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仮面ライダーリバイス 第8話「家族の休息、天国と地獄!?」感想

崩壊の時来たれり

もう何を信じたらいいのかわからない・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 輝きを侵食する影

 今回のリバイスついに来てしまいました、と言うべき内容。幸実母さんの退院祝いで家族水入らずの温泉旅行が開催される中、本性を表したカゲロウによって全てがぶち壊される瞬間には震えました。これまでカゲロウが大二を演じ潜伏し続けてきただけあって、家族の目の前で変身するシーンにはゾクゾクしましたね。大二の現在などもネタバラシし、一輝を曇らせていく手腕はかなりのものだったと思います。(その一方でアギレラたちが正体を表すシーンのインパクトが薄れてしまった気がしますが)

 そんなカゲロウの本性を見てしまった一輝の表情も印象深いです。自分を襲ってきた謎のライダーに弟が変身したことに呆然自失し、その正体が悪魔だと知るや否や怒りに震えるなど、負の感情を爆発させていました。家族のために怒れるところをカッコいいと思う一方で、カゲロウのいい様に振り回されているようにも見えてしまったのが複雑ですね。また大二の抱えている闇には未だに気付いていない様子なのがもどかしいですね。

 ともあれ表向きは仲良し家族でやってきていた五十嵐家が、カゲロウによって大きなヒビを入れられたような回でした。家族の誰もが言葉を失った中、母だけが一輝に助けを求める悲痛なラストが目に焼き付きます。弟を奪われた一輝たちが果たして今までの家族でいられるのか、気になるばかりです。

 

 

  • 闇の鼓動を操りし暗黒の魔戦士

 

バット!

 

コンファームド!

 

Eeny meeny miny moe.

Eeny meeny miny moe.

 

バーサスアップ!

 

マッドネス!

ホープレス!

ダークネス!

バット!

ハッハァ・・・!

 

仮面ライダー

エビル!!

 

イヤァーッ!ハッハーッ!!

 

 大二の中に宿る悪魔、カゲロウが狩崎より渡された「ツーサイドライバー」と「バットバイスタンプを押印して変身した仮面ライダー仮面ライダーエビル バットゲノム」。改めまして、本作の2号ライダーです。初登場である5話から少々経ちましたが、ようやく変身シーンが見れました。

 その見た目は非常に特徴的。モチーフとなっているコウモリにはあまりに見えませんが、尖がった頭部からし逆さまにぶら下がっているコウモリをイメージしているのかもしれません。真っ黒なボディには水色やオレンジのペイントで複眼や胸のコウモリのマークが刻印されており、それがちょっとしたアクセントになっています。そして至る所にジッパーの意匠がありますが、これはまるで自分の身と本心を外に出さないよう口を閉ざしているようにも見えますね・・・・・・

 戦闘ではベルトに装備されている「エビルブレード」を使った近接戦が得意な模様。これまでも何度か戦闘シーンがあったので今更感がありますが、標的を執拗に、情け容赦なく攻撃し続ける様子は実に恐ろしいです。(その標的とは言わずもがな・・・・・・)さらに今回はリバイから奪ったジャッカルバイスタンプで「ジャッカルゲノム」にゲノムチェンジしたのも記憶に新しいです。ジャッカルのスピードで相手を斬り刻んでいくスタイルはバイスとは別のジャッカル像を形成していて面白いですね。本格的に敵対するライダーとして立ち塞がってきてワクワクしてきました。

 

 

  • 後悔なんてぶっ飛ばしてやれ自分の手で

 

コング!

 

Come on!コン!コン!コング!

Come on!コン!コン!コング!

 

バディアップ!

 

アーム!ストロング!

戦いのゴング!

 

鳴らせ!

コング!!

 

ドラミングキター!!

