新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

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2021年冬アニメ&特撮&ドラマ簡易感想 その35

 

 

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 毎年恒例、てれびくんハイパーバトルビデオの時期が今年もやってきたようです。毎回カオスな展開を見せることで有名なビデオですが、今回の『セイバー』は上の予告映像を見ただけで凄まじいとわかるカオスっぷりでした。

 まずユーリがいつにも増してフリーダム。本編の時点でも大概自由人でしたが、「ソードエックスマン」にハマっている様子がやたら可愛らしいです。他にも尾上さんが名前の元ネタであろう「子連れ狼」になっていたりします。そして極め付けは倫太郎の違和感のない女装姿ですね。本人の面影が無さ過ぎて最初見た時は新キャラかと思いましたよ。

 それ以外にも飛羽真が『ゴースト超全集』を読んでいる*1小ネタも見られたりと、やたら楽しそうな様子に思わずほっこりします。というか本編が今現在殺伐とした状況なので(年始の頃と比べると大分明るくなりましたが)、こうした和気あいあいとした雰囲気を見ているだけで何だか涙が出てきます。本編でも早くこうなってくれ・・・・・・!

 

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※今週の『遊☆戯☆王SEVENS』は特番だったため感想はありません。

 

 

 

 

 

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第25話「戦慄の竜闘気(ドラゴニックオーラ)」

 前回クロコダインの加勢が入ったものの、「竜闘気(ドラゴニックオーラ)」を纏ったバランには手も足も出ない状況が続く回。クロコダインが一方的にやられていく様子が凄まじい作画で描かれているので余計に絶望感を煽ってきます。それでも何度も立ち上がるクロコダインと彼を支えるポップの熱い関係で心が高鳴りますね。

 しかしバランがダイの記憶を奪ったことで空気が一気に冷たくなりました。記憶喪失になっただけでなく、一人称が「僕」に変わってしまったダイの姿はいざ見てみると中々にショッキングでしたね。(ポップたちに対して完全に他人行儀になってしまっているのが本当に辛い・・・・・・)そんなダイに泣きそうな声で怒りをぶつけるポップのシーンも鬼気迫っていて目に焼き付きました。演じている豊永さんの本気も含めて悲しくも素晴らしいシーンだったと言えます。

 

 

ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ

第12話「光の星の戦士たち・後編」

 今回はダイナ劇場版の後半。デスフェイサー相手に果敢に立ち向かうダイナのカッコよさ、そして最後に登場した大ボス・クイーンモネラ出現からのティガ復活→TDコンビの華麗な活躍に大興奮しました。特にネオマキシマ砲を放とうとするデスフェイサーの胸を砲台ごと殴りぬけて潰すストロングタイプのシーンは何度見ても痺れます。とはいえこの辺りのシーンは「モネラ星人に恐怖を植え付けられたアスカがそれを乗り越えるシーン」があってこそより輝くものなので、やはりアスカが出てこないと少々寂しいですね。

 しかしそれ以外の見どころを網羅している点は見事でした。中でもあの戦いと同じように人々が光になってティガが現れるシーンは「今度は子どもだけでなく大人たちもみんなで光になっていく」ことに感動した思い出があるのできちんと入れてくれたことに感謝したいです。あとはやはりイルマ隊長が旧GUTSのメンバーと再会する終盤ですね。今見てみるとよくこのメンバーを揃えられたな、と感心してしまいます。

 

 

ガンダムビルドリアル

第1話

 ガンダムビルドシリーズ最新作として製作された実写ドラマ作品もついにスタート。「かつてチームだった少年たちが幼い頃の情熱を取り戻して、再びガンプラを手に取る青春群像劇」に仕上がっていて、これまでのビルドシリーズとはまた違った新鮮な気持ちで見ることが出来ました。些細なことがきっかけで疎遠になってしまった主人公たちが、ガンプラを通じて少しずつ和解していく様子は何だか微笑ましいです。

 パイロットの「鈴木ヒロ」がかつての仲間たちとぎこちなくも関係を修復していこうとするいじらしさに悶えます。仲間の1人に彼女が出来たことに驚愕する思春期ならでは要素も可愛らしいですね。他にも紛失したはずのナナハチ(RX-78-2 ガンダムガンプラを送ってきた「今泉」の動向など謎が多い点も魅力的続きが気になってきます。

 本筋以外も見どころが多かったです。ちょっとゴチャついてる模型店に立ち並ぶガンプラや組み立て、塗装をしていく様子は実写だからこその“リアル”が存在しているので思わず見入ってしまいます。そして目玉のガンプラバトルはドローンによる等身大の立体映像バトルということで驚きました。バトルシーン自体はのっそりしているものの、CGで描かれるガンプラのリアルさには圧倒されます。何より全く新しい作品を作ろうとしているスタッフの気概が伝わってくるので今後が俄然楽しみになってきましたね。

 

 

 上記のセイバーの件ですが、ハイパーバトルビデオの時期がやってきたことで「セイバーももうそんな時期なのか」と少々センチメンタルな気分になってしまいました。つい最近始まったばかりのような気がするセイバーももう中盤、という事実に時の流れの早さを感じます。何だかんだでここまでずっと見てきていることにも驚きますね。色々ありましたがセイバーも僕にとってお気に入りの作品になっていることを実感します。

 この先どのような展開になるのか気になるばかりですが、最後までセイバーを見続けていたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:恐らく脚本家とプロデューサー繋がりかと思われる。

ウルトラマントレギアがアニメ『バビロン』をおすすめしたいようです(エイプリルフール)

※この記事は100%の茶番とキャラ崩壊で構成されています。苦手な方はブラウザバックすることをおすすめします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 初めまして、画面の前の者たちよ。私はウルトラマントレギア。君たちに会いに来た。

 どうやらこのブログはアニメなどについて話すブログのようなので乗っ取らせてもらった。というのも、私自身最近ハマっているアニメがあってね。それを君たちにおすすめしようと思うんだ。きっと楽しめると思うよ。さて紹介するのはこちら『バビ・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

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 ・・・・・・・・・・・・何をやってるんだお前は

 

タロウッ!?何故ここにいるんだ!?

