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デュエル・マスターズ キングMAX 第2話「アバクのキケンな計画!王来学園を復活させよ!」感想

例えこの身が離れていても

ジョニーが来てくれた時の安心感は異常

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 仲間たちの魂と共に

 前回のラストでアバクに大切なものを奪われてしまったジョー。そんな彼のシーンから始まった今回のデュエマキングMAXですが、序盤のジョーの傷心ぶりを見て早速辛くなってしまいました。いなくなったジョーカーズの絵を描きながら泣きじゃくる姿など、失ったものを取り戻せない事実に打ちのめされている様子は見ているこちらの精神もゴリゴリと削っていきます。

 しかしその直後に明かされたジョーカーズたちの生存報告のおかげでひとまず安心出来ました。ジョーカーズ星は破壊されて遠くに飛ばされたものの、ジョーカーズたちが無事生き残ってくれていただけで嬉しかったですね。バイナラドラを使えばすぐに帰ってこれるのでは?と思ったのは内緒そのうえ今のままでは力になれないからと、「タマシード」を残してくれるジョーカーズの健気さにも心打たれます。(前作の「離れていてもジョーカーズはここにいる」という答えが早速活かされているのも良いですね)

 何より感動したのがジョニーの帰還。シルバーと共に桜の木の下で立つ姿が印象的で、これだけで安心感が一気に増しました。ジョーがピンチの時に駆けつけてくれるヒーローとして満点の登場シーンです。その後も新たな力を得るためジョーと共に「心を合わせる特訓(ホビーアニメ特有の謎特訓)」に励んだり、自分を追い込みがちなジョーに叱咤激励を送ったりと、ジョーのことを支えてくれる姿を見せてくれました。ジョーの相棒兼保護者らしい風格たっぷりで非常にカッコよかったですね。

 といったようにジョーの再起が描かれていましたが、注目したいのはやはりジョーとジョーカーズの絆。「俺が何とかしなければ」と張りつめているジョーに1人ではない子と、離れても側にいることを教えてくれるシーンには思わず感動してしまいます。まだ2話目でここまで盛り上がっていくことに驚きつつ、ジョーとジョーカーズが築いた信頼を再び感じ取れる良い回でしたね。

 

 

  • 十字の銀河を照らす不沈要塞

「楯騎士」(シールドナイト) <アブソリュート.Star(スター)> 光文明 (6)
スター進化クリーチャー:メタリカ/フェニックス/レクスターズ
パワー8000
▪️タマシードから進化するなら、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。
▪️スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
▪️W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
▪️このクリーチャーが攻撃する時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手の、コスト4以下のクリーチャー1体またはコスト4以下のタマシードを1枚選ぶ。相手はそれをシールド化する。
▶自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。

 ジョーがキラから借り受けたデッキに入っていた新カード。「十王篇」にて登場した「十二神騎」の一角《「絶対の楯騎士」》(正確には十王篇で戦死した「絶対の楯騎士」の子どもらしいのですが)が実は「革命編」期初出のフェニックス《超神星グランドクロスアブソリュートキュア》の力と合体したスター進化クリーチャーです。見た目以上に気になる特徴がカード名で、どちらも名前に「アブソリュート」が入っており、結果アブソリュートの名前の位置が逆転する変わった言葉遊びが為されているのが面白いですね。

 カードとしてはコスト6のパワー8000、W・ブレイカーと進化クリーチャーとしては普通のスペックをしています。しかしタマシードを進化元にした場合、4コストで出せる軽減能力を自前で持っているため、見た目以上に早期から出すことが可能です。他の軽減手段やマナブーストを用いればさらに早く召喚することも出来ますし、《ジャスミンの地版》と組み合わせれば最速3ターン目の着地も狙えます。早い段階でこのサイズのクリーチャーを出せるのはかなり頼もしいことでしょう。

 もう1つの能力はアタックトリガー。しかもコスト4以下の相手クリーチャーかタマシードをシールドに送るか、自分のシールド追加のどちらかを選べる選択式(モード)となっているのが特徴的です。前者は相手の厄介な軽量カードを除去するのに最適ですし、後者は守りを固めたい場合には持ってこいと、状況に応じて使いわけられます。さらにシールド送りが任意になっているので、どちらも使用したくない場合はそれを利用して不発にするなどかなり小回りが利くのが素敵です。上述の軽減能力で早くに進化させて、相手の状況が整っていない内に攻めていくのが理想的な運用法になるでしょう。

 ただしこのカードが活躍出来るのはあくまで序盤の間のみ。ターンを重ねればコスト5以上のカードもどんどん使われますし、このクリーチャー以上のパワーを持ったクリーチャーが同じように場に出てきます。シールド追加も含め、このカードだけでは対応しきれなくなることは必至でしょう。その場合は他のカードに活躍を譲るなど、割り切った使い方が求められます。とまぁフィニッシャーとしては一歩及ばないものの、魅力的な点も多いカードとして注目してみてもいいかもしれません。

 

 

