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2022年夏アニメ簡易感想 その19

 

 

 

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 来月に放送が迫っているガンダムシリーズの新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のPV第2弾が先日公開。僕もチェックしてみたのですが、予想よりも爽やかなイメージを覚えました。学園を舞台にMSを駆っていく生徒たちの群像劇、という事前情報の通りの世界観もさることながら、主人公・スレッタの天真爛漫そうなキャラクターが印象に残ります。おのぼりさんながら目的のためにひた向きに頑張る……そんなパワーが彼女には感じられます。YOASOBIさんの主題歌も相まって、かなり明るい気分になりましたね。

 一方で生徒たちのセリフなど、不穏な要素も見え隠れしているのがまた面白いところ。それぞれ大人たちの思惑のために利用されて・あるいは利用していく彼らの物語にも注目が集まります。(あとチラッと映った謎の無機質ヘルメットのお姉さん吹き出してしまいました。あの人が本作の仮面枠なんでしょうか)様々な少年少女たちが描かれていくであろう本作の放送が楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ラブライブ!スーパースター!!(2期)』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

ポケットモンスター

第123話「セミファイナルⅡ 『幻惑』」

 念願のサトシVSシロナの対決は、シロナ側が圧倒していく展開が目白押しでした。初手不意打ちから始まり催眠夢喰い、てんめぐエアスラと現実の対戦でも猛威を振るった手でサトシに何もさせずに追い詰めていく様は、まさにチャンピオンに相応しい風格です。サトシの手を知り尽くしているからこそ、あちら側の策を先回りして封じているのがわかりやすかったですね。

 中でも印象的だったのはやはりミカルゲでしょう。カイリュー、ゲンガー、ピカチュウとサトシの主力を次々と倒していくのもあって、個人的に今回のMVPだったと思います。特にピカチュウに敗れても道連れで倒し、役割を終えたいぶし銀な活躍に惚れ惚れさせられます。

 もちろんサトシの方も負けじと応戦していたのも良かったですし、ピカチュウが『DP』で編み出したカウンターシールド戦法を再び披露してくれたのがファンとしては嬉しいところ。攻撃は最大の防御」というサトシのスタイルを体現した技の応酬には思わずニヤリとしてしまいます。

 

 

Engage Kiss

第10話「待ち望んだ最悪」

 シュウの母親に成りすましていたアスモデウスの目的が「シュウの妹・カンナをゲートにして大量の悪魔を召喚する」ということが判明し、それを止めるための最後の戦いがいよいよ始まりました。しかし事実を隠蔽しようとするミハイルたちが道を阻んだり、カンナを殺すことで事を終わらせようとしているシャロンと戦ったりと人間同士の諍いがメインだった印象を受けます。この辺りはそれぞれの思惑が入り乱れていて中々にドキドキハラハラさせられましたね。(そんな中実質アヤノに脅されたものの自分から親友に情報を漏らしてくれる凛花(リンファ)がここすきポイント)

 そして今回はシュウの様子が興味深かったですね。マイルズの記憶をまるごと失ったせいか、自分の目的やアヤノの名前すら忘れかけていたことには思わず絶句してしまいました。アスモデウスが見せた母の顔も躊躇なく撃ち抜いた辺りで、彼にはもう過去の記憶はほとんど残っていないという事実を嫌でもわからせられてしまいます。

 それ故か唯一覚えている繋がりであるキサラへの情が深くなっていたのも印象的。すぐさま助けに来るなど、シュウにとってはもうキサラしか残っていないのかもしれません。キサラはキサラで自分のことしか見ていないシュウにショックを受けていたのがまた辛いですね。以前「最後に私が側にいればいい」といった旨の発言をしていましたが、シュウがシュウでなくなっていく現状に耐えられなくなっているのは明確です。シュウの1番になりたいけどそのために彼を犠牲にしたくない……そんなキサラの優しさが感じられました。薄々思っていたけど、やっぱりヤンデレに向いてないよこの子……

 

 

リコリス・リコイル

第10話「Repay evil with evil」

 千束の「喫茶リコリコ閉店」宣言が初っ端から飛び出したことに驚きっぱなしだった冒頭。千束の今後を考えると当然の選択ではあるのですが、今もなお明るく過ごしている彼女の姿を見ていていると前回から引き続いて胸が痛みました。たきなに続いてクルミたちまでもがリコリコを離れていく展開は、まるでこの日常がもうすぐ終わることがゆっくりを自覚させてきているかのように感じました。

