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ウルトラマンZ 第8話「神秘の力」感想

輝ける光で悪を討つ

敵も味方も管理がガバガバ過ぎない?

ウルトラ怪獣シリーズ 102ファイブキング

ウルトラ怪獣シリーズ 102ファイブキング

  • 発売日: 2019/02/09
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 物の管理の重要性を教えてくれる話

 ヨウコ先輩による後輩の指導から始まった今回のZ。セレブロが変身した「合体怪獣 トライキング」の出現により出動しましたが、セブンガーに乗ったハルキは何とトライキングとの交戦中にゼットライザーを落としてしまい変身不能に陥るという大失態をやらかしてしまいます。しかもそれを拾ったユカとヨウコ先輩がゼットの変身者だとピット星人に勘違いされるなど騒動の原因になるなどギャグ染みた展開が待っていました。5話ではジャグラーに奪われたのでまだわかりますが、今回ばかりは彼の持ち物管理能力に疑いの目を向けてしまいましたね。

 一方敵側のセレブロはカブラギの身の上を利用し怪獣研究センターに所属し、ピット星人の姉妹に依頼して手に入れた細胞からゴルザ、メルバ、超(スーパー)コッヴのメダルを作り出すなど相変わらず暗躍を繰り返していました。ここまでは普通に悪役らしいのですが、前回彼の姿を目撃したことでセンター職員に聞き込みを始めたヘビクラ隊長がメダルの生成方法が書かれた紙を見つけたことで状況は一変、ゼットに倒された後にジャグラーの姿で襲われ逃げる際にメダルを落とす醜態を晒す羽目になりました。宇宙人の言葉で書かれた紙だからと放置していたのでしょうが、流石に管理が杜撰と思わずにはいられません。

 とまぁこんな感じで今回は主人公も敵キャラも物の管理をしっかりしていなかったせいでピンチになってしまう話だな、という印象を受けました。きっと今回はテレビを見ている子どもたちに「大事なものはしっかりと管理しようね!」という教訓を教えてくれたのだと思いますね!

 

 

  • 光り輝く、超能力戦士

 セレブロが変身したトライキング、そこからさらにレイキュバス、ガンQのメダルを使って「超合体怪獣 ファイブキング」になってからは正攻法では太刀打ち出来ない圧倒的なパワーを前に苦戦するゼット。そこに1話に出てきて以来行方がわからなかったティガたちのメダルを持ってヘビクラ隊長が出て来た時はやはりこいつが持っていたか!と驚きました。(ここで『オリジンサーガ』で面識があったダイナのメダルを見て語りかけるシーンが挿入されて嬉しかったですね)苦戦するゼットを見かねた隊長が投げて渡してくれたメダルを使って変身!

 

「変幻自在、神秘の光!」

「ティガ先輩!

 ダイナ先輩!

  ガイア先輩!」

 

TIGA!

DYNA!

GAIA!

 

「押忍!」

 

「ご唱和ください、我の名を!

ウルトラマンゼット!!」

 

ウルトラマンゼーーット!!」

 

「テェアッ!」            

            「デアッ!」

「デュアッ!」            

 

 

ULTRAMAN Z!

GAMMAFUTURE!!

 

 ティガ、ダイナ、ガイア、俗に「平成3部作」「TDG」と呼ばれる3人のウルトラマンの力を得た新形態「ガンマフューチャー」。ティガを彷彿とさせるプロテクターの他、ダイナのような背中のデザイン、ガイアに似た頭部のスリットなど3大ウルトラマンの要素を見事に繋ぎ合わせたナイスなデザインをしています。またアルファエッジやベータスマッシュと比べて装飾や肉付きが少ない分細身でスマートな印象を受けますね。

 戦闘においてはムチ状にしたエネルギーをぶつける「ゼスティウムドライブ」に体を縮小させて相手の体内に忍び込む「ガンマスルー」など超能力を駆使したトリッキーな戦法が特徴的。さらに力の源であるティガたち3人の幻影を作り出す「ガンマイリュージョン」は特に印象に残る大技でした。

 幻影の攻撃自体は実態があるようでそれぞれが必殺の光線を放ってファイブキングにダメージを与えるかなり強力な技でしたが、その演出が実に素晴らしいものでした。ティガたちが光線を放つ際に行う構えはそれぞれ完璧で、特にガイアに至ってはSV(スプリーム・ヴァージョン)にヴァージョンアップしてからフォトンストリームを放つなど細かな再現ぶりには感動する他ありませんでした。当時のティガたちの活躍を知っている人ほど喜べる良いファンサービスだったと言えます。

 

 

 さて今回はガンマフューチャーお披露目のためのエピソードでしたが、同時にヨウコ先輩とユカの女子2人組によるアクションも目玉の1つでした。(トライキングに興奮して近づいたりピット星人の妹に「研究させて!」と近づくなど今回のユカは何だか怖かったです・・・・・・)ピット星人の姉妹と繰り広げる女子同士の熱い戦闘シーンを見てまさかと思いクレジットを確認しましたが、案の定今回担当した監督は坂本浩一。生身アクションと露出度の高い女子に定評のある監督です。

 坂本監督は実際アクションのことばかりが話題になりがちですが、それ以外にも「視聴者が喜ぶ絵作り」に優れているのもこの人の素晴らしさだと最近思うようになりました。実際今回のガンマイリュージョンの演出やダイナのメダルに話しかけるジャグラーといった”実にわかっている感溢れるファンサービス”は個人的にこの監督だからこそと感じますね。

 

 

 さて次回は新たなウルトラメダルが登場!予告映像を見る限り3枚の内の1枚は「ウルトラの父」のメダルのようですが、このメダルがゼットたちの新たな戦力になるのか気になるところ。それらを狙う宇宙人が操るキングジョーとの対決も楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。