新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

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仮面ライダーギーツ 第2話「邂逅Ⅰ:宝さがしと盗賊」

己の戦う理由を探して

容赦なく襲い掛かる急展開と主人公の描写にいきなり情緒が乱される……!

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  • 理由を見つける臆病なタヌキ

 インパクト抜群の始まりとなった1話に続き、今回も中々に衝撃的だった仮面ライダーギーツ。「仮面ライダーギンペン」こと「平孝人(たいら・たかひと)」がさらなる脱落者として描かれたことには度肝を抜かれました。主題歌の映像にガッツリ映っていることからすぐには退場しないだろう……とタカをくくっていただけに意表を突かれた気分です。前回退場した豪徳寺や今回描写される暇もないまま脱落された参加者たちと比べても、「息子の病気を治す」目的といった人物の掘り下げがしっかりされていただけに、この容赦のない展開にはショックを受けましたね。この調子だと残り6人もあっさりと退場しそうで怖くなってきます……

 

 そんな慈悲なき戦いの中、「仮面ライダータイクーン」となって困惑と悲しみに包まれていた景和にスポットが当たっていたのが今回のポイント。わけもわからないままデザイアグランプリに駆り出され、戦う理由を見出せずにいる様子が描かれていました。そもそも明らかに命がけのゲームを前にして、いきなり戦えというのも酷な話なので景和の腰が引けた姿には同情を覚えましたね。加えて現状の生活(就活問題を除く)に満足している彼にとって、ゲームの商品もそこまで魅力的には映っていないのだと思います。

 それでも前回面接で出会った平とのやり取り、そして脱落を経て景和が明確な目的を手に入れていく流れは興味深かったです。他の参加者が少なからず叶えたい願いを持って戦いに臨んでいることを知り、自分も「脱落者を生き返す」という願いを目指すようになるラストは前向きで良かったと思います。世界平和など漠然とした願いのみを語っていた前回の景和には不安を覚えましたが、今回の少しだけ前に進んだ姿には期待が持てますね。(どこまでも他人のために奮い立とうとする点にも好感が持てます)今回のミッションでは後述の英寿に騙されるなど散々でしたが、これから奮闘していくであろう景和の今後の成長が楽しみです。

 

 

  • 真意を見せぬ名無しのキツネ

 今回の景和とは対照的だったのが主人公の英寿。冒頭から「スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ」などという無駄に長ったらしい肩書きでチヤホヤされている光景を見せてきたので唖然となりました。前回のゲームの優勝者になって叶えた願いがこれだと思うと、何だか脱力してしまいそうになります。キザな態度も相変わらずです。

 しかも今回は景和に「恵まれない子どもたちのために戦っている」という嘘をついてブーストバックルを奪うというダーティプレイまでしてきたので余計に驚きました。当人曰く「狐は人を騙す動物って昔から相場が決まってる」とのことですが、もっともらしいことを言って善人を騙す、そんなおよそ主人公らしくないやり口にはちょっと引いてしまいます。

 かと思いきやゲーム終了後に平の息子の治療費を寄付する謎の行動を取ったので困惑が止まりません。露悪的に振る舞っているだけで、上の子どもたちのためという言葉は嘘ではないということでしょうか。そう考えると景和への態度もお人好しはこのゲームでは勝ち残れない、と忠告してくれているようにも見えます。英寿は案外面倒見のいい性格なのかもしれませんね。

 とはいえ英寿が何を考えているのか、その真意はまだまだ見えません。彼が何度もデザイアグランプリに出場している理由、そして今回の願いについてなど、気になることはとても多いです。願いは曖昧ながらも性格がわかりやすい景和に対し、明確な目的を持っていること以外何もかもが不明な英寿……第2話から早くもこちらの視点とは異なる存在になり始めたこの主人公に俄然興味が湧いてしましたね。

 

 

  • へっぽこ水鉄砲でも、それ以外でも使い方次第?

 

ARMED HAMMER!

ARMED SHIELD!    

ARMED ARROW!   

 

 今回ナーゴたちが使用した「ハンマー」「シールド」アロー」レイズバックルは名前の通り、それぞれハンマーと盾、そして弓矢を武器にして戦う形態。しかし前回ギーツが使用したマグナムとは違い、劇中で「ハズレ」呼ばわりされるという、ちょっと不遇な扱いでした。*1

 確かに装着後の見た目もエントリーフォームに胸と肩のプロテクターを加えただけとなっており、マグナムの外装と比べてもいささか頼りないイメージが強いです。とはいえ上位アイテムに劣るだけで武装としては十分に使える部類なのではないかと思います。前回登場した豪徳寺もアローのみで半年間戦い抜いてきたようですし、このゲームはアイテムの質よりも当人の技量が大切なのかもしれません。(僕自身この手の低レアユニットにある程度価値を見出したい派なのでついついそういうことを考えてしまいます)

 

SET.    

    SET.

 

DUAL ON!

 

BOOST!

ARMED WATER!

 

READY FIGHT!!

