新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2023年夏アニメ簡易感想 その12

 

 

 先週の金曜に生配信されたデュエマの新発表。新たな殿堂入りや商品展開、アニメの今後など様々な情報が為されるお祭り騒ぎな内容でした。(個人的に注目したのがオーバーレアで、イッサのオーバーレアのデザインがあまりにも予想外すぎてびっくりましたよえぇ)

 

 

 そんな中、カードやストーリーとは別に全く新しいアイテムを売り出そうとしていることが判明。しかもその愛くるしい見た目からDMPに人気を博した《ガ:ナテハ》のぬいぐるみの制作が発表されました。Twitter上で「#ガナテハもちもちぬいぐるみ」というタグが作られるほどだったのは聞いていましたが、デュエマ公式が早い段階でそれに乗っかってくるとは思ってもみなかったです。良くも悪くも公式とユーザーの距離が近い、デュエマというコンテンツだからこそ実現した企画と言えます。

 というかデュエマ公式がカード関連以外の商品を展開するというのはかなり珍しいです。(つい最近ジョーやデッキーたちのぬいぐるみがプライズで出ましたが)デュエマは昔からそちらのコンテンツ力はあまりなく、カード以外が話題になることが少なかったのでこれはチャンスと言えます。もしこのガナテハもちもちぬいぐるみが売れれば、デュエマ公式にカード以外でも需要があることをアピール出来、次なるファンアイテムに繋がるかもしれません。このぬいぐるみが売れるか否かはまだわかりませんが、願わくばクリーチャーや漫画・アニメのキャラたちにもスポットが当たった商品展開に期待したいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー

第18話「RAGES AT RINGSIDE」

 マスキュリンがとにかくしぶとかった前半。拳西とローズの隊長2人を倒していく光景に改めて驚愕しつつ、倒せたかと思ったら復活して反撃してくる厄介ぶりに思わず顔をしかめてしまいました。今思えばお付きの「ジェイムズ」が本体だったのでしょうが、あっちもあっちでしぶとくて変な笑いが出てしまいます。自らが正義のヒーローであるかのよう振る舞うキャラクターも、この2人のどこか傲慢な性格が如実に表れていることを感じ鼻につきます。キャラ・能力共にかなり面倒くさい敵だったことをここにきて思い出しました。

 そんなマスキュリンを打倒してくれたのが帰ってきた恋次自身の真の卍解である「双王蛇尾丸(そうおうざびまる)」の初お披露目とマスキュリン撃破までの流れには痺れました。実は狒狒王蛇尾丸は半分しか認められていなかった形態であることにも納得を覚えるほどの強さにここまでのフラストレーションが一気に解消された気分です。またマスキュリンが自分でジェイムズを倒してしまったのに対し、恋次は最後まで的確にマスキュリンを攻め立て勝利したのもクールでしたね。自分の力を誇示するあまりミスを犯す敵を、本当の意味で自信をつけた味方が倒す構図はまさに今回のテーマであろう「過信」に通じるものだったように感じました。

 

 

シュガーアップル・フェアリーテイル

第17話「紋章なき城」

 怖がりなアンちゃん可愛いなぁ!新聖祭に提出するための砂糖菓子を作ろうとする最中、オンボロ城を舞台に巻き起こる幽霊騒動に怯えるアンの姿に早くも癒されました。ミスリルに添い寝を頼もうとするけど、当人はシャルとアンを引き合わせようとする流れは特に微笑ましかったです。そういえばミスリルってこういう強引なキャラだったな、などと思い出しつつ、懐かしい3人のやり取りに顔が緩みます。

 一方でブリジットの問題が再び浮上。「グラディス」なる新たな愛玩妖精を連れてきた時は呆れ果ててしまいました。しかしブリジットなりに自分の幼さや間違いに気付いているのが描かれたのは大きな収穫。自分をこじらせていることをわかったいるうえで止められない、彼女の悲しいサガに胸が締め付けられそうになります。そんなブリジットの心を溶かすには今回のアンの優しさ、そしてオーランドの無自覚な気遣いが必要になってくるんでしょうね。

 またグラディスがただの愛玩妖精ではなさそうな描写にも目が離せません。シャルに見せた意味深な態度からして、彼は何か目的があってブリジットに近づいたことは間違いなさそうです。オパールから生まれた妖精(意味は「曖昧」とのことですが……?)であることが予想されていますが、これが何を意味するのかも気になるところ。

 

 

SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)

