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デュエル・マスターズ キング! 第24話「鬼ヤバコラボっ!欲望を叶えるブラックチャンネル!」感想

悪魔ですが、なにか?

他作品の主人公すら翻弄するこの悪魔、鬼ヤバですね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • デュエマでディス・イズ・炎(エン)ターテインメント!!

 今回のデュエマキング!は漫画『ブラックチャンネル』とのコラボ回。“悪魔系ヨーチューバー”を自称する「ブラック」とそのアシスタントの「カメラちゃん」がデュエマの世界に乱入して大暴れするような内容でした。原作の漫画でもかなり怪しい奴でしたが、アニメでも序盤いきなりジョーの前に突然現れて勧誘してきて思わずびっくりしてしまいます。

 

↑原作漫画に関してはこちらをチェック。

 

 相手の願いを叶えて動画にしていくスタイルも原作初期を思わせる展開で面白かったです。中でもクリーチャーに関する願いすらも叶えてしまう様子は本作がコラボであることを強く意識させてくれる演出でした。ジョー以外の愉快な仲間たちの願いを叶えるなどやたら太っ腹なのも印象的です。(個人的にデブノートを手にしたキラの顔芸に笑ってしまいました)そのうえで相手が自滅して炎上していく様を楽しんで撮影する様子はまさに「悪魔」と言うべき所業。「コロコロのマイルドな『笑ゥせぇるすまん」などと呼ばれているだけあります。(余談ですがブラックとカメラちゃん両名の声優がEDクレジットで表記されなかった点が悪魔としての不気味さをより感じさせてくれていました)

 

 しかしプロテインズとのデュエマが始まってからは意外とジョーに協力的になって驚きました。デッキのほとんどを《はずれポンの助》(と何故かいるザガーン様)にされてしまったジョーの奮闘を見てカードとして活躍してくれるなど、原作と比べると大分温情のある態度になっておりかなり意外に思えます。

 当人は「動画に協力してくれた友情の証」と言っていましたが、原作の協力者と比べて諦めない姿勢を見せたジョーを気に入ったようにも見えます。それでいて自分の動画のために肩入れしているだけとも取れるようにもなっているのが興味深いですね。やりたい放題のブラックにヘイトが溜まりすぎないようになっており、悪魔としてのキャラクターのいい塩梅で出していると言えます。

 また今回実際に存在するブラックが描かれた「コロコロレア」のカードが使用されたのもグッド。コロコロ漫画のキャラが描かれたこのカードを使うことでコラボらしさがグッと上がりますし、何よりこれを見ていると現実のコロコロレアをちょっとだけ使いたくなります。コラボらしい要素を出しつつ、「アニメを見ているみんな、コロコロレアも使ってね!」という販促にもなっているのが素晴らしいですね。

 最終的にジョーとブラックは仲良くなるなど、クロスオーバーらしい和解も見せてくれました。(ここまで好き放題されてもお礼が言えるジョーは優しいな・・・・・・)ブラックの強烈な個性が全面に押し出されていただけでなく、上手いことデュエマ本編に絡んだいいコラボだったと思います。両作品を好きな身としてはニヤリと出来る要素が多くて大満足です。これを機に『ブラックチャンネル』に興味を持ってくれる人が増えてくれると嬉しいですね。

 

 

  • 震えて眠れ、この高潔なる暴虐の前に

恐帝接続(きょうていせつぞく) ネロ・グウルピオ 光/闇/自然文明 (9)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド/ジュラシック・コマンド・ドラゴン/ナイト
パワー12500
▪️EXライフ
▪️T・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、このターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを-5000する。
▪️相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、相手は自身のアンタップしているクリーチャーを1体選びタップする。
▪️このクリーチャーを自分のマナゾーンから召喚してもよい。

 プロテインズの3人がブラックから貰ったカード。(ディスペクターを持ってるとか何者なんだこの悪魔)「ドラゴン・サーガ」より登場した初の自然のビクトリーカード《古代王 ザウルピオ》と「戦極編」のスーパーデッキで姿を見せたナイト《魔光大帝ネロ・グリフィス》が合成されたディスペクターとなっています。デザインとしてはかなり特殊で、ネロ・グリフィスがザウルピオそのものではなく、彼(?)が振るうハンマーに取り込まれているのが特徴的です。

