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デュエル・マスターズ WIN 第4話「結成!チバカブラ捜索隊!」感想

珍獣を見つけ出せ!

千葉さん(声優)が千葉さん(キャラクター)を演じている……こういうネタに弱いのです

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  • ウィンと仲間たちの付き合い方

 今回のデュエマWINはウィンたちの日常を描いたエピソード。謎の珍獣「チバカブラ」を求めてウィンが仲間たちと共に森に繰り出すギャグ回となっていました。デュエスタでチバカブラの情報が公開されてから即座に探しに行く彼らの行動力がまず微笑ましかったです。

 最初に印象に残ったのがウィンのデュエマ友達。1話から登場していた彼らにようやく説明が入ったのは嬉しいところです。走るのが得意な「ランナー」に何でも肯定してくれる「いいやん」、雑学を披露してくる「うんちく」と、キャラクターがそのままあだ名に表れているシンプルさがかえって面白いですね。(個人的には語尾に「知らんけど」と付ける割にはたまに役立つ知識を教えてくれるうんちくが好きです)今回はチバカブラの罠に次々とかかっていいとこなしでしたが、個性豊かな彼らの今後の活躍に期待がかかります。(ちょろっと映っていた彼らのデッキも気になるところ)

 他にも邪神くんとボウイといった、ウィンとの関係性が既に描かれている面々のシーンも印象的。前者はウインナーの報酬としてこき使われ(しかも本物のチバカブラが見つからなかったからウインナーは無しという)、後者は自前のヘリコプターに乗せることになるなど、ウィンの無邪気な傍若無人ぶりに振り回される様子が目につきました。ただ邪神くんはウィンの命令をパチンコのような形で叶えて仕返しするといった、上手い返しを見つけていたことに笑ってしまいました。ボウイの方もウィンを鼓舞したりするなどライバルらしい一面を見せていましたし、こちらも彼との付き合い方が徐々にわかってきたのかもしれません。

 同級生やライバル、そして相棒と様々な仲間との付き合いを見せてきたウィン。今回はそんなウィンと仲間たちの関係がどういうものなのか、1度整理するのにちょうどいい回だったと思います。

 

 

  • 影の薄い人&アビスの謎と秘密

 ウィンたちが探していたチバカブラの正体は「千葉さん」というおっさん(演じているのは声優の“千葉”繁さん)が着ぐるみを着ていただけ……というわかりやすいオチだったのも今回の特徴。何となくそんな気はしていたのであまり驚きはしなかったのですが、千葉さんの「今まで影が薄いから目立ちたかった」という動機に笑いつつも同情を寄せてしまいました。呆れ返る動機ではあるものの同時にある程度理解出来るものなだけに、何とも言えない哀愁を感じますね。

 しかしこの千葉さん、そんな本人のキャラクターとは裏腹にデュエマでは凄まじいハンデス戦術を披露してくるのが面白かったです。《魔薬医 ヘモグロ》による自爆特攻→自己リアニメイトハンデスの流れは序の口、《ジェニーの黒像》と《人形の裏技ペット・パペット》のコンボで徹底的にウィンの手札を削っていく戦術には驚きました。墓地を使うウィンのデッキに対しても、破壊などを駆使して何もさせずに追い詰めていくので素直に感心させられます。対するウィンが《絶望と反魂と滅殺の決断》を墓地から唱えて反撃してくる展開も含め、今回も見応えたっぷりなデュエマパートでしたね。

 

 そしてもう1つ気になっているのが千葉さんの元に現れた《深淵の三咆哮 バウワウジャ》について。千葉さん曰くデッキに紛れ込んでいたとのことですが、このバウワウジャが邪神くんや他のアビスロイヤルとは別の場所で復活していた事実に疑問を抱かずにはいられません。この辺りの謎は邪神くんたちは何故眠りについていたのか?という秘密と密接に関わっていそうな予感がします。

 何より今回のバウワウジャのように、別の場所で復活しているアビスロイヤルが他にもいる可能性が出てきたのが興味深いですね。この先も新規アビスロイヤルを探す展開が何度かやってくるのかもしれません。どのような新規カードが来るのか、どんな物語が展開されるのかも気にしつつ、邪神くんたちの謎と秘密について明かされていく過程を楽しみにしていたいと思います。