 

 そして今回ギーツが「ウォーター」レイズバックルとブーストバックルをデュアルオンして変身した派生形態「アームドウォーターブースト」。こちらも他のアームド系と同じく軽装ですが、ブーストのおかげでいくらかゴツくなっています。リボルブオンした「ブーストアームドウォーター」がこれまたカッコいいですね。

 戦闘に関してはウォーターの水圧がまず印象的ですね。高圧水流を発射して戦うタイプかと思いきや、水の勢いが弱すぎて鉄砲の柄の部分で殴った方が早いという有様には笑ってしまいました。(それでもある程度戦えていたのは英寿の戦闘技術の賜物でしょうか)

 しかし水源を確保さえすれば上述の予想通りの威力を発揮していたので、本来は水辺で防衛戦を行うための武器なのかもしれません。ブーストとの組み合わせでも水流とブーストが合わさった威力で「ルークジャマト」を撃破していましたし、どのバックルも使い方次第、といった言葉が頭に浮かんできました。いずれにせよ、他バックルの活躍にも期待がかかりますね。

 

 

 本編の濃い内容に気を取られそうになりますが、今回本格的にお披露目された主題歌の方も素敵なポイント。「Trust・Last(トラスト・ラスト)」と銘打たれた本曲は、倖田來未×湘南乃風という異色のタッグによるK-POP感溢れるテンポがたまらない曲でした。倖田氏と湘南乃風の皆さんのパートがそれぞれはっきりしていて聞きやすいのもグッドです。

 あとはやはり映像に関しても意味深で気になる要素が多かったですね。映像の冒頭からずっと有刺鉄線が絡みついている英寿やツムリが英寿に銃を向けているカットと、主人公を中心とした映像が目を引きます。曲のクライマックスで彼が鉄線を引きちぎる瞬間は何を意味しているのかなど、例によって思い付きで入れた映像なんだろうなぁと思いつつ早くも深読みしてしまいますね。ひとまずは何ともワクワクさせられる主題歌、といった感想です。

 

 

 そして次回は第2のゲームが開催。ゾンビがテーマのようですが、そもそもジャマトがまた別の装いになっただけだと思うとあまり変わり映えしないなぁ、とつい考えてしまいます。それともゾンビらしく、噛まれると感染してしまうといった要素とかがあるのでしょうか。

  また祢音の願いなど、他参加者の掘り下げも為されていく模様。特に今回のゲームで他よりも一歩リードした牛とパンダが手を組むという展開にワクワクさせられます。絶対に上手くいかないであろうことを予感させるこの同盟関係、果たしてどうなっていくのか注目が止まりませんね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:最もハズレと呼ばれたのは英寿が手に入れたウォーターとシールドのみであるが。

2022年夏アニメ簡易感想 その21

 

 

 NHKで開催された「ウルトラマン大投票」。その結果発表が、先日特番で公開されました。僕はリアルタイムでは見ることが出来なかったものの、後日録画でしっかりと確認しました。結果についてはもちろんのこと、佐野史郎さんをはじめとしたゲストの人たちの語りが最高に面白かったです。

 

www.nhk.or.jp

↑ランキング結果に関しては上のリンクを参照。

 

 投票の結果に関してですが、上位に関してはほとんど予想通りでしたね。初代『ウルトラマン』などと並ぶ『Z』の人気などに驚きつつも、納得の結果だったと思います。何より20位の『トリガー』から始まり、1位の『ティガ』に終わるという「光で始まって光で終わる」みたいなランキング構成には神々しさのようなものを覚えましたね。

 そして個人的には最推しウルトラマンである『ウルトラマンコスモス』が10位だったのが最も嬉しかったです。当然の如くコスモスに投票した身としては、ここまでの大健闘を見せてくれたことにテンションが上がります。何よりそれだけ多くの人が同じようにコスモスを好きという事実が示されたのは喜ばしい話です。同じようにコスモスを投票してくれた人たちと是非コスモスについて語り合ってみたい……そう思えるような結果でした。(長くなるので下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第124話「セミファイナルⅢ 『武勇』」

 前回はシロナの猛攻が目立っていましたが、今回は一転してサトシと仲間たちの反撃が主にメインとなっていました。ネギガナイトの盾をキャプテンアメリカよろしく投げ回すといったサトシらしい破天荒な戦法も見ものでしたが、それ以上にウオノラゴンやネギガナイトたちの頑張りが印象に残りましたね。交代はせず最後まで喰らいついてみせた前者と立ったまま気絶するほどの激戦を繰り広げた後者、それぞれの気概を感じさせる内容だったと思います。

 一方でシロナは例によって交代などを駆使した戦術などでサトシを翻弄しており、安定感が凄まじかったです。ステルスロックを仕掛けてくるなど、サトシにペースを掴ませないように徹底していたように感じます。そしてトゲキッスダイマックスしてきた時は本当に驚きました。劇中のサトシのようにメガガブリアスを切り札にしてくると思っていただけに、ラストのシーンには意表を突かれましたね。最後に残ったルカリオがどこまで戦い抜けるのか、次回が気になるところです。それにしてもルカリオってダイマックスしてくる奴とばかり戦っている気がするな……?

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(2期)

第8話「Chance Way」

 2週間ぶりのスーパースター!!はラブライブ予選突破のための新たなステージ探しに苦悩する回でした。その中でLiella!及び結ヶ丘を象徴するものがあるのかというのがこれまた難題で、巡り巡って「結ヶ丘は何故この場所に作られたのか?」という疑問が湧き上がっていく流れが興味深かったです。Liella!として文化祭ライブを辞退する展開もあり、いつになく“この学校のスクールアイドル”としての在り方を突き詰めていたかのような印象を受けます。
 そんな中生徒会の仕事を手伝ってくれるなど、またもや支えてくれる生徒たちの存在が大きく映りました。彼女たちを含めた生徒全員がLiella!をサポートしてくれる形、みんなが繋がる可能性を見つけるまでの流れが実に熱いです。結ヶ丘の賑やかで楽しい面を描き出してくれたかのように、表参道のイチョウ並木でライブを決行するシーンにはテンションが上がりまくりましたね。いつものイメージとは大きく異なる「和」のテイストも、みんなで盛り上がる「お祭り」を表しているようで実に素敵でした。

 一方でサニパの2人の「最後のライブ」発言に衝撃を受けました。自分たちが暮らしてきた島を愛しているからこそ、彼女らがその地でスクールアイドルを続けていく選択をしたことに一抹の寂しさと納得を覚えます。ライバルであり友人であるグループがラブライブにこだわらない道も示した中、東京大会に進出決定したLiella!がどこまで行くのか目が離せなくなりそうです。

 

 