第5話「Drifting the maze」

 「ドリフターとメイガスの絆を深める」という真っ当なバディものっぽい問題から始まったのに、クラウディアのせいで変な方向に……カナタの「夫婦は行動が似てくる」という例え話からノワールの夫婦宣言に至るまでのぶっ飛びっぷりに大いに笑わせてもらいました。上述の例えのせいでノワールの中では夫婦=同じ行動をするものという発想になっているのが余計腹筋にきます。真面目な話のはずが色々こじれてなんか“いやらしい”感じになっているのが実に本作らしかったです。

 しかしクラウディアの罠を乗り越え、二人三脚で彼女たちに一太刀加えるクライマックスは一転してカッコよかったです。カナタの癖をノワールが見抜くなど、上述の夫婦プレイが役に立ったのもベタながら熱いですね。2人の距離が近づき、徐々にバディとなってきているのが実感出来る戦闘シーンでした。

 あとはやはり今回罠に嵌めたクラウディアが引っ掛かりましたね。前回とは打って変わってガチでカナタを売ろうとして、そのくせあっけらかんとしている態度に愕然となります。トキオが警戒しているのも納得というべきか、フレンドリーに見せかけて油断ならない人物であることがよくわかりました。

 

 

好きな子がめがねを忘れた

第6話「好きな子と新学期を迎えた」

 お互いのお互いへの独占欲に胸の高鳴りが止まらない……!前半は自分が小村くんの友達との時間を奪っていると感じた三重さんの自立を目指す様子が描かれましたが、無自覚なまま小村くんと一緒にいたいことを伝える彼女の態度にやられてしまいました。悪いことだとわかっているうえで小村くんへの想いを抱く辺りが最高にいじらしくて悶えてしまいそうになります。小村くんの三重さんに対する重さをさんざん見てきた中、逆のパターンの破壊力は中々のものだったと言えます。

 そして後半は新学期の席替えのお話。三重さんとの席が離れ離れになる危機に陥りながら一喜一憂する小村くんを大いに楽しめました。たかが席替えくらいで……となりそうですが、子どもにとってはそういった些細なことが重要であることは何となくですが理解出来ます。それ故「三重さんのことを想えば彼女が前の席であるべき」と思いつつも、欲を捨てきれない小村くんが輝いて見えましたね。最終的には席を変わってもらって以前と同じになりましたが、そこに至るまでの過程が愉快だったので問題なく癒されました。

 

 

贄姫と獣の王

第17話「追跡と臣下の攻防」

 サリフィを連れ去ったフェンリルが何故王位を狙うのか、今回は敵側の事情を中心に話が進んでいきました。かつて王様に敗れ身分も全て失った過去を持つフェンリルの野望は、良くも悪くも少年漫画の実力至上主義の敵キャラっぽくてかなり異質に見えましたね。争いごとにこだわり勝利することこそが自身の誇りに繋がるという考えが、サリフィとは相容れないのもまぁ納得しかありません。そんな小物染みた空気を持っている一方で、サリフィの揺るがない意志を面白がるなど憎めない面を見せるのが敵としてまた魅力的です。(ラントに死に際について説くなど、王の資質らしいところを見せるのもここすきポイント

 そうしたフェンリルの弱肉強食に、サリフィたちは立場を越えて仲間を支え合う姿勢を見せつける対比構造がちょっとしたポイント。死しても主君を守ろうとするアヌビスやラントの覚悟と、それを主君が止めて叱咤する過程に胸が熱くなりました。力が絶対のフェンリルと彼の道具として付き従うグレイプニルとはまさに対照的で、王という絶対の立場には縛られない関係性が結ばれているのが素晴らしいですね。その形をサリフィが与えた変化がもたらしたものだと考えるラストの王様も印象的で、これが強敵に対抗出来る最大の武器になりうることを視聴者にもわかりやすく伝えてくれていました。

 

 

 デュエマの生配信ではガナテハの他にもう1つ、見逃せない情報がありました。それがニャメロン氏の漫画『ドラゴン娘のどこでもないゾーン』のアニメ化。YouTube上限定配信ですが、デュエマ本筋以外の作品のアニメ化というかなり異例の事態です。背景ストーリーのアニメなどを昔から夢見ていた身としては、予想外の方向から殴られた気分になりましたね。

 しかも少しだけ公開されたドラゴン娘たちのアニメビジュアルの可愛さにもやられました。ドラゴン娘の原作漫画はニャメロン氏が作者ということもあり、何とも言えない緩い絵柄で意味不明なギャグを展開する作品。アニメでそれをそのままやるのは無理がありますし、アニメはアニメで全くの別物になりそうですね。元々の元ネタである神アートのドラゴン娘らしい可愛さが出てくることを期待しつつ、こちらの続報も楽しみにしていたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。