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仮面ライダーリバイス 第25話「よみがえる!ベイル!?五十嵐家の記憶」感想

解き明かされるは負の末裔

バイスが昔から頑張っていた事実・・・・・・今以上に推せる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 人の業より生まれた真実

 いやぁ、今回は凄かったですね・・・・・・!今度は一輝とバイスが一体化してしまった問題をどう解決するのかが放送前には気になっていたのですが、その問題すらも吹っ飛ぶほどの衝撃情報の連続が待っていました。

 何といっても元太父さんの過去、ひいては一輝たちの出生の秘密にまで踏み込んだラスト数分が凄まじかったです。以前から謎の多かった元太父さんがギフの細胞を埋め込まれた実験体であり、その子どもである一輝はギフの血を受け継ぐ末裔たちに当たる、という情報が明かされた時は、驚愕すると同時に納得がいきました。ここまでの感想で触れてきた元太父さんの秘密や「バイスなど一輝たち兄弟の悪魔と他の悪魔との違い」などの答えが一気に腑に落ちる形で出てきたので正直スッキリしましたね。ここまで丁寧に伏線を積み重ねたきたからこそのカタルシスといったところでしょうか。

 またギフの力を軍事に利用する人の業の深さ、そのために人々を利用する者たちの残酷さが短いながらも確実に出ていました。特に真澄が語った元太父さんの過去の内、彼が何度も体を斬り刻まれたかのような表現がされていたのが印象深いです。ギフの細胞を移植して再生能力を手に入れてしまったばかりに、非道な実験に晒されたという事実は何とも言えない不快感を覚えますね。その結果生まれたのが本作における仮面ライダーという話も、仮面ライダーが兵器であるという事実を裏付けているようでとても恐ろしいです。

 

 一方でまだまだ謎が多いのも今回の特徴ですね。元太父さんの過去はわかったのですが、彼は如何にして今の状況に落ち着いたのかという疑問がまず浮上してきます。何故記憶を無くしているのかも気になるところ。恐らく今回、何かを知っていそうな口ぶりだったぶーさんこと「伊良部正造(いらぶ・しょうぞう)」が関わっているのは確実でしょう。実はこの人こそ元太父さんを実験から逃がしてくれた協力者なのかもしれません。というかこの銭湯の常連客は揃いも揃って裏がありすぎでしょ・・・・・・!

 そしてそもそもの問題であるギフの存在について。こちらに関しては今回デモンズドライバーの中にいた悪魔「ベイル」が元太父さんから生まれた悪魔であることが判明したことから、ギフの細胞は人間の心から悪魔を生み出すのでないか?という考えが浮かんできました。そしてそれらを喰らっている様子から、ギフは人の負の感情を餌にして復活を目論んでいるかのように思えてきます。自分の細胞で餌を作り出していると考えると、上述の軍事利用なども含めて人間全てがギフ復活の糧とされているかのように見えてきてゾッとしてきますね。(ギフの正体に関してはまだまだ引っ張るようですが、個人的には15話の感想で書いた宇宙人説を推していきたいと思います)

 

 

  • 破滅の角と取引せし激烈の猛兵士

 

カブト!

 

Deal.

 

Bane Up!

 

Break 

破壊!

Broke 

世界!

Broken 

 奇々怪々!

 

Kamen Rider!!

Vail!!

 

 五十嵐元太がどこからか手に入れた(既に所有していた?)「ベイルドライバー」に「カブトバイスタンプを押印して変身した仮面ライダー仮面ライダーベイル」。まさかの元太父さんが変身した姿ですが、ほとんどベイルに乗っ取られている状態での変身なので、実質的には「悪魔ベイルが変身した姿」と表現すべきでしょうか。また上述の説明通り、5号ライダーながら本作の世界における最初の仮面ライダーであるようです。

 まだまだ試作段階だった頃のライダーとしての要素があるからか、その見た目は装甲が少な目に仕上がっています。軍服を思わせる意匠が数多く施されており(足のズボンなどが顕著ですね)、ミリタリー要素が強めです。それでいて右肩の羽のようなマントにそして頭部左の角と、モチーフ元のカブトムシらしい部分があるのが面白いですね。一方で無数のチューブが繋がっている点や顔に装着された呼吸器のようなパイプなどからは、無理矢理生命維持をさせているような痛々しさが感じられます。

 戦闘ではクイーンビー・デッドマン(アギレラ)やギフテリアンを圧倒する戦闘力もさることながら、何とも容赦のない戦い方が目につきました。徒手空拳を基本とし、ギフテリアンを握りつぶしたり連続パンチで粉々に打ち砕くなど、じりじりと追い詰めていくかのような様子に恐怖を覚えます。また瞬間移動のような動きで一気に距離を詰めたり、念動力なような能力を使ったりとわかりやすい強さをこれでもかと見せつけてくれました。明らかに味方ではないベイルにリバイたちは太刀打ち出来るのか、非常に気になるところです。

 

 

  • 優しい悪魔の天邪鬼な秘密

 元太父さんの驚くべき秘密ばかりに目がいった中、同時に判明した一輝の過去も印象的でした。ベイルに体を乗っ取られた父によって銭湯と家族が傷つけられたという話も中々にショッキングですが、それ以上にこの時点でバイスと契約を交わしてたというのが意外でしたね。しかもこの時からバイスは「家族を守る」と約束していたことにちょっぴり感動させられます。この過去を一切秘密にしながら、憎まれてでも一輝との契約を守り続けてきたバイスの献身ぶりに涙が止まりません。

 じゃあ1話で幸実母さんに襲いかかったのは何だったのか?という疑問も当然湧いてくるわけですが、こちらは多くの人が予想していた「一輝を焚きつけるため」ための演技である可能性が高いですね。一輝に過去のことを話せない以上、悪役を演じてでも自分を制御させて戦わせるしかない、というバイスの考えが何となく伺えます。もし本当にそうだったとすれば、バイスはどこまでも一輝とその家族のために行動していたことがわかります。

 火災の中で初めて姿を現した時も、優しい声色で一輝に激励を送ったバイス彼は最初から最後まで一輝のことを想っていたことがわかりまたもや感激してしまいます。同時に彼のことを疑っていた自分をちょっとだけ恥じてしまいます。(まぁこちらはバイスの策略通りなのですが)ここ最近のバイスの優しさに情緒が崩されてきている今日この頃、彼の頑張りをもっと応援したくなりましたね。

 

 

 さて終始目が離せなかったリバイス25話でしたが、同時に既に25話目に突入していることにも驚かされました。本作もいよいよ折り返しに差し掛かったのだと思うと感慨深いですし、そのタイミングで謎を明かす展開にも舌を巻きます。振り返ってみると25話まで色々あったなぁ~とここまでの話の濃さにも驚愕しつつ、この先の展開にも期待したいですね。自分が悪魔の末裔であることを知ってしまった一輝たち兄弟は、これからどのようにヒーローであり続けるのか非常に見ものです。

 

 そして次回は大二が先陣を切る模様。これまで先延ばしにしていたカゲロウとの決着をいよいよつけるようです。最近は可愛いところも増えてきたカゲロウが退場してしまうかもしれないと思うと悲しいですが、大二には自分の心の闇にキチンと打ち勝ってほしいとも思ってしまいます。どうせなら和解してほしいですね。戦闘では何故かライブVSエビルの戦い(仮想空間での戦いかな?)が繰り広げられるほか、ライブの新フォームも登場するようでそちらも楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。