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2022年夏アニメ簡易感想 その23

 

 

 

 ラブライブシリーズの1作『虹ヶ咲スクールアイドル同好会』。そのメインキャラクターをデフォルメで描いた四コマ漫画『にじよん』がアニメ化する情報が先日発表されました。この情報には本当に驚きました。数あるラブライブのメディアミックスの中でも人気の作品であることは何となく把握してはいたのですが、まさかアニメ化にまで至るとは……にじよん及び虹ヶ咲の人気の高さを改めて感じ取った気分です。

 このにじよんですが、僕自身ラブライブ公式YouTubeチャンネルで公開されているボイス付き漫画をいくつか見たことがあるので、それがいよいよアニメとして動くことになると思うとかなりワクワクさせられます。しかもアニメでは侑も追加されるとのことで余計にテンションが上がりました。通常の虹ヶ咲とはちょっと異なる描写も多い本作(かなしずとかいいよね……)、アニメとして早く見てみたいところです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第125話「セミファイナルⅣ  『衝撃』」

 3話に渡り続いたサトシVSシロナ戦もついに決着ダイマックストゲキッスを如何にして突破するのか注目していたら、予想以上にメガルカリオが頑張っていたことに驚かされました。ダイジェット3連発に耐え切った時点でかなりの快挙ですが、ダイマックス解除後も上がった素早さで翻弄してくるトゲキッスの動きを追い続けて撃破する様子には舌を巻くばかりです。このタフっぷりはサトシの根性を見事に引き継いでいると言えます。

 そしてシロナの切り札たるガブリアスとの決戦では、互いに接近しきったうえでの殴り合いが印象に残りました。守りを捨ててただただ自分の攻めを押し通す戦いぶりには、ボクシングの試合のようなギリギリのイメージを思わず抱きました。最後の一撃をぶつけ合って倒れる瞬間も含め、緊迫感が凄まじかったですね。

 そんな接戦もルカリオのおかげでサトシが何とか勝利。今回はどちらが勝つのかわからなかったので終始ハラハラさせられました。シロナのバトル引退宣言も撤回されましたし、最後まで予想のつかない勝負になっていたと思います。マスターズトーナメントの中では最も熱いバトルでしたね。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(2期)

第9話「勝利のために」

  サニパの2人がウィーンに敗北したという衝撃的なニュースを受ける中で、再び「勝つためにどこまで追求するか」「後輩との実力差をどうするのか」問題に向き合うことになった今回。そして未だに解決していないこの課題について、すみれと可可の大きなすれ違いが描かれていたのがポイントでした。みんなと楽しむことを優先して後輩に黙る選択をした可可に対し、彼女の帰郷問題のためにも敢えて悪者を演じるすみれに何とも言えない切なさを覚えます。

 結局のところ「1人で抱え込みすぎない」ことが重要なテーマだった今回ですが、抱え込んでいた双方の自己犠牲ぶりにやきもきさせられる内容でもありました。正直に話し合えばいいことで悩みすぎるのは問題ではあったものの、どちらも仲間たちのことを想って自分の気持ちを抑え込んでしまう様子が何ともいじらしかったです。

 それだけにクライマックスの2人の抱擁にはウルっときましたし、何より1年生の決意にもグッときました。自分たちの実力不足を何より痛感しているからこそ、送り出すことにも全く臆さないきな子たちに感心させられます。実力差に関してはまだまだ引っ張るようですが、どうにか彼女らの決意に見合った結果が出てほしいですね。

 

 

Engage Kiss

第12話「彼を信じて」

 前回カンナの「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない」的ムーブに期待していた中、本編でお出しされたものが予想を上回っていたことに唖然。兄をたぶらかした女たちを文字通り消し去ろうとする妹のガチヤンデレっぷりには戦慄を覚えました。精神年齢3歳のままシュウと相手の女との情事&兄がクズなヒモと化していく様子を見せられたせいでこうなってしまったという理由にも納得しかありません。まさかシュウのダメ人間っぷりが今になって当人に返ってくるとは……最後の最後でラブコメらしいラスボスが君臨してきたように思えます。

 一方キサラは前回のラストでシュウに記憶を返しただけでなく、自分の記憶まで渡していた模様。しかもこれまで自分の記憶を力の代償として支払っていたことまで判明するなど、彼女の素晴らしい尽くしっぷりを見せてきたことに感動させられます。ヤンデレ悪魔としては落第レベルかもしれませんが、どこまでも一途なヒロインとして個人的な株が一気に上がりました。

 そんなキサラの想いを知ったことで、シュウが「何も失わない」ことを選んだのがまた素敵でした。自分のこれまでの道のりが犠牲ではなく、多くの人たちとの関わりで作られたものだからこその選択を取ったシュウは実にカッコよかったです。アヤノやシャロンも加わっての妹との決戦を描きつつ、キサラがシュウと同じように「手のひらのメモ」を残していた描写などもあって、盛り上がりも半端なかったです。早く次回を見たくてたまらなくなるほどの見事な引きだったと思います。