Engage Kiss

第11話「優しく愚かな嘘」

 キサラが優しすぎる……全てを投げ出して自分を選んでくれたシュウに対し、記憶を全て返して彼女の行動に驚きつつも感動してしまいました。悪魔として愛する男を自分のものにするよりも、彼の幸せを願ったのであろう選択に涙が止まりません。契約破棄の代償なのか今度はキサラの記憶が失われてしまいましたが、そのラストを含め実に健気だと感じましたね。

 記憶の返却の中で明かされたシュウのここまでの出来事も興味深いです。互いに利用し合うように始まった2人の関係が、よくここまで親密になれたなぁ、とつくづく思います。シュウに関しては前回の考察通りでしょうが、キサラの方もシュウの記憶を奪ってきたからこそここまでの情緒と感情を得られたのかもしれません。彼の記憶に浸ることで徐々に人間性を獲得していったのだと考えると、上述の行動にも納得がいきますね。(それだけにキサラの名前の由来が「シュウのファーストキスの相手」という事実に何とも言えない気分にさせられる……)

 あとは前回ラストで強敵として立ちふさがったカンナも印象に残りました。まさかのS級に指定されるほどの悪魔となったことに脅威を覚える一方で、現状妹の目的が不明瞭なのが引っ掛かりましたね。今回見せた怒りの表情からして兄を手に入れるつもりなのでしょうが、今回一言も喋らなかったせいでいまいちキャラを掴み損ねました。「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない」的ムーブを決めてくるとは思うので、次回の動向に注目したいです。

 

 

リコリス・リコイル

第11話「Diamond cut diamond」

 クライマックス目前ということもあってアクション満載だった今回。吉松を助けに来た千束VS彼女を仲間に引き入れようとする真島のガチバトルに燃えつつ、ラストのたきな登場にテンションが爆上がりしました。任務よりも千束を選んだたきなの想いの強さなど、ここまでの積み重ねが一気に解消されたかのようなカタルシスが感じられましたね。互いを助け合うために少女2人が揃っていざ最終決戦!という構図は、まさに王道といった趣があって実に素晴らしかったです。一方でエリカの必死の言葉にたきなが無反応だったことなどにモヤモヤを抱えましたが……

 一方DAの真島討伐はほぼ失敗、リコリスの存在も公にされるなど日本がかつてないピンチを迎えているのもポイントでした。日本の歪んだ暗部が曝してみせた真島とロボ太の手腕には正直舌を巻きましたね。(特にロボ太はここ最近有能すぎる)この時点で真島の目的はほぼ達成されたわけですが、ここからどう巻き返していくのでしょうか。

 あとはクルミが別の人工心臓の在り処を見つけ出す展開にも驚かされました。これで千束が助かる見込みが出てきたわけですが、ちゃっかり逃げ出した吉松の存在など不穏な要素も多いので油断は出来ません。吉松に関してはミカの行動に期待したいですね

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第94話「絆にかけて」 

 最高の神回。ここまでバーンの圧倒的な力になす術の無いダイたちの様子ばかりが描かれましたが、今回はポップが決死の作戦で一矢報いてみせました。天地魔闘の構えをどう攻略するのかという問題に、「宿敵シグマが遺したシャハルの鏡で最後のフェニックスウイングを跳ね返す」という答えを見せたラストには思わず膝を打ちました。ここまで慢心極まってポップを侮っていたバーンの焦りまくった叫び声もあって、爽快感が半端なかったです。原作を読んだ時も大興奮した回でしたが、その素晴らしさを見事に引き出してくれたアニメに感謝したいです。

 何よりこの反撃に繋がるまでの流れに、仲間たちの助けがあったことをポップ自身がよく理解していたのが素敵ですね。最後まで身を挺してくれたヒムとラーハルトはもちろんのこと、今この場にいない多くの人たちにも支えられてきたとはっきり言ってくれるのが嬉しかったです。離れていても「魂の絆」で繋がっているという彼の言葉は、たった1人で頂点に立とうとするバーンに対抗出来る最高の力になってくれたと実感しました。ポップの言葉を無条件で信頼してくれるダイの姿も含め、まさに彼らの絆の力を昇華した回だったと言えます。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第24話「よみがえれ!ユウディアス」

 シャツになったユウディアスを元に戻すために奮闘する遊飛たち。しかしその方法がどれもトンチキで、予想以上にシャツを乱暴に扱っていたので本当に戻す気があるのか?とちょっと首を傾げてしまいましたね。(まぁそもそもシャツになった宇宙人を戻す方法なんて普通は考えつかないんですけど)ただその過程で飛んでったユウディアスの中から出てきたカードを回収しつつ、これまでの思い出に浸るという新しい総集編形式は面白かったです。ハタキでホコリを落とすと同時に「デュエリストの誇り」=カードも出てくるという構図は不覚にも上手いと思ってしまいました。

 それでも一向に戻らないユウディアスを助けたのは意外にもズウィージョウ。今は敵対している関係だろうと、かつての部下を放ってはおけない彼の優しさが感じられました。結局のところどうやって戻ったのかはあんまりわからないままユウディアスが帰ってきましたが、長いこと不足していたユウディアスの真面目な要素がようやくまた出てきそうなことにホッとしましたね。

 

 

 全ウルトラマン大投票では他にも僕が投票したウルトラマンや怪獣が次々とランクインしていたのも嬉しかったですね。ウルトラマン部門では『ジード』が15位、怪獣部門ではメトロン星人7位にトレギア13位、リドリアス37位とみんな予想以上に高かったです。それ以外の投票は惜しくもランク外になってしまいましたが、概ね満足のいく結果でした。

 投票に限らず、ゲストの「ウルトラマン語り」も特番の素敵なポイントでしたね。上述の通り本当にウルトラマンが好きな人たちが揃って楽しそうに話している様子は、見ていて本当に楽しかったです。印象に残っているシーンやそれに対する感想を箇条書きすると……

