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2020年春アニメ簡易感想 その14

 

 

 

 先日、『仮面ライダーカブト』で主役を務めた水嶋ヒロさんが娘さんから「仮面ライダーなの?」と聞かれたニュースが入りました。かつてヒーローを演じていた人が家族を持って、自分の子どもたちに自身がヒーローだったことを知られる、というのは見ていてどこか微笑ましいです。他にも子どもたちも自分のパパやママがヒーローだったと知ってどんな気持ちになるのかも地味に気になるところ。羨ましいなぁと思う反面、実際に親がヒーローだったら疲れそうだなぁとも思ってしまいますね。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

アルテ

第7話「ヴェネツィアの貴族」

 前回のラストで登場した貴族「ユーリ」の仕事の依頼から始まった今回。鳥海ボイスの演技もあってか怪しさ満点の胡散臭いイケメンでしたが、アルテを引き込むための企みを実際に実行することなかったのであまり不快感はありませんでした。アルテの方も最初仕事を断ったものの、レオの知り合いの未亡人を助けるためにユーリの力を借りる形で取引する強かさを手に入れていて以前の猪突猛進なだけだった印象が大きく変わっていっているのが興味深かったです。本作は貴族出身であることや女であることなど、当初彼女にとっての枷だったものが物語が進むにつれ仕事を手に入れるうえで利用出来る武器に変わっていって、アルテもそれを少しずつ理解して自身の成長に繋げていく過程を描いているのが非常に面白いと感じますね。

 

 

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

第6話「伊井野ミコを笑わせない」「伊井野ミコを笑わせたい」「かぐや様は呼ばれない」

 ついに始まった生徒会選挙。自身の正しさを証明するために幼少の頃から努力してきたものの、周囲から疎んじられてきたミコ。そんな彼女相手に正面から立ちふさがって「誰からも笑われない敗北」を与える会長たちのカッコよさが光る回でした。特にミコのことを誰よりも嫌っている一方でその頑張りを誰よりも理解している石上が彼女を嘲笑する声に誰よりも憤慨する様子は、普段は卑屈な彼の誠実な人となりを垣間見れて非常に良かったです。何だかんだでこの作品の裏主人公なだけはあります。そして石上の怒りに応え、ミコの考えを彼女の口から全て引き出したうえで論戦を繰り広げる会長には惚れ惚れしました。

 一方で今回会長のサポートに徹したかぐやは前半と後半のギャップが激しくて可愛かったです。選挙の時は周囲の気を引き付ける技を駆使するものの、いざ終わったら不安と嫉妬から保健室で卑屈になり始めるので性格の温度差で風邪をひきそうになりました。(それでいて会長に呼ばれたらすぐに応える辺り本当会長相手にはチョロいな・・・・・・)

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・

第7話「危険なダンジョンに入ってしまった・・・」

 時空を超える2人の友情に泣いた・・・・・・冒頭これまで”野猿”(カタリナの前世)の記憶でちょくちょく登場していた「あっちゃん」の視点で物語が始まり、木から落ちてきた野猿と共通の趣味で仲良くなっていく過程がソフィアと似ているなぁとは思って見ていましたが、彼女がソフィアの前世という展開は予想外すぎてかなり驚きました。「生まれ変わったらもう一度あの子と友達になりたい」というあっちゃんの独白からソフィアのカタリナを失いたくない気持ちに繋がっていく流れは見ていて本当に泣けます。異世界転移(または転生)作品で主人公が異世界に飛んでいった後の様子を描くこと自体はそれほど珍しくはありませんが、主人公が死んだことを悲しんでくれる人をしっかりと描写する作品は稀有な気がします)

 ソフィアの健気な想いに感動しましたが、それはそれとして今回ダンジョンで問題ばかり起こすカタリナに「何やってんだお前ェ!」と叫びたくなりました。特にはぐれてしまった際に生き残るためだからとキノコ採集をはじめる様子には苦笑してしまいました。破滅フラグには敏感なのにそれ以外の死の危険にはどこか無頓着だったりと彼女のズレた感性に一喜一憂しながらも、見るだけで気疲れしてしまいます。

 

 

 また上記の水嶋ヒロさんの娘さんのニュースに、『ウルトラマンダイナ』で主役をはったつるの剛士さんTwitterで反応していたのも印象に残りました。同じ子を持つヒーロー同士、こうして繋がるのは特撮オタクとしても少しだけニヤリとしてしまいますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。