 

 タイガとゼットに頼んでお前を探してもらったんだ。さぁ帰るぞトレギア!今日は『けいおん』鑑賞会をすると話しただろう!

けいおん!コンパクト・コレクションBlu-ray
 

 

 断る!そんなアニメよりも私は今『バビロン』にハマっていると言っただろう!

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 けいおん』の何が悪いんだ!?あずにゃんがギターを一生懸命練習してて泣けるんだぞ!青春だぞ!あと『バビロン』はこの前見てみたけど怖いだけでよくわからなかったぞ!

 

 タロウ、お前という奴は本当に片方の局面からしか物事を見ないな!あの絶望がもたらすスリルが何故わからない!?大体お前はいつもいつも・・・・・・

 

 

 

 

 

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 いや~あのお2人はいつも仲がよくて微笑ましいですね、タイガ先輩!

 

 いや、確かに仲はいいとは思うけど・・・・・・微笑ましいか、あれ・・・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、エイプリルフールです。というわけでまたもや当ブログが侵略されるネタでした。このネタももう3回目で正直ワンパターンになってきているので、来年あたりは別のネタも模索していきたいな~とか思ったり。

 それはともかく、今回の記事でトレギアがおすすめしようとアニメバビロンですが、僕自身去年の冬ごろにアマプラで視聴して衝撃を受けた作品でもあります。初っ端から話が二転三転していき、何が何だかわからないまま幕を引くラストには正直開いた口が塞がりませんでした。グロくて精神的にクるシーンも多くて見ていてかなり辛かったですが(7話とかホントにヤバかった・・・・・・)、不思議と引き込まれる内容でした。特に見終わった直後のモヤモヤが時間の経過と共に“ゾッとしたもの”に変わっていくあの感覚は凄まじいものがありました。

 そしてこの作品を見終わってから「このアニメ、トレギアが好きそうだな」とかいう偏見を抱いてしまいました。善悪の定義を何度も示していながら2つの境界線が曖昧になってくるような作風はまさにトレギアの語る「この世に光も闇もない」に通じるものがあるのではないか、と思いこの記事を書くに至りました。記事の内容は茶番ですが。

 

 長々と書きましたが、要は「バビロン面白かったよ!」ということを話したかっただけですはい。前述のグロ要素や答えが出ないまま終わった点などもありはっきり言って万人向けの作品ではないのですが(実際ネットだと酷評が多いようです)、ハマる人にはとことんハマるタイプの作品です。とはいえ本当に人を選ぶのでトレギアみたいに好みを押し付けるのはほどほどにしますね!

 

 

 ではまた、次の機会に。

仮面ライダーセイバー 第28話「記す過去、描く未来。」感想

綴られた物語を辿って

どんな状況でも本を書き続ける飛羽真は小説家の鑑

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  • (ようやく)明かされる謎と飛羽真が綴る物語

 前回見事な主人公の暴走克服&パワーアップを果たしたセイバー、今回は何と総集編。飛羽真たちが情報を交換する体でこれまでの出来事をまとめて振り返っていましたが、これがきちんと説明されていて驚きました。まず飛羽真がセイバーに変身するまでの経歴が時系列順で語られ、彼にとってルナとは何者なのか、何故小説家になったのかがとてもわかりやすかったです。

 他にも「ワンダーライドブックは全知全能の書の切り離されたページ1つ1つが変化したもの」であることが明かされ、同時にメギドとマスターロゴスが全知全能の書復活を目論んでいることもわかり謎が氷解。今まで不穏な行動を見せていたもののはっきりしていなかった両陣営の目的がわかったことで、それぞれの行動の理由もようやく理解することが出来ました。これまで出てきた情報が整理されただけでなく新たな事実も交えることで不明瞭だった物語の全貌がようやく明かされ、ここはそういうことだったのか!と気持ちよく納得出来たので非常に気持ちがいいです。ここまでの説明不足な点を一気に解消してくれた良い総集編だったと言えます。もっと早くこの説明をしてくれよと思ったけど。

 

 また今回飛羽真の誠実な人柄が改めて明らかになったのも印象深いです。代表作『ロストメモリー』の続編を書いてほしいという編集部の仕事を快く引き受けた時は驚きつつも感心しました。世界を守らなければならない今、小説を書かせて邪魔をするわけにはいかないと迷う芽依に対し、「こんな時だからこそ」と書く意欲を沸かせる姿は小説家として見事な姿勢だと思います。何より日常をおろそかにしない考えはとても素敵で大切なことだと感じるので、それを今回示してくれた飛羽真に強い好感を抱きます。ライダーとは別の本来の仕事をきちんとこなす主人公も珍しいと思いますし、ここにきて個人的な飛羽真への好感度がより上がりましたね。

 そして地味に気になるのがその続編の内容。ロストメモリーは15年前に失われたものの夢に出てくるかつての記憶が元であると明かされたことから、その続編も飛羽真の記憶を元にかかれる可能性が容易に想像出来ます。以前9話でも「仲間たちとの物語を書いてみたい」と言っていたので、その言葉通りにこれまでの戦いの物語を書くことになるのでしょう。ちょっとした妄想ですが、最終回に飛羽真がその続編を『仮面ライダーセイバー』として出してくれたら最高ですね。

 

 

