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2022年秋アニメ簡易感想 その1

 

 

 10月になってからはや数日。秋アニメの時期がやってきました。放送を控えている作品がまだまだあるものの、既に始まった作品も多いのでチェックするのが少し大変ですね。

 しかし今回はちょっと報告すべきことが1つ。今季は感想を書きたいアニメが土日に集中していることが判明し、当ブログ的には非常に悩ましい状況に今置かれています。これらを解決するために簡易感想を分割するべきか考えましたが、とりあえずはいくつかの作品の感想を「ズラす」ことに決めました。そのため既に放送された『SPYxFAMILY』の感想を今回は書かずに後半の簡易ブログで書くことになったので、そちらを楽しみにしていた人には大変申し訳なく思います。

 加えて今回感想を書く新作アニメも1作のみ。少々ひどい状況ですが、ご了承いただければと思います。(少しだけ下に続く)

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第127話「ゴウとエースバーン!はじまりの場所!!」

 マスターズトーナメントを控えた中、今回はゴウの原点に立ち返るようなエピソードでした。エースバーンがヒバニーだった頃に初めて出会った町への帰還、そしてクスネたちとの再会を経てゴウにとっての夢は何なのかを当人に今一度確認させていたような描写が興味深かったです。あの日出会ったミュウの光景を決して忘れず、それでいて他のポケモンたちにも視線を向けていることがわかるゴウの姿には感動しましたね。ヒバニーとの出会いが彼の世界を広げてくれたのだと改めて実感しました。

 さらにゴウが御三家と共に町を守るクスネたちとの共闘を展開するシーンも良かったです。クスネがフォクスライに進化する瞬間で驚きつつ、彼らがヒバニー無しでもやっていけていること証明を感じ取って感激してしまいました。またいつの間にかロケット団を媚びへつらわせているニャイキングや味方であるはずのサシカマスをうっかり飲み込んでしまって焦るウッウなど、敵側がコミカルに描かれていたのも面白かったです。

 あとはダンデがムゲンダイナを見せてきた冒頭も印象的。こういった伝説のポケモンへの対応は珍しいのでちょっと衝撃を受けましたね。ただ頑張ってムゲンダイナを宥めてきたダンデたちの話に聞き入りつつ、一旦ムゲンダイナを託すゴウたちの様子にここでも彼の成長を感じ取りました。でも決勝でこいつを出してくるなよ!?絶対に出してくるなよ!?

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(2期)

第11話「夢」

 ウィーンを打ち破ってラブライブのファイナリストに残ってみせたLiella!。この展開に関しては予想通りだった中、かのんの留学の話が持ち上がってきて驚きました。かのんの最初の夢である音楽への道、それを終盤になってもう1度取り上げることには素直に感心しましたね。現時点ではかのんがLiella!としてみんなと歌うことを優先した中、留学すべきと意義を唱える千砂都の意思の強さにも思わず見入ってしまいます。みんなとの日々も大切だけど、かのんにとっての“夢”はそこで手放していいものなのか?という辺りにきちんと焦点を当てているのは好感が持てますね。

 また冒頭でまたもや問題発言をしてしまったウィーンの背景が明かされる前半も注目ポイント。歌の世界とアイドルの違いを色々とはき違えていたところもありますが、ウィーンなりに真剣に夢を追いかけていたことも同時に伝わってきました。かのんの実力を認めている一方で、彼女がスクールアイドルに甘んじているような状況に苛立つ気持ちもわからなくはないです。絶対に掴みたかった夢を失ってしまったウィーンと、目の前に夢の道を提示されて迷うかのん……この2人の対比が次回どうなるのか非常に気になってきました。

 

 

後宮の烏(からす)

第1話「翡翠の耳飾り 前篇」

 今季からスタートした新作アニメの1つ。王道の中華ファンタジーといった趣きで始まった本作ですが、世界観や用語の把握にまず苦労してしまいました。中国ドラマに疎いのもあって登場人物の名前を覚えるのも大変でしたね。とはいえ劇中の描写や少ない説明で「彼ら彼女らはどういう状況に置かれているのか」をわかりやすく伝えていた点はグッド。

