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2021年春アニメ&特撮簡易感想 その5

 

 

 

www.kahaku.go.jp

 

 本日、全国で「ポケモン化石博物館」という巡回展が行われることが発表されました。国立科学博物館をはじめとした各博物館とポケモン社がコラボした企画で、ポケモン世界の“カセキ”と現実世界の“化石”を比較しながら古生物学を学べるというコンセプトが非常に興味深いです。こういった「架空の生物を現実に当てはめるとどうなるのか?」という、空想科学研究に通じた内容は非常にそそられるものがありますね。特設サイトによるとガチゴラストリデプスといったカセキポケモンの実物大骨格想像模型も展示されるようでそちらも見逃せません。

 巡回する博物館のうち開催が決まっているのは今のところ4か所。上記の科博での開催は来年の春以降とのことなので僕が見にいくことになるのは当分先になりそうです。1年以上待たされることになりますが、(まぁこれだけのために北海道や島根に行くのも悪くはありません)科博とポケモンの両方が好きな身としては夢のような展示なので開催されたらぜひ行きたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第62話「じめじめジメレオン」

 今回はラスト5分で思わず号泣してしまいましたよえぇ。メッソンがようやく進化したものの進化後のジメレオンとしての姿にショックを受けて巣籠もりする様子は中々に心にきましたが、その気持ちを理解するゴウとの触れ合いで涙が止まりませんでした。子どもたちが常日頃悩んでいるであろう「上手く言語化出来ない“悲しい気持ち”や“苦しい気持ち”」に焦点を当て、1人でいることを肯定する内容には共感を覚えずにはいられません。かつてラビフットの態度に右往左往していたゴウが、ジメレオンに寄り添えるようになったことにも感動します。

 互いの想いを尊重し、一旦離れることになったゴウとジメレオンですが、こういったパートナーとの絆もアリだと示してくれたのは素晴らしかったですね。ジメレオンが気持ちの整理をつけた頃に帰ってくる展開が今から楽しみです。

 また「進化することでポケモンの性格が変わる」という特徴についての説明が入ったのが記憶に残りました。ヒバニーがラビフット→エースバーンになるまでに性格が2度変化していることについても言及していましたし(アニポケで性格の変化といえばサトシのリザードン辺りが代表的ですね)、ポケモンの性格も生態に左右されると言うべき内容を展開していたのもあって非常に興味深かったです。ポケモンの種別や個体差それぞれの魅力について語るサクラギ博士には思わず頷いてしまいましたね。

 

 

灼熱カバディ

第3話「灼熱の世界へ」

 今回は宵越が本格的にカバディに対する情熱を感じ取っていく内容でした。カバディにのめり込んでいく内に、自分が何故スポーツ嫌いだったのか、何故今ここまで必死になれるのかと問いを重ねていき、どんどん情熱のボルテージが上がっていく様子は見ているこっちも燃えました。チームメイトが思い通りに動いてくれないことに苛立っていた中で畦道の言葉と行動にハッとさせられるシーンも印象的です。仲間を思い通りに動かそうとするのではなく、仲間と共に動こうとしていくことに気付きかけているのが素晴らしいです。

 カバディの試合パートはこれまた熱い。2年生コンビ相手に策を弄し、とっさのコンビネーションで立ち向かっていく構図は見応えがありました。中でも普通の作品なら勝利確定であろうシチュエーションでも勝てない展開には驚かされましたね。どちらも一歩も譲らない戦況が二転三転するので、練習試合とは思えないほど濃密な内容でした。

 

 

ましろのおと

第3話「驟雨」

 雪がようやく一歩前進した回。朱利がおばあちゃんの思い出の曲を聴いたことをきっかけに様々な人物と触れ合い、外の世界にも目を向けていく様子が描かれていました。1話2話と比べて明らかにおかしかった演奏も「誰のために弾いたらいいのかわからない」という苦悩からきているのが面白かったですね。祖父のこと以外には興味がなかった彼が他の誰かのために演奏しようと思えただけでも大きな収穫だったと言えます。

 他にも新キャラは濃い面子ばかり揃っており、個人的には「山里結(やまざと・ゆい)」と「神木清流(かみき・せいりゅう)」の2人が印象的でした。結は生き生きとした性格で、雪の朱利へのあんまりな態度や今回の演奏などにハッキリと物申してくれるシーンは見ていてスッキリしました。こちらの抱いているモヤモヤを口に出してくれる気持ちのいいキャラクターですね。(それでいて微妙に俗っぽいのも良き)