 

  • 金城哲夫氏と話したこともある佐野史郎さんが強すぎる
  • ウルトラマン物語』の子どものタロウいいよね……
  • 街のミニチュアに大興奮のあまりナレーターの話が中々届いていないのがちょっと不憫
  • 怪獣のランキングに女の子の名前(「湊アサヒ」)が入っていることに対する困惑の反応が面白い
  • 初代『ウルトラマン』が5位であることに納得がいかない黒部進さんの気持ち、すごくわかります
  • コスモスの話題で28話(エリガルが登場する回)の苦々しいラストを取り上げてくれたのが個人的には良き
  • ハルキ役の平野宏周さん、ハルキとゼットを足して2で割ったようなおバカキャラだった……?
  • マン兄さんとゼットンたちが向かい合ったままの光景がじわじわくる
  • 関智一さんの「優しさを失わないでくれ」が聞けるとは……
  • 森次晃嗣「実は1話の撮影の前に他の回を撮っていたからダンがどんな奴なのか把握するのに苦労した」
  • 関智一ウルトラマンにはあまり喋ってほしくない」→(「えっ」みたいな反応をするゼロ&ゼット)
  • ジャグジャグに脳を焼かれた人多数
  • 長野博さんのコメント最高すぎる……

 

 こんな感じでしょうか。他にも色々と笑ったり興奮したりととても楽しい2時間でした。ランキングを抜きにしても、多くのウルトラマンのファンとの「好き」を共有出来た場として、見て良かったと思いました。機会があれば、現行の『デッカー』や『シン・ウルトラマン』なども含めた再度大投票をやって、同じようにゲストの人たちのワイワイとした光景を見せてほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

デュエル・マスターズ WIN 第2話「親子の本気(ガチ)デュエマ」感想

無敵の親子のデュエマ愛!!

アニメで「7軸」という言葉が飛び出すと誰が予想したであろうか

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  • 暴君だって振り回される

 早速始まったデュエマWIN第2話。今回は1話ラストで小さくなってしまったジャシン帝……もとい「邪神くん」のシーンから始まりました。個人的には『妖怪人間ベム』のベロ(妖怪の姿)を彷彿とさせる見た目になったものの、フォーク=フォックたちをはじめとした下僕たちへの横暴ぶりが目につきました。アビスロイヤルたちのコミカルなキャラクターのおかげでいくらかマイルドになっているとはいえ、些細なことで制裁を加えていく光景にはちょっと引いてしまいますね。この時点では威厳ある皇帝というよりもただの暴君という印象が強かったです。

 しかしウィンたちと接触してからは、一転して彼ら斬札親子に振り回されていました。ウィンの言うことには当人の意思に関係なく従ってしまう謎の仕様(クリーチャーはデュエリストに逆らえないとかそういう理屈でしょうか)はもちろんのこと、親子共々全く動じていないことにたじろぐ邪神くんの様子は微笑ましかったです。人間を喰おうという企みもことごとく阻止されているのが何とも愉快です。それでいてお腹を空かせた邪神くんがパパリンお手製の「タコさんウインナー」を気に入ってくれたおかげで、ウィンと邪神くん双方が笑顔で締めることが出来たのが良かったと思います。

 上述の通り下僕アビスに対してはパワハラめいた態度を取ってくる邪神くんですが、ウィンたち相手には逆にやられ放題なおかげで不快な印象を抱きにくくなっていたのが素晴らしかったです。前回の時点で怪しかった威厳は完全に崩壊しましたが、今後は斬札家のちょっとうるさいマスコットとして定着していくことでしょう。ひとまずはウィンたちにウインナーを要求してくる姿などを見てみたいですね。

 

 

  • “遊び心”を以てデュエマを愛する父親

 今回もう1つのポイントだったのがパパリンの存在ですね。前回から息子・ウィン共々デュエマへのガチっぷりを感じさせていましたが、今回はその上をいく“ガチ”な戦いを見せてきました。

 息子とのデュエマで《ガチャンコ ガチロボ》をメインに据えた通称【ガチロボ】の内、特に強力な【7軸ガチロボ】を使ってきた時は本当に驚きました。余談ですが筆者はガチロボの中では8軸が好きですね。しかも《ナウ・オア・ネバー》で踏み倒すなど、現実で使われている戦術をアニメでも惜しみなく披露してくるから恐ろしいです。パパリンは「ミル・バラハス」なる謎の異名*1を持ち合わせた強豪デュエリストであることが源さんの解説で明かされましたが、その肩書にも納得の描写の数々でした。

 使うカードがどれも強力な一方で、新規カードである《R.S.F.K./オールイン・チャージャー》のような(クリーチャー面が)博打染みたカードを使ってくる点もたまりません。堅実に攻めていく中でもロマンカードを使って豪快な勝利を狙う……ガチな中でも“遊び心を忘れないパパリンの姿勢には、ウィンとはまた違った好感を抱きます。

 また息子とデュエマを思う存分楽しむなど、デュエマ好きとしての様子もちらほら見られたのが素敵でしたね。中でも印象的なのが邪神くんへの反応で、本物のクリーチャーが見られたことに喜ぶ姿には思わず顔が綻んでしまいました。「本物のクリーチャーに会えたら最高だって思ってたんだよ」という言葉からも、デュエマを本当に愛していることが伝わってきます。家庭的な面も含め、実に魅力的な父親キャラだったと感じました。

 

 

  • アビスを覗く時、アビスもまた貴様を覗いているのだ

邪侵入(ジャスト・イン・ユー) 闇文明 (3)
呪文
▪️シビルカウント2:この呪文が自分のシールドゾーンにあり、自分の闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが合計2つ以上あれば、この呪文に「S・トリガー」を与える。
▪️自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その後、コスト4以下のアビスを1枚、自分の墓地から出す。