 それらを咀嚼してからはストーリーそのものが割とシンプルであるとわかって楽しめました。主人公の「柳寿雪(りゅう・じゅせつ)」が不思議な力を使って様々なお悩みを解決していく何でも屋的内容ではあるものの、宮女たちの境遇や皇室のドロドロとした背景を軸にしているのが特徴的。特に今回の依頼人である皇帝「夏高峻(か・こうしゅん)」の目的が復讐にあるのが面白いですね。陰湿な世界に置かれながらも、憎き仇を誠実に裁こうと必死になる皇帝の姿には惹かれるものがあります。

 また寿雪が思っていたよりも行動派だったのも印象深かったです。何物も寄せ付けない態度を取りながらも、宮女に変装してでも仕事をこなそうとするアグレッシブさには好感が持てます。食べ物で簡単に釣られてしまうところも可愛らしく、皇帝とはまた違った「ミステリアスのようなその実わかりやすい」彼女に魅力を感じましたね。「烏妃(うひ)」と呼ばれている理由や、ラストで明かされた彼女の髪の秘密なども気になるところです。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第97話「神の涙」 

 勝利を確信したところで立ち向かってくるダイとポップに恐怖を覚えるバーンにちょっとクスッときた感じた冒頭。諦めずに最後まで戦い続ける人間の強さが、バーン側からすれば「異常者」の奇行にしか思えないという価値観の違いが示されていたのが面白かったですね。何より前回までのバーンの余裕を打ち砕いてみせたような気がして少々心が晴れやかになった気分です。

 また今回の最大のポイントであるゴメちゃんの正体「神の涙」が明かされるくだりは衝撃的かつ感動的でした。本来神が造り出したアイテムに過ぎなかった神の涙が、ダイの「友達になってよ」という願いを叶えるためにゴメちゃんになった経緯には何ともウルっときます。それ以外の願いも大したことはないものの、ダイたちにとってはかけがえない出来事ばかり……そんなダイとゴメちゃんの絆が感じられる一幕でした。

 そしてダイの最後の願いを叶えるために消滅するゴメちゃんに泣き、直後に「にせ勇者一行」が立ち上がって応えてくれる展開に燃えました。存在を忘れかけていたにせ勇者の登場という意外性、何より始まりとも言える第1話で関わった彼らが願いを届けてくれる構図にグッときます。以前ダイとポップが語ってくれた「魂の絆」が、ゴメちゃんによってさらに広がったように感じられましたね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第27話「アニメはつらいよ」

 『星のデデデ』かな?とか思ってしまった回。あっちの劇中劇よりはマシな出来でしたが。メェ~グちゃんのイメージ回復のためにアニメを作ろうとするチュパ太郎とUTSの奮闘が描かれましたが、多くの制作工程が次々と紹介され、そこに割り当てられる人員のシビアさが感じられました。完成したアニメも固定作画や作画崩壊、ナレーションの説明で済ませるシーンなど苦労して作っていることがこれでもかと伝わってくる出来で、本作の制作側の心の訴えのようなものが聞こえた気がしてきます。それでいて「カードを書き換える」や「隕石からカードが生まれる」といった遊戯王作品のトンチキ展開にツッコむシーンでは笑いが止まらなかったです。(それと前回の宇宙船問題をオチに持っていくのは素直に上手いと思いました

 また久々に登場したチュパ太郎が大分マイルドに描かれていたのもポイントでした。メェ~グちゃんに捧げる情熱をしっかり見せつつ、制作工程のほとんどを請け負う過労死っぷりを見て彼のメェ~グちゃんへの愛は本物だと確信しました。調子に乗り出すところも見られたものの、以前のチュパ太郎とは違う「愛せる小物」として成長したのでしょうね。何度ダメだしされてもめげずに楽しんで作画を担当する純真な遊飛との関係も良好でしたし、この調子で憎めないキャラクターを貫いていってほしいですね。

 

 

 思えば今季は既に感想を書き始めている『水星の魔女』も加えると、かなりの作品が金・土・日に集まっていることがわかります。週末に注目作をいれる心理もわかる一方で、もう少しバラけてほしかったと考えてしまいます。

 ただこうなった以上はこれを受け入れ、どうにか感想を配分するべきだとも考えています。今季はいつもと比べてもかなり大変な思いをすることになりそうですが、何とか工夫してブログを続けていく所存です。読んでいる皆様には少々迷惑をかけてしまうかもしれませんが、それでもお付き合いいただければ幸いです。

 

 

 ではまた、次の機会に。