「やりたいこと」と
「やるべきこと」を
レキネスたん、可愛すぎて早くもマスコット的存在になりつつある
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- 記憶が無くても前向きに!
今回のオメガはアユ姉ことアユムがコウセイたちの元を訪れるところからスタート。怪獣についてソラトに聞き込みをする最中、彼の天然ぶりに三度笑わせられました。自分の正体をあっさり言ってしまいそうなのは序の口、オメガスラッガーを取り出す瞬間を普通に見せてきたのでかなり仰天しましたね。例によって手品などと誤魔化して必死にフォローする、コウセイの苦労人ぶりに同情と微笑ましさが同時に湧いてきます。時代劇を見たおかげで喋り方も流暢になってきているものの、ソラトのこういうところは中々直らないので見ているだけでハラハラものです。
一方でソラトの衝動のままに動く様子が目に留まりました。怪獣の気配を匂いで察知出来るだけでなく、「目覚めの刻(とき)」としてこれからも出現し続ける感覚だけを知っているソラト。また今回の突飛な行動も、後のレキネスとなる岩石に惹かれているかのようでした。個人的に自分が何故知っているのかわからないまま感覚を当てにしているのは、深読みですが自分を知るためにソラトなりに頑張っているように見えますね。当人にとっても、記憶喪失のままではいられないと感じ取っているのかもしれません。
それだけに戦闘後に「怪獣と向き合い続ける」ことを選んだのが印象的。知らないことについて悲観的になるのではなく、いずれ思い出すことを何よりも重要とするソラトの姿勢には元気付けられるものがあります。後述のコウセイとアユムの「やりたいこと」と「やるべきこと」を、自分も見つけ出せるように前向きなおかげで気持ち良くソラトを見守ることが出来ました。記憶喪失に悩むことなく楽しそうな主人公として、個人的にもさらに好きになってきた次第です。
- やりたい・やるべきモノがある
今回もう1つ印象に残ったのがコウセイの身の上について。以前から陸上選手であることが語られていましたが、何故現在倉庫番の仕事に就いているのかまでの経緯がようやく明かされました。陸上のオリンピックを目指していた時もあったものの、高校最後の県大会で敗退しそのまま引退……と、割と想像通りの過去でしたね。ごくありふれた経験だとは思う反面、コウセイにとっては苦々しい結果だろうとは思うので聞いていて少々気分が沈んでしまうところもありましたが。
ただコウセイ自身はその過去に対する暗い表情を見せず、今の生き方を楽しんでいる様子だったので驚きました。陸上人生は終わったものの、今は様々なことを経験しながら新しい「やりたいこと」を模索している点に感心せずにはいられなかったです。挫折を経験しながら「それしか生きる道がないわけじゃないし」と言えるのは中々にすごいことだと思います。全力を出し切ったからこそ後悔はしていない、ということなのかもしれませんね。
さらにアユムが自分の「やるべきこと」として怪獣を調べている姿勢を尊敬しているなど好青年ぶりは相変わらずですが、本当に陸上への未練はないのかは怪しいところ。アユムへのリスペクトも自分が出来なかった「好きなことを貫いている」ことへの憧れのようにも見えますね。未だやりたいことが見つけられていないようですし、コウセイの陸上への想いはまだまだ燻ぶっているかもしれないとして個人的には警戒しながら見ていきたいと思います。
- 空を凍てつかせ、支配する大怪鳥
黒雲と共に現れた謎の鳥型怪獣「無重力怪獣 ペグノス」。そのビジュアルを一言で表すなら「巨大なペンギン」といったところで、寸胴な体に短い足と翼が付いたようなデザインをしています。シルエットから見ると可愛らしく見えますが、目つきの鋭さやくちばしから生えた牙などから怪獣らしい恐ろしさが感じられますね。(一方で陸上ではぴょんぴょん飛び跳ねるところがちょっとキュート)また翼の小ささから空を飛ぶのは不可能なように見えますが、後述の能力を駆使することで意外な方法で空中での飛行を可能にしていました。