 今回ウィンが使用した闇の呪文。名前を後述の効果からして、アビス専用の特殊な呪文のようです。地面から這い上がるように姿を見せるアビスのイラスト、そしてフレーバーテキストから読み取るに、このカードはアビスロイヤルたちが復活を果たしていく様子を表しているのだと思われます。

 基本の効果は4枚分の墓地肥しとコスト4以下のアビスを出すリアニメイト。墓地が0枚の状況から一気に増やしつつ、呪文のコストよりも1大きいアビスを出せるのは順当に強いです。クリーチャーなどの指定もないので、場合によっては《深淵の食卓》のようなタマシードを出せるのも便利ですね。

 何よりシビルカウントを満たせばS・トリガーとなれるのがポイント。対象となる闇のクリーチャーorタマシードも2枚だけと簡単に達成出来るので、序盤に割られた時の墓地肥しや防御札としてきっちり活用出来るでしょう。(クリーチャーはすぐ除去される可能性があるので、なるべくタマシードの方を揃えるのがいいですね

 墓地から出すカードの候補としてはアビスデッキのメイン《アビスベル=ジャシン帝》がまず選択肢に上がります。1ターン早く出せるうえ、自前でアビスラッシュを持っていないジャシン帝が墓地に落ちてしまった場合のケアも出来るので、抜群の相性を誇ること間違いなしです。他にも同じく墓地肥しをしつつ1体除去出来る《ハンマ=ダンマ》や全体除去を行える《ナイフ=アライフ》辺りもおすすめです。(特にハンマ=ダンマはこのカードと合わせれば墓地のカードを7枚まで増やせるうえ、最低でもコスト7以下のクリーチャーを破壊出来ます

 アビスデッキを使ううえでかなり使い勝手のいいカードになりうるスペックを持ちますが、墓地肥しが強制である点には注意しなければなりません。山札の残り枚数が少なくなってきた時に使ってしまうと、4枚という絶妙な多さもあってすぐライブラリアウトしてしまう危険性を孕んでいます。終盤になればなるほど扱いが難しくなっていくので、このカードをデッキに入れるならば基本の序盤初動として割り切っておくべきでしょう。

 

 

  • 臆せず賭けろ!どんな時でもレッツギャンブル!

R.S.F.K.(ロイヤル・ストレート・フラッシュ・カイザー) 火文明 (7)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン
パワー5000
▪️スピードアタッカー
▪️このクリーチャーが攻撃する時、自分が負けるか中止するまで、相手とガチンコ・ジャッジする。その後、こうして自分がガチンコ・ジャッジに勝った回数、このクリーチャーは相手のシールドを1つブレイクする。
オールイン・チャージャー 火文明 (3)
呪文
▪️相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、カードを1枚引く。
▪️チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く)

 パパリンのデッキに入っていた新カード。「エピソード2」時代に登場した《R.S.F.K.》が、まさかのツインパクト化を果たした1枚です。今になってツインパクトカードになるとは思ってもみませんでした。(余談ですが、今回は当ブログでは実に約2年8か月ぶりとなるツインパクトカード紹介になったりします)どちらのカード名にもポーカーなどの賭け事関係のワードを持っており、そして後述の能力と、ギャンブルの要素をふんだんに取り入れたカードになっています。

 まずクリーチャー面は上述のように通常のR.S.F.K.そのもの。ガチンコ・ジャッジに勝利した数だけ相手のシールドをブレイクする豪快なアタックトリガーを有しており、自身がスピードアタッカーというのもあっていきなり大量ブレイクを狙えます。仮にガチンコ・ジャッジで5回以上勝って相手のシールドを全ブレイクすればこのクリーチャー1体でダイレクトアタックまで決めることも可能な、ロマン溢れる性能が魅力的なフィニッシャーです。

 そして追加された呪文面はコスト3のチャージャー呪文。ガチンコ・ジャッジで勝てれば1ドローと淡白な効果ですが、その後マナゾーンにいくので上手くいけば手札を減らさないマナブーストとして使えます。仮にガチンコ・ジャッジに負けてもマナが増えるので、あくまでドローはおまけ程度に考えた方がいいかもしれません。

 カード全体としてはマナブーストに使える火単色のドラゴンツインパクトという点が目につきます。同じ特徴を持ったツインパクトとして《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》という強力な対抗馬がいますが、ボルシャックが入っていないデッキでもドロー出来る可能性やクリーチャー面の性能など、こちらにも一応の差別点は存在しています。それを考慮して使い分けるか、あるいはいっそのこと両方入れるのもアリですね。

 これらの特徴から連ドラ系統などのデッキ投入が考えられますが、最も恩恵を受けるのはやはり【7軸ガチロボ】でしょう。実際に劇中で使われていたように序盤はマナブーストを、《ガチャンコ ガチロボ》で踏み倒せた時は強力なフィニッシュ力を活かして戦うことが出来ます。またデッキのカードのほぼ全てがコスト7のこのデッキでは、両面のガチンコ・ジャッジの勝率をある程度上げられるのも魅力の1つです。(とはいえ最近はより高コストのカードが多く搭載されたデッキも少なくないので過信は禁物)堅実さとロマンを兼ね備えた面白いカードとして、今後使われていくかもしれませんね。

 

 

 上の内容に限らず、謎のバーの演出で始まる「源さんの解説コーナー」など、例によって見どころが多かったです。現実では甲高い鳴き声を出すのに対し、解説コーナーではやたら渋いイメージを見せてくる源さんのギャップには思わず吹き出してしまいましたね。