 スペックはコスト9にパワー12500、T・ブレイカーとかなりの大型。ですが能力はかなりテクニカルなコントロール向けのものになっています。

 まずは相手全体に5000のパワー低下を与えるcip。厄介な踏み倒しメタには持って来いの能力であり、後続のクリーチャーを踏み倒す前に相手のメタを退かしておけるので便利です。倒しきれなくとも攻撃出来る味方に倒してもらうなどするといいでしょう。

 もう1つはメインとも言えるタップ能力。相手が攻撃かブロックする度に他の相手クリーチャーをタップ出来る能力で、実質的に相手の攻撃・ブロック回数を半分にしてしまえます。最初の攻撃などは許してしまうもののタップキルとしても使えますし、攻撃と防御両方で活躍してくれること間違いなしです。

 さらにマナから召喚出来る能力が上述の能力を牽制として機能させてくれます。序盤かあ手札に来ても安心してマナに埋められるのはもちろんのこと、マナに置いておくだけで相手にパワー低下とタップ能力の存在をちらつかせられるのは心理的戦術としてはかなり有効です。相手が隙を見せた瞬間すかさず召喚すれば、場の主導権を奪ってしまえるでしょう。

 問題は高コストからくる召喚タイミングの見極めの難しさでしょうか。このクリーチャーを出せるほどにマナが溜まるころには相手は高パワーのクリーチャーを揃えているか、もしくは既に決着している可能性があるので如何に効果的なタイミングで出せるかにかかっています。他にもブロッカーなどを持っていないので相手の攻撃にすかさず対応するのは少々苦手かもしれません。反面《零獄接続王 ロマノグリラ0世》など、相性のいいクリーチャーのサポートがあれば一気に活躍出来るでしょう。コントロールデッキでの期待の新星となること間違いなしなので、是非使ってみたいですね。

 

 

  • 闇の力を悪魔と手に入れた者

オルグ <ゼリー.Star(スター)> 闇文明 (5)
スター進化クリーチャー:マフィ・ギャング/パラサイトワーム/レクスターズ
パワー7000
▪️スター進化:レクスターズまたは闇のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
▪️侵略:闇のコスト4以上のレクスターズ(自分の闇のコスト4以上のレクスターズが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
▪️W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
▪️このクリーチャーが出た時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。

 ジョーがブラックの力を借りて使用したカード。「双極篇(ツインパクトシリーズ)」において自然文明を苦しめた闇の工場長ゲボちゃんこと《オルグ・バーボシュタイン》が基本シリーズ出身の男性のとある部位に見えて仕方がないハンデスワーム《卵胞虫ゼリーワーム》の力と合体したスター進化クリーチャーです。元ネタがどちらもおどろおどろしいクリーチャーだからか、元のイラストもかなり不気味でグロテスクなイメージに仕上がっています。

 しかし今回使用されたのは通常のイラストとは異なる「コロコロレア」。コロコロ連載陣の作家たちがそれぞれ自分の著作のイラストを描いたカードで、このカードもブラックたちが描かれている特殊な仕様になっています。アニメでもブラックがクリーチャーとして美麗なCGで登場しているのが嬉しいですね。(その分ゲボちゃんが再登場ならずだったのは残念でしたが)

 さてカードとしての性能は一言で言うならば《復讐 ブラックサイコ》の調整版。侵略を備え、cipもランダムハンデスと奇襲性の高さはかなりのもの。ニンジャ・ストライクといった防御手段を封じられるのは地味に強烈です。ただ環境で猛威を振るったブラックサイコと比べ侵略条件が難しく、ハンデス出来る枚数も1枚と減っているのであちらほどの効果は発揮出来ません。同じように使っても見劣りしてしまうでしょう。

 幸い侵略元となるレクスターズは軽量で取り回しの良いものが多いので、それを活かした構築をして差別化していくといいでしょう。闇のコスト4以上のレクスターズはスター進化はもちろんのこと、《魂の絆 ヘモグロ&ハナコ》のような優秀なものが揃っています。それを《Re:奪取 ブラッドレイン》で軽減して3ターン目に出せば速攻でハンデスしながら攻められます。中盤にハンデスをしていくブラックサイコに対し、序盤からガンガン動きながらハンデスしていくといいですね。