それこそ冷凍ガスによる無重力空間の形成。劇中でアユムが説明していた「物体は低温になるにつれ核振動が微細になり、無重力状態を発生させる」という説明の通り、下半身から冷気を放出することで自身の重力を極限まで軽くしているとのこと。これにより見た目に反して自在な飛行を披露していました。さらに体を高速回転させ竜巻を発生させながら突撃するなど、従来の鳥型怪獣とは全く異なるイメージを引き出していたと思います。*1
また冷凍ガスを相手に纏わせることも可能で、劇中ではオメガを逆さ吊り状態で空中に固定することで一方的に攻撃するエゲつない戦法で追い詰めていたのが印象的。肉体的な武器は鋭いクチバシと翼をぶつけることくらいですが、冷気を操る能力のおかげで相手を翻弄させる強敵に仕上がっていました。『ウルトラQ』のペギラを彷彿とさせる要素を数多く備えながら、全く別の怪獣としてのインパクトを残した点が大いに好みです。
- 星の叫びに応え、青き龍は念動を操る
コウセイが見つけた石が覚醒し変形した姿「メテオカイジュウ レキネス」。本作におけるサポートメカ兼カプセル怪獣のポジションにあたる存在です。ウルトラマンオメガの仲間とされている怪獣で、胸部にオメガのカラータイマーに酷似した水晶体が付いているなど他の怪獣とは異なる存在であることが伺えます。スタンダードなゴジラ体型に鋭い一本ヅノやトゲが生えており、厳ついものの目つきは優しいので味方であることが何となく伝わってきました。また渦を巻いたような意匠は東洋の「青龍」を彷彿とさせるものがありますね。
戦闘では尻尾やツノの鋭い部分で相手を斬りつけるほか、「レキネステレキス」という特殊能力を使用。周囲の物体を触れずに操作出来る念動力(サイコキネシス)であり、劇中ではこの力で周辺の岩をペグノスに纏わせて動きを止めていました。怪獣のような質量の大きなモノまでは操作出来ないものの、オメガのサポートとしては十分すぎるレベルといったところでしょう。戦闘にまだまだ慣れていないオメガを助けてくれる、頼もしい存在になってくれると期待出来ます。
何よりこのレキネスの特徴として、コウセイの意志と繋がっている点が挙げられます。最初こそ石像のように微動だにしなかったものの、コウセイの想いに反応してからは命令を彼の言うとおりにオメガを助けてくれる相棒のような存在感を出していました。同時に戦闘後の小さな姿は、コウセイの肩に乗って頬ずりしてくるので絶妙に可愛く見えてきます。日常でも戦闘でも印象的なマスコット怪獣になってくれそうですし、今からレキネスの描写が楽しみになってきすね。
そして次回はコウセイが働いている倉庫のオーナーが登場するとのこと。気の良い人のようでみんなで釣りに行こうと誘ってくる微笑ましい回になりそうですが、些細なすれ違いからソラトとコウセイがケンカに発展してしまう模様。透明怪獣も出現するなど大ピンチな中、2人はどうやって仲直りするのかに注目していきたいところです。(同時に登場するオメガの新形態も、そんな2人の関係に大きく影響を受けそうですね)
何よりそのオーナー役として『ウルトラマンダイナ』でヒビキ・ゴウスケ隊長を演じた木之元亮さんが登場するという点が見逃せません。本作のダイジェストPVのナレーションを務めたことから本編での登場にも期待していたので、久々にウルトラマンに出演してくれる事実に思わず舞い上がってしまいます。当時ダイナをリアルタイムで視聴してヒビキ隊長に励まされた身としては、木之元さんの姿を拝むことにも注力していく所存です。
ではまた、次の機会に。
*1:余談だがこの冷気と無重力の関係はペギラ初登場にも引用されている理論であり、ある意味でウルトラQの頃の設定をオマージュしていると言える。
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