 他にもウィンが《ヴィオラの黒像》を入れるなど、現実のアビスデッキの改造アイデアにもなるチョイスを見せてくれたのが印象的でした。他にもデッキ作りのシーンやパパリンがジャシン帝の能力を確認する様子など、なるべく現実のデュエマに即した描写が入れられていたのが興味深かったです。(あとウィンが「やっぱり7軸か~」と口にした時は地味に衝撃を受けましたね)初心者経験者問わず、デュエマを楽しもうとする人たちに向けている作風になっていることが改めて感じられましたね。

 

 

 さて次回は新キャラ「プリンス・カイザ」が登場!デュエマ界の絶対王者にして若きIT社長という別のTCGアニメで見たようなぶっ飛んだ設定を引っ提げたこの男はどんな人物なのか、何よりその実力は如何ほどなのか。彼が所属している「D4」という集団についての情報も気になるところです。

 しかしデュエマ自体はウィンVSボウイがまた描かれる模様。1話ではウィンとジャシン帝の強さに歯が立たずに敗れてしまったボウイですが、次回ではリベンジなるのでしょうか。現状ウィンの強さが際立っているのもあって、挑戦者になりつつあるボウイの方をつい応援してしまいそうです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ミル(Mil)」は)スペイン語で数字の「千」を意味し、「バラハス(Barajas)」はスペイン・マドリード州にある区の名前である。パパリンはスペイン出身なのだろうか……?

ウルトラマンデッカー 第9話「誰がための勇姿」感想

絶望へのスリーカウントを始めろ!!

グレースとムラホシ隊長の推しにみんなもなろう!

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  • 本当の“強さ”を持つ宇宙チャンピオン

 謎の少女「ミカ」が突然カナタの写真を盗撮し、その正体を看破してきた冒頭。今回はそんな彼女の父親であるグレゴール人「グレース」を描いたエピソードでした。宇宙の格闘家でもある彼ら親子は5話に登場したユウコと同じ宇宙難民として描かれていたのが印象的で、元々は宇宙の格闘家なのに地球で普通に働かなければならなくなったという境遇に晒されている話が何とも可哀想でした。しかもグレースは若い頃無茶をしたせいで体が弱っている描写も悲惨で、宇宙人故にうかつに病院にも行けないのであろう彼らの悲哀が伝わってきますね。

 しかしグレース本人は誠実さや正義感を度々見せて活躍してくれたので、同情よりも素直に応援を送りたくなりました。街の危機に現れて戦うシーンもさることながら、デッカーのピンチを見て加勢に入るなどカッコいい姿をこれでもかと見せてくれたのでテンションが上がりっぱなしになります。格闘チャンピオンとしての誇りも忘れてはいませんが、誰かを助けるためならばその誇りを手放せる辺り、本当に強い人なのだろうと思いますね。(自分の力を誇示するために戦っていた『ダイナ』のグレゴール人とは対照的なところがまた興味深いです*1

 

 あとはやはり格闘チャンピオンとしてのファイトスタイルが面白かったですね。ドロップキックやジャイアントスイングといった、プロレス技をそのまま決めてくれる光景に早速魅了されました。登場シーンも鮮烈で、突如4本の剣でリングを作って上の見出しにもある「絶望のスリーカウントを始めろ!!」といった決め台詞を飛ばしてくれる様子はまさにプロレスのスター登場そのものです。しかもぐんぐんカット付きで登場するなど、ヒーロー扱いの演出付きだったのが嬉しかったですね。

 人間態を演じている中村浩二氏ウルトラマン仮面ライダースーツアクターとしても知られていて、かつてはティガやダイナのスーツを着たこともある有名な人。*2今回はその人が演じるグレースの良さを最大限引き出した回だったと言えます。ラストにTPUの医療施設で治療を受ける形で退場しましたが、また何かしらの形で登場してほしいですね。今回レッドキングを追い払ってくれたことで人々からの声援を受けていましたし、再びこの宇宙チャンピオンがリングに上がってみんなを沸かせてくれると信じています。

 

 

  • 小さな幸せを守りたい

 グレースの他にも今回大きな印象を残してくれたのがムラホシ隊長ですね。5話でも宇宙人に対して優しく接していましたが、今回はミカとグレースの願いを聞き届けて試合をセッティングしてくれる太っ腹な対処を見せてくれました。隊員たちの訓練にもなるという建前もキチンと用意している辺り、デキる男は違います。しかも毎日グレースたちに手料理を振る舞ってくれるなど、家庭的な一面まで見せてくれたから本当に驚きましたね。しかも普段隊員たちに料理を作っているという……隙が無さすぎない?

 何より何故グレースたちにここまで尽くしてくれるのか、カナタに質問されるシーンが素敵でした。怪獣やスフィアと戦うだけではなく、同じ星に暮らす人々の「小さな幸せ」を守ることこそGUTS-SELECTの責務だと隊長が語る様子に感動しましたね。地球人も宇宙人も関係ない、分け隔てなく彼らの日常を守ろうとする気概には素直に尊敬出来ます。元々心優しい隊長としての印象が強かったムラホシ隊長ですが、今回はさらに確固たる防衛隊の隊長としての“信念”を見せてくれました。1話の不穏な言動などまだまだ不安要素は残っていそうですが、ひとまずはこの隊長の想いを信じてみたいところです。

 

 

  • 紅く染まる暴れん坊

 初代『ウルトラマン』以降、何度も登場している「どくろ怪獣 レッドキング」。今回は突然街に現れて大暴れするという3話のゴモラと似たようなポジションで登場しました。前半では街を救うために現れたグレースとGUTS-SELECTの連携によって逃げ出すことになりましたが、従来の暴れん坊としてのイメージに相応しい姿を見せてくれたかと思います。同時に地面を掘って慌てて逃げ出す様子も印象的で、どこか抜けている愛らしさもレッドキングの魅力だと再確認しましたね。

