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2021年夏アニメ簡易感想 その19

 

 

 

 先日仮面ライダーW』が放送された9月6日に、その続編であるアニメ『風都探偵』のイメージボードが公開されました。まず漫画の絵がそのままアニメになったかのようなイラストに驚かされますね。本作オリジナルヒロインのときめもほぼまんまなのが個人的に喜ばしいです。佐藤まさき先生の独自ながらそれぞれのキャラがはっきりとわかるキャラデザの優秀さを改めて感じました。

 このイラストからもわかる通りアニメの力の入れようが何となくですが伝わってくるのも素晴らしいです。上記のツイートから見れる監督のコメントも中々に熱いですし、これはアニメに期待がかかりますね。翔太郎たちを演じる声優は誰になるのかなどを考えながら楽しみに待っていたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第79話「月と太陽、コハルとハルヒ

 定期的に行われるコハルとイーブイの主役回ですが、今回はコハルと瓜二つの「ハルヒ」の登場に驚愕しました。見た目はコハルそっくりですが、快活で見ていて気持ちがいいハルヒからコハルとの大きな違いを感じさせます。中でも“自分のやりたいこと”を探している途中のコハルに対し、“自分の為すべきこと”について悩みながらも前に進むハルヒの対比がかなり印象に残りました。服の入れ替えやそれによる勘違いされて誘拐される展開などそっくりさんならではのお約束要素もあってかなり見ていて楽しかったですね。

 そんなハルヒの相棒であるエーフィブラッキーイーブイとの交流も興味深いです。幼少期のハルヒを支え、彼女の道を照らす灯りとなった2匹を見てイーブイが自らコハルのために動く進歩を見せてくれたのが良かったです。技だけでなくパートナーとの関係についても先輩の後ろ姿を見て学んでいく様子は見ていてほっこりします。皆既日食の下でのバトルもオシャレで好みです。

 敵役である「カツキ」に関してはハルヒと同じように一族の過去に縛られる可哀想な子どもで、それだけに城主となったハルヒのお手伝いという形で過去の無念と今回の手打ちを両方解決したオチには感心させられました。しかしながら1話でまとめようとしたからか全体的にかなり駆け足だったのが引っかかりましたね。ハルヒたちの一族の因縁などおいしい設定が多かったので2話くらいに分けてじっくりやってほしかったです。

 

 

ひぐらしのなく頃に

第11話「祟明し編 その伍」

 前回人間としての自分を切り離した沙都子の独壇場とも言える今回の内容。祟騙し編では意図が全く読めなかった圭一の誘導も全ては大石を狂わせるための手段だったというのですから驚きです。不意打ちとはいえバットで圭一をボコボコにする辺り沙都子が段々と人間をやめているように感じられます。(そんな沙都子も圭一がこれで生きてるとは夢にも思わなかっただろうなぁ・・・・・・)完全に良心を消し去った沙都子の本領発揮が存分に見られました。

 その後の大石の暴走でも迫真の狂気を見せる大石を暴れさせるだけ暴れさせてからの始末は仕事人のような手際。梨花が死んだことを確かめるために頭を撃つなど(『うみねこ』でヱリカがやった“検死”という名の屁理屈ですね)かつての沙都子は完全に消え失せたと思うべきでしょう。こんな状況を見せられたレナは本当に可哀想です。

 そして次回からは「神楽し編」という未知の領域に突入する模様。ここまでやりたい放題の沙都子とエウアを如何にして攻略していくのか楽しみです。

 

 

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜-

第6話「私にしかできないことです」

 前回から覚悟が決まりまくったいろはの猪突猛進ぶりが凄まじい。元々押しの強い子ではあったのですが、やちよのサポートのために強引に門をあけさせようとするなど勢いのある行動力に驚かされます。しかも結局コネクトによる力技で突破するのだから恐ろしいです。その甲斐あってか杏子の協力を得られ、何よりまどかたちとも対面する成果を上げられたことに感激します。本家と外伝の2大主人公の出会いが見られて感無量です。

 他にもみかづき荘に帰る意思を見せたさなと、彼女に触発され計画を止めようと動き出すみふゆが印象的。さなが自分からはっきりとものを言うようになったことにも感動しますが、これまでマギウスに流されるままだったみふゆもようやく“やるべきこと”を見つけ出したようでホッとします。このままやちよとも和解してほしいところ。

 そして例の格好のままだったマミさんとウワサと化してしまった鶴乃が立ち塞がるラストもあっていよいよ物語も加速してきたように思えます。主要キャラが出揃いここからが本番といった感じでワクワクしてきますね。

 

 

ヴァニタスの手記(カルテ)

第10話「Cicatrice-No.69-」

 今回は少しずつ明かされつつヴァニタスの過去の一端が触れられました。前回のラストでヴァニタスが「ドクター・モロー」に見せた態度には何事か、と困惑しましたが、彼をおだてる作戦と聞いて納得。エゲつない話を喜々として語るモローに胸糞悪さを感じながらも嘘の笑顔を見せるヴァニタスが気になって仕方がありませんでした。彼にとって弟と呼べる存在についても判明しましたし、その過去に潜む心の闇がますます不穏な気配を纏ってきている気がします。ラストのノエの独白でもあったように、今最も救いを必要としているのはヴァニタス自身であるのように思えますね。

