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2023年夏アニメ簡易感想 その20

 

 

 

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トランスフォーマーシリーズ最新作

トランスフォーマー アーススパーク』

2023年10月1日より日本上陸!!

 

 というわけでファン待望のトランスフォーマー新作アニメがついに日本でも放送されることが決定しました。シリーズとしても久しぶりのアニメで、日本で地上波放送される作品としては『アドベンチャー』から約8年ぶりとのこと。(日本では配信限定だった『サイバーバース』から数えると3年ぶり)今や実写映画のイメージが強いトランスフォーマーですが、個人的にはこのシリーズといえばまずアニメだろうと考えているので久々にアニメが見られることに喜びを覚えますね。

 そんな待ちに待った本作ですが、ストーリーは正義のオートボットと悪のディセプティコントランスフォーマー両陣営の戦争が一旦終結した後の話の模様。とある人間の兄妹が偶然誕生した地球製のトランスフォーマーテラン」とリンクしてしまい、地球の秘密組織に協力しているオプティマスプライムと共にトランスフォーマーの技術を狙う謎の地球人科学者と戦っていく……というものらしいです。正義と悪の軍団の戦いが既に終わった状態で地球人の敵と戦う構図は中々に新鮮ですね。シリーズの不文律である地球の子どもとトランスフォーマーの絆を踏襲しつつも、新しいことに挑戦していることが伝わってきます。(個人的には玄田哲章さん演じるオプティマスの「トランスフォーム!!」ゴゴガギゴガゴが聞けて感無量)

 そして最大の注目ポイントとなるのがメガトロンとの共闘ですね。ディセプティコンのリーダーであるメガトロンと共に戦う展開は過去作で何度もありましたが、物語開始時点で既に味方というのはかなり珍しいです。種族の生存を第一に考え、オプティマスと手を取り合うメガトロンが見られるのはファンとしてもテンションが上がるストーリーだと言えるでしょう。上の画像から確認出来る表情も中々に穏やかですし、歴代でも屈指の穏健派メガトロンが見れそうなのが楽しみです。実写映画『ビースト覚醒』で再び日本で話題沸騰してきたトランスフォーマーシリーズ、その更なる発展の始まりとなるであろうアーススパークにも期待に胸が高まります。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー

第21.5話「INTERLUDE」

 今回は総集編ということで、訣別譚に入ってからここまでのエピソードが1話にまとめられました。一護が謎の歩く修行を乗り越えて尸魂界に駆けつけてきたり、死神それぞれが力を付けて星十字騎士団と戦う様子を一気に振り返ることが出来てちょっと楽しかったですね。平子の卍解や一護の活躍シーンなど、アニメで盛られたオリジナル要素もしっかりと網羅してくれたのも嬉しいポイントです。

 そしてこのように振り返ったことで、アニメは話のテンポがかなり早いことを実感しました。後半は1話で1体の割合で敵の滅却師を倒してきたことがわかりましたし、その分各キャラのパワーアップのお披露目も毎回見られたのが面白いところ。原作漫画と比べても話の進みが爆速な分、1話1話の内容も相当濃くなっていることを改めて感じ取ることが出来ましたね。

 

 

シュガーアップル・フェアリーテイル

第21話「赤い妖精」

 正体を表したグラディス改めラファルによって追い詰められるアンたち。シャルを手に入れるようとするためとはいえ、直接的な危害を加えてきたことにちょっとギョッとさせられました。ペイジ工房の仲間が傷つけられるだけでもショッキングなのに、とうとうアンそのものを奪ってシャルを誘い出してきたので見ている側は気が気でありません。またラファルはシャルへの執着を見せる一方で、その他の者への関心はかなり薄そうにも見えたのが興味深いところ。特に人間は彼にとって歯牙にもかけない存在にすぎないことが読み取れます。

 他にはブリジットやまさかの再登場を果たしたニコ動のコメントで大人気のジョナスの再起が描かれていたのも今回のポイント。前者は自分がラファルを連れてきたせいでオーランドが傷つけられたことにショックを受け、後者はまさかの呑んだくれ状態と見ていてかなり痛々しかったです。しかしそれぞれがアンの言葉を受け、自分に出来ることに懸命になろうとする姿に胸打たれました。特にブリジットがようやくオーランドと素直に話すことが出来たことにはホッとさせられますね。ピンチの連続にハラハラさせられますが、過去に過ちを犯したキャラたちの頑張りが見れるのは個人的にも嬉しいところです。

 

 

あやかしトライアングル

第9話「 “彼”との遭遇?」

 謎の恋愛フラグが次々と建設されていった件。前半はオカルト大好きルーが以前の男の祭里とのフラグを……と思いきや、男祭里に化けたシロガネ相手にときめく展開に度肝を抜かれました。最初はすずから団子を奪うための誘惑用に変化していたのに、すずじゃなくてそっちなの!?という困惑が止まらなかったです。しかもルーは彼を宇宙人と勘違いするわ、またたびで酔ったシロガネが不用意な発言をするわ、見事な勘違い芸の連発で笑いっぱなしになりましたね。(そして祭里が普通に気の毒になってきてしまったり)一方で男祭里に純粋に照れるルーの表情がまた可愛らしくて、不思議系少女の意外に乙女な一面にちょいちょい微笑んでしまいます。

 そして後半は前回登場した恋緒が匂いフェチであることが告白してこれまた困惑。彼を男に戻すためという口実ですんすんしまくる絵面はフェティシズムが詰め込まれており、個人的には本作始まって以来最もエロティックな雰囲気を感じましたよえぇ。しかも恋緒なりに祭里を狙っているかのようなモノローグが入ったのも衝撃的で、前回あくまでビジネスパートナーを貫くかと思っていたために驚かずにはいられない展開でした。すずも大分自分の性欲に忠実ですし、この変態ヒロイン同士の恋の戦いや如何に……?

