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デュエル・マスターズ キング 第3話「オレの正義がキラめキング!キラとアバクの闘いぃ!」感想

百鬼夜行 VS 正義の総進撃

アバクからそこはかとないネタキャラの香りがしてきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 鬼王のデュエマ

 アバクの指名により彼とデュエマをすることになったキラ。ジョーやキャップ、突然登場したクラスのアイドル「小林エマ」なる美少女*1からの激励を受け始まりましたが、予想通りギャラクシールドと鬼タイムによるシールドの増減を駆使した戦いが展開されて中々に見ごたえがありました。特にギャラクシールドでシールドの枚数を7枚以上に保とうとするキラに対し、≪鬼寄せの術≫で自らのシールドを削る戦法で鬼タイムを発動させ、召喚したジャオウガの全破壊にも≪コクヨ童子≫と≪「非道」の鬼 ゴウケン≫の能力で自軍へのダメージをゼロにするアバクのプレイングには惚れ惚れしました。対戦相手であるキラの格を落とさず、新シリーズのライバルキャラに相応しい強さを視聴者に見せつけてくれました。

 一方で彼のネタキャラとしての資質も今回明らかになったような気がしましたね。キラに追い詰められる中、唐突に「俺は綺麗好きなんだ」という謎のカミングアウトをかます様子は妙にシュールでしたし、会場の観客に敬語で話したと思ったらインタビューでは自身満々に勝利宣言をするなどよくわからない態度の変化を見せてきて愉快な奴だと思いました。大会を盛り上げようとキラにポイントを譲るなど祭り屋のような面を見せる一方で何かを企んでいる節がありますが、個人的には現状「強い相手と戦い勝って自分の力を誇示したいだけ」のようにも見えるので、どこか微笑ましく感じてしまいます。

 

 

  • 栄光をもたらす無敵城塞

「勝利の栄光」(グローリー・オブ・チャンピオン) 光文明 (8)
クリーチャー:メタリカ/エンジェル・コマンド/チーム銀河
パワー13500
▪️<ギャラクシールド>[光(6)](このカードを使うコストの代わりに、[光(6)]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)
▪️自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
▪️このクリーチャーがバトルゾーンまたは表向きで自分のシールドゾーンにあれば、自分のクリーチャーはすべてのバトルに勝つ。
▪️T・ブレイカ

 アバクとのデュエマでキラが繰り出したチーム銀河のカード。名前や後述の能力から≪無敵城 シルヴァー・グローリー≫を彷彿とさせます。

 ギャラクシールドとギャラクシーGO、それにT・ブレイカーを持ちますがそれ以上に目を引くのがバトルゾーンまたはシールドゾーンにいる場合に発動する「すべてのバトルに勝つ」能力。光のカードでよく見られるこの能力は実質スレイヤーの上位互換とも言え、コントロール系統のデッキにおいて非常に有用な効果を発揮してくれます。ギャラクシールドで出す場合にかかるコストは6と決して小さくはない数字ではあるものの、ひとたびシールドにしてしまえば一気に自軍のバトルでのアドバンテージを取れるのは素晴らしいです。

 前述のシルヴァー・グローリーとはシールドゾーンに置く場合のコストまでもが全く同じですが、あちらはブレイク置換効果で他のシールドを身代わりにして居座れる継戦能力という点で勝っています。一方でこのカードはギャラクシールドを使わずともシールドゾーンに表向きで置かれるだけで能力を発動出来、さらにはコスト踏み倒しなどで場に出ても良しと出す手段が豊富な点で優れています。どちらのカードも一長一短だと思うので、デッキによって使い分けていくとよろしいでしょう。

 

 

  • 殺戮の時を刻む悪鬼羅刹の王

鬼ヶ覇王(おにがはおう) ジャオウガ 闇/火文明 (10)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国
パワー17000
▪️<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーの召喚コストを5少なくする。
▪️スピードアタッカー
▪️T・ブレイカ
▪️このクリーチャーは、召喚されたターン、バトルゾーンを離れない。
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーをすべて破壊する。

 鬼札アバクの切り札────否、鬼札。ジョーの持つ≪勝熱英雄 モモキング≫と同じキングマスターカードであり、コスト10、パワー17000の超大型スピードアタッカーです。

 非常に重く正規コストで召喚するのは難しいですが、鬼タイムによりコストを半分に出来るので見た目以上に速攻で出せるのが魅力です。そうして場に出た際に発動するのが敵味方問わず全てのクリーチャーを破壊するというド派手なcip。鬼タイム下ならわずか5コストで≪アポカリプス・デイ≫と同等の全破壊を使えるのは相手からすればかなりの脅威でしょう。もちろんジャオウガ自身も全破壊の対象に入っているのですが、召喚されたターン限定の完全耐性があるので召喚さえすれば自身を守れます。さらにこの耐性のおかげで相手の除去も物ともせず攻められるので速攻で使ってもいいですし、カウンターで逆転することも可能なので思った以上に使える場面が広そうです。

 しかし完全耐性を持っていてもニンジャ・ストライクなどによる妨害には弱いのでフィニッシャーとして過信しすぎてはいけません。また召喚ターンを過ぎればただのファッティになるので、考えなしに出しても自軍から被害を出してかえって不利な状況に陥ってしまう危険性があります。劇中のアバクのように破壊耐性を持つクリーチャーを揃えておいたり、もしくは破壊時に能力を発揮するクリーチャーと組み合わせるなどして一工夫するといいでしょう。いっそのこと≪蒼龍の大地≫などで踏み倒して全破壊能力で場を更地にする、なんて使い方もありかもしれません。しっかりとデッキを組んで使いどころを見誤らなければ、間違いなく戦局を変えてくれる1枚となりうる強力なカードと言えましょう。

 

 

  • モモダチ珍道中

 今回のキング・オブ・デュエマッチの予選のルールとして参加者に配られた「魂ポイント」。これをデュエマで賭け、より多くのポイントを集めたプレイヤーが本選に出場出来るとのことですが、個人的に魂というワードに不穏な何かを感じて仕方がありません。ただのポイントと見せかけて実は本当に参加者の魂を集めているのではないか・・・・・・!?といった想像をついしてしまいます。

 それはともかく、予選突破のために魂ポイントを集めようとするジョーがデュエマをするのではなくモモダチと一緒にポイントがありそうなところを探すという素っ頓狂な行動に出た時には思わず笑ってしまいました。正攻法で大会を攻略する気がないところにあの父親の面影を感じますが、真面目にデュエマでポイント稼ぐキラを見て反省する辺り相変わらずジョーは良い子だと感じましたね。また様々な場所を巡る中でモモダチが見つけてきたのがタニシだったり馬刺しだったりと全くかすりもしていない様子に以前のジョーカーズとの愉快なやり取りを思い出しました。どこか抜けている辺り、モモダチもまたジョーカーズなんだということがよくわかります。

 

 

 さて次回はついにボルツが登ジョー!新シリーズが始まってからここまで全く出番がなかったことに不安に感じていましたが、こうしてキチンと出てくれることがわかるだけで嬉しいです。さらに新たな勢力が登場するようですが、彼らがジョーたちの敵になるのかそれとも味方になるのか気になるところです。

 

 

 ではまた、次に機会に。

*1:もしかして監督が『カブトボーグ』と同じ人故のネタですかね・・・・・・?