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仮面ライダーセイバー 第40話「輝く友情、三剣士。」感想

心に剣、輝く友情

元マスター、最期まで強烈な敵キャラだったな・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 孤高の支配を打ち砕く絆

 今回のセイバーはルナを手に入れようと動き出す元マスターロゴスことイザクと、それを防ぐために先んじてルナを探すタッセルの場面からスタート。前回開始の時点では余裕綽々だったイザクも、飛羽真に二度も敗れたことで流石に焦り始めてきているようです。巨大な手をワンダーワールドに出現させて文字通り手探りでルナを探し始めるシーンが非常にシュールでしたが、同時に恐怖も感じましたね。タッセルも普段の陽気な雰囲気を抑え、大慌てで駆け回る辺りで事態が急を要することが伝わってきます。

 そんな不審者2人による幼女争奪戦に飛羽真たちも加わり出くわしたイザクとの対決が繰り広げられましたが、何と言っても3大ライダー揃い踏みが今回最初の見せ場でしたね。セイバー、ブレイズ、エスパーダという本作を代表するライダー3人の同時変身と戦闘シーンが見られて早くも感無量の思いに包まれました。賢人に至っては仲間として戻ってきてから初めてエスパーダに再変身したので感動もひとしおです。この絵面を見てようやく本格的に賢人が戻ってきたことを実感しましたね。今ならオロナミンCのCM撮影もいける!

 また今回は他の剣士を操る能力をさらっと披露したソロモンによる同士討ちが繰り広げられましたが、それを操られている側がこらえて防ぐのが良かったですね。意識を保ったまま体のみを支配する中々に悪趣味な能力が、結果抵抗される原因になっているというのが人と人の絆を甘く見たイザクの不覚だとわかる演出になっているのもグッド。(同じく操られていた凌牙お兄様も妹を想う心の強さが発揮された点がここすきポイント)たった1人で全てを支配しようとするイザクと、仲間と共に立ち向かう飛羽真たちとの違いが良く表れた展開だったと思いました。

 

 

  • 哀れな道化の末路

 そんな飛羽真たちの絆の前にボロボロに負けたイザク。特に今回は倫太郎たちに「哀しい人ですね」とか「愚かで惨めだ」など散々な評価を貰ったので余計に哀れに思えます。

 そうして敗れた後、現れたストリウスとのやり取りが非常に印象的でした。ニヤニヤしているストリウスに見下されているだけでもひどいのに、彼に対して変わらず尊大な態度を取り続けるイザクの姿はあまりにも滑稽です。「神の御前だぞ、ひれ伏せぇ!」と叫んでおきながら実際に地に伏しているのはイザク自身、という構図がさらに惨めさを加速させます。

 当然のことながらその後イザクはストリウスによって消されてしまいましたが、抵抗もせずあっさりと消滅したのは意外でした。単純に抗うだけの力が残っていなかったのか、それとも自身が神ではないことを内心認めてしまったのか、真相はわかりませんが、思っていたよりも潔く消えた辺りに哀愁を覚えずにはいられません。短い間でしたが、イザクも最期を迎えたと思うと寂しいところがあります。出番自体は後半からだったものの、その凄まじいキャラクターもあり何だかんだで面白いキャラだったなと思いました。王や神を名乗る道化として僕たち視聴者に強烈な印象を与えてくれた元マスターロゴスよ、さらば・・・・・・

 

 

  • 獅子魔人三位一体を束ねし剣王

 

ブレイブドラゴン!

 

ライオン戦記!

 

ランプドアラジーナ!

 

聖刃抜刀!

 

ドラ!ドラゴン!

ライオン!戦記!

アー!アランジーナ!

 

絆が導く、勝利の約束!

合併出版!!

 

フィーチャリングセイバー!!

 

三冊特装版!!

