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仮面ライダーセイバー 第28話「記す過去、描く未来。」感想

綴られた物語を辿って

どんな状況でも本を書き続ける飛羽真は小説家の鑑

仮面ライダーセイバー 変身ベルト DX聖剣ソードライバー

仮面ライダーセイバー 変身ベルト DX聖剣ソードライバー

  • 発売日: 2020/09/05
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • (ようやく)明かされる謎と飛羽真が綴る物語

 前回見事な主人公の暴走克服&パワーアップを果たしたセイバー、今回は何と総集編。飛羽真たちが情報を交換する体でこれまでの出来事をまとめて振り返っていましたが、これがきちんと説明されていて驚きました。まず飛羽真がセイバーに変身するまでの経歴が時系列順で語られ、彼にとってルナとは何者なのか、何故小説家になったのかがとてもわかりやすかったです。

 他にも「ワンダーライドブックは全知全能の書の切り離されたページ1つ1つが変化したもの」であることが明かされ、同時にメギドとマスターロゴスが全知全能の書復活を目論んでいることもわかり謎が氷解。今まで不穏な行動を見せていたもののはっきりしていなかった両陣営の目的がわかったことで、それぞれの行動の理由もようやく理解することが出来ました。これまで出てきた情報が整理されただけでなく新たな事実も交えることで不明瞭だった物語の全貌がようやく明かされ、ここはそういうことだったのか!と気持ちよく納得出来たので非常に気持ちがいいです。ここまでの説明不足な点を一気に解消してくれた良い総集編だったと言えます。もっと早くこの説明をしてくれよと思ったけど。

 

 また今回飛羽真の誠実な人柄が改めて明らかになったのも印象深いです。代表作『ロストメモリー』の続編を書いてほしいという編集部の仕事を快く引き受けた時は驚きつつも感心しました。世界を守らなければならない今、小説を書かせて邪魔をするわけにはいかないと迷う芽依に対し、「こんな時だからこそ」と書く意欲を沸かせる姿は小説家として見事な姿勢だと思います。何より日常をおろそかにしない考えはとても素敵で大切なことだと感じるので、それを今回示してくれた飛羽真に強い好感を抱きます。ライダーとは別の本来の仕事をきちんとこなす主人公も珍しいと思いますし、ここにきて個人的な飛羽真への好感度がより上がりましたね。

 そして地味に気になるのがその続編の内容。ロストメモリーは15年前に失われたものの夢に出てくるかつての記憶が元であると明かされたことから、その続編も飛羽真の記憶を元にかかれる可能性が容易に想像出来ます。以前9話でも「仲間たちとの物語を書いてみたい」と言っていたので、その言葉通りにこれまでの戦いの物語を書くことになるのでしょう。ちょっとした妄想ですが、最終回に飛羽真がその続編を『仮面ライダーセイバー』として出してくれたら最高ですね。

 

 

  • 彷徨える風と雷

 そんな総集編とは別に本筋では蓮がソードオブロゴスを離れ賢人と接触。賢人と一緒に戦いたいがために簡単に組織を抜けてしまう蓮の浅はかさには少々呆れますが、憧れの賢人の前だと大喜びする姿を見ていると何だか可愛らしいと最近思えてきました。好きな人の前だと大喜びで尻尾を振ってそうな様子が何だか子犬みたいで・・・・・・

 しかし彼の想い虚しく賢人に襲われ、聖剣を封じられた時は可哀想に思えてきました。感情的な行動に出まくっていたら親友に襲われるという展開は、彼の若さゆえの未熟さが招いた結果とも思えます。暴走しがちな蓮ですが、「強くなる」と宣言したのでこれを機にどうにか頑張って奮起してほしいところです。

 

 一方賢人は飛羽真との戦いで自身の父の話をし出したので少し聞き入りました。月闇が未来を見せる能力を持っていることが判明してから考えていた「賢人の父も最悪の未来を見たから聖剣を封印しようと下のではないか?」という予想が見事に的中したのでちょっと嬉しかったですね。

 何より賢人は「これしか道はない」と思考の袋小路に陥り、父と同じ行動に出ているというのが少々悲しいです。今回は彼しかり上記の蓮しかり、1人で抱え込んでしまう者たちが暴走してしまう回でしたね。

 

 

 さて次回はマスター直属の新ライダー「デュランダル」が登場!今回の中盤変身前の人物が姿を現したこと、玲花の兄であることなど驚きの要素を引っ提げてきました。変身する「神代凌牙(しんだい・りょうが)」がどんな人物なのか気になるところですが、それにしてもこの名前、遊戯王にもいたような・・・・・・イラッとくるぜ!

 そしてそのデュランダルに倫太郎が襲われる模様でかなり心配です。今まで迷っていた倫太郎がとうとう仲間に戻ってくれると期待したところにこれなので不安で仕方がないです。無事でいてくれ倫太郎・・・・・・!

 

 

 ではまた、次の機会に。