『鬼滅の刃』の最終回が今日発売のジャンプに掲載されました。短く綺麗に物語を完結させられたことも素晴らしかったのですが、アニメから一気に知名度が上がり、劇場版も控えているこの人気絶頂期に終わらせられたという事実に驚きを隠せないでいます。
というのもこれほどの看板作品に成長した本作をジャンプ編集部がそう簡単に終わらせるはずがないだろうとタカをくくっていたからというのがあります。雑誌の連載作品というものはどうしても雑誌の意向で続けるかどうか決まってしまうもので、人気作品ともなれば無理矢理にでも引き延ばしてでも続けさせるのが常、というイメージを個人的に抱いていました。しかし今回、こうしてキチンと終わらせた例を見せられるとその考えは改めなければならないと思うようになりました。
ともあれ、作者の吾峠 呼世晴氏含め、鬼滅の刃に携わった皆様、本当にお疲れさまでした。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
GARO -VERSUS ROAD-
特別編 第6.5話「CHECK POINT」
今回は本編はお休みで、代わりに主演キャストたちがリモート出演して本編を振り返る総集編が行われました。画面越しにキャストがわいわい話してるのを見てるだけでも面白かったのですが、コロナウイルス騒ぎがなければ鍋を囲んでやってほしかったなぁと思ってしまったり。
キャストがそれぞれ印象に残った名シーンを上げていくという内容でしたが、撮影の裏話が次々と出てきて面白かったですね。やられ役の参加者を演じた人たちとのアクションシーンは左手で転がされたりアドリブで攻撃を捌かなければならなかったりと、相手がアクションを本職としているだけあってか凄まじい撮影風景で驚きました。このアクションへのこだわりを見ているとこの作品もまた牙狼なのだと感じさせてくれます。またベストシーンに1話のホストの逆ギレや貴音が本性を表してブチギレるシーンなどがあげられて「この人たちキレるシーン好きなんだな・・・・・・」とつい笑ってしまいました。
また個人的に涼介役の勇翔(ゆうひ)さんが印象に残りました。以前から牙狼好きを公言していた人ですが、1話で翔李がプレイしていたゲームがPS2版の牙狼のゲームであったことに触れてきた辺り本当に牙狼が好きなのが伝わってきてほっこりします。あと素がクールな涼介を演じていた時と違って非常に丸っこくて可愛い笑顔をするのが好印象でした。
ゾイドワイルド ZERO
第31話「皇帝陛下を救出せよ」
以前から薄々感じていたけれど、番組スタッフはメルビルをイジメるのが好きなのか?と思わずにはいられなかった今回。帝国や養父のために戦ってきたのに傀儡として利用され、周囲からどうしても疎ましく思われてしまう彼女の境遇は見ていてとても辛かったです。皇帝を逃がすためにキルサイスに乗って単騎で立ち向かっていく姿はカッコよかったのですが、すぐさまスーツの拘束を受けてしまうのがまたそそられました可哀想でした。ここまで頑張っているメルビルを、どうにかして救ってほしいところです。(それだけに彼女を姉として受け入れてくれたフィオナ皇帝や彼女を助けたいという気持ちをレオに話すサリーは良い癒しになってくれましたね)
また今回はレオがスナイプテラやキルサイスなど、ライガー以外のゾイドに乗って任務に挑む場面が印象に残りました。ライガー以外でも耐Bスーツなしでゾイドを操れることがわかったほか、撃墜したキルサイスを修理して乗り込めるようにするなど改めて彼のスペックの高さを実感しました。
ウルトラマンクロニクル ZERO&GEED
第19話「運命を変えていけ!」
ジード総集編第6弾。自分がベリアルの息子であることに揺れるリクが運命を覆すまでの様子が描かれました。ゼロから「お前はお前だ」とアドバイスを受けるものの実際にベリアルと対面して取り乱すリクの不安定さ、そこにつけ入り実の家族として彼を手中に収めようとするベリアルの狡猾さが存分に描かれていました。そしてそんなリクの心を救ったのがライハの言葉と幼き彼の記憶に残るドンシャインの姿というのがまた素晴らしかったです。名も知らぬスーツアクターのお兄さんこそがリクのヒーローとしての原点であることはジードのテーマの1つであろう「自分らしさ」に繋がる内容だと考えているので非常に印象に残る名場面だと思います。
戦闘シーンの名曲「フュージョンライズ!」をバックに次々とフォームチェンジしていくジードは何度見ても非常にカッコいいです。特にベリアルの攻撃に民衆が静まり返った数秒後にマグニフィセントが堂々と姿を現す瞬間が本当に素晴らしくて・・・・・・!またいくつかカットした場面がありましたが前述のBGMをロイヤルメガマスターに変身する瞬間に合わせて上手いこと編集したあったことに感心しました。カットせざるを得ない部分をこうして演出で補うのは良いですね。(しかし今回尺の都合かビヨンド学園パートがなかったのは残念でした)
仮面ライダーゼロワン
プレジデント・スペシャル PART.01
ゼロワンの総集編第1弾。口調がおかしいイズをラーニングさせる形でこれまでの戦いを振り返っていくという内容でしたが、肝心のイズが滅亡迅雷.netのことだけやたら詳しくてこのイズはアークが生み出した偽物なのではないかと思ってしまいました。それはそれとして口が悪くなったかと思ったらすぐになんちゃって敬語になるのが可愛い。
本編を振り返ってみると1話の完成度の高さに改めて驚いたり、あの頃の迅は純粋で可愛かったなぁ(今の迅も好きだけど)と物思いにふけったりしてしまいました。と油断していたら9話で不破が重傷を負い、オミゴトの手術を受けたこの時に彼の脳に亡のチップが入れられたという新情報がサラッと明かされてビビりました。他にも迅が復活したことに関して誰が新しいボディを作ったのかについて言及するなど、ただの総集編では終わらせない構成になっていたのが良かったです。
そしてラストにシルエットだけ見せた謎の新ライダー。前回勢揃いした滅亡迅雷.netの内未だに変身していない亡が変身した姿ではないかと個人的に考えていますが、新ライダーの可能性も十分にあるので非常に興味深いです。
さて鬼滅の刃が完結して早くもロスに陥っている人も多いかと思われます、好きな作品が終わった時の喪失感は非常に辛いですが、打ち切りや未完で終わる作品も多い中、キチンと終わらせられたことに対して感動を覚えることも個人的にはあります。そういった作品には感謝を込めて終わりを見送ってあげたいと常々思いながら、今日も様々な作品を手に取ろうと思います。
ではまた、次の機会に。