  • 彷徨える風と雷

 そんな総集編とは別に本筋では蓮がソードオブロゴスを離れ賢人と接触。賢人と一緒に戦いたいがために簡単に組織を抜けてしまう蓮の浅はかさには少々呆れますが、憧れの賢人の前だと大喜びする姿を見ていると何だか可愛らしいと最近思えてきました。好きな人の前だと大喜びで尻尾を振ってそうな様子が何だか子犬みたいで・・・・・・

 しかし彼の想い虚しく賢人に襲われ、聖剣を封じられた時は可哀想に思えてきました。感情的な行動に出まくっていたら親友に襲われるという展開は、彼の若さゆえの未熟さが招いた結果とも思えます。暴走しがちな蓮ですが、「強くなる」と宣言したのでこれを機にどうにか頑張って奮起してほしいところです。

 

 一方賢人は飛羽真との戦いで自身の父の話をし出したので少し聞き入りました。月闇が未来を見せる能力を持っていることが判明してから考えていた「賢人の父も最悪の未来を見たから聖剣を封印しようと下のではないか?」という予想が見事に的中したのでちょっと嬉しかったですね。

 何より賢人は「これしか道はない」と思考の袋小路に陥り、父と同じ行動に出ているというのが少々悲しいです。今回は彼しかり上記の蓮しかり、1人で抱え込んでしまう者たちが暴走してしまう回でしたね。

 

 

 さて次回はマスター直属の新ライダー「デュランダル」が登場!今回の中盤変身前の人物が姿を現したこと、玲花の兄であることなど驚きの要素を引っ提げてきました。変身する「神代凌牙(しんだい・りょうが)」がどんな人物なのか気になるところですが、それにしてもこの名前、遊戯王にもいたような・・・・・・イラッとくるぜ!

 そしてそのデュランダルに倫太郎が襲われる模様でかなり心配です。今まで迷っていた倫太郎がとうとう仲間に戻ってくれると期待したところにこれなので不安で仕方がないです。無事でいてくれ倫太郎・・・・・・!

 

 

 ではまた、次の機会に。

デュエル・マスターズ キング 第47話(最終話)「超決戦!ジョーvsアバク!真のキングを決めようやぁ!」感想

高鳴る鼓動を勇気に変えて

楽しむ心を忘れずに、さぁ Joe deck it !!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 最後までとことん楽しみ抜け

 前回からの続きであるアバクとの決戦後半。アバクが繰り出してきた≪鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ≫率いる鬼札王国の軍団の猛攻をジョーがトリガーなどで必死に凌ぐシーンもあって序盤から緊張感がありました。(シールドから≪下町のナポレたん≫の能力のおかげで追加ターン中の攻撃を防ぐことが出来ましたが、前回モモキングを攻撃に参加させずにここで残しておいたことが功を為す展開には感心しました)

 この辺りの決戦で印象的だったのがジョーの変化ですね。前半ジャオウガたちを前にして以前敗れた時に抱いた恐怖を思い出して震えていましたが、キラたちの激励を前にして奮起した時はおおっ、と盛り上がりました。ここまでジョーに助けられた仲間たちが今度はジョーを助けてあげるというベタな展開をストレートにやってくれたので素直にテンションが上がります。

 さらにその後、調子を取り戻してきたジョーがアバクに感謝を述べた時は驚きました。デュエマの楽しさについて語る中、「デュエマは相手がいるからこそ楽しめる」「“みんなが笑って楽しくデュエマをする”ことこそ俺の願い」だと答えを見つけたシーンには唸らされます。何よりアバクの所業に憤っていたジョーがその怒りとは別にデュエマを楽しませてくれたこと喜びを向けることが嬉しかったですね。ジョーの人の良さがここにきてまた見られました。

 そこからの対決は熱いシーンの連続。モモキング&スパダチを揃え形勢を逆転したジョーに対し、追い詰められながらも負けじと応戦するアバクが素晴らしかったです。敗北が確定した状況でも勝負を投げずに真っ向から受けて立つ心意気や敵ながら天晴と言うべきでしょうか。ダイレクトアタックを決めるモモキングと(場にいないのに)それを防ごうとするジャオウガの一騎打ちも魅力的で、それぞれのフィールドに刺さっている巨大なガーベラストレート150刀と棍棒を振るって激しく打ち合う様子はCGのクオリティもあって大迫力でした。最初はアバクの野望を止めるために始めた決勝戦でしたが、最終的にはジョーもアバクもそれぞれ満足のいく形で決着がついたのが良かったですね。最後の最後でジョーの願う「みんなで楽しむデュエマ」が実現したと言えます。

 

 

  • 勝利の花道を切り開く熱き龍の英雄戦城

弩闘(どとう)!桃天守閣(ももてんしゅかく) 火/自然文明 (5)
D2フィールド:ジョーカーズ/チーム切札
▪️<キリフダッシュ>[火/自然(2)](自分のクリーチャーの攻撃の終わりに、そのクリーチャーがその攻撃中にシールドをブレイクしていれば、このD2フィールドを[火/自然(2)]支払って展開してもよい)
▪️自分のクリーチャーがブロックされた時、そのクリーチャーは相手のシールドを1つブレイクする。
▪️相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力によって、自分のクリーチャーはタップされない。
▪️自分のクリーチャーがタップしてバトルゾーンに出る時、かわりにアンタップして出る。
▪️(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)

 ジョーがアバクの戦術を打ち破るために使用した必殺のカード。鬼札王国の≪極悪!獄鬼夜城≫と同じ新規のD2フィールドであり、ジョーカーズとしては2枚目となるフィールドカードです。*1

 コストは5とフィールドとしては若干重いですが、チーム切札としてキリフダッシュ2を備えているため早期に展開することが可能です。ブレイズクロー≫などの1コストで攻撃出来るクリーチャーを使えば最速2ターンも不可能ではありません。*2

