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2020年春アニメ&特撮簡易感想 その11

 

パディントン(吹替版)

パディントン(吹替版)

  • 発売日: 2016/07/27
  • メディア: Prime Video
 

 

 つい一昨日、BSにて映画『パディントン』が放送され、いい機会だと思い視聴してみました。「ペルーからロンドンにやって来た言葉を話す熊のパディントンがとある人間の家庭にやっかいになる」という物語で、その家にとって完全な異物だったパディントンが徐々に彼らと心を通わせて家族になっていくストーリーはベタながらも非常に感動する内容でした。コミカルな描写も喋る熊を不思議に思わない世界観もあって自然と受け入れられましたし、要所要所の映像表現も美しく見惚れました。

 とまぁ愉快な作品ではあるのですが、一方で本作を「住む場所を失ってイギリスに流れ着いた難民・移民の話」として見るとまた異なる印象を受けます。*1身寄りもなくたった1つの情報を頼りにロンドンをさまよう難民(パディントン)が街の人々から突き放され、雨の中で身を縮める様子は見ていて心が締め付けられました。しかしそんな冷たい洗礼を受ける一方で、食べ物を分けてくれる親切な衛兵やしばらくの間泊めてくれる家族など、難民に手を差し伸べてくれる暖かい人たちもいる、無情に思えた世間にもほんの少しの優しさが存在することをこの作品は教えてくれます。見方によって異なる感想を与えてくれるパディントン、オススメです。

 

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※今週から『遊☆戯☆王SEVENS』はしばらくの間再放送のため感想はありません。

 

 

 

 

 

 

 

GARO -VERSUS ROAD-

第6話「GAME OVER」

 翔李ぃぃぃぃ!!疑ってごめぇぇぇん!!前回まで実は黒い一面を抱えているのではないかと疑っていましたが、それは世那視点で描いていたからこその怪しさで実際は本当に彼のことを心配していただけの根っからの善人だったというオチにはまんまとやられました。殺すことを良しとしない考えを持ち続けたりホラーに完全に憑依される前に自爆の道を選ぶ辺り最後まで本当に心優しかったのだとわかります。(消滅する直前に遺した言葉が「ありがとう」なのがまた・・・・・・辛い・・・・・・)少年時代のいじめの真相を明かし、同時に2人の仲睦まじい様子を描いた特殊EDを見終わるころにはボロボロ泣いてしまいました。レギュラーキャラを容赦なく退場させる展開にはとても驚きましたが、これまでどっちつかずの立場にいた世那の成長に繋げるためだと考えると非常に納得出来ます。彼にはこの悲しみを乗り越えて「守りし者」に相応しい戦士になってほしいところです。

 また今作のホラーを操る運営の女性やホラーにも平然と喧嘩を売ってくる涼介や蓮など、主人公以外の各キャラクターの立ち位置も大分把握出来てきました。本格的に面白くなってきたのでこれからが楽しみです。

 

 

ゾイドワイルド ZERO

第30話「ネオゼネバスシティの戦い」

 いい最終回だった・・・・・・(15話ぶり2度目)

 各々が自分に出来ることをやってレオに繋げていく流れは15話のジェノスピノ戦の時と同じですが、ギレルのジェノスピノをはじめとして味方がドンドン追い詰められていき中々勝機が見えない中での戦いだったので非常に緊張感がありました。ライダーがメルビルからランド博士になったせいか、過去2度の戦闘の時よりも大暴れするオメガレックスを見れたのは良かったですね。荷電粒子砲だけに頼らず機動力や膂力で他を圧倒する姿はボスキャラに相応しいものでしたね。

 帝国側の問題についてはやはりメルビルの今後が気になるところ。特に道具として使われていたことを知っても博士のために戦おうとしていた彼女が腹違いの姉妹であるフィオナとはどのような関係になっていくのか、目が離せません。

 

 

ウルトラマンクロニクル ZERO&GEED

第18話「使命をフィニッシュ!」

 ジード総集編第5弾。14話と15話のエピソードがまとめられた内容でしたがやはりこの辺りは非常に悲しい話ですね。戦士として育てられて星のために戦おうとしていた中、恩師から別の生き方を教えられるも戦う道を取ることしか出来なかったクルトの様子は戦場で生きてきた少年兵そのもので、生き方を変えることの難しさを教えてくれます。彼もゼナ先輩も”死んでいった仲間のために”行動しているのに、選んだ運命が異なってしまう結果になったのがとても切ないです。一方でそんな残酷な現実を前にしても怯まず、進み続けるモアの姿にはいくらか救われました。ジード」という言葉の生みの親なだけあってとても前向きで明るいのが彼女の素晴らしいところですね。

 そしてビヨンド学園パートではまさかのジャグラスジャグラーが登場!例のオーブニカのメロディを克服したのかCDプレイヤーを担いで現れたりあの印象的な笑顔を顔芸で表現したりと相変わらずシュールな笑いを提供してくれます。オーブ、というかガイについて長々と話してしまう辺りも非常にらしかったです。あの社長といい、オーブのおっかけって何故こうもメンドクサイ連中ばかりなのだろうか・・・・・・

 

 

 長年オタクとして様々な作品に触れてきましたが、そうしている中でたまに見るパディントンのような子ども向けの映画はやはりいいものです。ディズニー作品もそうですが、子どもに向けて真摯に作られているからこそ、大人が見ても楽しめる仕上がりになっているので今の時代にこそこういった作品で心に潤いを与えていくのは非常に重要だと考えています。今回楽しませてもらったパディントンは続編も作られていて、1作目と同じくAmazonプライムビデオで見られるようなので近いうちに見ておきたいと思っています。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:現実においてヨーロッパの移民問題が度々取りざたされていることを考えると、明らかに意識して作られていることが伺えます