新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2020年春アニメ簡易感想 その24

 

 

 

 『はめふら』2期製作決定!予想通りといいますか、ここまで話題になったらそりゃそうなるよなとなりましたね。ただここまで早い発表なのは少し予想外です。

 とても楽しめた作品だったので、この先も楽しみが増える発表はこれからの人生を生きていく糧として非常に元気づけられます。来年2期が始まったらまたブログに感想を書いていきたいと思いますね。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

アルテ

第12話(最終回)「弟子」

 前回ヴェネツィアに残らないかという提案を受けたのにに対して、「自分の価値をこれからも高めていきたいから」とハッキリと断ったアルテにとてもスカッとしました。努力や才能に限らず、かつて忌むべきものだった性別や生まれもその全てが自分を形作るものだと受け入れるまでに成長した彼女の姿に孫を見ているかのような気分になります。またヴェネツィアで培った技術やカタリーナとの絆も大事にしつつ前に進む姿には安心しました。

 後半は倒れたレオさんの仕事を引き継ぐ展開には驚きつつもどこか納得。アンジェロをはじめとしてこれまで関係を築いてきた徒弟仲間が助けにくるのはベタながらも興奮しましたね。そして完成した天井画にこれまでアルテが出会ってきた人々が描かれていることに感動しましたし、何より1話以来の登場となったアルテの母との和解に繋がる流れには驚きました。禍根といったものを一切残さずに終わることが出来た見事な大団円と言えます。

 

 

総評

 朝ドラを見ているかのような感覚で見始めた作品でしたが、意外なまでに最後まで楽しめました。展開そのものはありがちなものばかりでしたが、それでいて見ていて決して退屈しない内容に仕上がっていたのは地味にすごいです。物語の構成が非常に丁寧に作られているのがわかります。

 主人公のアルテも明朗快活で見ていて気持ちのいい人物だったのでかなりの好印象でした。逆境を前にしても決して折れずに前に進む姿は女性主人公によく見られる「精神的な強さ」を全面に出しており、見ていてとても勇気づけられます。他にも中世イタリアにおける女性の地位の低さといった社会問題をはじめとして、画家の仕事内容と1人前になるまでの過程、謝肉祭といった当時の文化の紹介など勉強になることが多々あった点も楽しんで見ることが出来た要因ですね。ちょくちょく不安になる作画や突然出てきたダーチャに関する説明がまるでなかったこどなど気になる点もあったものの、全話面白かったと断言出来るほどに良い作品でした。「隠れた良作」として伝えていきたいですね。

 

 

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

第11話「そして石上優は目を閉じた③」「白銀御行と石上優」「大友京子は気づかない」

 これまで断片的に語られてきた石上の過去の詳細がついに明らかになったと同時に、彼がその過去を振り切って一歩成長していく様子が描かれた”神回”。自分に対して優しくしてくれた同級生を守るために戦ったものの、周りから理解されず守ろうとした彼女にすら突き放される石上を描いた展開は正直かなり胸糞悪いです。不器用故に暴力を振るうしかなかったなど石上にも問題がありますが、正義感を持って理不尽に立ち向かおうとした彼だけが悪者にされる様子は何度見ても胸が苦しくなります。周囲から責めに責められた結果追い詰められて自暴自棄に陥る石上の姿は見ていて非常に辛かったです。

 だからこそ石上を救ってくれた会長たち生徒会メンバーのカッコよさが光る回でもありました。最善手ではなかったかもしれない、しかし石上のやったことは決して間違いではなかったとはっきりと言ってくれる会長にまたもや惚れ惚れしてしまいました。石上が会長をここまで慕うのも当然だと納得出来ますね。なお会長にここまでの恩義を感じながらも本編初登場時に生徒会を辞めようとしていた模様。

 そして現在で会長に背中を押された後の石上も最高でしたね。自分を否定する周囲の言葉に呑みこまれず「自分はおかしくない」と振り切り、走りきる彼の姿もまたカッコよかったです。その後これまで目元が見えなかった応援団のメンバーの顔がはっきりと描かれる=石上がこれまで見てこなかった「優しい世界」にようやく目を向けるようになるという描写も相まって最後まで素晴らしいと言える回でした。

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・

第12話(最終回)「最終イベントが来てしまった・・・」

 前回の引きに反して会長との決着を前半で終わらせるという大胆な構成にびっくり。戦いが起きるかと思いきや対話で終わらせたことに若干の肩透かしを食らった気分になりましたが、あまりにも重く闇の深い過去を抱えた彼を救う選択をしたカタリナには感動しました。会長を倒すことはジオルドをはじめとして誰でも出来たことだけれど、彼を救うことが出来たのはいつだって人に寄り添おうとしたカタリナだけだったということでしょう。

 そして後半パートのゲームの最終イベントは友情エンドに見せかけたカタリナ逆ハーレムエンドという予想通りの結末になりました。でもカタリナは周囲の自分への好意に全く気付いていないし彼女の隣を狙う水面下の戦いは未だ継続中なので恋愛問題が先延ばしになっただけなのでは?と思わなくもないです。ともあれ誰も傷つかない終わりを迎えられたことに安心を覚えましたね。

 

 

総評

 いわゆる「異世界転生」をテーマにした作品ですが、主人公が優れた才能や能力を一切手にせずに持ち前の人たらしっぷりで周囲の人物を味方にしていくというラブコメ作品としてありがちながらかえって新鮮な気分で楽しめました。主人公のカタリナはおバカで庶民的でさらにお人よしという非常に好感を得やすいキャラクターに仕上がっていて、無自覚の内に男女問わず落としていってもあまり不快感を抱かずに見ることが出来ましたね。(ジオルドたち各人物がカタリナに惚れこむ理由も納得のいくものでしたし)

 そして個人的に印象に残ったキャラクターといえばやはりあっちゃんですね。事故で亡くした友達にもう一度会うために彼女と同じ世界に転生してくるその想いの強さには驚かされましたし、それでいて今の世界を生きている彼女を尊重して決して表に出ずにソフィアの後ろで陰ながら見守るそのいじらしさには心打たれます。あっちゃんの詳細が明らかになった7話と前世では言えなかったありがとうとさよならをようやく伝えることが出来た11話は個人的なベストエピソードです。上記にも書いたように来年放送予定の2期も非常に楽しみです。

 

 

ポケットモンスター

第25話「命爆発バトルフェス!VSメガルカリオ!!」

 カロス地方でのバトルフェスでコルニとの再戦がついに描かれました。数年ぶりの登場となったコルニとサトシの関係は変わらず気心の知れた仲で見ていてついニヤリとしてしまいます。サトシのリオルがコルニのルカリオに挑戦するという展開を期待していたのでそれがなかったのは少し残念ですが(前作の「ニャヒートVSガオガエン」と構図が被るからだろうか?)、代わりにカイリュー2タテという快挙を成し遂げる活躍が見れたのは良かったですね。

 またカロス地方発祥のメガシンカも久々の登場。メガシンカポケモン作画の力の入りようは相変わらずでシリーズをまたいでも健在のようです。この調子でZワザの登場やダイマックスとの混成バトルなどにも期待したいところです。あとは全ての色のフラベベをゲットしようとするゴウを見てXYで同じようなことをしていた過去を思い出した何だか懐かしくなりましたねぇ・・・・・・

 

 

 ところではめふらは1期の時点でだいぶ綺麗に終わった印象なので、2期で何をやるのか地味に気になっています。しかし続きが原作で描かれている以上、何かしらの波乱があることは間違いなさそうですね。これを機に原作買ってみようかな・・・・・・

 

 

 ではまた、次の機会に。