 そうして展開されてからは3つの攻撃的な効果を使用することが出来ます。1つ目はブロックされた際に相手のシールドを強制ブレイクするいわゆるブロック貫通効果。確実にシールドを削りたい時に役に立つのもちろんのこと、キリフダッシュのサポートとしても最適な効果です。自分のクリーチャー全てに適用されるのでキリフダッシュ持ちを連続召喚するなどの芸当でも光ることでしょう。

 2つ目は相手のカードによるタップを封じる効果。タップ系のトリガーやタップキル戦術などを完全に封殺してくれるのでそれらを主軸とするデッキ相手に強気に出られます。特に≪閃光の守護者ホーリー≫などのオールタップを仕掛けてくるトリガーには効果てきめんです。

 そして3つ目は自身のクリーチャーのタップインをアンタップインに変える効果。百族の長 プチョヘンザ≫や≪「非道」の鬼 ゴウケン≫などが持つタップイン能力を無効化してくれるのは言うまでもなく強力。さらに相手のカードによるものなどの指定がないので≪GENJI・ブラスター≫のような自身のクリーチャーをタップして出すカードのデメリットを消すことも出来ます。(このフィールドが展開されていれば≪ガワラ入道≫が実質無限ブロッカーと化します)それだけでなく、このタップイン効果は着地置換効果と同じタイミングで発動するもので、置換効果のルールを元に≪獣軍隊 ヤドック≫のような踏み倒しメタも無効にしてくれます。

 またこのアンタップインは何と「侵略や革命チェンジによって場に出たクリーチャーにも適用される」という驚きの裁定が出ています。そのため上手く噛み合えば無限攻撃や3ターンキルなどにも使用出来る事でしょう。

 これらの能力により絶対にこちらの攻撃を通すための心強いサポートカードと言えます。キリフダッシュを駆使したデッキやビートダウン、はたまたコントロールデッキのワンショットキルなどにおいても役に立つ恐るべき汎用性を誇ります。他にもケングレンオーたちによるタップ能力での進化もアンタップインされるので、わずか1ターンで≪ケンゲキオージャ ~究極火焔~≫を出すことも夢ではありません。堅実な攻撃から豪快なコンボまで、幅広い用途に使える点はチーム切札の最後の砦に相応しい1枚と言えますね。

 

 

  • まさかの爆発オチとジョーの願い

 見事アバクを打ち破ったジョー。アバク自身も敗北を素直に受け止めていたのですが、最後に時限爆弾を残す往生際の悪さを発揮してきました。色々と潔いアバクがここにきて小悪党的な嫌がらせをしてくるのは予想外です。

 そこからゼーロJr.を加えて爆弾の解除に行動を移したですが、どの色のコードを切るかで揉めに揉めている内にタイムリミットを過ぎて爆発してしまう展開には唖然となりました。前半のデュエマ自体は素晴らしいものだっただけに、若干雑とさえ思える爆発オチを用いたのは少々残念に感じました。(とはいえ白いコードを真っ先に切ったり黒いコードだけは残そうとするジュニアの意外なお茶目さが見られたのは収穫でしたが)

 しかしその後、魂ポイントの力で河越を元に戻すのは良かったですね。大会で集められた魂ポイントがアバクの野望ではなくジョーの願いに使われるのは、これまでの大会でのデュエマが決して無駄ではなかったことを意味しているように思えます。それを裏付けるかのようにジョーの「ここまで色々あったけど、みんながいたからこそ楽しい思い出になった」という独白で締めたのも印象深いです。この辺りで「本作はある意味で“デュエマは楽しむもの”というテーマを突き詰めたのかもしれない」と思いましたね。

 

 

 というわけでデュエマキングもこれにて無事完結しました。大きく変わったキャラデザなどに最初は戸惑ったものの、いつの間にかすんなりと受け入れてここまで見ることが出来たのは嬉しかったです。上記のジョーのセリフのように色々あったけど、僕にとっても何だかんだでいい思い出になったのかと思います。コロナウイルスによる一時放送休止などのトラブルも乗り越え、最後までやりきったことに感謝を。製作スタッフの皆様、1年間本当にありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュエル・マスターズ キング』総評

 前作から製作スタッフやキャラクターデザインを大幅に変えてスタートした新デュエマアニメ。過去の作品の要素を一部踏襲しながら、これまでになかった要素も加わったような番組でした。

 先に評価点について語りたいと思います。

 まずは徹底して明るいストーリーが展開された点。前作まではクリーチャーワールドの文明間の争いを軸に物語が進んでいったのに対し、本作は舞台が河越限定とかなりスケールダウンし、その分世界崩壊のピンチなどもない平和な日常が見られました。おかげでジョーたちが面白おかしく遊ぶシーンが多く描かれ、日々を平穏に過ごす子どもたちが記憶に強く残りました。カオスな内容に加えギャグパートも多く用意されており、毎回笑えるシーンが最低1度はありましたね。

 そして本作において「楽しいゲーム」としてのデュエマの側面が強かったのが特徴的。TCGアニメではある意味で王道と言える大会要素もあって大会を勝ち上がるために積極的にデュエマをしていく様子が描写されており、メインキャラ以外の様々なゲストのデュエマが見られて楽しかったです。

 また本作はアバクを筆頭に己の目的のためにデュエマをするキャラが多く登場しました。そんな相手にジョーは「デュエマは楽しむもの」だと真っ向から立ち向かう様子が何度も展開されています。世界の命運などを担わなくなったからこそ、このテーマが刺さったと言えます。ジョーが自分とは異なる考えを持った相手とデュエマを通してぶつかっていく中で、「みんなが笑って楽しめるデュエマ」という答えを貫き通したラストには少し感動しました。最終話感想でも書きましたが、本作は「楽しいデュエマ」というものを今一度見せてくれました。