 一方でGUTS-SELECTとグレースの試合中に突如乱入してきた「どくろ合成獣 スフィアレッドキング」は愛らしさの欠片もない不気味な姿が目を引きます。スフィア合成獣特有の生気を感じさせない目はもちろんのこと、体から突き出たスフィアの成分が実に痛々しいです。特にこのスフィアレッドキングは結晶が体を突き破るように出ているデザインに「寄生した生物の体を食い破る寄生虫」のような悍ましさを覚えますね。他には『パワード』版レッドキングのような名前通りの紅いボディに変化しているのが特徴的。(余談ですが、今回はレッドキングがスフィアに体を乗っ取られる描写がないのが余計可哀想に想ってしまいました)

 戦闘ではデッカーフラッシュタイプを押しのけるほどのパワーと同時に、スフィア合成獣が持つ電磁波光線も合わさって非常に攻撃的に変化していました。さらに電磁波を利用したバリアまで使用するなど、意外とテクニカルにデッカーを追い詰めていたのがとんでもなかったですね。今回はグレースが体を張って抑え込んでくれたりその彼を「ディメンションカード怪獣 ウインダム」を含めたディメンションカード怪獣を総動員して救出するなど色々と絵面が忙しかったのですが、それもこれもこのスフィアレッドキングの凶悪さあってこそだと思いましたね。

 

 

 今回は坂本浩一氏が監督を務めていたこともあって、アクションがド派手だったのが印象的でした。特にワンダバを流しつつ特訓シーンを挿入する演出は、この監督の趣味だろうなぁ……と感じましたね。本編のコミカルな部分を見せてくれて本当に楽しかったです。

 一方で不穏な布石を残すシーンの数々も今回のポイント。新兵器「ハイパーソーンレーザー」はスフィアレッドキングを撃破する大活躍を見せたものの、それを見ていたアサカゲ博士が開発中の新兵器の話を怪しい笑顔で語っていたことに何かしらの不安を抱いてしまいました。DG001(ディージーゼロゼロワン)」というその新兵器はどんなものなのかまだ未知数ですが、少なくとも今後の展開に大きな波乱を巻き起こしそうな予感がしますね……

 

 

 さて次回はムラホシ隊長に続いてカイザキ副隊長が主役になる模様。街や人を襲わず他の怪獣を倒して去る謎の怪獣「ネオメガス」の正体を探る中、副隊長の恩師との過去などが明かされていくようです。何故ネオメガスは怪獣のみを狙うのか?をはじめとして、人間と怪獣の関係について、次回は何かしらの重大な秘密が語られそうですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ただあちらのグレゴール人も、潔く負けを認める面を持ち合わせてはいた

*2:他にも『劇場版仮面ライダーW FOREVERAtoZ/運命のガイアメモリ』や『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』など、特撮作品での俳優出演も多い。

2022年夏アニメ簡易感想 その20

 

 

 

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 動物の形をしたロボット玩具として一躍人気を博した『ゾイド』。そのゾイドが今年40周年を迎えることになりました。初登場が1982年なので当たり前ではあるのですが、1999年のアニメから入った身としてはそれほどの歴史があった事実に改めて驚かされます。*1現在まで多くの人に愛されていると思うと、どこか感慨深いものを覚えますね。

 そんなゾイド40周年記念として新たな企画に乗り出すとのこと。第1弾は初代アニメの主人公機「ブレードライガー」をはじめとした往年のゾイドを最新技術で新キット化するようです。バンダイとタカトミのコラボでライガーゼロが超合金化する話も合わせて、昔からのファンにとっては嬉しい話になることでしょう。このまま次はどんなことを見せてくれるかは未知数ですが、しばらく止まっていたゾイドの展開に新たな風を吹かせてくれることに期待したいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『異世界おじさん』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

 

RWBY 氷雪帝国

第10話「Mirror of darkness 「白雪黒炎」」

 前回作戦として謎の行動を取ってきたブレイク。その作戦の真相が「ブレイク自身にナイトメアを取り憑かせる」という方法だと判明して唖然となりました。あまりにも無茶なショック療法に最初は困惑したものの、ホワイトファングへの未練やシュニー家への怒りを露にするネガ・ブレイクの戦い方はかなり興味深かったです。ネガ・ワイスの方がブレイクを救うきっかけになりそうな逆転現象が起きているようにも見えるのが面白いところですね。(ただこれがワイスの問題を根本から解決してくれるかというと難しいですね……
 またワイスを助けた後はみんなが自分を助けてくれるだろうという信頼をブレイクが見せてくれたのが嬉しかったです。他にもネガ・ワイス率いる軍勢を引き受けてルビーをナイトメアの本体に向かわせるヤンなど、チーム同士の信頼が繋がってきているのがわかる描写が多かったことにグッときます。本丸を引き受けたルビーの戦闘で終わるラストなどにはテンションが上がりまくりました。

 また今回はいつになくアクションが多めだったのが良かったですね。状況が入り組んできて混沌としてきている分、上のネガ同士の対決などの作画の良さが印象に残ります。個人的にはバイクで壁走りしたりと大いに動くヤンがカッコよかったですね。ここまでフラストレーションが溜まる展開が多かっただけに、彼女たちのアクションでスカッとさせてもらいました。

 

 

連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ

 第9話「星と共に」

 ワールドツアーのゴールであるリベリオンに訪れた今回は、大都市ニューヨークを故郷とするジョーを主役としたエピソードが展開。以前から言及されていたジョーの家の大家族っぷりに早くも顔が綻びました。多数の弟たちをまとめる時はきちんとお姉ちゃんをしている一方で、父親の前では子どもっぽく顔を膨らませるジョーのギャップが実にキュートです。気丈に振る舞っているものの、基本は甘えたがりの12歳であることが伺えますね。

 そんな微笑ましい光景とは裏腹に、貧しい家族や友人たちにどうすれば歌を届けられるかについて触れられていたのが今回のポイント。多くの人に受け入れられてきたものの、かえって励ましたい人々に向けた公演が出来なくなってきている辺りに音楽隊の難しさが感じられます。それでも諦めず、多くの人たちに歌を聴いてもらうためにニューヨーク全体をステージにする方法を実行した時は驚きつつ感動しましたね。空を飛べるウィッチならではの素晴らしいライブだったと思います。

