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2024年春アニメ&特撮簡易感想 その22

 

 

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 1996年に放送が始まった特撮作品『ウルトラマン』。以降シリーズ化され、実に多くのウルトラマンや怪獣たちが生まれてきましたが、初代ウルトラマンたちが彩る物語は今もなお色褪せない面白さに溢れています。そんな初代ウルトラマンの魅力を伝える新プロジェクトが「空想特撮シリーズ ウルトラマン」という名前で始動したとのこと。詳細は今後判明するようですが、現時点でもその絵面からは強いワクワク感がありますね。

 何といっても上のプロジェクトPVが素敵です。子どもたちの描いた絵が怪獣として実体化する「恐怖の宇宙線」とある宇宙飛行士の哀しき最期「故郷は地球」かのバルタン星人が初登場した「侵略者を討て」といった有名なエピソードをまとめて紹介してくれています。しかもそれらを象徴するキーワードとして「創造」「正義」「調和」といったものをそれぞれチョイスしているのが絶妙の一言。全てのエピソードを視聴済みですが、再び見返してみたくなるほどの魅力を再認識させてくれるPVだったと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第7話「前に進むしか…」

 ホシノの曇り顔は止まらない……加速する!とばかりの展開に彼女への心配が止まらなかった件。冒頭の回想シーンやヒナの話から現在とは別人レベルで苛烈だったホシノに驚いたのも束の間、怪しい人物との取り引きなどやはり1人で何かを背負っていることが判明して胸が痛みました。その取り引きも恐らくアビドス自治区の保有権に関わっているモノであり、合わせてカイザーコーポレーションに対する不信感と恐怖もドンドン積み上がってきます。
 そんな状況でもみんなの前ではのほほんとした態度を崩さないホシノがこれまたいじらしくて、見ていて胸が痛みっぱなしでした。(しかし空気を変えようとするホシノの気持ちを察してくれたノノミのシーンは結構お気に入り)水族館に行く提案も全て自分で片付ける前の、最後の思い出作りにしか思えてなりません。後輩たちへの情の深さを感じさせてくれるホシノの今後で次回がより怖くなってきますね。

 あとはアル社長率いる便利屋が引っ越し(しばらく野宿)していったのも印象に残りました。その過程で紫関ラーメン爆破の件など、アビドスたちの因縁を彼女たちなりに清算していった点に好感が持てました。ただ便利屋たちの出番がこれで終わりっぽいのは寂しいので、何かしらの形での再登場に期待したいです。

 

 

 

終末トレインどこへいく?

第8話「バチ当たらない?」

 何だこのカオス回は……!?次なる大泉学園駅が玲実が好きなアニメ『練馬の国のアリス』の世界になっていると思いきや、地獄のネリアリランドと化した世界でのバトルに目が点になってしまいました。原典と異なる展開に敢然と立ち向かうシチュエーションはわかるのですが、道中のノリノリで変装したり謎儀式に参加する静留たちはあまりにもシュールそもそもネリアリのキャラ設定自体が大分物騒……しかも通常の3倍くらいの爆速テンポで進んでいったので、困惑が止まらなかったです。(ちなみにこの回の絵コンテと脚本は全て水島努氏が手掛けているとのこと。この人の頭の中はどうなっているんだ?

 そんな道中でも少女たちの問題に触れていたのはこの作品ならでは。特に今回はなでこちゃんがいつになくやる気に満ちて活躍していたのが印象的でしたね。弓術での幹部討伐はもちろんのこと、悲嘆にくれる豚たちを「過ぎたことでくよくよすんな」とばかりに叱咤する場面には驚かされました。加えて冒頭のトラウマを引き起こされるシーンにて、ケンカで離婚した両親といった情報が断片的に判明したのも興味深いところ。これまで見せてきた“仲良し”にこだわるキャラクターも、その過去が関わっているのが読み取れます。

 そして前回語られた「池袋の女王」の正体が葉香であることも明かされ、物語の目的がより定まっていく感覚を覚えました。ネリアリの設定が変更されていた件など、明らかに葉香が原因だと思われるのである意味で予想通りです。最もこれらの出来事が全て葉香の意志なのかはっきりしていないので、彼女が望まぬ形で女王をやらされているのではないかと不安になってきますが。

