新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

ウルトラマントリガー 第19話「救世主の資格」感想

熱い鼓動を信じて

人の心の光には、いつだってウルトラマンが宿っているんだなぁ・・・・・・(しみじみ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 人の“心”に宿る光の巨人

 いやぁ、今回は凄かったですね・・・・・・!キリエロイドが登場しただけでも衝撃的だったのに、まさか「ウルトラマンティガ」まで来てくれるとは!劇場版かと見紛うような怒涛の展開には目が離せませんでした。

 戦闘シーンでは夢にまで見たトリガーとティガのタッグが実現したのもあり大興奮。しかも2人で揃ってパワータイプに変身→スカイタイプに変身→ダブルゼペリオン光線を披露してくれたのも最高でした。(特にスカイタイプの空中戦闘シーンはこれまでで最も激しいバトルだったのもあって非常にカッコよかったです)個人的に見たかったシチューションを見事映像化してくれたことに思わず感激してしまいます。

 また今回のティガがミツクニ会長の“光”によって誕生したのも良かったですね。ここまで「人は光になれる」ことを人々に教えてきたミツクニ会長が、自身の中に宿っていた光を以て証明してみせる展開には唸りました。前哨戦のユナの奮闘ぶりに感化され、娘を守るのではなく共に戦う道を選んだからこそ光が生まれたと思うと非常に熱いです。ティガに救われてきたであろうミツクニ会長の心がティガを生み出す流れは見事の一言です。

 

 あとこの回は『ウルトラマンティガ』49話「ウルトラの星」のオマージュ要素がいくつか見られたのもニヤリと出来るポイントでした。ティガのピンチに初代ウルトラマンが降臨するシチュエーションは今回の展開そのものでしたし(助っ人ウルトラマンが現行のウルトラマンに力を分け与えるシチュエーションもほぼ同じ)、あちらと同じように「人の心の光」によってウルトラマンが生み出されるのも素敵です。今回はティガを知っている人ほどテンションが爆上がりする回だったと思いますね。

 

 

  • 紅き核(コア)を宿す魔人

 今回登場した「キリエル人(びと)」もとい「炎魔戦士 キリエロイド」は『ティガ』本編にも登場した敵怪人。『ティガ』からの地続きで登場した怪獣・宇宙人としては恐らく初となるキャラクターで驚きました。ティガの方で印象的な暗躍をしていましたが、本作でも変わらない様子を見せてきました。

 まず宇宙線モルフェウスR」を使って前回ケンゴたちに幻覚を見せていたのは予告の時点でわかっていましたが、その目的が「救世主の資格を持つ者を探すため」だと明かした時は驚きつつも納得しました。人類を導くと言いながら実質的な支配を目論んでいる傲慢さは相変わらずのようです。

 しかもユナを勧誘しながら仲間のために戦った途端「一時の感情で動いた者に救世主の資格はない」とのたまう辺りで呆れかえってしまいました。人を想う気持ちの尊さを理解せず、どこまでも手前勝手な理論を振りかざすキャラクターは一周回って清々しさすら覚えます。この独善的な性格あってこそのキリエル人なんだなぁ・・・・・・と感じましたね。(そしてキリエル人が「一時の感情」と非難した想いがティガを生み出したのもあって、この男の滑稽さがより如実に表れていたと言えます)

 そしてキリエロイドに変身してからは疲弊したトリガーを追い詰めていくちょっと卑怯なところも見せつつ、ティガが現れた途端たじろぐヘタレな一面まで晒してくるので結構面白かったです。それでいてティガ&トリガーの2人を相手に一進一退の攻防を繰り広げたのも何だかんだですごかったですね。最後はゼペリオン光線にやられましたが、ティガの面倒くさい強敵としての存在感は見事に示せたかと思います。

 

 

  • 闇の中に宿していた“笑顔”

 ティガとキリエロイドの活躍な印象的な回でしたが、前半の闇の巨人たちの騒動も見逃せないポイントでした。前回の勘違いからカルミラとヒュドラムが本格的に大喧嘩を始めてしまう展開には最初唖然となりました。しかしこれまでのカルミラとヒュドラムの仲を見ていると、いつかこうなってしまってもおかしくはなかったとも感じましたね。むしろこれまで密かに溜まっていたお互いへの鬱憤が爆発したかのような印象を受けます。

 とはいえ街中で大暴れするのはめっちゃ大迷惑で見ていて笑ってしまいました。2人を止めるダーゴンが真っ先にトリガーに攻撃される不憫さや、トリガーが現れた途端3人でトリガーを倒そうとしていく怒涛の流れはかなりハラハラしましたね。戦闘シーンがいつになく激しかったのもあって見入ってしまいます。

 また決着後のカルミラとケンゴの会話も印象深かったです。前回トリガーとしてカルミラと共に戦っていた記憶を見ていたケンゴが、その時のカルミラの笑顔について触れていく様子は興味深いところ。これまで敵として戦ってきた相手であるものの、ケンゴとしては彼女の心も救いたいと考えているのでしょうか。和解まではいかなくとも、何かしらの形でカルミラに救いがあればいいかな、と感じましたね。

 

 

 さて次回はお久しぶりのデバンチャンネル、要するに総集編です。盛り上がってきたこのタイミングで本編がお休みというのは結構もどかしいですが、デバンにまた会える点はまぁ悪くないと思います。どうせならこちらも楽しんでおきたいところですね。(次回は個別感想ではない可能性があるので、ご了承ください)

 

 

 ではまた、次の機会に。