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2021年秋アニメ簡易感想 その23

 

 

 

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 先日開催された「ジャンプフェスタ2022」にて様々なジャンプ作品のアニメ化情報が発表されました。長いこと待たされた『BLEACH 千年血戦篇』など魅力的なアニメ化が紹介される中、僕は来年4月放送予定の遊戯王シリーズの最新作遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!に注目しました。現在放送中の『遊☆戯☆王SEVENS』に続く世界観のようで、ラッシュデュエルといった要素も継続されていく様子に早速ワクワクさせられます。シリーズ初の「宇宙人」が主人公、といった攻めた要素も好印象です。

 しかし一方で現行のSEVENSが3月いっぱいで終了してしまうことに対する悲しみも湧いてきました。過去作と同じように3年間放送するとばかり思っていただけに意表を突かれましたし、何より遊我たちともうすぐお別れすると思うと非常に寂しいです。その分最後までSEVENSを楽しんで見ていき、続くゴーラッシュ!!に備えておきたい所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第91話「ゴースト列車、出発、だよ・・・」

 謎のゴースト列車に乗り込むことになった今回ですが、ホラー回というよりは遅めのハロウィンを感じさせる内容でした。ゴーストタイプのポケモンがたくさん出てくるものの仕掛けてくるいたずらがどこか可愛らしいもので、怖いと感じる要素なしで楽しめましたね。サトシに憑りついていたミカルゲも悪霊というよりかは「口の悪いイタズラっ子」というイメージが強かったです。

 また今回登場した「オニオン」(ボソボソ声で何言ってるのかちょっと聞き取りにくかったですがヨシ!)の意向もあって多少懲らしめる程度で終わったのも良かったです。ミカルゲを説得しつつ大人しくさせて解決したので思った以上に後味のいい終わり方になりました。サトシのゲンガーが久々に活躍したのもあって見ていて微笑ましかったです。

 

 

大正オトメ御伽話

第11話「夕月ヲ求メテ」

 夕月を求めて三千里。(千葉から東京までは30㎞くらいですが)今回は奮い立った珠彦に感動する反面、東京に近づくほどに悲惨になっていく被害の光景が目に留まりました。前回もそうでしたが、アニメながら震災描写に力が入っている分見ている側も胸が締め付けられますね。西郷隆盛像の前で人探しをする人々のシーンなどは背中に嫌な寒気が走りました。

 しかし珠子をはじめとしてこれまで登場してきた人々が珠彦たちの心の支えになってくれたので大分救われました。劇中で珠彦が言っていたように、夕月が築いてきた関係が夕月を助けるために一丸になってくれている様子に目頭が熱くなります。みどりさんも無事でその後夕月も見つかりましたが・・・・・・見るからに危険な状態の彼女を珠彦が救えるかどうかハラハラさせられましたね。

 

 

ブルーピリオド

第12話(最終話)「色づき始めた自分」

 秘策を思いついた八虎の巻き返しが見られた最終回。何と言っても八虎が自分の“情けなさ”を肯定していく展開が印象的でした。これまで何度も自分の実力の無さに打ちのめされてきた八虎ですが、そんなどうしようもない点も含めて自分だと認めていく流れに感動しました。「俺は情けない俺にしかなれない」とその想いを戦術にして絵に乗せていく様子にハッとさせられます。

 他にも世田介に自分の意図を読み取ってもらって喜ぶ姿も良かったですね。八虎のここまでの頑張りが報われたようで、見ているこちらも嬉しくなってしまいます。この二次試験は無色透明(無個性)だった八虎が、自分の色(個性)を手に入れていくまでの最終段階だったのだと、今になって思いました。

 そうして試験も無事合格し、八虎も晴れて藝大生に。他の登場人物の様々な感情に触れつつも(マキが落ちたのは素直にショックでしたね・・・・・・)、彼が目指していた着地点の1つにようやく到達したといった印象です。森先輩と入れ違いになるなど淡々とした形で本編が終わりましたが、むしろここからが「始まり」だとも感じられましたね。

 

 

総評

 「マンガ大賞」に選ばれた漫画のアニメ化ということで以前から期待していましたが、予想以上に楽しめた作品でした。主人公をはじめとした登場人物たちの王道青春劇といった趣きの内容で、「絵」を通してそれぞれの苦悩や葛藤が丁寧に描かれていました。登場人物の様々な感情が彼らの作品にストレートに反映されており、各キャラにすぐさま感情移入出来ましたね。