 その他にもジャバランガ<サイコ.Star>》との相性の良さは目を見張るものがあります。<サイコ.Star>の能力と合わせれば一気に3枚ハンデスが狙えるほか、除去されても<サイコ.Star>の墓地回収ですぐさま再侵略出来るなど使い勝手がより向上します。それぞれのスター進化の耐性を合わせればかなりしぶとく戦えるのでかなり良好な組み合わせと言えるでしょう。使い方1つで活躍出来るポテンシャルを秘めているので、どうにか活躍させてみたいですね。

 

 

  • 気になる要素満載のOP&ED

 前回の感想でも書きましたが、今回からOPとEDが一新されました。OPはNIGHTMARE(ナイトメア)さんの「Sinners」、EDは上月せれな(こうづき・せれな)さんの「みんなといる世界」とこれまた個性的な方々が揃っています。中でも上月さんは前作の1期ED「ともだちだから」を歌ってくれたのでまたEDを彩ってくれることに喜びを覚えますね。

 曲としてはOPは“カッコよさ”、EDは“穏やかさ”をそれぞれ押し出しているような印象でした。OPはヴィジュアル系ロックバンドらしく軽快なテンポで盛り上げていく曲調が心地よかったです。映像も序盤から勝太、勝舞を先に映して最後にジョーを見せる演出をしてくれるのでいきなり魅了されました。また「仲間と共に歩く」というメッセージを感じさせる歌詞も素敵で、“Sinners(罪人たち)”という物騒なタイトルに反して前向きになれる内容に仕上がっています。前期と同じくどこか異質なカッコよさを感じるものの、聞いていて非常にテンションが上がりましたね。

 一方EDはとても和やかな雰囲気に溢れていました。「みんなで仲良く楽しんでいる優しい世界」をイメージしたかのような曲調は盛り上がった心を程よくほぐしてくれます。映像の方もジョーとその仲間たち、そしてガットルズたちがそれぞれ仲良くしている様子が微笑ましく、最後まで癒される名曲でした。

 

 といった感じに曲そのものも素晴らしかったです。しかしながら映像で見せた不穏な要素のインパクが強く、ついそればかり気になってしまいました。まずOPはサビのラスト辺りに見れる謎の5つのシルエットと、宇宙に座す巨大なシルエットの2つが目に留まります。このシルエットを見ているとこれは果たして何者なのか?ジェンドルすらも超える「黒幕」が存在するのか?と疑問が湧いてきます。前者は恐らく《蓄積するハンド》のフレーバーテキストに書かれた龍神」の可能性が高いですが、後者のシルエットに関してはまだまだ予測がつかないです。しかし地球が小さく見えるほどの巨体を持っていることから、強大な存在であることは間違いなさそうです。

 対するEDは上述の通り基本和やかなのですが、ジェンドルが持っている水晶に映ったハイドの表情が変化するシーンが挿入されるびっくり要素があります。こちらは無表情なハイドが普段からは考えらないほどに邪悪な笑顔を見せてくるので、初見はかなりギョッとしました。ジェンドルに関すること以外では無感情に徹しているハイドですが、意外にもこうした凶暴な一面を併せ持っているのでしょうか。あるいは二重人格の可能性もありますし(名前の元ネタも「ジキルとハイド」かも?)、妄想は尽きません。少なくとも今後のハイドの動向には注目した方が良さそうですね。

 というわけでここまで気になる要素を書きだしました。自分の予想は当たっているのか、果たしてこの先の展開がどうなっていくのかと非常にドキドキします。もちろん曲自体も実に良いので何度も聞いておきたいですね。(曲が発売した場合もすぐ購入してダウンロードする所存です)

 

 

 次回は次なる伝説のカードを求めて神話の時代へ。何とデッキーが崇められているというとんでもない状況に陥るようですが、調子に乗りやすいところがあるデッキーがここぞとばかりに増長しそうで面白いことになりそうですね。

 そしてガットルズ側はハイドが本格的に動き出す模様。今回は何故か喫茶たきがわを利用するなどシュールな絵面ばかり見せていましたが、ラストに《無双竜機ボルバルザーク》を見せてきていつになく本気でいることをアピールしてきました。ここまで表立って動くことがなかった彼がいよいよ自分から行動することにワクワクが止まりません。そんなハイドが次回使用する禁断のカードのお披露目も楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。