 また今回はエリーの様子も印象的。ニューヨークの娯楽を楽しんでいる一方で、故郷・ガリアの娯楽や他の文化が失われつつあることに憂いを抱いていたエリーに胸打たれます。そんな中ラストに501がガリアを解放してみせたという一報(つまり時系列的には『ストライクウィッチーズ』1期の最終回ということですね)が届きましたが、次回エリーの秘めたる想いが明かされそうな予感がしますね。

 

 

ユーレイデコ

第10話「天国まで2ファゾム?」

 フィンの兄貴のせいで怪人ゼロとして追われることになってしまったユーレイ探偵団。民衆がデマに踊らされるならまだしも、カスタマーセンターまでもが動き出す事態に発展したことには驚愕しました。ありもしない嘘をみんなが信じているせいで真実のように扱われてしまう光景は、まるで情報過多の世界観やちょっとしたことで移ろいやすい人の心を盛大に皮肉っているかのようです。

 探偵団がかつてないほど追い詰められている状況に最初は絶望したものの、諦めず本物の怪人ゼロを捕まえようとするベリィたちを見て元気が出ましたね。時に我が身を犠牲にしながらも、自分たちに出来ることをして仲間に託す光景には心が暖かくなります。他にも5話の博士やどろんたちといった依頼人たちが助けてくれる展開にもグッときました。(またアナリティカが作られた理由である「マークトゥエイン」に怪人ゼロがいる確証が描かれるなど、これまでのエピソードが1つに繋がっていくところに興奮させられますね

 そしてベリィの両親の行動にも胸打たれました。娘の生存に困惑するものの、センターに逆らってでも彼女の手助けをしてくれた2人の愛に感動させられます。同時にベリィのモノローグが語られましたが、「奇跡は起こらない」「仲間は信じられる」など、今回の人間の本質やそれでも希望を見つけ出そうとする彼女たちの行動を端的に表してくれていたのが素敵でしたね。

 

 

風都探偵

第5話「最悪のm/密告者」

 翔太郎が倒れたことでときめとフィリップの仲がより悪くなっていた中、それぞれの「嫉妬」を乗り越えていく展開が見られた今回。もな子を襲ったドーパントになった男の正体はあっさり割れたものの、彼に情報を送った密告者がいた事実には驚かされました。密告したメイクさんの動機も男と同じくもな子への嫉妬と、そんなことのためにここまでの事態を引き起こしてしまう人間の業の深さを見せつけられた気分です。

 その一方で自分がときめに嫉妬していることに気付くフィリップ、そしてめげずに依頼人を守るときめが輝いていましたね。特にときめは怪我をおしてもな子を激励してくれた翔太郎の「人々のために」「依頼人を守る」精神をキチンと受け継いでくれているのが素敵でした。飛んでるメガネウラ・ドーパントにしがみつくなど、無茶をするところまで翔太郎に似てきたことにちょっとニヤリとさせられます。

 他には本作の2号ライダー「照井竜(てるい・りゅう)」がついに登場し、さらにはフィリップの体をベースにしたダブルの中間形態「ファングジョーカー」まで出てきたラストに興奮しました。前者はおまけコーナーで炸裂した「俺に質問するな!」といった照井らしさが全開でしたし、後者はフィリップの心境の変化に合わせて使われていることにこだわりを感じましたね。

 

 

継母の連れ子が元カノだった

第10話「元カップルは距離感がわからない「なんかよそよそしくなってないか?」」

 今回は何かとイベント満載の中、だんだんとイチャイチャし出す伊理戸キョウダイに何とも言えないこそばゆさを感じました。冒頭の“G”襲撃によって一緒のベッドに寝る羽目になったエピソードはもちろんのこと、実家の帰省に備えて水着を買うくだりは下手なカップルよりも初々しくて変にニヤニヤさせられます。そのうえある程度憎まれ口を叩き合う様子もあって、本音を隠して付き合っていた頃よりもかえって気を許し合っているように見えるのが面白いですね。

 一方でいい雰囲気になったところでの寸止めと、中々先へは進もうとしないことにヤキモキさせられます。水斗は未練はないと自分に言い聞かせてましたが、何かの拍子に結女への好意が溢れ出すのを恐れているようにも見えましたね。彼女からのキス待ちにデコピンで応えたのも、そうした危機感を誤魔化そうと必死になっているのかもしれません。

 そんなバカップルのバカップルぶりを堪能した後は、完全に伊理戸家に入り浸ってきたいさなの強さが際立っていました。だらしない態勢や「セがつくフレンドになりたい」発言などで相変わらずドン引きさせてくるものの、水斗への好意は本物であることが伺えます。そのうえ両親からは若干公認扱いされているのがまた恐ろしいですね。フラれてからいい感じに吹っ切れているいさな相手に、結女はどこまで立ち回れるのでしょうか。

 

 

 ゾイドといえば先月購入したデュエマ超全集についてきたボルメテウスのゾイドですが、実は未だに組めていません。時間が無かったり組み上げた後どこに飾るかといった問題もあるのですが、それ以上に「久々のゾイドの組み立てに躊躇している」というのが大きな理由として立ちふさがってきています。ゾイドワイルドのキットは簡単と評判ですが、限定キットということもあってついつい緊張してしまうんですよね。緊張のあまり念のため普通のゾイドワイルドのキットを先に買って練習するのも手かなぁ、と最近考えてしまいがちです。この調子だとボルメテウスを完成させるのはいつになることやら……

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:1999年放送のアニメ『ゾイド -ZOIDS-』の時代はいわゆる「第二次ブーム期」とされている。