 本作から登場の新キャラに関してもかなりインパクトが強いです。前述のアバクは悪役ながらライバルとしてもキャラが立っていて非常に魅力的でした。それ以外のキャラも一発でどういった性格なのかが読み取れるよう、わかりやすい性格をしていて取っつきやすくなっていたのですぐに受け入れられましたね。ゲストキャラもスマイル王子をはじめとしてこれまた濃い面子が揃っており、毎回誰が出てくるかというワクワク感がありました。

 

 続けてCGなどを駆使したデュエマパートについて。デュエマアニメのCGのクオリティの高さは既にご存知かと思いますが、本作はそれを活かした演出がさらに増えていました。まずは何といってもアイキャッチ。本編とCMの合間に挿入されるクリーチャーたちのやり取りはハイクオリティのCGも相まってとても可愛らしく仕上がっていました。毎回どんなクリーチャーがワチャワチャしてくれるのかが密かな楽しみでしたね。

 本編ではCGのクリーチャーたち全員に名前のフォントが入るようになった点も印象的でした。これまでは主役の切り札たちだけに見られた特権が他のクリーチャーたちにも適用されるようになったのは地味に嬉しかったです。チーム同士の合戦のイメージが強いこともあってか、各陣営のクリーチャーのCGでのやり取りも増えたようにも感じられました。

 デュエマに関しては基本はいつも通りの見栄え重視のバトルが展開されていく中、DMPも唸るようなプレイングが時たま見られました。35話のボルツの戦法など、キャラの心情の変化や成長に合わせた戦術が披露された点が素晴らしかったです。他にもゲストキャラが現実でも通じるガチデッキを使用したり、MTGのコラボカードがまさかの出演を果たしたりするなど、バラエティ豊かな対戦が毎回行われ実に楽しめました。

 

 

 

 

 さてここからは本作での不満点と問題だと思った点。見たくない方はブラウザバックを推奨します。

 まずあげられるのが既存のキャラの扱いについて。本作は濃い新キャラで楽しめた一方、ジョーの仲間たちの描写に関しては首を傾げることが多かったです。予選で落ちてしまうボルツやデュエマの回数が少ないキャップなど、明らかに不自然に終わってしまった扱いに疑問を覚えました。ジョーを中心にした物語を展開した中で、その仲間たちに関してはおざなりになってしまったという印象は否めません。新キャラに関しても出番を終えたらあっという間に目立たなくなっていたのが気になりました。特にチョウキらチーム三段構えのメンバーの終盤の扱いはあんまりだと思いましたね。

 また既存の設定においても問題があります。ジョーより年上なのに同じクラスに転入したキラをはじめとして、これまでの設定を無視した展開が多く見られました。ジョーカーズが他人に見られてはいけないという制約やボルツの甘党設定、ももちゃんの記憶の件などあげていけばきりがありません。デュエマアニメにおいて過去作の設定無視は今に始まったことではありませんが、あまりに多いので以前のジョー編を見ていた人からしたら見過ごせない状況に陥ってしまっています。*3そういった点をまとめて「キャラたちを使い捨てていく」ようなイメージがついてしまったように感じます。

 

 他にも先程評価したギャグパートですが、笑えるものが多い一方で微妙な描写も多かったことがあげられます。本作のギャグは基本的にキャラがひどい目に遭うような「不条理ギャグ」的なもので、意味不明なまま終わってしまうナンセンスなものがほとんどでした。安直に思える展開や下ネタもあり、人によっては強い不快感を示すようなネタも見受けられました。個人的には楽しめたネタも多かったのですが、時々「ん?」と思ってしまうことがかなりありましたね。

 本編で真面目なストーリーが展開されていく中、突然関係ないギャグが挿入されたこともありました。この点は物語を真面目に聞いている身としてはそれを茶化されているように感じられるのでかなり困ってしまう要素です。シリアスならシリアス、ギャグならギャグときちんとわけてほしかったです。本作はその辺りの線引きが出来ていなかった、と感じてしまうのも仕方ないと思えます。

 

 

 総評としては「“人を選ぶタイプ”のデュエマアニメ」といったところでしょうか。問題点に関しては気に留めなければあまり違和感なく見れるものの、一度気になり出すとどうしても疑問に感じてしまう要素が非常に強かったです。本作から見始めた人なら気にせず楽しめる一方、過去作を知っていればいるほど引っかかってしまう作品だったと言えます。

 僕個人としてもどうしても見過ごせない点は多々ありました。しかしジョーやアバクたちキャラクターやデュエマを楽しむ物語に魅力を感じて楽しんでいたのもまた事実。なんだかんだ言いましたが、どうせならその良かった点を大切にしていきたい、と思えるくらいにはお気に入りになった作品でしたね。

 では以下、各キャラクターについての所感です。

 

 

切札ジョー

 本作の主人公にしてチーム切札の使い手。やんちゃで優しいキャラクターはそのままに、本作では遊びを楽しむ子どもとして描かれていました。世界の危機などとは無縁のままにデュエマを楽しんだり、仲間と一緒に遊んだりする様子が印象的で、これまで以上に“等身大の少年”の側面が強調されていたのは面白かったですね。

 モモキングをはじめとしたジョーカーズやキラたちだけでなく、他のキャラとの絡みが多く見られたのも嬉しいところ。誰とでも仲良くなれる、明るく元気な男の子像が出来ていたと思います。

 

 

モモキング&モモダチ

 ジョーの相棒たちにして切り札。通常のジョーカーズとは異なる扱いを受けており、1話から最終話までジョーの隣にいてくれた相棒枠だったのでかなり新鮮でした。モモキングは武士気質で暴走しがちながら義理堅い性格で、ジョニーやジョラゴンとはまた違った関係をジョーと築けていました。