 

 

SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)

第9話「Legendary hero」

 伝説のドリフター「アルバ・クゼ」と彼のメイガス「エイダ」が登場した回。調べてみたところ今度発売されるゲーム版の主人公である(本作はゲームのエピソードの後の時系列に位置するとのこと)と知って納得すると同時に、それぞれの主人公のやり取りにニヤリとさせられました。アルバは物言いがキツイものの親切なところもあるので根が優しいことが察せられますし、彼を嗜めるエイダとの関係も魅力的。寄生型エンダーとの戦闘でも「ボウイラビット」を駆るアルバの操作技術の高さ、そしてエイダのMAP兵器なメイガススキルと伝説の異名に恥じない圧倒的な強さを実感しました。雨に濡れても平気な特殊体質といい、前作主人公としての風格に惚れ惚れさせられます。

 そしてノワールの記憶についても再び触れていったのが印象的。アルバたちの協力によって彼女がメイガス実装前の作られた試作機の可能性が出てくるなど、色々と興味深い情報が出てて面白かったです。中でもCPUが何らかのタスクで常に使用されている状態だと解析されたことで、彼女が常に眠そうな理由が明らかになって大いに納得させられました。そのうえでノワールの記憶を追い続けるのかといった問いが提示されたのもポイントで、カナタが彼女のためにも何をするべきなのかを考えるきっかけになりつつある感覚を覚えます。かつての英雄との出会いと助言を受け、本作の主人公がどのような選択を取るのか俄然気になってきましたね。

 

 

好きな子がめがねを忘れた

第10話「好きな子にお願いされた」

 前回恋の気付きがあったせいか、三重さんがより積極的になってきている気がする……小村くんへの距離の詰め方がどんどん頻繁化していきていますし、彼と染谷さんのやり取りに明らかな嫉妬を見せてくるので困惑とドギマギの両方が襲い掛かってきました。染谷さんや周囲ははあくまで興味本位だったり普通の友達付き合いなだけなので、はたから見ると三重さんの意識しがちな視線が余計に目に付きます。彼女の小村くんと一緒にいたい、ずっと見ていたいといった感情丸わかりな描写に、正直ニヤニヤが止まりません。

 そんな三重さんに髪を切ったり結んだりをお願いされるなど、彼女のアプローチに小村くんのドキドキも最高潮になっていることが感じられてさらに大興奮。そこまで許してきたか!という三重さんの態度と同時に、緊張する小村くんに共感を覚えてしまいます。極めつけは「めがねを忘れた日に1回だけ小村くんを見る権利」で、準備室というシチュエーションと赤面する三重さんの破壊力はとんでもなかったです。ここまでくると小村くんにもそろそろ三重さんの気持ちに気付いてほしいのですがそうならなそうなので、見ている側としてはかえってじれったい故に悶えてしまいそうになりますね。

 

 

贄姫と獣の王

第21話「和平と秘密の暴露」

 人間の国「ヨアナ」の国王と謁見出来たサリフィ。徐々に人間と魔族の和平が近づく中、それぞれの歩み寄りが印象に残りました。何と言っても前半のヨアナ王の問いかけが興味深く、王自身生贄制度に疑問を抱きつつ動けずにいたことが伝わってきます。同時に魔族のこともサリフィの話を聞くまでよくわからなかった辺り、長く続いた歴史を引き継ぐのに精一杯でいたのでしょう。漫然としたまま怒りや憎しみ、差別がおこっていたこれまでと考えると、ヨアナ王が改善の意志を見せてくれたのは実に喜ばしいことだと言えます。

 そして帰還したサリフィと王様の会話も素敵でした。人間の姿になってしまう恐怖を抱えていた王様が、いつか星を見ることを夢見るくらいには余裕が出来てきたのだと思うとウルっときますね。式典の前で張りつめている中、王様にとってサリフィがどれだけ救いになってくれているかを再確認しました。しかしその後、セトの策略によって式典で人間になってしまうラストが衝撃的。疑念を募らせるアヌビスといい、ここまで渦巻いていた不穏なものが一気に開放されてしまった印象を受けてしまう展開となってしまいました。

 

 

 さてアーススパークは久々のトランスフォーマーアニメということで内容や吹き替えなど色々と楽しみなことが多いですが、他にも見逃せないのが日本語版のOPテーマ。かつて『マイクロン伝説』でOPやEDテーマを担当してくれたサイキックラバーさんが、20周年を迎えて新たにトランスフォーマーのOPを歌ってくれることとなりました。

 

 

 意外と知られていないことですが、様々なアニメや特撮のタイアップを歌ってきたサイキックラバーのデビュー曲はマイクロン伝説のOP「TRANSFORMER -Dream Again-」であり、トランスフォーマーのタイアップから始まったグループでもあります。そんなサイラバがトランスフォーマーへと帰ってきてくれたのはあまりにも喜ばしい話です。僕個人マイクロン伝説をはじめとしたユニクロン三部作(マイクロン三部作)が特に印象深い直撃世代で、当時あのカッコよくて切ない曲を歌ってくれたサイラバのトランスフォーマーソングをまた聴けることに興奮させられます。曲の方にも耳を澄ませて、新作の開始を待っていく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。