 中でも後半の千束とミカのやり取りは目に焼き付きましたね。吉松と千束の間で板挟みになっていたミカの吐露は悲しいと感じる一方で、それだけ千束のことも考えてくれていたという安心感も覚えました。千束もそれを理解したうえで「私のしたかったこと」を全力でさせてくれた2人の父親に感謝するなど、確かな親子の絆を感じ取りました。千束の晴れ着姿もあってこのシーンは泣かずにはいられませんでしたよえぇ。

 そしてDAと真島の対立は、真島の方が一歩リードしてみせた印象でした。汚いことを隠して成り立つ平和を壊すためにリコリスの存在を世に知らしめようとしている目的も明らかになりましたし、裏をかいて民衆を巻き込んだ作戦に感心させられます。まぁ一般市民に戦いをあおるやり方はマスターロゴスかよとか思いましたが……またDAのマキャベリズムや真島の思想、そしてアラン機関の柱の如き狂気の精神性の吉松と、それぞれの歪んだ一面が見え隠れてしていたのも興味深かったです。おかげで狂犬たきなの行動っぷりがかえって癒しになった気分です。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第93話「瞳の宝玉」 

 今回はボロボロのダイに代わり、彼らの仲間たちの勇ましさが数多く見られた回でした。前半は何といってもレオナの啖呵が印象的。自分を側に置くことで愉悦を得ようとするバーンに対し、ダイから託されたナイフで傷をつけるシーンのカッコ良さには痺れました。ダイに希望を与えようとしているのはもちろんのこと、自分という非力な小娘が傷をつけたという事実でバーンのプライドをズタズタにしてくれたのでかなりスカッとしました。

 その後はバーンの「瞳の宝玉」によって他の仲間含めて強制的に戦力外にされたのが可哀想でしたが。(特に「レベル外」とはっきり言われたクロコダイン……)それでも後半以降、自分を犠牲にしてでもダイたちに活路を見出させようとするアバンたちのカッコよさも鮮烈な印象を残してくれました。

 その中でも素敵だったのがポップですね。ダイを必死に引き止めながら仲間の戦いを見守っていたものの、アバンが倒れた時は思わず駆けつけてしまう辺りにウルっときました。どんなに冷静に徹していても、やはりポップにとってアバン先生は見捨てられない存在であることがよくわかります。その後アバンがそんなポップにマトリフの面影を見るシーンも含め、この師弟の関係の深さが再確認出来ました。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第23話「ナルトの華子」

 前作からの定番となっている食べ物ネタのデュエルが本作でもついに登場。しかも今回はつけ麺という題材から予想出来る通り、「大森麺ジャブ郎(おおもり・めんジャブろう)」という忍者デュエリストが相手でした。ユウナの刺客ではあるのですが、つけ麺食べさせるだけで足止めという可愛らしい作戦もあって妙に憎めなかったです。

 というか今回は遊飛たちが「最初の1杯は無料」サービスを利用してバリベルギャー内の888万人分を無料にさせるという横暴があったせいで、つい麺ジャブ郎の方を応援してしまいました。しかも道を封じるために敵が仕掛けたデュエル中、仲間たちは普通に店から出ていたので今回デュエルをした意味はあったのか……?と首を傾げずにはいられません。全体的に主人公側の印象があまり良くなかった回でした。

 一方で役に入り込んだマニャと麺ジャブ郎のデュエルは面白かったです。炎属性の水族VS水属性の炎族というややこしいマッチングもさることながら、デス・ガーディウスとマスクド・ヘルレイザーを麺モチーフに変えたモンスターには吹き出してしまいました。今回はマニャがまたもや負けてしまいましたが(前作といい安立族は中々勝てないな……)、麺ジャブ郎と良好な仲を築けた辺りにもほっこりしましたね。

 

 

 水星の魔女と言えば、7月に公開された「PROLOGUE」が地上波放送されるという情報も発表されました。(本編放送開始の1週間前だそうです)僕はプロローグを見れていないうえ、現在配信しているどのサブスクにも入っていないのでこれはかなり助かりますね。先に見た人たちの反応を見るに何やらとんでもないものが見られるようですが……そちらの放送も実に楽しみになってきました。

 

 

 ではまた、次の機会に。