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デュエル・マスターズ WIN 第3話「D4」感想

めげないお坊ちゃまの逆襲

ボウイくんは光のライバルとしては割とまともな気がするな……

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  • 誰でも友達!なウィンの態度

 今回のデュエマWINは1話の時と同じように、ウィンVSボウイのデュエマが描かれました。前半はウィンに負けたことを悔しがるボウイの様子がこれでもかと映っており、彼へのリベンジに燃える姿がどこか微笑ましかったです。(トイレットペーパーの無駄遣いはどうかと思いましたけど)

 しかし今回はウィンのボウイへの態度が気になりましたね。早朝のデュエス*1に出演した「プリンス・カイザ」に会いたいばかりに、同じ「D4」であるボウイに紹介してもらおうと駆け寄る姿が引っ掛かりました。そのうえ「オレ前にボウイに勝ってるし今更やっても無駄」「ボウイのことなんかどうでもいい」といった発言はかなりショッキングで、これまで抱いていたウィンの快活さが予想外のところで辛辣さに裏返った印象を受けます。それでいてデュエマ中や終わった後はボウイの戦略を褒めちぎったりするなど、好意的な一面を見せてくるでちょっと困惑してしまいます。(ただ相手のカードを触る時は源さんに手渡された手袋をするシーンがちゃんとしていて素敵でしたね)

 思うにウィンは良くも悪くも他人との距離感が近いんでしょうね。誰に対しても友達のように接するせいか、自分がいいと思ったことや悪いと思ったことを正直に口にしてしまっているように感じます。それが時として、相手に対してすごく失礼な発言にとして出力されてしまうのかもしれません。今はまだまだ微笑ましいといえる段階ですが、いつかとんでもないやらかしをしてしまうのではないかとつい心配になってしまいます。

 

 

  • お坊ちゃまはくじけない!

 対してボウイの方はまともな感性を持っているように見えたのも今回のポイント。ウィンへの怒りに燃えている一方で、彼の言葉にはしっかりと受け答えをするうえ失礼な発言にもツッコむ気概を見せてくるので何だか憎めません。お金持ちであることを鼻にかける発言が多いものの嫌味なところが全くありませんし、それでもウィンに振り回されてしまう様子が実に可愛らしいとさえ思えてきました。

 またデュエマパートではウィンの墓地戦略に対抗してきた点が好印象。《緑知銀 グィムショウ》のような墓地メタカードを投入しつつ、切り札の《ドラン・ゴルギーニ》のフリーズも駆使して場にいるアビスロイヤルの動きも封じるなど、相手を好きにさせように徹底した対策を仕掛けてきたことには感心させられます。(対するウィンも《堕魔 ドゥポイズ》の自壊でアビスラッシュを発動させてきたのがまた良き)負けたのはまぐれと言いつつも、1話での敗北をきちんと活かしている様子はデュエリストとして好感が持てますね。

 そんなボウイですが、ウィンとはいがみ合いながらも何だかんだで対等な関係を築けていると思います。歴代の光文明のライバルキャラに見られた「主人公への感情の重さ」もほとんど見られない点も興味深いです。ボウイには今後もウィンと憎まれ口を叩き合いつつ、互いに切磋琢磨し合う健全なライバルでいてほしいところです。

 

 

  • 豪華な光を奔らせ進む、雷速の富豪龍

ドラン・ゴルギーニ 光文明 (4)
タマシード/クリーチャー:メカ・デル・ディネロ/スーパーカー・ドラゴン/ACE
パワー11500
▪️このタマシードが出た時、相手のクリーチャーを2体まで選んでタップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。
▪️自分の光のクリーチャーまたは光のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが攻撃する時、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。その後、自分クリーチャーの数が相手のより多ければ、次の自分のターンのはじめまで、自分のクリーチャーは破壊されない。

 ボウイがウィンに対抗するために用意した新たな切り札。《アビスベル=ジャシン帝》と同じ最新レアリティ「オーバーレア」を持ったカードです。メガ・デル・ディネロに加えて「スーパーカー・ドラゴン」と「ACE」と3つの種族を持っており、それらの特徴を引き継いだユニークなクリーチャーとなっています。

 まず目に留まるのがそのビジュアル。従来のメガ・ソル・ディネロと比べても鋭いフォルムをしており、さながらミニ四駆クラッシュギアを彷彿とさせます。それでいてドラゴンが寝そべっているように見えるのがまた秀逸で、スーパーカー・ドラゴンの種族に相応しいデザインになっていると感じられますね。(名前の元ネタであるランボルギーニ」の近未来的な要素が見られるのも面白いです)

