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仮面ライダーセイバー 第33話「それでも、未来は変えられる。」感想

その約束を今度こそ

諦めずに誘い続けることの大切さをデザストは教えてくれた

仮面ライダーセイバー Chibiぬいぐるみ 仮面ライダーカリバー

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  • 発売日: 2020/12/31
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 想いのすれ違い

 今回のセイバーは予想通り飛羽真と賢人の会話がメインのエピソードでした。想いをぶつける飛羽真に対し相変わらず聞く耳持たない賢人にはやきもきしましたが、一方で彼が飛羽真が自分の目の前で消滅する未来になることを恐れていることがわかった時はハッとなりましたね。先に視た未来とは別の結果になっても何故賢人が頑なに未来が変わらないことを主張し続けるのか、その一端がわかった気がします。性格が暗くなったように見えてその実飛羽真とルナ、幼馴染2人のために自らを犠牲にする姿勢は全く変わっていないことがわかったのはちょっと嬉しかったです。

 飛羽真は飛羽真で運命の15年前、ルナとの約束を果たせなかったことを思い出したのが印象的でしたね。約束の大切さを知る飛羽真にとってそれが如何に無念だったのかが伝わってきます。(あるいは、この件をきっかけにして約束を果たすことにこだわるようになったのかもしれなかったり・・・・・・)その後悔があるからこそ賢人に戻ってきてほしいと説得する飛羽真の姿は中々に胸にきます。それぞれ別の形で互いのことを想っているのに、上手くかみ合わずにすれ違っていく様子は非常にもどかしいです。そのせいか前回から楽しみにしていたセイバー&カリバーのタッグもいまいち共闘している感じがしなかったので、その点は残念でした。

 とはいえ今回の件でルナが別空間に囚われていることが判明したのは大きな収穫。年齢も15年前から全く変わっていない彼女(ルナはよく飛羽真のことがわかったなぁ)を今度こそ助けてみせるという希望を少しだけ残してくれて良かったです。

 

 

  • 強さを求めて修羅の道へと

 そして今回もう1つ語るべきは何と言っても蓮とデザストの関係の変化ですね。以前からやたらしつこく誘ってくるデザストと、うっとしそうに断り続ける蓮がどこか微笑ましく感じます。というか30話の時から距離近めでかつやたらフランクになっているデザストを見ていると何だかじわじわきます。

 そんなデザストの勧誘を頑なに拒絶し続ける蓮でしたが、聖剣を奪いに来た玲花との戦闘で心境に変化があったのが興味深かったです。1人では歯が立たない相手でもデザストとの即興コンビならどうにか太刀打ち出来たこと、倫太郎がいつの間にか自分よりはるかに強くなったことに何か感じていた様子を見る限り今の自分は強くはない、と認識したのでしょうか。

 結局デザストと行動を共にすることになったのは良かったのか判断に悩むところですが、これまで自分の強さを信じて疑わなかった蓮がこうして弱さと向き合って強くなろうとしている姿は間違いなく一歩前進していると言えます。何よりここにきて本格的に蓮のキャラが立ってきたので、ここからデザストと一緒にどう物語をかき乱してくれるのか楽しみです。

 

 

 というわけで33話は飛羽真・賢人サイドと蓮・デザストサイドにそれぞれ多少の変化が見られた回でした。中でも“賢人の説得に失敗した飛羽真”と“蓮の勧誘に成功したデザスト”といったように「似たようなシチュエーションが平行して行われながら結果は真逆となった」という点が興味深いです。この違いは飛羽真は基本ストレートに賢人にお願いし続けていたのに対し、デザストは咄嗟に庇うなど手を変え品を変えて蓮を懐柔させようと努力した結果なのかな・・・・・・?なんて考えてしまいます。

 あとはやはり「ソフィアがルナを模倣して作られた」という情報が賢人の口から語られたことが驚きでした。以前からソフィアが人工生命体であることは示唆されていましたが、本作のキーパーソンであろうルナの実質的なクローンだというのは意外です。何よりそんな重要な情報をさらりと明かす展開に思わず唖然となってしまいます。そういうことはもっとここぞという場面で語られるものなのでは!?とツッコみたくなりますが、ここで明かしたということはソフィアに何かしら重大な役どころが回ってくるかのように思えますね。

 

 

 さて次回は何と仮面ライダーファルシオン復活!!冬の劇場短編で強烈な印象を残してくれたあのライダーのまさかの本編出演には驚きを隠せません。またユーリと知り合いかもしれないことを示唆する予告もあるのも衝撃的です。

 短編での意味深な台詞の数々も今の本編の展開のことを指していたようにも思えるので、ここでそれが明かされると思うとドキドキします。何より映画に出てきた要素が本編でも回収される展開は大好物なので(『アバレンジャー』のバクレンオーしかり『キョウリュウジャー』のデスリュウジャーしかり)次回が非常に楽しみです!!

 

 

 ではまた、次の機会に。