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2021年夏アニメ&特撮簡易感想 その1

 

 

 2021年も7月に入りあと半年。アニメに関しても下半期のはじめとして夏アニメがついに始まりました。今季も実に個性的なアニメが揃っています。

 中でもとりわけ楽しみだったのが『ひぐらしのなく頃に』。初回から一挙2話放送と豪華に始まったのもあってかなりテンションが上がりました。ここから毎週何が起こるのか考察しながら見ていけると思うと非常に楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

ひぐらしのなく頃に

第1話「鬼明し編 その壱」

第2話「鬼明し編 その弐」

 ついに始まりました戦慄の解答編。最初はやはり鬼騙し編の解答からやっていくようですね。(とはいえこの作品の性質上、描写をそのまま鵜呑みにしてしまうと危険なので本当に鬼騙し編の裏側なのか少々疑ってしまいますが)家と父を守るために奮闘するレナの「頑張り物語」が展開されていきました。雛見沢症候群を発症しても思考そのものは冷静で、行動とのタイムラグがほとんどないレナの恐ろしさが存分に発揮されていました。彼女が鉈を持っている絵面は実にひぐらしらしいです。母の不倫によって両親が離婚した過去故に、自身の日常を脅かす存在に凄まじい敵意を持つレナの本質が改めて描かれたのも印象深いです。

 現時点で明かされた事実に関しては大半が予想通りでしたが、レナが殺害したのはリナ1人のみというのは意外でした。そのうえリナが悪人ではなくなっていたことに衝撃を受けましたね。レナの父が自分にのめり込み過ぎないように配慮してくれるくらいにはまともになっていて驚きました。(一方これによりレナ父の駄目っぷりが一層際立つことに)1人親という過去まで判明しましたし、鉄平に続いて旧作で悪人のまま終わったキャラに対する掘り下げがなされてきていることに感嘆が止まりません。

 それだけにレナが彼女を惨殺した事実は見ていて非常に辛かったです。沙都子の介入があったとはいえ、それぞれがきちんと歩み寄っていればわかりあえていたかもしれない状況に心が痛みます。些細なすれ違いの積み重ねが結果避けられない惨劇へと繋がっていく、竜騎士07氏らしい展開だったと言えます。

 

 

ポケットモンスター

夏休み直前1時間スペシャル!

 今回はスペシャルという名の総集編。これまでの物語を軽く振り返っていくものでしたが、リモート会議風に展開されていったことに感心しました。その他サトシとゴウの手持ちや名バトル特集、サトシのピカチュウはどれか?クイズなど工夫を凝らした内容に仕上がっていて満足感が非常に高かったです。特にゴウがゲットしたポケモンに関するコーナーが印象的で、前回のアイアンとで89種類目に到達したことなどには驚かされてもらいました。手持ちのタイプランキングではノーマルと水が上位だったのは納得でしたが、一方で毒タイプが3位だったのは予想外でしたね。

 本編の振り返りに関してはゴウのヒバニーの変遷が特徴的でした。ヒバニー時代に編み出した“蹴るひのこ”に強いこだわりを示していて、ラビフット、エースバーンと進化を経てかえんボールに行き着く過程はまとめて見ると非常にエモいです。ゴウの最初のパートナーということもあってここら辺はかなり丁寧に描かれていると再確認しました。

 そしてラストに告知された特別編予告のインパクトが凄まじかったです。ダークライクレセリア、何よりヒカリの再登場には開いた口が塞がりませんでした。(プレゼントのキーワードが「ポッチャマ」だったのもそういうことか!)コハルとの絡みも存分に見られそうですし、放送が待ち遠しいです。

 

 

ヴァニタスの手記(カルテ)

第1話「Vanitas-ラスティ=ホープスの場合-」

 非常にオシャレな色使いと演出に圧倒された作品。「吸血鬼(ヴァンピール)」が存在する架空の中世風の世界観で繰り広げられる内容にワクワクしました。謎の病に苦しむ吸血鬼を治す物語というのも興味深いです。真名(しんめい)、禍名(まがつな)、改竄式(びょうま)、逆演算(ぎゃくえんざん)といった専門ワードの数々には頭をこんがらがせながらも、妙に惹かれるものを感じますね。

 主人公と思われる「ヴァニタス」と「ノエ」のバディものとなるようですが、現時点だと両者のキャラクターと協力する理由が不明瞭なのが気になりますね。見るからに傍若無人なヴァニタスはまだいいとして、ノエの性格がいまいち掴めないので彼次第でこのコンビがどうなっていくのか決まりそうです。恐らくはヴァニタスがノエを振り回すことになりそうですね。