 

 倫太郎のライオン戦記、賢人のランプドアラジーナと組み合わせて変身したクロスセイバーの派生形態「仮面ライダーフィーチャリングセイバー」。ありそうで今までやらなかった3大ライダーのライドブックによる友情コンボです。*1右肩のドラゴンだけでなく、胸のライオンと左肩のランプが集結しているデザインのカオスっぷりがセイバー初期のてんこ盛り要素を感じさせてくれます。

 戦闘ではクロスセイバーのいつも通りの力の他、ライオンとランプの魔人(ドラゴンと同じくそれぞれクロスセイバーと同じ配色になっていてオシャレ)を召喚して戦闘に参加させる能力まで持っているのが印象的でした。変身解除された倫太郎と賢人も共に剣を振るっていた辺り、どうやらそれぞれの召喚獣を彼ら自身で操作している模様です。強力ではあるものの1人では戦えない、3人その場にいて初めて成り立つフォームと言えます。賢人が戻ってきてくれたことでこのフォームに変身できるようになったと思うと非常に熱いですね。必殺技が「銀河友情蹴烈破」というのも激アツでしたし、今回の展開を加味して凄まじいエモさ満点のフォームだと感じましたね。

 

 

  • ハッピーエンドを迎えるため

 飛羽真たちの戦い以外にもタッセルとルナ、2人の会話が今回の見どころの1つでした。タッセルが「飛羽真の友達」だと自己紹介してルナに近づくシーンでお前いつ飛羽真の友達になっだんだよ!?と内心ツッコんだり、「ルナがワンダーワールドそのもの」という衝撃の事実が例によってさらりと明かされたことにギョッとしたりと中々に愉快なやり取りでしたね。

 しかしその後の「ルナが選んだ飛羽真こそがワンダーワールドの力全てを手に入れる」「飛羽真とルナが一緒になった場合、その代わり賢人たちとは一生離れ離れになる」という非情な運命が明らかになる展開には魅せられました。飛羽真との再会を望むものの、彼から仲間との日々を奪うことに躊躇するルナの優しさに胸が痛みます。

 そしてこうした究極の選択が明らかになった結果、『セイバー』がどのような結末を迎えるのか俄然興味が湧いてきました。作品によっては主人公がヒロインと共にいることを選んで仲間たちは消えた主人公を想いながら物語は完結する・・・・・・なんて展開もありますが、本作が今になってこういったビターエンドになるとは到底思えません。滅びの未来に苦悩する賢人が未来を変えた飛羽真に希望を見出したように、この作品は「運命を変える物語」であることがわかります。そんな前向きなテーマを内包している以上、ルナを救い飛羽真も仲間たちと別れることのない大団円を迎えるのではないかと予想しています。そんな完全無欠のハッピーエンドを期待しつつ、その結末までひたむきに走り続ける本作を見届けたいと改めて思いましたね。

 

 

 というわけで今回はついにイザクを撃破した内容でした。仲間との絆で勝利を掴んで見せた飛羽真サイドと、誰も信用しないまま同盟相手に裏切られて終わるイザクサイドの対比が記憶に残る回でしたね。「たった1人では何もなし得ない、大事なのは友と協力し合うことである」といったベタながら重要な教訓が前面に押し出されていたと思います。

 さて次回はついにタッセルが飛羽真たちの前に姿を現すという事態に。しかも彼の口から全ての始まりである2000年前の出来事まで語られるというのですから驚きです。ここらでいっちょストリウスの真の目的といった残りの謎を全て明かしてほしいですね。まぁこれまでの傾向からして流石に全て明らかにはならないと思いますが・・・・・・

 他には予告映像でファルシオンの再登場、そしてクロスセイバーと並んで二刀流を披露するバスターとスラッシュが目に留まりました。前者は虚無の他にデザストの剣を持っていたのでデザストが変身しているのが丸わかりですが、後者が持っている剣に関してはよくわからないので非常に気になりますね。見た感じそれぞれ小さな激土と錫音みたいな剣を持っているようですがこれは一体・・・・・・?

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:通常のセイバーでこの組み合わせをした場合、フォーム名は「ドラゴンライオンアランジー」となるとのこと。