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2023年夏アニメ簡易感想 その18

 

 

 

 言わずと知れた人気作品『シティーハンター』の劇場アニメ。来週には公開される本作について、ルパン三世』と『タマ&フレンズうちのタマ知りませんか?~』とのコラボする情報が解禁されました。前作の劇場版では作者が同じ『キャッツ・アイ』が出演する内部コラボがされましたが(ちなみにキャッツアイは本作にも登場するとか)、今回はさらに本格的な外部コラボもされるようです。

 前者に関してはあまり違和感はないコラボですね。前作の時点で掲示板にルパンのマークが描かれているというコラボを予感させた描写がされていましたし、ルパンとキャッツアイのコラボもあったのでいつか来るとは思っていました。問題は後者で、サンリオのキャラクターである猫のタマまで出てくるのは流石に予想外です。困惑も激しいですがある意味で納得もいく話で、ネット上で「コラボの女王」と呼ばれているハローキティ擁するサンリオならではの異次元の組み合わせと言えるでしょう。どちらもチラリと登場するだけで本編には積極的に関わらない程度ですが、何だかんだでこういった他作品のキャラ同士の共演はテンションが上がります。これだけでもちょっと本作を観に行きたくなってきましたね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー

第21話「THE HEADLESS STAR」

 主人公、ついに帰還!!間髪入れず襲撃を受けピンチの剣八の元に、一護が満を持して助けに来る絵面には思わずテンションが上がりました。(かつて剣八が一護を助けたノイトラ戦とは逆の構図になっているのが面白いです)お馴染みのBGMをバックに現れ、余裕そうな態度を見せてくれる一護の姿を見ているだけで不思議とホッとさせられますね。何だかんだで彼が出てきた時の安心感は凄まじいです。

 そんな一護と女子軍団「バンビーズ」の戦いでも終始一護が優勢だったのが印象的。完聖体を解放した4人組を相手にしても、一切動じずに圧倒していく様子には惚れ惚れさせられます。原作よりも戦闘シーンが大幅に追加されているのもあって、覚醒した一護の強さが十二分に伝わってきましたね。新必殺技の「月牙十字衝(げつがじゅうじしょう)」も派手でインパクト抜群のお披露目でした。(こんな大技を放っておいて「避けろ!」と叫んでしまう甘っちょろさは相変わらずですが、この甘さもまた一護の魅力です

 しかし石田がユーハバッハの元についたことに、一護が衝撃を受けるラストも目に焼き付きました。チャドや織姫たちの落ち着きようと比べると、彼の動揺っぷりがどうしても気になってしまいます。それだけ石田のことを信頼していた証でもある分、またもやメンタルを削られる一護のことが気の毒でならなかったです。

 

 

シュガーアップル・フェアリーテイル

第20話「紫の約束」

 キャットへのお願いの権利を賭けた勝負、ノアに砂糖菓子を食べられるかどうかの対決は切ないながらもどこかほろりとくる優しい結末でした。ハーバートへの忠義を貫くノアに対し、主人が望んでいた「対等な関係」を教えることで彼の心を解きほぐす展開にまず涙が溢れてきます。紋章に込められた意味を知るノアの想いを汲み、何よりもそれを優先したのがアンの勝因だったというわけですね。

 とはいえ劇中でアンが言っていたように、実力自体はヒューの方が一枚上手だったという印象は拭えません。ハーバートがボードゲームの名手だったことを調べたうえで盤上を模した砂糖菓子を作ってみせた時には素直に感心させられました。そのうえアンと同じく紋章を作っていたことにも驚かされましたね。しかし王への忠誠心故に出せなかったというのも、アンが納得していない理由と言えます。

 そうして一件落着するかと思った矢先、グラディスが本性を表した後半に全てを持っていかれました。ラファル・フェン・ラファル」という本名を明かしただけでなく、自分とシャルが妖精王の剣の装飾である貴石から生まれた妖精であること、人間たちを支配するという目的など驚きの情報を次々と出してきて困惑が止まらなかったです。シャルを手に入れるためにもアンを狙うあくどさにも思わず身震いしてしまいます。

 

 

あやかしトライアングル

第8話「初めてのひと」

 何故か衣装損壊というお色気ゲームの要素みたいな事態になった祭里のために、忍具専門の職人「香炉木恋緒(こうろぎ・れお)」が登場。わかりやすい博士ポジションのキャラですが、あっぴろげな性格と相まってこれまた強烈なインパクトを残してくれました。祭里が女になっていることを気にしていないばかりか、むしろワクワクしているのがとんでもないです。そんな祭里に自分の腕を認めてもらったことを「私の初めての人」と表現するなど、全体的に性にもオープンなタイプの女子である点も印象に残りますね。絶頂くすぐり責め装置なんて作っている辺りこの子もやっぱり変態か……(上述の初めて発言で色々悶々し始めるすずも大分ムッツリスケベになってきましたね

