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ウルトラマンZ 第22話「それぞれの明日」感想

彼らの選択

セブンガーにまでベリアロクを使われたデルタライズクローの明日はどっちだ

ウルトラマンZ セブンガー Tシャツ/WHITE-M

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  • 発売日: 2020/11/30
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • それぞれの動向

 STORAGE解散という衝撃的なラストを見せた前回。今回のZは本格的な組織解体までの間を描いたもので、暇を持て余したハルキは同じく暇のヨウコ先輩に誘われてデート?に興じる微笑ましい光景が見れました。他にも広報のイベントの手伝いをイキイキとしているユカやバコさんなど、残された時間でそれぞれがどのような過ごし方をしているのかがありありと描かれており切迫した空気の中でもどこか和やかな気分になります。

 そんな中異質だったのがヘビクラ隊長の動向。ピザの配達員に変装して基地の内部に潜入し、謎の特空機の存在を確認する様子が描かれました。そしてバロッサ星人を助けに入ったりトライキングに変身してゼットたちに襲い掛かるなど妙な行動をしており終始頭に疑問符を浮かべながら見ることに。しまいにはゼットのゼスティウム光線をキングジョーに受けさせ、ウルトラマンのエネルギーのデータを取らせるという行動にまで出た時は本当に驚きました。

 当初は何故そんなことをしたのか意味不明でしたが、後になって防衛軍の女性の「ウルトラマンの光線のエネルギーがD4レイをコントロールする鍵を握っている」という発言からD4の危険性を少しでも低くしようとしたのかもしれないことに気付きました。前回のD4がもたらす被害を知っており、どうにかしようとしていたのならば、今回の不可解な行動の数々にも納得いきます。(ラストシーンでハルキに「偉そうな能書きだけで人の生き方を否定してくる奴らを見返してやれ」といった旨の発言も彼自身が何か大きなことをなそうとしている布石のようにも思えます)ともかく隊長も自分の目的だけでなく、他人や住民のことを想って行動していることがわかって嬉しいですね。

 

 

  • 宇宙海賊三度襲来、そして時々セブンガー

 今回は何と言っても戦闘シーンのド派手さが素晴らしかったと言えます。三代目となるバロッサ星人(本人曰く「この前来た二代目は弟」とのことですが)の唐突な襲撃から始まりましたが、まずハルキとヨウコ先輩たちの等身大の戦闘シーンが展開されました。久々のゼットの等身大変身に加え、意外と強かったバコさん*1など、この時点で見どころが多めです。

 その後バロッサ星人がタピオカを摂取して巨大化して(芋長の羊羹かな?)から始まった巨大戦も見どころが満載。ゼットとセブンガーのコンビにバロッサ星人、防衛軍の隊員が搭乗したキングジョーに突如乱入してきたトライキングと様々な連中が入り乱れて繰り広げられた戦いは実にカオス極まるものでした。特にゼットは今回オリジナル形態を等身大で披露した例も含めると全てのフォームに変身しており、それぞれの活躍を見せてくれましたね。

 また個人的に嬉しかったのが久々にセブンガーの戦いが見れた点です。キングジョーに慣れずに徒に被害を拡大する防衛軍隊員に対し、ヨウコ先輩が駆るセブンガーはバロッサ星人相手に善戦しておりパイロットの実力の違いというものをありありと見せつけていました。さらには今回前に戦った相手には興味がないとばかりに地面に突き刺さっていたベリアロクをヨウコ先輩が煽ることでまさかのベリアロク装備のセブンガーが披露された時は驚きました。煽り耐性ゼロのベリアロクはともかく、ほぼほぼ初対面の喋る剣を見事使いこなして見せたヨウコ先輩には驚愕するばかりです。セブンガーのことを話題にするはずがヨウコ先輩すごい!という話になってしまった・・・・・・

 

 とはいえ一方でデルタライズクローが若干不遇に見えてしまった、という残念だった点もありました。前述の通りベリアロクが力を貸すのを拒否したせいで素手で戦うことになってしまい、途中からガンマフューチャーで勝ってしまう流れはデルタライズクローが少々可哀想に感じてしまいます。デルタライズクローはベリアロクなしでも十分強い(実際今回はトライキング相手に善戦していました)のにベリアロクが使えなくなると活躍の場が一気に減ってしまうことが最強フォームの扱いとしてはどうなのかと思ってしまいます。最近出番が無かったフォームの活躍が見れたことは嬉しかったですが、どうせならデルタライズクローにも相応しい活躍の場を用意してほしいところです。

 

 

 というわけで今回は戦闘シーン多めの回でした。前回のラストから重くなるとばかり思っていたのでこうして軽い気持ちで楽しめる内容を挟んでくれたのは嬉しい限りです。一方で一部の整備班が家族を養うために防衛軍の新設部隊に入るなど生々しい様子が描かれており、明るいだけでは終われないことを暗に示しています。ハルキたちもそれぞれ新しい部署に向かう中、個人的に気になったのがヨウコ先輩。新型ロボのテストパイロットに選ばれたようですが既に嫌な予感しかしません。これまで何度も死にそうな目に遭ってきた先輩が今度はどうなってしまうのか不安になってきます。

 そして次回はヨウコ先輩が乗る新型「ウルトロイドゼロ」が本格始動。ウルトラマンの力を解析して生まれたというこの新兵器の実力は如何に。さらにはゴメス、キングゲスラタッコングと懐かしの怪獣が総登場するらしくワクワクしてきます。特にチビスケとタッコングの組み合わせは『タイガ』を見ていると自然と涙が・・・・・・

 

 

 ,ではまた、次の機会に。

*1:この時発した「考えるな!感じるんだ!」は言うまでもなく『燃えよドラゴン』のパロディ。