとは前回ラストで強敵として立ちふさがったカンナも印象に残りました。まさかのS級に指定されるほどの悪魔となったことに脅威を覚える一方で、現状妹の目的が不明瞭なのが引っ掛かりましたね。今回見せた怒りの表情からして兄を手に入れるつもりなのでしょうが、今回一言も喋らなかったせいでいまいちキャラを掴み損ねました。「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない」的ムーブを決めてくるとは思うので、次回の動向に注目したいです。

 

 

リコリス・リコイル

第11話「Diamond cut diamond」

 クライマックス目前ということもあってアクション満載だった今回。吉松を助けに来た千束VS彼女を仲間に引き入れようとする真島のガチバトルに燃えつつ、ラストのたきな登場にテンションが爆上がりしました。任務よりも千束を選んだたきなの想いの強さなど、ここまでの積み重ねが一気に解消されたかのようなカタルシスが感じられましたね。互いを助け合うために少女2人が揃っていざ最終決戦!という構図は、まさに王道といった趣があって実に素晴らしかったです。一方でエリカの必死の言葉にたきなが無反応だったことなどにモヤモヤを抱えましたが……

 一方DAの真島討伐はほぼ失敗、リコリスの存在も公にされるなど日本がかつてないピンチを迎えているのもポイントでした。日本の歪んだ暗部が曝してみせた真島とロボ太の手腕には正直舌を巻きましたね。(特にロボ太はここ最近有能すぎる)この時点で真島の目的はほぼ達成されたわけですが、ここからどう巻き返していくのでしょうか。

 あとはクルミが別の人工心臓の在り処を見つけ出す展開にも驚かされました。これで千束が助かる見込みが出てきたわけですが、ちゃっかり逃げ出した吉松の存在など不穏な要素も多いので油断は出来ません。吉松に関してはミカの行動に期待したいですね

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第94話「絆にかけて」 

 最高の神回。ここまでバーンの圧倒的な力になす術の無いダイたちの様子ばかりが描かれましたが、今回はポップが決死の作戦で一矢報いてみせました。天地魔闘の構えをどう攻略するのかという問題に、「宿敵シグマが遺したシャハルの鏡で最後のフェニックスウイングを跳ね返す」という答えを見せたラストには思わず膝を打ちました。ここまで慢心極まってポップを侮っていたバーンの焦りまくった叫び声もあって、爽快感が半端なかったです。原作を読んだ時も大興奮した回でしたが、その素晴らしさを見事に引き出してくれたアニメに感謝したいです。

 何よりこの反撃に繋がるまでの流れに、仲間たちの助けがあったことをポップ自身がよく理解していたのが素敵ですね。最後まで身を挺してくれたヒムとラーハルトはもちろんのこと、今この場にいない多くの人たちにも支えられてきたとはっきり言ってくれるのが嬉しかったです。離れていても「魂の絆」で繋がっているという彼の言葉は、たった1人で頂点に立とうとするバーンに対抗出来る最高の力になってくれたと実感しました。ポップの言葉を無条件で信頼してくれるダイの姿も含め、まさに彼らの絆の力を昇華した回だったと言えます。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第24話「よみがえれ!ユウディアス」

 シャツになったユウディアスを元に戻すために奮闘する遊飛たち。しかしその方法がどれもトンチキで、予想以上にシャツを乱暴に扱っていたので本当に戻す気があるのか?とちょっと首を傾げてしまいましたね。(まぁそもそもシャツになった宇宙人を戻す方法なんて普通は考えつかないんですけど)ただその過程で飛んでったユウディアスの中から出てきたカードを回収しつつ、これまでの思い出に浸るという新しい総集編形式は面白かったです。ハタキでホコリを落とすと同時に「デュエリストの誇り」=カードも出てくるという構図は不覚にも上手いと思ってしまいました。

 それでも一向に戻らないユウディアスを助けたのは意外にもズウィージョウ。今は敵対している関係だろうと、かつての部下を放ってはおけない彼の優しさが感じられました。結局のところどうやって戻ったのかはあんまりわからないままユウディアスが帰ってきましたが、長いこと不足していたユウディアスの真面目な要素がようやくまた出てきそうなことにホッとしましたね。

 

 

 全ウルトラマン大投票では他にも僕が投票したウルトラマンや怪獣が次々とランクインしていたのも嬉しかったですね。ウルトラマン部門では『ジード』が15位、怪獣部門ではメトロン星人7位にトレギア13位、リドリアス37位とみんな予想以上に高かったです。それ以外の投票は惜しくもランク外になってしまいましたが、概ね満足のいく結果でした。

 投票に限らず、ゲストの「ウルトラマン語り」も特番の素敵なポイントでしたね。上述の通り本当にウルトラマンが好きな人たちが揃って楽しそうに話している様子は、見ていて本当に楽しかったです。印象に残っているシーンやそれに対する感想を箇条書きすると……

 

  • 金城哲夫氏と話したこともある佐野史郎さんが強すぎる
  • ウルトラマン物語』の子どものタロウいいよね……
  • 街のミニチュアに大興奮のあまりナレーターの話が中々届いていないのがちょっと不憫
  • 怪獣のランキングに女の子の名前(「湊アサヒ」)が入っていることに対する困惑の反応が面白い
  • 初代『ウルトラマン』が5位であることに納得がいかない黒部進さんの気持ち、すごくわかります
  • コスモスの話題で28話(エリガルが登場する回)の苦々しいラストを取り上げてくれたのが個人的には良き
  • ハルキ役の平野宏周さん、ハルキとゼットを足して2で割ったようなおバカキャラだった……?
  • マン兄さんとゼットンたちが向かい合ったままの光景がじわじわくる
  • 関智一さんの「優しさを失わないでくれ」が聞けるとは……
  • 森次晃嗣「実は1話の撮影の前に他の回を撮っていたからダンがどんな奴なのか把握するのに苦労した」
  • 関智一ウルトラマンにはあまり喋ってほしくない」→(「えっ」みたいな反応をするゼロ&ゼット)
  • ジャグジャグに脳を焼かれた人多数
  • 長野博さんのコメント最高すぎる……

 

 こんな感じでしょうか。他にも色々と笑ったり興奮したりととても楽しい2時間でした。ランキングを抜きにしても、多くのウルトラマンのファンとの「好き」を共有出来た場として、見て良かったと思いました。機会があれば、現行の『デッカー』や『シン・ウルトラマン』なども含めた再度大投票をやって、同じようにゲストの人たちのワイワイとした光景を見せてほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。