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・X

第1話「破滅フラグを回避したので文化祭で浮かれてしまった・・・」

 去年楽しませてもらった作品も2期がようやくやってきました。前作と変わらないノリで令嬢生活を楽しむカタリナと、彼女を巡って争う男子と女子たちの熾烈な戦いが見られて早速面白かったです。カタリナの鈍感&おバカぶりは相変わらずで、口論を繰り広げるキースとメアリの関係を恋仲と勘違いする思考には思わず苦笑いしてしまいます。

 その後もマリアと魔法省に進むかどうかで盛り上がるなど既存キャラとのこれまでと変わらない仲を見せていきましたが、彼女ら以外との交友も描かれていたのが興味深かったです。特に「カタリナの元気がない時は餌付けすればいい」という認識がモブの女生徒たちにまで伝わっているのが面白いです。その他終盤にジオルドの兄たちも新登場しましたが、彼らが如何にして物語を動かしてくれるのか目が離せません。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第38話「世界会議(サミット)」

 2週間ぶりの本編はルーラが大活躍。パプニカに戻ったと思ったらポップの故郷に行くことになり、はたまたデルムリン島に十数秒里帰りするなどかなりの範囲での行ったり来たりを繰り返していました。ゲームのマップ移動を上手く物語に落とし込んでいると感心してしまいますね。期せずして里帰りすることになったポップの気まずさなどが目に焼き付きます。

 本編ではサブタイにもある通り各国の代表を集めた会議をすることに。ダイ一行ばかりに頼り切りにならずに魔王軍と戦おうとする人間たち、それらをまとめ上げるレオナの勇ましさが強調されていました。この後の展開を考えると一筋縄ではいかないのですが、早い段階で国を越えた協力を提案したのは今思えば英断だったと思います。

 そして終盤印象的だったのが名工ロン・ベルク」ですね。ヒュンケルの鎧の魔剣などを手掛けた名職人である一方、かなり捻くれたキャラにどこか顔が綻びます。特に真魔剛竜剣の話を聞いた途端早口になるテンションの上がりっぷりには思わず笑ってしまいました。どこまでも自分の作る武具にしか興味のない偏屈職人としてのキャラクターがこの時点でよく表現されていたと思います。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第55話「ユウジーンと海」

 令和の時代にダイダロスがここまで強敵感たっぷりで描かれるとは・・・・・・!序盤からロミンの水着姿を堪能することが出来た今回は6兄弟の次男「ゴーハ・ユウジー」とルークのデュエルが展開されました。ユウジーンはユウロとは別ベクトルで気持ちいい性格をしていましたが、イルカと心を通わせたり親友のイルカからもらう過去を持っているなど電波度高めで呆然となりました。イルカといい今回はGX要素で展開されていると感じますね。(すぐに服を脱ぐところとか実にGXっぽい)

 ユウジーンのデッキに関しては海竜族メインのデッキでエースが海竜-ダイダロスというかなり懐かしいチョイスで思わず涙が出てしまいました。アトランティスでもレミューリアでもパシフィスでもない普通のフィールド魔法“海”が使われたのも感慨深いです。ドローが上手くいかず負けてしまったのは少々残念ですが(ドロー力が足りず「小川」を引くのが面白おかしいです)、昔からのファンには結構嬉しい光景でしたね。

 

 

超速パラヒーロー ガンディーン

第2話「秘密:secret」

 前回大志が変身するところまで描かれましたが、今回はそこから一歩先の「力とそれに伴う使命に苦悩する若者」にスポットが当たった回でした。不安に押しつぶされそうになり、転んだ子どもに手を差し伸べることすら出来ない自分のコンプレックスをぶちまける大志の様子は見ていて胸が苦しくなりました。彼の自身の体に対する心の痛みがよく表現されています。それ故に京の叱咤激励が心に響きました。これは挫折した過去を受け入れて、それすらも糧に成長しようとする者たちの物語なのだとここで確信しましたね。

 またグーの故郷であるアラート星について明かされた件も興味深いです。別部族の侵略以上に、多様性の消失によって滅びの一途を辿っているという実情が妙にリアルですね。他者を受け入れない敵勢力の描写といい、本作は「多様性を認めること」も大きなテーマの1つなのだと思いました。大志の父をはじめとして、様々な人たちが彼を支えようとするシーンからもそれを感じ取れます。

 あとはパララグビーについて勉強するシーンが良かったですね。戦いに備えて何かしら準備をする展開はよくありますが、それをパラ競技を見て学ぶ手法には感心しました。陸上以外のパラ競技の紹介にもなりますし、この手法はもっと見せてほしいですね。まぁ残念ながらあと1回しかないんですけどね・・・・・・

 

 

 ひぐらし卒以外にも今季は楽しみにしていた2期作品が非常に多いです。上記の『はめふら』はもちろんのこと、『マギレコ』や『メイドラゴン』など1期の時点で非常に面白かった作品をこうして見れるようになって嬉しい限りです。もちろん続きもの以外にも興味深い作品は多く、今季も十分に楽しめそうです。

 

 

 ではまた、次の機会に。