 お供のモモダチたちも泣き虫であざといキャンベロ、ツッコみ役の陽気なモンキッド、頼れるけどキザでダジャレ好きなケントナークとそれぞれキャラが立っていたのですぐに記憶に残りました。彼らとジョーのトンチンカンなやり取りも魅力的でしたね。

 

 

キラ

 ジョーの親友にしてチーム銀河の使い手。前作での葛藤を乗り越えた後だからなのか、本作ではかなり落ち着いた雰囲気を放っていたのが特徴的でした。他人の正義(考え)を尊重するようになっただけなく、自分自身のために戦うなど心に余裕が出来たように感じられてかなり嬉しかったです。

 またジョーたちと一緒に遊ぶシーンが増えたのも喜ばしいこと。ジョー以外の仲間たちとも絡む機会が増え、社交的な一面が出てきたのも良かったです。迷いを断ち切った結果、精神的に大きく変化した少年として見ることが出来ました。

 

 

ボルツ

 マジでバッドな少年にしてチームボンバーの使い手。ジョーの頼れる兄貴分要素は鳴りを潜め、同年代の友達として描かれていました。性格自体は過去作から一貫しており、前向きで熱いキャラクターは健在。物語後半では力を求めて鬼の力を手にしてしまう展開は意外性があって面白かったです。

 しかし本作ではそれ以上に不遇としか言いようのない扱いが鼻につきましたね。大会の予選であっさりと敗れるなど中々活躍してもらえない様子が続きかなりフラストレーションが溜まりました。チャンスを貰ったと思ったらやっぱり駄目だったなど見ていて肩透かしにあったことも多かったです。上記の力の求める展開のためだったのはわかりますが、扱いの雑さがどうしても気になってしまいました。

 

 

キャップ

 陽気な天国少年にしてチームウェイブの使い手。前作の時点で倫理観がぶっ飛んだキャラクターをしていましたが、本作ではぶっ飛びっぷりがさらにパワーアップしていました。自分の命がかかったデュエマを楽しむなどの発言から「ヤベーヤツ」としての認識がより強まった感じです。しかしそこまで不快感を覚えなかったのはギャグ主体のストーリーだったからでしょうか。

 通常のエピソードではキラやボルツ以上にジョーと遊ぶ様子が増え気の合う友達として描かれていたので微笑ましかった一方、デュエマパートではライバルとなる相手がいなかったので影が薄くなってしまいました。(デュエマの回数も仲間たちの中で最も少なかったです)敵キャラの視線がジョーに集中していたのも原因の1つですね。どうせならサイキ辺りをライバルにあてがえば良かったのではと思わなくもなかったです。

 

 

ゼーロJr.

 闇王ゼーロの息子にしてチームの使い手。前作のラスボスの息子というショッキングな設定の持ち主で、最初その姿を見た時は大きな衝撃を受けました。(母親と思われるプラネッタと似た目元をしているのが素敵)父を倒したジョーを倒すために行動する新しいライバルで、明るいメンバーが揃っている本作における貴重なクールキャラとしてインパクトがありましたね。

 ジョー打倒以外に興味を示さないストイックなキャラクターは魅力的なものの、そのせいかジョー以外との絡みがほとんど見られなかったのは残念なポイント。後半になってからやっと登場した点も祟って、「絶対ジョーを倒すマン」としての印象が強くなりすぎました。次回作でも続投するようなのでその時はもっと他のキャラとのやり取りを増やしてほしいですね。

 

 

鬼札アバク

 本作のボスキャラにして鬼札王国の使い手。当初はキング・オブ・デュエマッチを運営するなど主催者としての側面が強かったですが、後半に入ってからは自身の野望を達成せんと暗躍する悪役としての存在感を放ってくれました。デュエマを強敵を倒し強くなっていくための“手段”として楽しむ恐ろしさがジョーの「楽しいデュエマ」の対比になっていて面白い対立関係を為していたのも興味深かったです。

 凶悪な性格ではあるのですが、それでいてテレビの前では敬語になったりコニーをはじめとした癖の強い部下に頭を悩ませるなどコミカルな一面を見せたも面白いところ。何よりデュエマに関しては決して手を抜かない気風の良さには好感が持てます。外道ながら見ていて気持ちのいいライバルキャラだったので、その内また活躍しているところを見たいものです。

 

 

大長老

 自然文明の影の守護者にして不死樹王国の使い手。前作の終盤に登場した味方キャラが本作で敵側についていたことには驚きましたね。前作で確立されたかわいこちゃん好きのエロ親父キャラが不審者らしさ全開の見た目でブーストされていました。

 また本作ではももちゃんの保護者キャラとしての面も出てきたのが特徴でしたね。アバクに従った件も彼女を人質に取られていたからであり、他にもジョーとももちゃんの仲を引き裂こうとする過保護さが見られたのは面白かったです。

 

 

チョウキ

 美の追求者にして美孔麗王国の使い手。自分が最も美しくなければ気が済まないキャラクターはチーム三段構えの中でも特に強烈。貴重な女性デュエリストということもあってボルツとのやり取りが毎回楽しみなキャラでした。

 しかし後半からはあっという間に出番がなくなってしまったのはマイナス点。コウキとサイキも含めて言えることですが、ぽっと出のキャラとして役割を終えてしまったのはもったいなかったです。

 

 

サイキ

 最強を求めるゴリラ男にして暴拳王国の使い手。見た目通りの脳筋ファイターですが、戦いには真面目な面もある気持ちいい性格のキャラでした。彼のゴリラギャグは単純ながら時々クスッとくるものがありました。

 ジョーのライバルの1人として描かれていましたが、ジョーには既にゼーロJr.がいたせいか彼の影に隠れてしまったように思えました。キャップの項でも書きましたが、彼とのライバル関係を描いてほしかったですね。