 それはそれとして、恋緒の職人としての一本筋の通った性格を見せてくれたのも良かったです。過去回想のプロポーズにしか見えない祭里の言葉を受けても雇用主という関係を崩してはいませんし、恋愛を交えずに彼(彼女)をしっかりと支えてくれる姿勢には感心させられます。中でも「道具は壊れてナンボ」と改良の余地を見出す言葉には素直にグッときました。彼女もまたプロの祓忍としての覚悟と矜持を持ち合わせていることが、この回だけで見事に伝わってきましたね。

 

 

SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)

第8話「Pure dream」

 待ちに待った水着回は、負けヒロイン感がすごいエリーにスポットが当たりました。これまで登場してはノワールやシエルといったライバルに先を越される可哀想な役回りでしたが、今回は姉やバディたちに応援される立場になっていて何とも微笑ましかったです。過激なアピールを提案されるものの、恥ずかしくて却下するエリーの姿が可愛くて可愛くて……周囲の反応含めて、見ていて本当に楽しいヒロインだと思います。

 またエリーがかつてカナタの夢を笑ってしまったことに負い目を覚えていたのも大きな注目ポイント。彼女がカナタに対してイマイチ一歩踏み出せずにいるのもこの時の罪悪感を抱えているからだとわかり、そのいじらしさにウルっときてしまいましたね。素直になれずにいたものの、とうとうその時のことを謝れたシーンは本当に素晴らしかったです。天然ノワールや押しの強いシエルとはまた別の魅力を見せてくれたヒロインとして、エリーのことを応援したくなる要素満載の回だったと思います。

 

 

好きな子がめがねを忘れた

第9話「好きな子と校外学習に行った」

 サブタイにもある一大イベント・校外学習でついに泣き出してしまう三重さんにみているこちらもたじたじになってしまった今回。小村くんに迷惑をかけてばかりいる自分に対する情けなさや、罪悪感に押しつぶされそうになっている泣き顔に胸が張り裂けそうになりました。ひたすら「ごめんね」と呟く様子は見ていられなかったです。僕の心の中のシン・一文字が「謝罪じゃない、そこは感謝だ!」と叫んでいる……それ故三重さんのために、自分の気持ちを正直に伝える小村くんには感動させられました。自分が一緒にいたいという気持ちを晒してでも、三重さんの心の負担を軽くしようとする姿はカッコ良かったと個人的には思います。自分の恥よりも三重さんを選ぶとはやるじゃん小村くん!

 そして後半は三重さんが恋というものを徐々に知っていく過程にドキドキさせられました。友達の恋バナを聞いてから、「恋をしている時」の特徴と合致している小村くんへの近づき方が半端なかったです。知らぬまま漠然と考えていた恋の形が、身近な男の子との触れ合いを以て三重さんの中ではっきりと形成されていく感覚をこの辺りで覚えましたね。自分の小村くんへの気持ちにはまだまだ無自覚のようですが、これをきっかけに本当の想いに気付いていくのでしょう。そう思うと見ているこちらが悶えてしまいそうで仕方がなかったです。

 

 

贄姫と獣の王

第20話「親書と禁忌の魔女」

 人間の国に到着して早くも投獄されるサリフィで吹いた。国の騎士団所属の「オセロット」の人の話を聞かないキャラもあるのですが、往来で魔族の国からの使者だと話すサリフィの警戒心の無さには少々呆れてしまいますね。しかしそのバカ正直・誰に対してもフラットな性格によって今回のキーパーソンである「アナスタシア(アーシャ)」の心を開いていく展開にはほっこりさせられました。魔女と蔑まれ迫害される彼女を庇い、彼女個人を見てくれるサリフィの優しさが、他人に絶望していたアーシャを救う流れは最早鉄板とも言うべき安心感があります。強がっているものの内心傷付いているアーシャに寄り添う様子に、例によって癒されましたね。

 そして人間状態の王様そっくりのアーシャの登場と彼女の研究が、王様のルーツに近づく一歩になったのも見逃せません。先祖に魔族と交わったものがいるアーシャと、今もなお人間の母についてが判明していない王様。この両者の関係性に様々な憶測が巡っていきます。同時に王様の出生の秘密を探るセトがアヌビスをそそのかすラストには手に汗握りましたね。アヌビスが今更王様を裏切るわけがないと理解しつつも、セトの心を揺さぶってくるかのような語り口に不安と心配が募っていく一方です。

 

 

 ところでシティーハンターと聞いて多くの人が思い浮かべるものと言えば、そう新宿駅伝言板依頼人がそこに「XYZ」と書き込むことでそれを確認した主人公・冴羽獠が駆けつけてくれる物語の始まりは非常に有名です。そんな新宿駅伝言板が、映画の宣伝のために現在一時的に設置されているとのことです。

 

 

 現在では既に撤去されてしまったものの、シティーハンター関連で何かある度に復活してくれる伝言板。残念ながら今回は書き込みは出来ないようですが、こうして出てきてくれるだけでも嬉しいところ。僕も期間中、新宿に行く機会があればチェックしておきたいくらいにはワクワクさせられる催しだと思いますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。