  • 太古より伝わる創聖の力が今、起動する

EVENOMIKOTO(イブノミコト) 自然文明 (10)
スター進化クリーチャー:イブユニット/デモニオ/鬼レクスターズ
パワー18000
▪️タマシードから進化するなら、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。
▪️スター進化:レクスターズまたは自然のクリーチャー1体の上に置く。
▪️Q・ブレイカ
▪️このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーよりパワーが小さい相手のクリーチャーをすべて、持ち主のマナゾーンに置く。
▪️相手がこのクリーチャーを選んだ時、進化クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。

 ジョーに勝負を挑んできたヒミコの新しい切り札。初の自然単色のデモニオであり、「鬼レクスターズ」と「イブユニット」という、未知の新種族を2つも引っ提げてきた謎のスター進化クリーチャーです。土偶縄文土器を掛け合わせたような姿をしており、そこに鬼を思わせる角が至る所に生えている異形のデザインが目を引きます。

 またスター進化クリーチャーとしては珍しく元ネタがどれかはっきりと明示されていないのですが、EVE(イヴ)というカード名に加えオリジン種族を思わせる英字表記から、《聖神 EVE》の力を持っていると思われます。元ネタのEVEと見た目が全く異なっているのは鬼の歴史におけるEVEだから、という可能性がありますね。

 カードとしてはコスト10、パワー18000にQ・ブレイカーと超大型である点がまず特徴的。コスト10は非常に重いですが、こちらもタマシードを進化元にすればコスト8にまで抑えられる軽減能力を備えています。とはいえそれでも十分に重いので、他のカードによるマナブーストとの併用も考えなければなりません。

 そうして出てきてからはこのカード自身のパワーを参照した全体マナ送りで大活躍出来ます。パワー18000以上のクリーチャーはそうそういないため、相手が除去耐性持ちのクリーチャーを用意していない限り確実に相手の場を更地に出来るでしょう。アタックトリガーなので返しのターンに相手が立てなおしてきても再びマナ送りに出来ますし、パワーの高さのおかげで殴り返しも怖くありません。

 それでも相手が除去呪文などを使用してきた場合は、選ばれた時に発動するマナゾーンからの進化クリーチャーの踏み倒しで対応出来ます。こちらの能力は踏み倒せる進化クリーチャーの範囲に制限が存在せず、2枚目以降のEVENOMIKOTOを出すことも可能なので地味に嬉しいところ。スター進化クリーチャーの耐性と合わせて残った進化元に2枚目を重ねれば、より長く場に居座り続けられます。

 このように「出せれば強い」を地で行くようなカードで、一旦進化出来れば一気に状況を有利に持っていけるだけのポテンシャルを秘めています。多く入れ過ぎても問題なので、大量マナブーストを行うデッキに1、2枚ほど入れるといいかもしれませんね。これほどの重量級クリーチャーは珍しいので、是非使ってみたいです。

 

 

  • 王来学園の秘密とアバクの目的

 ジョーたち以外にも気になったのがアバク陣営の描写。前回のラスト通りハイドとヒミコも仲間にしていたアバクですが、一枚岩ではなさそうな様子が印象的でした。(ハイドもアバクもリアルファイトを繰り広げそうな雰囲気が興味深い)この2人とアバクは味方ではなく、あくまで共通の目的の元協力しているに過ぎないのかもしれません。

 また彼らが通っていたという王来学園が「デュエマの強さこそが全て」とも言うべき体制だったことがキラの口から語られました。ここまでは割とありそうで驚かなかったのですが、「危険な実験」も行っていたという情報にはちょっとドン引きしましたね。単なる厳しい学校では終わらない、恐ろしい要素があるだけで少々身構えてしまいます。そんな学園が突然爆発して無くなった話も気になるところです。漫画版ではジェンドルが学園崩壊に関わっていましたが、本作では果たして・・・・・・

 そんな学園をデッキーを使って復活させようとするアバクの企みはわかりましたが、キラのいう「全てを思い通りにする力」が学園復活に関わっているのかなど、まだまだ謎が多いですね。(というかさすがのデッキーでも学園1つを作るのは不可能でしょ、とついつい思ってしまいます)今回単独行動をとったヒミコといい、敵側も見逃せない要素が満載でしたね。

 

 

 というわけで2話の感想でしたが、今回は他にもキラたちの行動も印象に残りました。あまり声をかけずにジョーとジョニーの特訓に付き合ってくれる様子など、影ながら彼らを助けてくれる仲間たちの心意気に胸打たれます。ジョーが「1番デュエマしてきたのがキラだから」と自分のデッキを選んでくれたことを露骨に嬉しがるキラや、メシマズ設定を久々に引っ提げてきたももちゃん(「食べるデーモンハンド」とか久しぶりだな・・・・・・)など、見どころも多くてニヤニヤさせられましたね。

 

 

 そして次回はいよいよジョニーの新形態が登ジョー!さらにOPで見せたジョーの変身した姿もお披露目される模様で、この変身が何を意味するのかにも説明が入りそうです。序盤からクライマックスな展開を見せてくれているのもあって、次が待ちきれないですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。