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デジモンユニバース アプリモンスターズ 第1話 「検索結果は新海ハル!ガッチモンあらわる!」 感想

貴様の未来は検索済みだ!
今、新たな冒険が進化する――
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 前作『クロスウォーズ』終了から4年、ついにテレビにデジモンアニメが帰ってくるかと思いきや、「アプモン」という新カテゴリで過去のデジモンとは完全に別物と化したことに最初は驚きを隠せなかった僕ですが、何だかんだで始まってみると面白かった『アプリモンスターズ』。既存の「デジモン」シリーズの冠を外すことで過去作に縛られることなく自由に作っているのがわかる作風で序盤からかなり好印象でした。以下それぞれ気になった点について書いていきます。
 
 
アプモンについて
 まず本作の根幹をなす「アプモン」について。「スマホアプリに宿る人工知能」というデジモンとは違った設定を引っ提げてきましたが、いまやスマホは街中で弄っていない人の方が少ないレベルで浸透していますし(かくいう私は未だにガラケー派)、アプリもそれと同じく様々な種類があるのでいい着眼点だと思います。最初の敵として出て来たメッセモンの「煽りコメントをぶつけて攻撃する」などそのアプモンの元となったアプリの特徴を活かした攻撃方法なども凝っています。デジモンとは全くの別物ですが、それ故に新鮮な気持ちで見れるのは大きいですね。
 
 
・主人公(候補)・新海ハル
 本作の主人公「新海ハル」は初っ端から「主人公(候補)」と表記されてしまう文学少年で、かっこいい友人のような「主人公キャラ」に憧れるという、これでもかというほど「主人公らしくない」ことが強調されているキャラです。
 実際戦う場面で怖くなって「嫌だ」と言って逃げ出した時には驚きましたが(歴代のデジモン主人公の中でも特に気弱な啓人でさえこのようなことは起きなかったのでなおさら)、こういう「主人公らしくない気弱な少年がウジウジ悩んだり葛藤しながらも成長し、最終的には立派な主人公に成長する」ストーリーは個人的には大好きなので情けなさを出しつつもそれを覆すほどのカッコイイ成長を遂げてほしいと期待しています。実際アプリドライブの「あなたは主人公ですか?」という質問に
 
 ハル「なるんだ、僕が本当の主人公に!!」
 
 と叫んでYesを押すシーンは見ていて非常に興奮しました。友人キャラの勇仁(1話ラストで早速怪しさMAX…)が「優しい奴が一歩踏み出したら、最強なんじゃないの?」と言っていたように、ほんの少しの勇気でかっこよくなっていくであろうハルは今後期待できるキャラクターですね。まぁそれとは別に普通に可愛いので女装させたら似合うんじゃないkくぁwせdrftgyふじこlp
 
 
・「検索」のアプモン
 そして本作のパートナー(作中ではバディらしいけど)アプモンの「ガッチモン」は、「検索」アプリのアプモンだけあって初っ端から色んなことを検索してきますが(名前の由来も「合致」から来ているんでしょうか?)、さすがに個人の情報まで検索してくるのはどうかと思いましたね。まぁこいつに限らずアプモンたちは他人の個人情報を割と持っていそうですけど。
 それとは別にガッチモンのビジュアルはこれまでのパートナーデジモンにあった生物感が全くないことには違和感を感じたものの「これはでじもんではなくアプモン」であることを強調していると考えると悪くないと思えますね。生物感がなくても可愛いですし。
 また戦闘スタイルがこれまた検索アプリらしく検索なんですが、ガッチモンが戦っている間にハルが検索ワードを入力するという展開はすごくいいと思いました。「デジモンが戦っている間パートナーの子どもは見ているだけ」というデジモンシリーズ共通の問題を子ども側をサポート役に回すことで上手いこと対処しています。子どもを棒立ちにせず、なおかつ目立たせ過ぎないようにしている点で「デジモンシリーズにおけるパートナーの理想形」ではないでしょうか(というか過去シリーズがデジモンと一体化したり、デジモンになったり、デジモンを殴り倒したりとおかしい気がしなくもない……)
 
 
 というわけで始まった『アプモン』ですが、これまでのデジモンとは全く違う要素を前回にしつつも、「子どもたちがバディ(パートナー)と共に困難に立ち向かう」コンセプトは踏襲しており、「今までのデジモンとは全く違うことをやろう」という気概が感じられます。また過去シリーズとは違うものとして割り切っている様子なので今の子どもの視聴者もすんなり入り込めるではないかと思います。
 それはそうと本作って所々『妖怪ウォッチ』っぽい雰囲気だな、と思いながら見てたら最後に『アイカツ』みたいな格言コーナーまでやって何か既視感があるな…と思っていたらシリーズ構成の加藤陽一さんが両シリーズの脚本を書いた人だと知ってすごく納得しました。同時に実績のある人なので安心して見れますね。
 
 
 ではまた、次の機会に。