天国超えて地獄行こうぜ!!
暴走していてもキャップはキャップであった
- 暴走しててもとことん楽しめ!
今回のデュエマキングは鬼タワーの最上階からスタート。ようやく目的地に着いたジョーたちを待っていたのは前回謎の光に包まれていたキラとボルツでした。前回の心配通り、何やら突然強くなってさらにそれぞれのアイデンティティが暴走しているようです。(デッキー曰く「鬼のように爆発している」)その力であのチョウキたちをもねじ伏せていく絵面は中々に衝撃的でした。
そしてキャップも同じようにテンションが爆発しており、さらにはスマホンを機種変したことが判明するなど当初は困惑しました。が、刺激を与えて元に戻そうと色々やっていく流れを見ている内に慣れてきました。というのも元々のキャップが既にテンション高めなので違和感がなく、同時にカレーを食べたりジョーと相撲をとったりする様子が微笑ましくてこれはこれで・・・・・・という気分に陥って来たからですね。前作でもそうでしたが、色々ヤバい発言をするキャップにジョーがツッコむ、という構図などこの2人のやり取りはやはり安定感があります。
また今回のジョーVSキャップのデュエマは雰囲気が良かったですね。シールドチェックでトリガーが出なくても嬉しそうにし、≪引き裂かれし永劫、エムラクール≫や≪怒流牙 サイゾウミスト≫などチームウェイブ以外のカードもいれて「僕のデッキから出てきたんだから、チームウェイブだって」と言い張るなどテンション高めのままどんな状況でも楽しそうにしているキャップを見ていると、暴走していてもキャップはキャップなんだということがよくわかります。
そしてキャップが「ピンチの時ほど“デュエマしてる感”あるよね」と語りかけ、それにジョーが応えるシーンもまた良き。どんなに追い詰められてもゲームとしてのデュエマを楽しむ様子はカードゲームのアニメならではです。純粋に楽しそうにデュエマをする2人を見ているとそれだけでテンションが上がります。中でも何をしてくれるか問いかけてくるキャップに対するジョーの「山札に聞いてみるさ!」は素晴らしい名言で感動しました。仲間がおかしくなるという展開ながら重い内容にならず、それどころか「デュエマを楽しむ」という根源的なテーマにまで踏み込んでくれて中々に楽しめた回でしたね。
- 永遠にして無限──称えろ、我らはエムラクール!
引き裂かれし永劫、エムラクール 無色 (15)
クリーチャー:エルドラージ/ゼニス
パワー15000
▪️飛行(このクリーチャーは、飛行を持たないクリーチャーから攻撃もブロックもされない)
▪️T・ブレイカー
▪️このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、このターンの後もう1度自分のターンを行う。
▪️このクリーチャーが攻撃する時、相手はバトルゾーン、シールドゾーン、マナゾーンにある自身の表向きのカードを合計6枚選び、墓地に置く。
▪️エターナル・Ω(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに手札に戻す)
キャップが≪キング・マニフェスト≫の能力で呼び出したチームウェイブの超大型新人(キャップ談)。デュエマの兄貴分とも言えるTCGの元祖「Magic: The Gathering(マジック・ザ・ギャザリング)」(以下「MTG」と表記)に登場する伝説クリーチャーであり、デュエマでは謎の黒箱にて収録されたコラボカードとしての登場となっています。種族も無色クリーチャー専用種族であるお馴染みゼニスに加え、元ネタと同じ「エルドラージ」を所持しています。
コスト15、パワー15000という超大型クリーチャーで、能力もそれに合わせて強力なものが揃っています。まず目を引くのは何と言っても召喚時限定で発動する追加ターン獲得能力。事実上スピードアタッカーとして運用出来るのでT・ブレイカーとしての持ち味をすぐさま発揮することが可能です。さらにMTGから輸入された「飛行」能力によって基本攻撃もブロックもされないため、ブロッカーや殴り返しを気にすることなく攻撃することが出来ます。(飛行は同じ飛行を持つクリーチャーには効かないのですが、2021年現在、飛行を持つクリーチャーはこのカードを含め2枚しかない*1ので実質アンアタッカブルとアンブロッカブルと考えてよいでしょう)仮に除去されてもゼニス特有のエターナル・Ωで手札に戻るので、再召喚の手段さえあれば使い回しも不可能ではありません。
さらにクリーチャー破壊、表向きシールドの焼却、そしてランデスを合計6枚行うアタックトリガーも強力の一言。飛行と同じくMTG由来の能力であり*2、6枚ものアドバンテージを相手から奪えるので一気に相手の場を一掃してしまえます。相手が選ぶという難点はありますが、追加ターンと共にオーバーキル気味の除去で何も出来ない相手を蹂躙するのはかなりの爽快感があるでしょう。
問題はこのサイズのクリーチャーを如何にして出すかですね。場に出すだけならいくらでも手段はあるのですが、強力な追加ターンを得たい場合はやはり召喚しておきたいところ。劇中でキャップが見せたキング・マニフェストとの組み合わせの他、≪イッツ・ショータイム≫や≪天運ゼニスクラッチ≫などの召喚扱いとなる踏み倒しで出すと良いでしょう。はたまた≪超絶奇跡 鬼羅丸≫でスピードアタッカーを付与して踏み倒せば追加ターンなしでも即座に攻撃出来るのでゼニス軸でデッキを構築してみるのもありかもしれません。
ダイナミックでパワフルな能力を有しており、何よりMTGから来たコラボカードということもあって使ってみたい人は多いかと思います。相性のいいカードも増えてきているので、MTGファンの憧れのカードとしての活躍を見てみたいですね。
今回のジョーとのデュエマでキャップが敗退するのと同時にキング・オブ・デュエマッチもいよいよ最終章に突入。アバク曰く「出会う者全てが敵」のバトルロイヤルというこれまたここまでのバトルとは大きく異なるルールになっていって驚きました。(アバクの目的を考えるとそう不思議ではありませんが)ルールがどんどん変わっていくことにジョーも疑問を持ち始めたようですし、ここから彼らの戦いがどうなるのか気になるところです。
そして次回は何と暴走キラとゼーロJr.のデュエマが開始!キラがかつて死闘を繰り広げた男の息子とこんな形で戦うことにちょっと思うところがありますね。ジュニアの方もキラに対してどのような感情を抱くのか・・・・・・余談ですが予告映像の暴走キラからももちゃん&大長老を守っているように見えるジュニアがメッチャカッコよくて惚れ惚れしてましたよえぇ。
ではまた、次の機会に。