 

 

リコリス・リコイル

第12話「Nature versus nurture」

 真島戦があっさり終わったと思ったら、吉松の仕打ちとたきなの暴走に胸が痛んだ前半。人工心臓を自身に埋め込んだ吉松に狂気を覚え、彼が向けてきた残酷な2択と心臓を奪おうとするたきなの板挟みに苦しめられる千束の様子はとても辛かったです。前者は殺しの才能を活かしてほしいという親心、後者は生きてほしいという想いが感じられるだけに、完全に自分の死を受け入れている千束の姿があまりにもエグく見えてきます。鬼気迫るたきなを千束が止めるシーンなどはもう見ていられなかったです。たきなの「心臓が逃げる!!」のパワーワードっぷりにはちょっと吹き出しましたが。

 対して後半は喫茶リコリコとしての普通の依頼エピソードに。リリベルたちの強襲からフキたちを守るという至って健全な内容にギャップを覚えますが、いつも通りの華麗なアクションと軽快なトークのおかげで楽しく見られました。特にクルミが最強ハッカーとしての実力を遺憾なく発揮するシーンは結構スカッとしましたね。前回の不満だったたきなとエリカの絡みもフォローされたこともあり、個人的には満足度が高かったです。

 そしてラストは千束VS真島の一騎打ちがまたもや勃発する模様。上述の真島戦のあっさりぶりに肩透かしを喰らっただけに、ここにきて彼がラスボスを務める展開にはテンションが上がりますね。吉松の問題なども残ってはいますが、この対決をやると同時にそれらをどのように解決していくのかも気になるところです。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第95話「最大最後の逆転」 

 前回の熱いラストから一転、絶望に打ちひしがれたかのような回でした。ダイがアバンストラッシュXからのライデイン連発とポップたちが作ってくれた隙を最大限生かして反撃していたシーンは燃えたものの、自分を倒すことの無意味さを淡々と語るバーンに愕然となりました。ヒートアップしていた展開に、冷や水をかけられたかのような気分です。

 地上殲滅の真の本命である「ピラァ・オブ・バーン」の恐ろしさ、そしてバーンを倒したところで地上の崩壊は止められないという事実はあまりにも無慈悲でした。本命の作戦を隠すために自分たちの決戦の機会をも利用するバーンの策略もさることながら、自分が死んでも地上が滅ぼせればそれでいいという姿勢にゾッとさせられます。

 最後のピラァ・オブ・バーンが落とされるシーンの絶望感(落下シーンが妙に長かったのが恐怖を煽っていましたね)、そしてその事実を前に完全に心が折れるダイの姿は何とも衝撃的でした。ここまでの頑張りを全て否定されたようなものなので、諦めかけてしまっている彼らに対しては同情するほかありません。希望を打ち砕くようなとんでもない回でしたね。だからこそ、次回はポップの「あのセリフ」が輝くときなんだ……!!

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第25話「狙われたUTS」

 冒頭、ユウディアスのTシャツ化がほぼ自力だったことが明かされて仰天。あの姿はベルギャー星人特有の形態変化なのでしょうか。ロヴィアンたちが何かをしたわけではない事実には驚いたものの、まだまだユウディアスについての謎が多いことを考えると不思議と納得してしまいますね。

 それはともかく今回はUTSを買収しにきたロヴィアンとのデュエルが展開。ユウディアスのみモンスターゾーンが2つのみという重いハンデを背負う思わぬ形式になってしまったものの、果敢に立ち向かう彼の姿のおかげであまり気にならなかったです。何よりズウィージョウが託してくれた装備魔法を使う展開には燃えましたね。新エースのバニシング・ヘリアカルライザーと装備魔法のギャラクティカ・サイフォスの組み合わせはかなりカッコよかったです。

 そんな中突如宇宙から飛来した「恐怖の大王」なる存在、そしてUTS事務所の地下に隠されていた建造物「宇宙埋蔵金」など、外野では大きく話が動いていたのも印象的でした。行方をくらましていたロンドンもようやく姿を現しましたし、いよいよ今回の事件の全貌が明らかになりそうですね。

 

 

 以前触れた『幻日のヨハネ』のアニメ化情報といい、本編とは異なる作品のアニメ化も活発になってきたラブライブシリーズ。どの作品のキャラも魅力的なので、それを楽しめる作品がより求められているのかもしれないと個人的には考えています。こういったメディアミックスにも力を入れていくことで、シリーズの幅がどんどん広がっていくのはラブライブ全体にとって非常に良いことだとも思います。この調子でラブライブの世界がまだまだ広がっていくことに期待していきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。