 清流の方は優し気な風貌に対して腹黒そうな内面が気に入りました。自分以上の才能に対するコンプレックスを孕んだ仄暗さに惹かれるものがあります。雪に対して「つまらない演奏をしやがって・・・・・・」と内心毒づいているのが面白いですね。それでいて当人の演奏は激しさを感じさせない穏やかで繊細な曲調であった点も興味深いです。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第28話「ダイの秘密」

 ダイの出生、そしてバランが人間を憎む理由が一気に明かされた回。冥竜王ヴェルザーとの戦いで傷ついたバランがアルキード王国の王女「ソアラ」と出会い、ディーノ(ダイ)を身籠り駆け落ちするという中々にドラマティックな展開に心が安らぎました。戦うために生まれたバランが人の優しさや愛に触れて朗らかになっていく様子は非常に微笑ましいです。(まさか「バランは息子を寝かしつけるのが下手」という設定をアニオリで保管してくれるとは・・・・・・)

 そんな幸せもアルキード王国の貴族たちによって打ち砕かれてしまう展開は非常に辛かったです。身を挺して庇ってくれたソアラの「人間を憎まないで」という願いを現在進行形で踏みにじってしまっている点も非常に悲しいです。またアルキード王国の件は僕自身子どもの頃は憤りを感じていましたが、今見てみると王国側の主張や行動もわからなくはないと思えるのが面白いですね。というかソアラの行動がいちいち迂闊にすら思えてくるのがまた複雑な気持ちです・・・・・・

 そんな過去話が終わってからの戦闘はヒュンケルの反撃が展開されていました。相変わらず「死にかけてからが本番」とばかりにラーハルトの攻撃を避けまくるシーンには唖然となってしまいます。その後の「アバンの使徒の断ち切れない絆」で攻撃を防ぐ理論には大笑いした一方、あのヒュンケルがアバンや弟弟子たちとの関係を大事にするようになったことに深く感動しましたね。

 

 

ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ

第15話「超時空の大決戦・後編」

 やっぱり3大ウルトラマン集結は熱い!!「この世界は滅んだりしない」という決して諦めない心の表れと共にティガ&ダイナが現れるシーンは何度見ても心が躍ります。ガイアたちがそれぞれ深海・宇宙・地上と各作品の最終決戦と同じシチュエーションで自身の戦いを繰り広げる演出も痺れます。

 そして願いを叶える赤い玉に頼らず手放すラストも秀逸。安易な力の誘惑に負けず、自ら未来を切り拓く決心を固めて少年たちが成長していく様子を見事に描き切っていました。勉も最終的には大好きなウルトラマン以外の事柄にも目を向けていくようになる点が素晴らしいです。序盤はうっとおしく思っていたお母さんに「大好きだよ」と想いをきちんと打ち明けるシーンなんか、今見るとちょっと涙ぐんでしまいますね。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第44話「不協和音」

 ミミが社長に就任してから彼女の安否について色々と心配してきましたが、まさかマジで洗脳されるとは・・・・・・以前から怪しんでいた社長用AIがデュエル中に割り込んでくる真似までしてきた時はかなりショッキングでした。幸いデュエル終了後は正気に戻れましたが、今後も何かと洗脳されそうなのでまだまだ安心出来そうにありません。それはそれとしてフッフッフ機能って何?

 そして肝心の本編は久々登場のロアによる独壇場でした。デュエルでは非常にカッコよくキメて、ゲッタとウシロウのことを信頼している素振りをしていたのは良かったのですが、肝心の2人にその気持ちが全く伝わっていないのが引っかかりました。(2人に見立てたエース2体を即リリースするのは流石にひどい)本人なりに仲間のことを想っているばかりに「言わなくてもわかるだろう」とでも言いたげな態度を取ってしまってすれ違うのはかなり切ないです。

 それはそれとして遊我が最終的にロア&ネイルとチームを組むことになったラストには本当に驚きました。劇中のデュエリストの中でも上位の実力を持ったライバル2人と主人公のチーム、というだけでテンションが上がります。チームワークに関しては不安が残りますが、この面子がチームルークと戦うことになる展開が今から待ち遠しいです。

 

 

 科博に関しては以前の簡易感想の時にも触れ、「機会があったらまた行きたい」みたいなことを書きましたが、こうしてその機会に巡り合えたのは嬉しいところ。とはいえ来年まで待つことになるので、それまでに待ちきれずにそのまま科博に行ってしまいそうな気がしますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。