 そして暴走する呪い持ちを助け出すシーンではヴァニタスとノエのコンビプレーが久々に炸裂してテンションが上がりました。ノエの大胆さとヴァニタスの冷静さが合わさり最強に見える、とでも言うべきな活躍ぶりは見ていてスカッとします。そんな2人を見たローランも考えが変わったようですし(ただ持ち前の純真さがかえって危険に見える)、人間と吸血鬼の協力の可能性を見せてくれる主人公たちの底力が感じ取れる回だったと言えます。

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・X

第10話「キースがいなくなってしまった・・・(中編)」

 そういえばカタリナって元々悪役令嬢だったな・・・・・・ということを思い出させてくれた今回。腹黒なクマのぬいぐるみ相手に小学生レベルの嫌がらせをしてみせた程度ですが、彼女がこうした悪意あるイタズラをしてくるのはかなり新鮮で面白かったです。クマのアレクサンダーとの関係も、カタリナに好意を抱く者が大半である中の珍しくいがみ合う間柄になったこともありフフッときてしまいますね。

 またジオルドとソラの水面下での攻防も楽しかったですね。メアリの手回しの良さもさることながら、カタリナと2人きりの時は素の自分を見せて攻めてくるソラも侮れません。こうした恋の争いを見ていると自分が渦中にいるとは思いもしないカタリナがマリアと触れ合う様子が微笑ましく見えてきます。

 一方のキースの大ピンチは見ていてハラハラしっぱなしでした。しかも相手の目的が身代金ではなく「キースの心を壊す」辺りにありそうなのが不穏ですね。闇の魔法がまたもや出てきたこともあり不安が拭えません。みんな遊んでいる場合じゃないぞ!?

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第47話「いざ決戦の地へ」

 前回に引き続き本格的な戦いの前の準備回。でしたが、ダイたち以外にの面々の情勢にも大きな動きが見られました。何と言っても消息を絶っていたバランの現在が判明したのが特に重要でしたね。大魔王バーンとの契約、そしてそのバーンの真意などが続々と明らかになる中で彼の目的とその強さを改めて認識させられました。復活した真魔剛竜剣の切れ味も含めて相変わらずカッコいいです。あとバランに斬られながらも復活したキルバーンは真相を知った今見てみると大変興味深いですねぇ・・・・・・

 そして人間側のシーンでは闘技大会の参加者たちが久しぶりに登場したものの、ヒムら親衛騎団全員に襲撃される展開が気の毒でした。勇者パーティではなくとも油断せずに潰していくハドラーたちの本気が感じ取れます。そんな状況下で“北の勇者”を名乗る「ノヴァ」が登場しましたが、予告の時点でほぼほぼ敗北することをネタバレされたのがこれまた可哀想でしたね・・・・・・

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第64話「歯車の一族」

 長いこと触れられてこなかったルークの実家についてようやく明かされましたが、まさか彼が大企業の息子という事実は予想外でした。この手の金持ちの家にしてはかなり子どもに理解のある家庭のようで、例の腕時計をくれたひいおじいちゃんもちょっと抜けているところがルークそっくりのお茶目な人物だったのが面白いですね。(ミミといい、この作品は遊戯王にあるまじき家庭環境の良さが目立ちます)

 またルークはそんな家に反抗したかった心境を見せてきてこれまた意外。文字通り社会の歯車になるのが嫌という等身大の子どもらしい悩みを打ち明ける様子は新鮮でしたね。しかしながら「“キュークツ”な社会から飛び出して新しいことをしてみたい」気持ちは遊我と同じですが、その結果社会の歯車ならぬユウオウの操り人形としていいようにされているのがどこか空しさを感じさせます。

 姉のタイガーとのデュエルは過去あったという大敗を乗り越え勝利しましたが、途中からルークメンに乗っ取られて逆転したようなものなのでルーク自身が勝ったとは言い難いです。いつか姉への苦手意識や家の問題を乗り越えたうえで、本当の意味で勝利してほしいですね。

 

 

 ところで仮面ライダーと言えば今年は仮面ライダーフォーゼ』が10周年を迎えたとのこと。仮面ライダー40周年作品であるフォーゼがライダー50周年で10年経つのは当たり前なのですが、いつの間にかそこまで時間が経ったことにこれまた驚愕しますね。フォーゼはその独特な空気感が今なお人気の作品なのでこうして愛されているのを見ていると感動しますね。

 そして10周年記念としてYouTubeで現在『MOVIE大戦MEGAMAX』が配信されているのも素敵です。ライダーの冬映画の中でもトップクラスの面白さなのでこうしてまた見れてとても嬉しいです。しかも冒頭に出演者の現在のコメントが付いているのが良いですね。福士蒼汰氏からのコメントには興奮させられます。フォーゼファンにはたまらない映像化と思うのでよければ下記の動画から見てみて下さい。

 

www.youtube.com

 

 

 ではまた、次の機会に。