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第8話「旅の道連れと不吉な知らせ」

 前回ラストで出会った羊飼い「ノーラ・アレント」と一時的にどうこうすることになった今回。用心棒も含めて雇った関係に過ぎないのですが、彼女を引き入れた途端機嫌を悪くするホロに少々クスっときてしまいました。狼の天敵の羊飼いであることに加えて可愛い少女、と二重の意味でホロにとって気に食わない相手なのが丸わかりでしたね。そんな不機嫌ホロに察するもののアクションを起こさないどころか、ノーラ関連で抜けているロレンスもあってちょっとピリピリしているのが面白かったです。(いつもの洒脱ややり取りとロレンスの切り返しでいくらか空気が軟化していくのもここすきポイント)

 そしてリュビンハイゲンに到着してからは、どこか神妙な空気の蔓延に対して緊張することに。武具を確認する門番たちの反応や、素通りするノーラに一瞥もしない教会関係者など何とも言えない違和感が襲い掛かってきました。上手く言葉には出来ない、街全体の不信感をわかりやすく味わわされてしまった気分です。ロレンスの父親代わりとも言える商館の「ヤコブ・タランティーノ」の登場には思わず顔をほころばせたものの、それ以外ではどうしても不穏に思えてならない街の様子が印象に残る後半になっていたと感じています。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第21話「ちびゴジラは五月病?

 蒲田くん形態、まさかの再登場。10話でちびゴジラが披露した寝違えたことでなる第2形態が再び出てきましたが、今回はちびゴジラが五月病が原因だと主張してくるので思わず唖然となりました。本人は至って好調そうでテンション高めなのに、五月病と言い張る謎の頑固さがクセになります。「最近1日4食で我慢してます!」という言葉だけでもかなり腹筋にきますね。

 それだけ元気なちびゴジラに反して、他のちび怪獣たちは色々元気なさそうだったのも今回の特徴。ちびラドンが典型的な五月病っぷりを見せてきた時は新鮮に感じましたし、ちびギドラ(右の首)の何も食べてない発言にもびっくり。というか口から赤い駅が出ているだけで十分ヤバいって!(そういえば原典のキングギドラの血の色は金色だったはず……?

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第17話「倒せロボット軍団!孤高の戦士」

 今回ピックアップされたエピソードは『ギンガS』の序盤。エディオムの「視点を変えてみては?」という提案の元様々なロボット怪獣が登場する回が選出されたようです。劇中でガッツ星人ボルストが街に放ったインペライザーや、ボルスト自身がモンスライブしたキングジョーカスタムなどのオンパレードはなるほどユカには刺激満点だったでしょう。セブンガーの強化ばかりに気を取られていた彼女が、他の特空機にも目を向けるきっかけとしては十分だったと思います。

 またエピソードの内容そのものの熱さも見逃せません。仲間の力になれず嘆くヒカルに、タロウが現れ力を貸してくれる展開はいつ見ても胸熱の一言。(前作の時点で「早く大きくなりた~い」と言っていたタロウが自らスパークドールズになる点もここすきポイント)そうしてタロウやウルトラ兄弟の力を得て誕生したウルトラマンギンガストリウムが上述のロボ軍団を一掃する爽快感もたまりません。そしてこの時点でのショウはツンケンした態度でしたが、ヒカルとの触れ合いや彼の仲間の考えが徐々に軟化していくきっかけになっているのが微笑ましいですね。10年近く前の物語を見返して、懐かしさと興奮を思い起こされました。

 

 

 上述のウルトラマンは初代ウルトラマンに限らず、15周年を迎えたウルトラマンゼロやネトフリで配信予定の『ULTRAMAN RISEING』など様々な展開も含める模様。その中でも個人的に気になっているのはやはり『ウルトラマンアーク』ですね。放送開始の7月まで近づいてきたというのもあって、初報時に感じたテンションが少しずつ湧き上がってきます。それに先駆け6月21日にプレミア発表会が配信される情報もありますし、今年もウルトラマンを存分に楽しめそうです。

 

 

 ではまた、次の機会に。