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仮面ライダーエグゼイド 第2話 「天才二人は no thank you?」 感想

患者か手術か
ここ最近のサブライダーはネタ方面に振りきれ過ぎている気がする……(マコト兄ちゃんはいくらか真面目(?)だったが)






















・異なる正義を持つ外科医
 前回エグゼイドに変身したことで明日那もといポッピーピポパポ(今更だがこの手のヒロインを実写でやるとキツイな……)に選ばれた永夢でしたが、海外から帰国してきた鏡飛彩<かがみ・ひいろ>が登場し、彼の辛辣な態度からいきなり険悪な関係に発展します。この辺りは平成ライダーにおいてはよくあることなのであまり気になりませんね。
 飛彩は天才外科医ということでカッコイイ手術シーンからクールな2枚目キャラ……かと思いきや休憩中にケーキ食べたりライダーに変身する際に左右の女性看護師から「メス!」とかの要領でベルト付けてもらったりと途端にネタキャラとしての才覚が出てきて笑い転げました。最近のサブライダーってこんなんばっかだな!
 しかし患者に関わらず手術のみを冷静に対処する主義は患者の心も救いたいと考えている永夢とは正反対、故に両者の間に大きな壁を作っているのはライバルキャラとして魅力的な設定ですね。(終盤の教会での戦闘シーンでバグスターに向かって行く飛彩と人質にされた患者の婚約者を救い出そうと走る永夢が交差するシーンがまさに2人の主張の対比を物語っていますね)それでいて飛彩が人を見捨てるような冷酷な人物ではなく、バグスターに攻撃しつつ人質を救い出せるように計算して行動している姿はまさしくお手本のようなライバルヒーロー。久しぶりに直球でかっこいいと思えるサブライダーが出てきて嬉しい限りです。まぁそれでもネタキャラであることには変わりはないがな!


・レベル1の意義
 さて本作のライダーは例外なくゆるキャラ体系の「レベル1」から8等身の「レベル2」へと2段階変身をするのですが、ライダーで2段階変身と言えば『カブト』を思い出します。カブトは途中から最初の形態であるマスクドフォームを省略してさっさと第2形態のライダーフォームに移行するようになってしまったことが残念だったので、本作もそうなってしまうのではないかと若干危惧していました。
 しかし今回「ゲーマドライバーで変身したライダーはまずレベル1でバグスターと患者を切り離し、独立したバグスターをレベル2で倒す」という手順が判明したおかげで、レベル1をちゃんと使う意義が出てきて後半空気になる心配はなさそうです。いやぁ良かった良かった!その手順自体が途中でなくなりそうだけど。


炎氷の騎士
 そして飛彩が変身するライダー、ブレイブですが、レベル1はやっぱりゆるキャラ。しかし戦闘シーンは意外と身軽でまたCGを多用せずともそれなりに動けることがわかりました。そのまま分離したバグスターを倒そうとしますが…………

 レベルアップ!

マイティジャンプ!

マイティキック!

マイティーアークショーンX!!

 突然現れた黒いエグゼイドに邪魔されてバグスターに逃げられてしまう結果に。謎の敵に主人公たちが圧倒されるという割とシリアスなシーンのはずなんですが黒いエグゼイドがレベル2であるのに対してブレイブとエグゼイドがレベル1のためどこかシュールな絵面になってしまうのがなぁ……

 初戦が途中現れた奴に邪魔されるという少し残念な結果に終わってしまったブレイブ。しかしその後の教会での戦闘でようやくレベルアップ!

 術式レベル2……

 レベルアップ!

 タドルメグル!

 タドルメグル!

 タドルクエスト!!

 アクションゲームの力を使うエグゼイドに対してRPGのガシャットを使うブレイブは直球の騎士モチーフであることが一目でわかるデザインです。エグゼイドが奇抜な頭部でインパクトが強かった分、こちらはかっこよく見えますね。
 戦闘では伝説の剣、らしいガシャコンソードが目立ちます。何せ炎の剣と氷の剣の2つのモードに切り替えることが出来て、敵に応じて使い分けるところがたまらなくカッコいいです。(氷のモードの際に逆手持ちになるのもグッド)色々と中二心をくすぐるライダーですね。


 というわけで早くも登場したサブライダーですが、色々とおいしい要素を併せ持ったキャラクターで早くもお気に入りになりました。最後に患者からもらったアップルパイを「俺に切れないものはない(キリッ」と言って切り分ける、というネタの部分も好きになっていきそうです。そして永夢との関係もお手本のような主人公とライバルの対立を描いており、この2人がこれからどうなっていくのか楽しみです。


 さて次回の新ライダーは「髪がいくつか白い闇医者」って…………、有名な医療もののネタをどんどん使っていく気なんでしょうか……?


 ではまた、次の機会に。