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2023年秋アニメ簡易感想 その5

 

 

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 言わずと知れた名作『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』の原作40周年記念として、新作アニメ展開が始まることが先日発表されました。タイトルはドラゴンボールDAIMA(ダイマ)。「DAIMA」とは原作者・鳥山明氏が考案した造語で「漢字では「大魔」、英語では「Evil」といった感じでしょうか」といったコメントを残しているのが意味深です。*1他にもこれまでのシリーズとは大きく異なる印象を与えたいといった意図もあるようで、本作が異質な作品であることを察することが出来ますね。

 そんな本作ですが、上のティザー映像からもわかる通り「悟空たちが小さくなってしまう」というショッキングな出だしが描かれる模様。悟空が若返る展開は『GT』という前例はありますが、ベジータたちも全員子どもになってしまうというのは前代未聞です。みんな子どもになったら結構可愛いな……とか思いつつ、中々に緊急事態であることがこの時点で伝わってきます。

 また本作はドラゴンボール初期を意識した内容になることが予想されます。上述の子どもになってしまった原因を探るために世界各地を冒険するとのことですし、悟空がカリン様にオッス!したり如意棒を使うシーンには懐かしさを覚えました。去年公開された『スーパーヒーロー』がコミカルだったことから、そういった路線を再び目指しているのかもしれません。個人的にもスーパーヒーローが面白かったですし、バトルもいいですが、最初の頃の摩訶不思議アドベンチャーテイストに回帰するのも良さそうだと思います。そういった意味でDAIMAには期待してしまいますね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター リコとロイの旅立ち

第24話「古城での再会」

 約3週間ぶりのアニポケ感想じゃあぁぁぁ!!ということで、今回はついにリコの祖母「ダイアナ」が本格登場。リコたちが目的地に着いてからはイキリンコのおかげでスイスイと進んで再会出来たので、あまりのスムーズな前半に少々驚かされました。とはいえ野生のポケモンたちと理想的な協力関係(個人的には壁にカモフラージュしてくれるイシヘンジンがお気に入り)を結び、何故か不機嫌なニャオハにも動じないダイアナの大物ぶりのおかげであまり気にならなかったですね。

 そんなダイアナからペンダントの話など様々な情報が語られましたが、それ以上に彼女自身の冒険についての話に惹かれました。ルシアスの痕跡などを探してついぞ見つからなかったものの、その時の経験が今のダイアナという冒険者を作った事実が何とも素敵で心躍らせます。上述の彼女のキャラクターが、決して無駄ではなかったその旅路で培われたものだとわかり深く頷かされました。

 テラパゴスたちの謎についてもこの子がルシアスの手持ちの1匹であること、ラクア」とはルシアスが目指した楽園の名前(やっぱりエリアゼロなのでは?)であることなど見逃せない情報ばかり。そしてペンダントだけでなくルシアスの冒険の記録などがダイアナの家に保管されていたことも判明し、彼女とリコがルシアスの子孫である可能性が出てきてテンションが上がりました。しかし襲撃してきたアメジオにテラパゴスが強く反応しているのはどういうことなのか……?

 

 

Dr.STONE(3期)

第12話「反撃の科学王国」

 3ヶ月のインターバルを終え、いよいよドクスト3期も2クール目に突入。前回のラストでプラチナ入手→復活液精製成功とテンポよくいった中、今回も凄まじいテンポで仲間たちの復活が描かれました。龍水や大樹らが石化から復活してすぐさま状況を把握する様子もさることながら、まず誰を復活させるべきかを即座に判断して行動に移す千空たちの迅速さも印象に残ります。他にも石化の復元効果を利用して敢えて龍水を一旦バラバラにして運ぶなど、倫理的に色々とヤバいことを除けば実に合理的な手段を辞さない姿勢も流石と言ったところ。こういった効率重視な点も今回のスピーディーな展開に一役買っていると考えます。

 また全体を通して「仲間同士なら言葉はいらない」といった様子が描かれていたのも注目ポイント。いつ敵に見つかるかわからないギリギリの状態だからこそ、最低限のやり取りだけで相手の考えを察する過程が何度も見られました。中でもカセキ救出の際の龍水のモールス信号、それを解読するゲンの流れは見ていて実に気持ちがいいです。そして言葉がなくとも龍水たちの考えを汲み取る大樹にさらに感動させられます。(復活した大樹を前にした際、千空が嬉しそうに眉をひそめるシーンもここすきポイント)上述の合理的な展開がありつつも、基本は仲間たちとの友情を重んじる本作の魅力を改めて堪能した次第です。

 

 

呪術廻戦(2期)

第36話「鈍刀」

 本気でキレたナナミンの圧に恐れ慄いた今回。伊地知さんをはじめとした補助監督たちの義性を前にして、敵に対する怒りを燃やす七海の姿は怖くもありカッコよかったです。「舐めやがって」という荒い口ぶりを見せつつも、仲間の前では冷静さを保つ様子にも惚れ惚れします。(過去編で亡くした級友の灰原くんが一瞬映る演出も良き)何より前半で敵の呪詛師「重面春太(しげも・はるた)」の畜生っぷりをこれでもかと見せられたのもあって、こいつを吹っ飛ばすシーンは最高にスカッとさせられましたね。