 

 

コウキ

 彷徨う復讐の徒にして月光王国の使い手。惚れっぽい性格など基本はギャグキャラだったのですが、「復讐」というワードを主体としているためか出番のある回では若干のシリアス要素を担っていたのが印象的。中でもキラとのライバル関係は見応えがありました。

 それだけにキラとの決着がつかないまま出番を終えてしまったのは非常に惜しいです。これなら37話で一旦和解させても良かったように感じます。

 

 

 長々と書いてしまいましたがデュエマキングの総評もこれで終了。1年間放送する通年番組の感想を全話書き上げたのは『仮面ライダーゼロワン』に続いて2作目だったりします。1年を通して大変に思った時もありましたが、毎回1話1話の感想を考えながら書き上げ投稿する日々は非常に充実したものでした。そういった意味でもまた本作を楽しむことが出来たと言えますね。

 

 

 そして来週からは新番組『デュエル・マスターズ キング!』がスタート!例によって「!」マークが増えただけのタイトルですが、これがジョー編の特徴としてアイデンティティを獲得したと考えると少々感慨深いです。「デュエマ20周年作品としてデュエマ4000年の歴史を辿る」というぶっ飛びっぷりから密かな期待が持てます。こちらの感想も毎回書き上げていく予定なので、次回からもまたよろしくお願いします。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:このカード以前に出たジョーカーズのD2フィールドとして≪希望のジョー星≫がある。

*2:ちなみに劇中ではキリフダッシュで出されず、そのまま正規コストを支払って展開された模様。

*3:ももちゃんの件については漫画版である程度のフォローがなされているので余計にそう思ってしまいます。

2021年冬アニメ簡易感想 その34

 

国立科学博物館のひみつ 地球館探検編

国立科学博物館のひみつ 地球館探検編

  • 作者:成毛 眞
  • 発売日: 2017/04/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 先日NHKBSで放送された「探検!巨大ミュージアムの舞台裏~国立科学博物館」という番組を録画して見ました。東京上野にある「国立科学博物館」、通称「科博」について紹介すると同時に様々な生物の生態やそれに関する研究・展示について深く知れる内容でとても面白かったです。一般人は入れない裏側で見られる剥製の数々には興奮しましたし、巨大なマッコウクジラの骨格から始まるクジラの生態(所々『天地創造デザイン部』で覚えた部分があって楽しかったです)、科博の名物ティラノサウルス「バッキー」を通じて恐竜の体型予想の変化についても学べるなど、様々な情報がてんこ盛りで実に楽しめました。

 また科博は僕が子どもの頃から何度も行っている施設なので、これを見て科博に来た時のワクワクを思い出すことが出来たのが何より嬉しかったですね。大学を卒業してからは機会をなくしてめっきり行かなくなりましたが、番組を見てすぐにでも行きたいと思えるようになりました。今現在の情勢を考えると外出することにちょっと躊躇してしまいますが、1日では回りきれない豊富な施設内は何度来ても楽しいのでチャンスがあればもう一度足を運びたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※今週の『ポケットモンスター』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

 

 

 

Dr.STONE(2期)

第11話(最終話)「PROLOGUE OF Dr.STONE

 氷月との戦いを終え、瀕死の司を助けるために石化の秘密を暴こうとする千空。彼の妹の件もそうでしたが、人類を滅ぼした石化を人類を救うために活かそうとする辺りが「ドクターストーン」なのだと感じますね。しかし自力で石化が可能になるまで司をコールドスリープさせるというのは何度見ても驚きます。凍らされても生きてそうなのは司らしいですが・・・・・・

 そして司を眠らせる形で一度“殺す”シーンは千空と司の他愛のない会話が印象的でした。ここまで対立してきた間柄だけど、2人には確かに友情があったことを感じさせてくれる良い場面です。(2人でクロムのことを推すのも地味に好き)千空も気丈に振る舞いながら涙をこらえる姿を見せるので非常に物悲しかったですね。

 そんなこんなで長い長い序章を終えてここからが本編というのが本作のすごいところ。ここから先の怒涛の展開がアニメ化される時が楽しみです。

 

 

総評

 ドクスト2期は2クールだった1期と比べて1クールのみでしたが、原作の内容を綺麗にまとめていてとても見やすかったです。1期の頃の雰囲気をそのままにしていたので安心して見ることが出来ました。それ以外にも1話でラーメンを作るといったアニメオリジナルのシーンが違和感なく挿入されていたのも素晴らしかったです。(あまりの自然さに「原作にこんなシーンあったっけ?読み飛ばしちゃったかな?」と思ったほど)

 内容は原作既読済みなので一応わかってはいましたが、いざアニメ化されるとテンションが上がりました。1人で脱走してみせるクロムや本性を表す氷月、決着の末最強のタッグを結成する千空と司など好きなシーンが続々とアニメできちんと映像化されていたので大興奮しました。早くも製作が決定した続編(3期ではない?)にも期待したいです。

 

 

ゆるキャン△ SEASON2

第12話「伊豆キャン!!!バースデー!」

 前回は見ていてお腹が減る内容でしたが、今回は見ていて外に出たくなる内容でした。三四郎島などの名所を巡り、冗談を交わしながら自然に触れあっていく様子を見ているといわゆる「聖地巡礼」をしたくなります。トンボロが食べ物ではなく自然現象だと知って嘘の汚さを知るあかりなど見ていてほっこりする場面が多くて実に癒されました。なでしことあおいのサプライズバースデーが全くサプライズになっていないことには笑いましたが、それでも楽しそうに過ごしていたのでその辺りはどうでもよくなってきますね。