 

 エビルとの戦闘中、ジャッカルと入れ替わりになる形で手に入れた「コングバイスタンプを押印して変身したリバイスの派生形態「コングゲノム」。力強さと賢さを両立するゴリラと『仮面ライダーフォーゼ』をモチーフとしたフォームです。リバイはマンモスゲノムの時と同じように、パワー系のゴリラのイメージに反してかなりスリムな体型をしています。特徴的なのは腕部のやや巨大なグローブ、そしてフォーゼを思わせる頭頂部がとんがり尖っているフェイス。この辺りはフォーゼらしい要素が多めですね。

 バイスの方は対照的に非常にマッシブ。腕のグローブもリバイよりもはるかに巨大でとてもパワーがありそうです。如何にもゴリラらしくて、それでいて愛らしさも感じさせてくれます。

 活躍シーンが短かったものの、戦闘ではかなり目立っていました。地面を殴って衝撃波と爆発を発生させるなど、パワータイプらしい戦法が印象に残ります。特に必殺技はリバイとバイス腕にあるグローブをロケットパンチの如く射出しているのもあってインパクト抜群でしたね。(ゴリラでロケットパンチ・・・・・・サゴーゾかな?)リミックス変身の「バイスコング」は後ろを向いたバイスにこれまた後ろを向いたリバイがくっつく形で変身。これどう見ても入っt(ry変身後の姿は巨大なゴリラとなり、圧倒的な膂力で攻撃してくるパワフルぶりで中々に見応えがありましたね。

 

 

  • 陰謀渦巻く温泉旅館

 五十嵐家の問題以外にも様々な陣営の思惑が垣間見えた今回。一輝たちが訪れた旅館には変装したアギレラたちデッドマン幹部、狩崎にヒロミ、さらにはしあわせ湯の常連客の1人「牛島太助(うしじま・たすけ)」とその一家まで揃っており、カオスの様相を呈していました。狩崎辺りは一輝を取り巻く周囲を楽しんでいるのが丸わかりで、余計に今回の状況が怖かったです。

 アギレラたちに関しては終始コミカルだった印象を受けました。裏で一輝を暗殺しようと飲み物に毒を混ぜて出すものの、カゲロウに止められてさらに釘を刺されるなどいいとこなしという・・・・・・というかカゲロウの悪辣ぶりが強烈すぎて彼女たちがちょっとギャグっぽく見えてしまったところがあります。しかしながら殴りかかってきたさくらをあしらうアギレラは余裕があって悪役らしかったですね。何だかんだで本作の敵組織のボスなだけはあります。

 

 しかしそれ以上に気になったのが牛島さん一家ですね。偶然同じ旅館に泊まりに来たのかと思いきや、盗聴などで一輝たちの動向を探っているシーンには衝撃を受けました。周囲にはにこやかにしている一方で、家族だけの時は途端に無表情になるなどギャップも激しくてかなり不気味です。最初はデッドマンズかフェニックスの構成員かと思いましたが、どうやらそのどちらでもない模様。(カゲロウの変身する瞬間を見て驚いていましたし)果たして彼らは何者で、何が目的で行動しているのでしょうか。

 鍵を握るのが意外にも元太父さんらしいことも驚きのポイントです。家族のために体を張る一輝を見た幸実母さんが「父さんと似ている」旨の発言をしていたり、狩崎が例の投稿動画を興味深そうに見ていたりと、あの父に隠された何かがあるかのような描写がチラホラ見られました。特に動画を投稿していることに大きな意味が隠されていそうなのが気になります。

 もしや父は牛島さんたちに監視されていて、そのことを知らせるために動画を投稿しているのではないか?敢えてろくでなしの父親を演じているのではないか?など、様々な想像が頭を駆け巡ります。何よりこれまで彼に対して抱いていた動画投稿のために銭湯を売ろうとするような、嫌な父親のイメージがここにきて覆されそうなので困惑が大きいです。大二の件以外にも何か重大な問題を抱えていそうな五十嵐家、その謎が明かされるのは果たしていつになるのかドキドキが止まりません。

 

 

 波乱の展開が幕を開けた8話。とにかく気になる要素がてんこ盛りでした。特に牛島さんの動向がショッキングで、他の常連客も何か裏があるのではないか?と疑ってかかってしまいます。もう誰を信じればいいのか、凄まじい不安に襲われますね。

 そして次回はリバイスVSエビルの続き。大二を取り戻そうとする一輝は果たしてどうなってしまうのか、心配するばかりです。この先どうなっていくのでしょうか・・・・・・

 

 

 ではまた、次の機会に。