 他にも冥冥さんたち1級の実力の高さがこれでもかと描かれていたのも印象的で、特に七海共々フィジカル面で強い武闘派なところが個人的なここすきポイント。持って生まれた術式が弱いことを嘆きつつも、それを補って余りある戦闘力を鍛錬で手に入れた話が素敵でした。「能力バトルといえど本人の肉体の力も怠るべからず」という考えを持っている身としては、自身の能力にかまけず鍛える実力者たちに好感が持てます。

 あとは前回猪野さんに襲い掛かった呪詛師の孫の方が甚爾に体を乗っ取られた展開に仰天しましたね。元々規格外なのは知っていましたが、死んだ後もこうして出張るとは思ってもみなかったです。そしてあまりにも唐突すぎるイレギュラーに、伏黒は大丈夫なのか……?と心配せずにはいられません。

 

 

葬送のフリーレン

第6話「村の英雄」

 シュタルクめっちゃカッコいい!!と興奮させられた戦闘シーンに感動。ここまで静かな描写と展開が続いていた分、いざ戦いが始まった際の流麗な作画の動きには大いに驚かされました。普段の物静かな雰囲気が基本で好みなのですが、時折入る戦闘のテイストとしては悪くないと思いますね。

 そして肝心のシュタルクに関してはその強さに正直びっくりしてしまいました。実はめちゃくちゃ強いというオチだろうとは思っていたものの、1人で竜を倒してしまうのは流石に予想外です。それ以上に案の定普段はヘタレなものの、いざという時は戦える勇気を持っている彼のキャラクターに安心させられます。「怖い」という感情を抱えることを肯定し、必要なのはそれを制する「覚悟」だけという描写の数々にもグッときました。

 そんなシュタルクとフェルンのやり取りにもほっこりさせられました。度々シュタルクに辛辣な態度を取る一方、ようやく出来た同じ感覚で話せる仲間を得てグイグイくるフェルンの様子が何とも微笑ましいです。同時にフリーレンが語った「くだらなくて楽しい旅」を重ねていき、師匠のアイゼンに語る恩返しをしたいと話すシュタルクにも顔が綻んでしまいます。同じ年頃の人間同士ながらの、絶妙な距離感が本当に可愛らしかったですね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第80話「高級宇宙家具屋セツリ」

 ニトリの空気を微塵も隠す気がない劇中CMで吹いた。今回は家具屋セツリを繁盛させたザイオンを正気に戻すためのラッシュデュエルが行われましたが、まずザイオンの異様にハイテンションかつウザい態度に笑いが止まりません。(松岡くん演技しろ)一方で今の成功をなかったことにしたくないと必死になる彼の心情に大いに共感を覚えましたね。この状況が現実ではないことは薄々わかってはいるらしいだけに、虚構でもいいから縋りたいという彼の想いに大いに胸打たれました。そういった切実さもあって、この回でザイオンのことが一気に好きになれた気がします。

 そんなザイオンに対して終始本気のデュエルにワクワクする遊飛の姿勢には一転して大興奮。ピンチを前に焦る感情と楽しむ感情を同時に持ち合わせ、その想いをザイオンと共有する流れは不覚にもグッときました。またユウディアスは今回ずっとマッサージチェアに座っていましたが、ハッピドゥとバンビドゥの絶妙な調和と語ってザイオンの気持ちを尊重する流れも意味不明ながら素敵なポイントです。家具屋としての夢を応援することが出来ない分、ラッシュデュエルなら思う存分付き合ってやる!と言ってのける姿に惚れ惚れさせられます。ここ最近の遊飛の中でも屈指の主人公っぷりが最高の回でもありましたね。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第3話「とうじょうメガトロン!」

 前回のラストに元・ディセプティコン破壊大帝「メガトロン」が登場しましたが、予想以上に気さくでフレンドリーな態度に衝撃を受けました。ドットと非常に仲の良い様子を見せたりオプティマスを「常に正しいことをしていた」と評価していたりと、過去作のメガトロンの中でも屈指の温厚さです。その柔らかい表情からも、争いを止めて責務から解放されたかのような爽やかさを感じますね。それだけにメガトロンを説得して和解へと導いたというドット母さんの過去もすごく気になってきました。(ここまで前日譚を見てみたいと思うトランスフォーマーも初めてです)

 一方ロビーたちはツウィッチがドローンにトランスフォーマーしたりと危険な目に遭いながらも基本はほのぼの。壊したドローンを即座に修理して乗り回すロビーや、謎のスパイダーロボを臆せず吹っ飛ばすモーなど、この子たちもシリーズ特有の「やたら強くて有能な人間」であることを意識させられましたね。一方で両親に隠し事がバレた際のロビーの反発、ツウィッチたちが何者かに攫われたりと手に汗握る不穏さも出てきて物語が大きく動き始めたことを感じます。個人的には今もなお両親への不信感を抱くロビーの問題をどう解決していくかに注目したいところです。

 

 

 鳥山明氏と言えば、私事ですが先日『SAND LAND(サンドランド)』の映画を観に行きました。以前から予告で気になってはいたものの中々観に行く機会がとれなくてここまでかかってしまいましたが、何とかギリギリになって映画館に足を運べた次第です。

 その結果あまりにも見やすく面白い冒険譚を大いに楽しむことが出来ました。話そのものはシンプルでスッと頭に入るのに対して、ここまで見入る内容を仕上げる氏の原作のパワーには驚かされるばかり。それを迫力のあるCG作画で描き切った映画のクオリティにも感嘆させられます。いずれ何らかの形で、本作の感想を書き留めておきたいと考えています。

 

 

 ではまた、次の機会に。