帰還の戦士達
人間（+ELダイバー）とガンプラを実体化させる遺跡の超技術がすごい
- エルドラ製3Dプリンター
前回のラストから始まり、ようやくエルドラに戻ってきたビルドダイバーズ（仮）。村人たちからも帰還を喜ばれ（責められる展開も覚悟していたけどそうはならなくてよかった･･････）、再び彼らのために戦うことを決意するのですが、ガンプラの一部が実体化されないという事態に発展。フレディ曰く遺跡にある謎の「光る砂」が集まることでヒロトたちの肉体やガンプラが形成されていくとのこと。つまりあの遺跡は不思議なパワーで人やガンプラを抽出する3Dプリンターみたいなものであるという驚きの事実が明かされたわけですが、どうやら遺跡が崩落したことによりその砂が足りなくなりこのような事態になった様子。砂がないと実体化出来ないという不安要素を抱えながらもレジスタンスの生き残りであるムランから別の遺跡の存在を聞かされそこに砂があるかどうか確かめに行く展開はこちらの武装が十分ではないという緊張感があってハラハラしながら見ていました。ヒロトたちが戻ってきてもそう簡単に反撃とはいかない辺り物語のバランスが中々上手いと思います。
また今回はカザミの変化が特に印象に残りました。村に戻って1番に出迎えてくれた子どもたち3人に優しく対応し、マイヤと行動を共にする中で彼女たちが生きていることを実感する場面ではかつてゲームだと思っていた世界が本物であったことを理解し、その上でこの世界のために戦うことを決めた彼の覚悟が感じ取れます。衛星から放たれた砲撃の原因が自分にあることはまだ口に出せなかったのですが、以前の見栄えのカッコよさばかりを追い求めて空回りしていた頃とは比べ物にならないくらい成長していると思い感動しましたね。
- 新たなる機動戦士の核(コア)
今回砂の量が足りなかったせいか一部しか実体化しなかったガンプラの内、ヒロトは持ってきたアースアーマーが実体化されずコアガンダムのみ実体化されるという厳しい立場に置かれましたが、新たに作り直した「コアガンダムⅡ」は以前の機体とは違って単体でも十分に戦えるほどに性能が向上していたので今回の戦闘は何とかなって見ているこちらも一安心しました。「コアフライヤー」という飛行形態に変形する機能も備えていて機動力も万全な辺りに前回のコアガンダムの反省を活かしているように思えます。
新たに出現した「エルドラウィンダム」相手に繰り広げた戦闘シーンでも、モビルドールのメイに武器を投げ渡して迎撃させたり飛行して追尾する敵を後ろに回り込んで撃ち落としたりと多彩な戦術で1機1機確実に倒していって非常に痺れました。特にメイとのコンビネーションはこれまで以上にヒロトが仲間を信じていることの表れのように思えて嬉しくなります。
今回はヒロトたちが戻ってきて物語が本格的に動いてきたように感じた回でした。ヒロトたちの成長と共に戦いも激化の一途を辿ってきているように感じます。また1話で敵が遺跡を狙って攻撃してこなかった点や破壊した敵の機体のコックピットから出現した謎の丸いドローンのような機械（前回の回想でストラが言っていた「小さい一つ目」かな？）、ラストシーンで洗脳に苦しんでいるかのように自軍の機体を破壊し始めるシドー・マサキなど新たな謎が次々と浮上してきて今後どうなっていくのか全く予想がつきません。少なくとも強大な戦力を有していることが判明している敵たちに彼らはどう立ち向かっていくのでしょうか。
そして次回は空中神殿である「ミラーグ」にパルとフレディだけで行く模様。この2人で辿り着けるのかどうかという不安もありますが、それ以上に注目しているのがミラーグにいるという「聖獣クアドロン」の存在。ムランの口ぶりからして意思を持った存在であることは予想出来るのですが、ファンタジー染みたこの世界における文字通りの”聖獣”なのか、それとも”ガンプラに関係する何か”なのか気になるところ。ガンダム世界における聖獣というとSDガンダムの超パワーを秘めた存在の数々を思い出すので、嫌でも期待が高まりますね。さらに敵が開発したと思われるコアガンダムもどきまで出てくる様なので余計見逃せません。
ではまた、次の機会に。