 そんな少女たちが楽しんでいる中、先生の心境の変化も印象深かったです。はじめはなりゆきで務めることになった顧問だけど、こうして生徒たちの成長を近くで見られることに喜びを覚えるようになった先生にほろりときます。1人島の先まで行かずに帰ってきたなでしこたちの写真を撮るシーンなど、先生が「子どもを見守ってくれる人」としてきちんと成長してくれたので感動しましたね。

 

 

天地創造デザイン部

第12話(最終話)「案件12」

 ついに神様が登場、するかと思いきやしなかったオチにがっかりやら安心やら複雑な気持ちを抱いた冒頭。ここまで曖昧なオーダーでデザイナーを困らせてきた神様ですが、録音ながら海原が仮病であったことを知って安心するなど部下への気遣いも出来る人物だと判明してびっくりしました。それでいて唐突なオーダーを仕掛けてくる辺り「基本的にはいい人なんだけど部下への負担とかをあんまり考えずに無茶ぶりさせてしまう」タイプのお人なんだろうなぁ、と思います。

 その後はデザイナーたちの過去のデザインが次々と出てきて中々に賑やかでした。中でもティラノサウルスが出てきた時は恐竜好きとしてテンションが上がりましたね。上田さんを如何にしてびっくりさせるかという謎の戦いもこれまた神様を使った展開で面白かったです。

 そしてラストはまさかの下田の誕生秘話。神様製だけど土屋さんたちのデザインが元ネタだったというのは驚きです。ここまで自分の未熟さを度々恥じていた下田でしたが、彼が望まれて生まれてきた存在だと知って喜ぶシーンは目頭が熱くなりましたね。最後の最後で下田が自分のことを好きになれて本当に良かったです。

 

 

総評

 天地創造」をベースにしながら、デザイナーたちが様々な動物たちをデザインしていくというぶっ飛んだ設定インパクトは抜群だった本作。神様の無茶ぶりに対して登場人物たちが四苦八苦しながら様々な生物たちを完成させていく様子は非常におかしくて楽しめました。各キャラはそれぞれ性格がはっきりしているほか、どういう動物をデザインするのかなどの方向性もきっちり描かれていたのでキャラクターが掴みやすかったです。キャラ同士の仲も基本的には良好でかつ微妙なすれ違いやズレがあってそこから物語が生まれていくのは当たり前ながらよく出来ていました。(主人公である下田を視聴者寄りの存在として配置していたのでデザイナーたちの癖のある性格が印象に残りやすかったです)

 また本作は何と言ってもデザインの過程で動物たちに関する知識を学べる点が大きかったです。この動物はどんな体の仕組みをしているのか?どうやって生活しているのか?といった疑問に切り込んでいて意外な生態が明らかになっていく様子にはワクワクしました。それ以外にもペガサスやユニコーンなど伝説上の生物が何故存在できないのか、といったことにも触れていったのは新鮮でしたね。動物について楽しく学べる良作アニメとして記憶に残しておきたいです。

 

 

呪術廻戦

第24話(最終話)「共犯」

 悠仁と野薔薇の1年生コンビの見事なコンビネーションが光る戦闘シーンの連続で早速大興奮しました。悠仁が前衛で攻め続け野薔薇が後衛で援護する完璧な連携は見ていて痺れます。ここに恵も加わればより強力になるのが予想出来る辺り、1年生トリオは互いに能力の相性が良いことがわかりますね。

 また相手の呪術を受けてもすかさず対抗する2人の覚悟には驚かされます。中でも野薔薇は自分の腕を躊躇なく串刺しにしたり一切容赦がなかったりと非常に怖かったです。顔の凶悪さも相まってまるで悪役のようでした。(「心配しなくてもすぐに兄貴も送ってあげるわ」は完全に邪悪な敵幹部のセリフだこれ)

 そうして戦いが終了した後の、倒した相手の命に関して語るシーンも素敵でした。かつて真人に変えられた人たちを手にかけたことをしっかりと覚えている悠仁と、呪術師としてすっぱりと割り切っている野薔薇の対比が目に焼き付きました。今回の敵だった謎の兄弟が互いを想い合っていただけに、サブタイトルにもある「共犯」という言葉が重く響く内容でしたね。

 

 

総評

 ジャンプのバトル漫画原作のアニメ化ということで以前から期待していた作品でしたが、予想以上に楽しめた作品でした。「呪い」というマイナスなイメージを抱きがちな要素を上手いことアレンジしており、おどろおどろしさはそのままに熱い能力者バトルものとして描かれていることに感嘆します。他にも主人公をはじめとした各キャラにタダならぬ不穏な気配を漂わせつつ、コミカルな描写も入れることで不安を紛らわせる作風も非常に面白かったです。これまでのジャンプ作品にはない独特の雰囲気に一気に魅了されました。

 アニメでは何と言っても戦闘シーンが素晴らしく、毎回の如くよく動くキャラクターたちに何度も圧倒されました。「ここがすごい!」と感じるところは多々あれど、「ここが悪い」と思わせる作画が基本的にはなかった辺りは流石のMAPPAといったところ。最初から最後まで気合の入ったアニメ化だったと言えます。

 

 アニメ1期は今回で一旦終わりですが、原作が続いている以上2期も期待したいところ。幸いにも原作0巻をベースにした劇場版『呪術廻戦0』の製作が決定したので2期もそう遠くない内に見られるでしょう。何よりアニメでは名前しか出てこなかった「乙骨先輩」が主役らしい映画も是非見てみたいです。

 

 

 去年から外出する回数が減り、家にいることが多くなった今日この頃。このままだと不摂生に陥ってしまう可能性が高いので、機会があれば外出もしくは家で運動しておきたいところです。僕は最近自転車を飛ばしてかなり遠くのTUTAYAなどを巡るのが趣味になってきているので(そこで借りた『サンダーバード ARE GO』に今ハマっています)、どうせなら続けていきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。