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仮面ライダーセイバー 第23話「荒れ狂う、破壊の手。」感想

禁断の力に触れることなかれ

最近メギド側の方が仲がいいのではないかと思うようになってきた

仮面ライダーセイバー DXプリミティブドラゴンワンダーライドブック

仮面ライダーセイバー DXプリミティブドラゴンワンダーライドブック

  • 発売日: 2021/02/27
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • サウザンベース潜入劇と仲良しメギド幹部

 今回のセイバーはソードオブロゴスの真の敵を如何にして探し出すか、ということで悩む飛羽真たちが組織の長であるマスターロゴスに話をしてみようという話になってくるところからスタート。(この辺りの提案が芽依の思い付きである辺りが個人的には好きですね)しかも飛羽真たちが狙われている身である以上、普通にサウザンベースにいくわけにはいかないのでこっそり侵入しようとするのが面白いです。

 というわけで尾上さんからブックゲートを貰いサウザンベースに潜入することに成功しましたが、同じタイミングでストリウスもサウザンベースに忍び込んでいたのでそれぞれの潜入劇が交互に繰り広げられたのが今回の見所でした。飛羽真たちがこそこそ物陰に隠れながら進んでいるのに対し、サウザンベースの衛兵たちをなぎ倒しながら堂々と進むストリウスの姿が印象的です。(このストリウスの行動で警備が手薄になったからこそ飛羽真たちが見つかることがなかった、という展開もありがちですが良かったです)

 一見後先考えずに行動しているように見えるストリウスですが、久々に怪人態を披露したズオスやいつの間にかセイバー絶対許さないマンになっていたレジエルに剣士たちを引きつけておいてもらうなど計画的に動いていたので見ている最中はやるなこいつ、とか感心していました。というか剣士たちが仲違いをしている現状を思うとストリウスの作戦にノってくれる彼らの仲の良さが際立って見えます。他にも久しぶりに倫太郎との因縁を見せたズオスや街にセイバーがいないことがわかった途端テンションがガタ落ちするレジエルなど、幹部それぞれのキャラが非常に立っていた回でした。敵側がどんどん魅力的になってきているので見ているこちらも楽しくなってきますね。

 

 

  • 謎多きマスター

 今回他にも特筆すべきはようやく明らかになったサウザンベースの一部始終ですね。今までノーザンベースと同じタイプの部屋しか出てこなかったのに対し、宮殿のような内装が出てきた時は驚きました。他にも剣士ではない普通の衛兵かと思われる構成員たちが大量にいたことにもびっくりです。ここまで規模が大きいと飛羽真と芽依が来るまではソフィア含め6人しか所属していなかったノーザンベースの方が異常に思えてきます。

 その中でも特に特徴的だったのが組織の長であるマスターロゴス。顔の深くまで赤いローブにを被っており顔は一切わかりませんが、からして大分若い男性であることは伺えました。

 そんな謎多き人物ですが、今回見せた行動もまた謎だらけです。ストリウスに接触して彼を「はじまりの人」と呼ぶなど意味深な発言をしたかと思ったらそのままフェードアウトし、気が付けばストリウスは目的である「禁書」を手に入れていたのでかなり困惑してしまいました。この間に何があったのか気になってしようがないです。他にも飛羽真がたまたまストリウスと出くわして禁書を偶然手にしてしまうシーンでマスターの不敵な笑みが挿入されたのも記憶に残りました。この辺りの流れからし禁書を飛羽真の元に渡るよう仕組んだかのように思えます。飛羽真とストリウスを引き合わせた謎の青年の存在も気になりますし(当初僕はこの青年=マスターだと考えていましたが、後々になってマスター本人ではなく側近の可能性もあるかもしれない、と思うようになりました)、組織に潜んでいる「真の敵」なのかどうか、今後目が離せなくなると感じましたね。

 

 

  • 原始の力を掴みし禁じられた魔竜

 

プリミティブドラゴン!

ブレイブドラゴン!ゲット!

 

烈火抜刀!

バキッ!ボキッ!ボーン!

ガキッ!ゴキッ!ボーン!

プリミティブドラゴン!!

 

 ストリウスから奪い返した禁書が変化した「プリミティブドラゴン」ワンダーライドブックにブレイブドラゴンのライドブックをセットして変身したセイバーの新形態「プリミティブドラゴン」。ドラゴニックナイトに匹敵する大きさながら、他のライドブックと組み合わせて使うという方式が面白いライドブックです。抜刀時の展開によって巨大な腕がブレイブドラゴンを掴んでいるかのようなデザインに変化するのもユニーク。そうして変身した姿も巨大な骨格がセイバーの全身に纏わりついており、ライドブックと同じようにまるで巨大な骨がセイバー自身を逃がさないとばかりに捕まえているように見えるのが興味深いです。

 戦闘スタイルは野性味溢れるインファイト。烈火を逆手持ちにし、中腰で斬りかかってくる姿は実にワイルドです。さらにライドブックから出てきた謎の長大な腕で敵を掴んでくるのがまた怖いです。ストリウスとレジエル2人を相手に圧倒するだけでなく、必殺技の余波でブレイズたちまでも巻き込んでしまう辺り相当な力を誇っています。何より変身している飛羽真の意識が失われ、目の前のものをただただ攻撃するだけの“狂戦士”と化していることからも、このライドブックが危険なものであることが伝わってきます。獣のようなスタイルで戦う、ストレートな暴走形態と言えます。(前作『ゼロワン』に登場した暴走形態であるメタルクラスタホッパーが「無機質な暴走形態」なのに対し、こちらは「荒々しい本能剥き出しの暴走形態」として描かれているのが面白いです)

 (また余談ですが、このフォームとブレイブドラゴンには関係性があるのではないか?と個人的には考えています。変身にブレイブドラゴンを介する必要がある点に加え、ブレイブドラゴンの前向上にある「全てを滅ぼすほどの偉大な力を持った神獣」がプリミティブドラゴンの“禁じられた力”という触れ込みとどこかに通っているように思えます。考えすぎかもしれませんが、ついこういうことをワクワクしながら妄想してしまいますね)

 

 

 さて次回はプリミティブドラゴンの力に翻弄される飛羽真とそれを取り巻く状況を描くようです。予告映像とサブタイトルを見る限りまたもや尾上さんにスポットが当たるみたいなのでちょっと不安になります。前回フラグみたいなものを立てていたものの何ともなかった尾上さんですが、今度こそ退場してしまうのでは・・・・・・!?と正直怖くて仕方がないです。

 また予告映像にさらっとカリバーの姿が映っていたのも驚き。しかも最光と共に暴走するセイバーを喰い止めているように見えるので敵というわけでもなさそうです。問題は上條亡き今誰が闇の剣士に変身しているのが誰なのかということですが、消去法で玲花が変身した可能性が最も高いのですが・・・・・・もしや賢人ではあるまいな?ともあれどうなるのか楽しみです。

 

 

ではまた、次の機会に。