 カードとしてはタマシードとクリーチャー両方の特性を併せ持つ通称「タマシードクリーチャー(ACEクリーチャー)」であることが最大の特徴。手札や墓地などではタマシードとしてもクリーチャーとしても扱うことが出来、それぞれを参照したカードのサポートが受けられるので利便性はかなり高いです。バトルゾーンでは指定された条件を満たさない限りは普通のタマシードの扱いになりますが、逆に条件を満たせばクリーチャーとして攻撃が可能になります。タマシードの除去されにくさと、クリーチャーの攻撃出来る利点の良いとこ取りが出来る、実に優れたカードタイプと言えます。

 タマシードとしては登場時に相手2体をフリーズさせるcipが使えます。同コストに同じ効果を持つ呪文《テッケニア・スパーク》が存在しますが、使い終わった後もタマシードとして利用出来るこちらの方がより優秀に見えますね。*2その後は自身を含めた光のクリーチャーorタマシード4つの条件を満たすことで、パワー11500にしてW・ブレイカーを持つ大型クリーチャーへと変貌します。このカードを含めて光のカードが3枚必要になりますが、揃えるのはそう難しくはないかもしれません。(一方で出したターンに条件を満たしてクリーチャーになっても、召喚酔いで動けない点は頭に入れておくべきでしょう)

 クリーチャーになってからはコスト5以下のクリーチャーの踏み倒し&味方全員への破壊耐性付与を行うアタックトリガーで活躍させられます。破壊耐性は自分のクリーチャーの数が多いことが条件ではあるものの、上述のクリーチャー化の条件を満たしたうえでさらに踏み倒しを行っていればクリーチャーを5体前後揃えられるでしょう。踏み倒せるクリーチャーに関してはコスト以外制約がないため、《奇天烈 シャッフ》のようなロックをかけられるカードなどを使うのがいいかもしれません。いっそのこと劇中のように、2体目のドラン・ゴルギーニを出すのもアリかと思います。

 以上の特性から、光のクリーチャーを複数並べられるデッキなら幅広く採用される余地があるカードと言えます。ボードアドバンテージの増強・維持に優れているので、それらを最大限に活かせるデッキに入れてみたいところです。

 上述のタマシードクリーチャーの特性を活かして《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》と《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》の2体の正義星帝から、ドラゴンであることを利用して《》や《龍世界 〜龍の降臨する地〜》などのカードからと踏み倒し手段はかなり豊富です。他にも破壊耐性と横並びの特性を活かして《大審絆官 イマムーグ》と組み合わせるのも面白そうです。並べるデッキを活かしたシンパシーの軽減を使えるうえ、互いの除去耐性を補い合って強固な盤面を築くことが可能です。それ以外にも組み合わせられるカードは色々とありそうなので、是非探してみたいですね。

 

 

 そして忘れてはならないのが上述でも触れたカイザの存在。彼に関しては今回、冒頭のデュエスタで少し説明された程度でしたが「最強のデュエリストにして若きIT社長」「デュエマの大会の優勝賞金で会社を運営している」といったぶっ飛んだの要素がこれでもかと詰め込まれていました。デュエマの腕に関しても、「赤司測光(あかし・そっこう)」なる強豪デュエリストをこちらが確認する暇もないほどの速攻で倒すレベルだったため開いた口が塞がらなかったです。まぁ開始する前に終わっていたという意味不明な状況は最早シュールギャグの域だったのですが……

 といった感じにとんでもない要素てんこ盛りのデュエリストだったわけですが、個人的に気になったのは彼の隣にいた謎の大男。ラストシーンでも邪神くんが「人間を超えておる」といった発言を残しており、この男が人外である可能性は極めて高いです。もしかしたらウィンにとっての邪神くんのように、この男もカイザの相棒であるクリーチャーなのかもしれません。もしやこの男が「暴竜爵」だったりして……?カイザに関しては人格も戦略についてもまだまだわからないことだらけでこれ以上考察の余地がないのですが、それでも色々と妄想を膨らませてしまいます。ウィンがカイザと対面する時を楽しみにしつつ、彼の動向に注目していきたいと思います。

 

 

 さて次回はシラハマの地で目撃される謎の珍獣「チバカブラ」を追うことになる模様。まんまチュパカブラな見た目でデュエマするうえ、負かした相手の「デュ液」なる血液を吸い取るなどツッコミどころ満載の設定に早くも笑いが止まりません。というか何で今やってる遊戯王チュパカブラネタが被るんだよ!?それ故間違いなくカオスなギャグ回になることが予想されるので、次回は肩の力を抜いてゆったりと楽しみたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:恐らくは「おはスタ」を意識した番組だと思われる。

*2:とはいえ、あちら側もインパクトカードであることや《スパーク》の名称指定が可能といった差別点が存在しているので、一概にどちらか良いとは言い切れない。