 

 

  • 暗き門前に鎮座する三つ首の番犬

深淵(しんえん)の三咆哮(さんほうこう) バウワウジャ 闇文明 (4)
タマシード/クリーチャー:アビスロイヤル/ACE
パワー13000
▪️このタマシードが出た時、自分の山札の上から4枚を墓地に置いてもよい。
▪️自分の闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
▪️ブロッカー
▪️T・ブレイカ
▪️このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
▪️自分のターン中、このタマシードは破壊以外の方法で離れない。

 チバカブラもとい千葉が使用したカード。前回登場したボウイの切り札《ドラン・ゴルギーニ》と同じタマシードクリーチャーにして、アビスロイヤルの仲間の1体です。基本人型のアビスロイヤルにしては珍しく、ケルベロスの如く3つの首を持つ犬のような姿をしているのが特徴的です。地封院ギャイ「ヒイィ~ッ怖い犬!!」他にもアビスの命名法則にも当てはまらないなど、他のアビスロイヤルとは少々異なっています。恐らくはアビスたちの番犬兼ペットの扱いなのかもしれません。(モチーフは洋館の門などに飾ってある犬の彫像でしょうか)

 まずタマシードとしては登場時に墓地を4枚肥やす効果が目に留まります。コスト4で4枚墓地送りは十分ではあるものの、アビスデッキには既に《フォーク=フォック》や《邪侵入》など優秀な墓地肥し要員がいるのが厳しいところ。置物としては悪くないものの、純粋に墓地を用意する役目はそれらに譲るべきでしょう。

 このカードのメインは闇のクリーチャーorタマシード4枚の条件を満たしてクリーチャーになってから。パワー13000、T・ブレイカーかつブロッカーと高水準の基礎スペックを得るうえ、相手クリーチャー1体を破壊するアタックトリガーまで使えるようになります。アビスデッキにおいては現状貴重な確定除去手段となるので、クリーチャーになってからは積極的に攻撃をしていくべきですね。

 そして特筆すべきは破壊(と封印)以外の除去への耐性を有している点。バウンスやマナ送り、シールド送りといった様々な除去の一切を無視出来るのは言うまでもなく強力です。普通の破壊に対しては無力なものの、墓地に送られても他カードで即座にリアニメイトすればいいのでさほど問題にはなりません。相手のS・トリガーを潜り抜け、トドメまで持っていくフィニッシャーとしても使えるのがグッドです。

 これらの特徴から、アビスベル=ジャシン帝》と組み合わせるのに最適な1枚と言えます。強力な打点となるのはもちろんのこと、アビスラッシュのデッキボトムに戻るデメリットも無視して場に居座れるのは非常に有用。真っ先にアビスラッシュを付与して出したいクリーチャー筆頭となるでしょう。アビスラッシュに限らずシラズ死鬼の封》や《ヴィオラの黒像》のリアニメイト効果で出すのもアリですね。トリガーでこれらを経由して出た際は、ブロッカーによる防御が期待出来ます。アビスデッキにおける主力カードとして、今後様々な活躍をしていくことでしょう。

 

 

 さて次回はバウワウジャに続いて新たなアビスロイヤルを探していくとのこと。ウィンのデュエマ仲間をはじめとした誰かが持っているとのことですが、ぶっちゃけ釘バットなどを持った不良やボルシャック姿の着ぐるみ(?)の方に注目してしまいます。今回の千葉さんといい、シラハマは変な奴が多いですね。

 一方デュエマパートではランナーが相手になる模様。予告映像では《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》や《終末の時計 ザ・クロック》らしきクリーチャーが使っていることが確認出来ることから、彼が使用するデッキは【赤青覇道】の可能性が高いです。ただ覇道の方は通常のものとは明らかに異なる見た目をしているのですがこれは一体……?D2フィールドらしきマークも含め、次回もまた意外なカードが登場しそうな予感がしますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。