僕は“僕”を諦めない
飛羽真×芽依×倫太郎のカップリングはてぇてぇなぁ・・・・・・
- 僕らの“太陽”を救うため
前回は倫太郎にとっても視聴者にとってもかなりハードな展開で心が折れかけましたが、冒頭はその辛さが続くものでした。非情な現実に打ちのめされる倫太郎に彼を励ますものの突っぱねられる飛羽真、という構図は早くも胸が痛くなります。飛羽真の仲間を信じる姿勢がかえって相手を追い詰めてしまっているのがまた悲しいです。本当に辛い人にそういった励ましをするのは逆効果なんだよ飛羽真・・・・・・
しかしその愚直なまでの信頼が倫太郎の心を動かしてからの展開は良かったですね。倫太郎が迷いを断ち切るために飛羽真との立ち合いを所望する流れも大秦寺や尾上さんとの戦いでもありましたし、何より倫太郎の真面目さが良く出ているので納得です。立ち合い後、大の字で寝っ転がるシーンは青春ものを見ているかのような爽やかさを味わいました。
また飛羽真と倫太郎で芽依のことを“太陽”に例えるのが興味深かったですね。ムードメーカーとしてみんなを励ましてきた彼女の暖かさや陽気さを上手く例えていると思います。他のライダーでもそうですが、こういった非戦闘員である人物の存在を大きくすることで「帰るべき場所・日常」としての意味を持たせることはとても大切なことだと考えているので、この芽依の例えには解釈一致といったところです。組織と言う家族・アイデンティティを失った倫太郎が、飛羽真や芽依たち仲間を新たな家族として受け入れることが出来て本当に良かったと感動しました。
- 信頼の激闘
倫太郎が色々乗り越えた後のズオス&ネコメギド戦も魅力満載でした。まず何と言っても開幕の長回し演出に驚かされます。戦闘が始まってからの数分はカットが入らないままカメラがぐるんぐるんと動き回るので少し目が回りました。その分エフェクトもアクションもたっぷりだったので非常に迫力がありましたね。
その後の倫太郎の発言も見逃せません。「僕を諦めない」といった前向きな言葉はもちろんのこと、「飛羽真なら出来る!」「顔を上げろ、須藤芽依!」と仲間に激励を送るシーンには感銘を受けました。(ちなみに後者は15話で芽依から貰った激励の返しになっています。こういう演出は地味にここすきポイント)2人を信頼した末、“くん”や“さん”が取れて仲間を呼び捨てにするという展開はかなりエモいです。新しい家族・守るべきものを見つけ出した倫太郎が新たなスタートを切った証、とも取れますね。
そうして助け出された芽依の着地シーンや謎のキラキラ演出はほぼギャグが入っていましたが、今となっては実に彼女らしいと思えます。ある意味ここまで愉快なキャラクターでやってきたことが功を奏してきたと言えますね。救出後に仲間の似顔絵が入ったバッジを配る場面も芽依らしい笑いを要素が入っているので思わずフフッと笑顔になりました。前回は彼女の安否について心配していましたが、ムードメーカーとして無事帰ってきて本当に良かったです。ところでそのバッジ、商品化する予定はあるんですかねバンダイさん?
- 迫り来る者たち
そんなこんなで倫太郎と芽依の問題もどうにかなった中、周囲の別陣営の動向に不穏な影を落とす展開も多かったです。
まず賢人はまたもや未来が変わったことに驚愕していたのが印象的でした。エレメンタルドラゴンの件に続いて自分の知らない未来を見て驚いていましたが、それでも未来は変わらないとでも言いたげな態度が引っかかります。ここまでしてもあの破滅の未来のことを頑なに信じる賢人にはいい加減考え直してほしいところ。もう君のチャートめちゃくちゃになってるよ?
一方のマスターロゴス陣営は冒頭ストリウスと密会するマスターにいきなり意表を突かれました。お前ら組んでいたのかよ!と驚きを隠せません。(一体いつから協力するようになったのか気になるのですが、考えられるとしたら23話でストリウスがサウザンベースに侵入した時ですかね)本作のあくどいことを考えていそうな2人がつるんでいるというだけで不安になります。しかもストリウスは芽依がソフィアから受け取った謎の鍵をちゃっかり回収していたのでますます心配です。
またマスターに付き従う玲花の態度が気になりました。マスターの命令に疑問を覚えるだけでなく、兄のために戦おうとする姿勢を見せたのは収穫でしたね。マスターに対して絶対の忠誠を誓っているわけではなさそうなので、これは上手く説得すれば仲間に引き込めるのではないでしょうか。ともあれ敵側も少しずつ動き始めていることが描かれたので、上記の展開含めかなり見応えのある回でした。
次回はノーザンベースに神代兄妹&ズオスらが侵攻してくる急展開。マスターとストリウスが組んでいるとわかった今、ノーザンベース側との実質的な決戦になる可能性があるのでテンションが上がります。
そしてブレイズの新フォームもついに登場。序盤から続くズオスとの因縁に決着をつける時がついに来たようです。何よりここ数話にかけて繰り広げられていた倫太郎の苦悩と成長、その集大成がいよいよ見られるかと思うとワクワクが止まりません。次回が待ち遠しい!
ではまた、次の機会に。