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仮面ライダーセイバー+機界戦隊ゼンカイジャー 映画公開記念合体SP 感想

剣士界賊痛快コラボ

兄妹と女装が乱立する凄まじいスペシャルだったな・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のセイバーは『機界戦隊ゼンカイジャー』とのコラボレーション。エグゼイドとキュウレンジャー以来となるライダーと戦隊の共演です。明日公開される『スーパーヒーロー戦記』の宣伝も兼ねたコラボでしたが、それぞれ作品単体としても面白くて、かつ前後が繋がっている分1時間スペシャルのような感覚で楽しめました。今回はそんなゼンカイジャーとの内容と共に感想を書いていきたいと思います。

 

 

「界賊来たりて、交わる世界」

 前半であるセイバーのパートはゼンカイジャー側からゾックスが乱入したエピソード。飛羽真たちがやりたい放題のゾックスに手を焼きながらも上手いこと協力していく様子が描かれていて中々に痛快でした。倫太郎や賢人、芽依といった仲間と仲良くしているだけで微笑ましくなりますが、ゾックスの在り方を受け入れる飛羽真の人の良さが現れていたのでより楽しかったですね。基本的に人当たりのいいセイバー勢の特徴がコラボでも存分に活かされていたと言えます。コメディ描写も楽しいものが多く、中でもゾックスのダンスにいちいちツッコむ倫太郎や、「織姫と彦星」の物語の解説で飛羽真がまさかの織姫役として女装したシーン(賢人とのコンビが2人の幼少期の遊びを彷彿とさせていて特に良き)にはクスリときました。

 同時に“大切な物”の存在について言及される内容だった点も興味深かったです。「オリヒメワルド」の能力でライドブックがなくなったと見せかけて実は見えなくなっただけ、と謎解きをしていく展開が見られましたが、今回はそこから「大事なものは見えないだけできちんと近くにある」というメッセージが感じられました。ライドブックを探す騒動を経て、お宝を狙うゾックスにとっての大切な物とは何か?を言及していく流れにも感心します。上記の飛羽真たちの大らかさもあってゾックスも渋々協力的になっていく様子もあって安心感がありましたね。

 戦闘ではやはり終盤のトリプルライダー+ツーカイザーのコンビネーションが魅力でした。毛並みが異なるヒーロー同士でも上手いこと合わさっているのが見事の一言です。またクロスセイバーがトジルギアごとワルドを破壊するという新能力が披露したのも面白かったですね。(もしくは単に技の威力が高かっただけなのかも)登場する度に新しい力を発揮するクロスセイバーですが、コラボでもそれが見られたのがちょっと嬉しかったです。

 

 

「剣士と界賊、兄の誓い」

 続くゼンカイジャーのパートは意外や意外、神代兄妹がゼンカイジャーの世界に関わってくる内容で予告の時点から驚きました。数あるセイバーのライダーの中から堅物の2人をチョイスしてどうなってしまうのかと思いましたが、いざ見てみると結構ゼンカイジャーのノリに馴染んでいたのが面白かったです。介人たちのフリーダムな様子にイライラしながらもきちんと彼らのスタイルを尊重してくれる凌牙にはほっこりしました。中でも文句を言いながらも「ヒコボシワルド」をおびき寄せるための女装に付き合ってくれるシーンには笑いが止まりませんでしたね。(足の毛はそのままだったのが余計笑いを誘います)

 それでいて攫われたマジーヌの身を案じながらも「信じる」介人たちに凌牙が徐々に影響を受けていく様子が今回のポイント。ただ心配するのではなく自分たちに出来ることをして信じる、そんな在り方を受け入れていくシーンは地味ながらも素敵です。同時にワルドの作戦からフリントのことで焦り出すゾックスも印象的でしたね。セイバーパートで飛羽真たちから「大切な物」について学んだことをきっかけに凌牙にライドブックを返す流れには驚きました。この回は2人の兄の在り方について描いていたと言えます。

 そしてマジーヌと玲花の絡みが特に鮮烈。意外と話のわかる玲花とマジーヌの即席コンビに癒されていたのも束の間、別れ際に玲花がマジーヌにハグしてくるラストには衝撃を受けました。完全に演者さんのネタを取り入れているとしか思えないシーンだったので最初見た時は開いた口が塞がらなかったです。この手の内輪ネタを公式に持っていく行為は賛否を呼びそうですが、個人的には十分に楽しめたのでOKですね。

 

 

 というわけでセイバーとゼンカイジャーのコラボ回でした。やはりというかなんというか、1時間にわたってゾックスを中心に周囲のキャラがどんちゃん騒ぎを繰り広げていくような内容でしたね。ゼンカイジャー本編でも介人たちを散々翻弄しているだけあって、同じように飛羽真たちも振り回されるのが面白かったです。しかしゾックスの独壇場になってしまうことはなく、飛羽真との出会いが彼に“物語の楽しさ”に興味を持つきっかけになっていくストーリーは見事でした。

 同じようにひたすら堅物だった神代兄妹が介人たちとのやり取りを経て態度が軟化してくのも興味深いです。セイバーも終盤に差し掛かって来た中、彼らの掘り下げをしてくれて本当に嬉しいです。何より久々のライダーと戦隊のコラボということもあって非常に楽しめました。今後もこういったコラボ回を定期的にやってほしいですね。

 

 さて次回のセイバーは本編再開!これまで暗躍し続けてきたストリウスの計画が完全に始まる模様。そのうえついに変身するというのですから既にワクワクが止まりません。黒幕としての存在感を放ってきた分、それがラスボスとして解放される瞬間が楽しみです。それに立ち向かおうとする飛羽真たちにも期待がかかりますが、中でも予告映像で見せた「全剣士が集結して決戦に向かうシーン」には惚れ惚れしてしまいます。物語も佳境、といった感じに盛り上がってきたので早く見たいところです。まぁ来週はゼンカイジャー共々お休み何ですがね・・・・・・

 

 

 ではまた、次の機会に。