 特に主人公の八虎の描写は凄まじかったです。1話ごとに新たな壁が出現し、それを乗り越えるのに四苦八苦していく姿には心打たれました。しかし悩みながらも問題を冷静に見極めて少しずつ前進していく性格だったおかげでかなり好感が持てましたね。

 あとはやはりアニメの色使いが素晴らしかったですね。眩しすぎずかといって暗すぎないちょうどいい青色など、絵画のような落ち着いた色合いは見ていてホッとさせられます。絵を扱った作品だけあって気合が入っているのがすぐに伝わってきました。アニメ2期があるのなら是非やってほしいところですし、また原作も読みたくなってくる作品でした。

 

 

ルパン三世 PART6

第10話「ダーウィンの鳥」

 4話に続いて押井守脚本で描かれた今回ですが・・・・・・正直わけがわからなかったです。意味深かつ不明瞭な描写、時間が巻き戻っているかのような演出、何より生物学の話かと思いきや聖書の天使と悪魔の話に発展していく内容に困惑しっぱなしでした。しかしながら見終わってみれば「天使(ミカエル)が明星(ルシファー)の骨の回収を依頼してきた」という話の全貌自体はさらっと理解出来る辺りが面白いところ。

  そんな神の存在まで出てきた内容ですが、個人的には「神の存在を忘れつつある人類への警鐘」のような感覚を覚えました。ダーウィンの始祖鳥の話から始まったのも、「人間は神が自身の姿を真似て作った存在である」考えを否定する現代の進化論へのアンチテーゼを示しているのではないかと思われます。ルシファーの骨の要素も神に仕えることを放棄した彼を、神への信仰心を持たない現代人と重ね合わせた演出なのではないでしょうか。

 とはいえ結局のところわからない点が非常に多くて未だに頭に疑問符が湧いてきます。また何度か見返しながら考えていきたいところです。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第62話「破邪の洞窟」

 「ミナカトール」習得のため、レオナたちが「破邪の洞窟」攻略に乗り出すことになった今回。ネット上でも散々言われていますが、洞窟攻略に着替えた法衣の破廉恥さにまず目がいってしまいます。邪気を払う力があるとのことですが、そんな薄着で岩だらけの洞窟に行くのは危なさそう、と真っ先に心配してしまいますね。

 肝心の洞窟攻略は女性陣の和気あいあいとした様子にほっこりさせられました。宝箱や壺をチェックせずにはいられないレオナに、マァムにちょっと厳しいメルルと微笑ましいやり取りが多く、悲壮感を覚えずに見られましたね。ノヴァと修行中のダイも同様で、丸くなったノヴァと仲良く技の研究をしていく辺りが良かったです。

 一方でポップはアバンのしるしを光らせることが出来ないという最大の問題にぶち当たっていました。焦りを募らせていく彼の様子は見ていてとても辛かったです。上述のダイたちが順調な分、自分だけがと悩むポップに感情移入してしまいます。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第79話「ラッシュデュエル封印」

 ルークメッチャカッコいいなお前!遊我のためにデュエルを引き継いでくれた前回の時点で良かったのですが、彼が残した戦略を読み取ってユーガを下す展開にはスカッとしました。まさに遊我の想いを継いで戦うライバルキャラに相応しい活躍だったと思います。初マキシマム召喚にはしゃぐ姿もありましたが、決める時は決めるルークの良い点がよく出ていましたね。

 対するユーガはまさかの60枚デッキを使用したコンボを披露してきて驚きました。(また今回デッキ枚数を増やすことのリスクを劇中で解説してくれたのが良き)死者蘇生の「相手モンスターも蘇生出来る」点を最大限活用していましたし、劇中でもかなりの実力者であることが伺えます。ただ負けてから「遊我とのラッシュデュエルで負けたわけではない」という屁理屈で約束を反故にしたのは正直ダサかったですね。ロミンたちの記憶までも奪ってそのままにしていますし、ちょっと小物感が出てきた気がします。

 

 

 SEVENSがもうすぐ完結するということで残りの話数の間に何をするのか、という疑問が湧いてきた今日この頃。ユウガとの決着をつけるとして、残った問題はやはりオーティスの存在でしょうか。ここまで正体も目的も一切不明だったこの男について残り約3か月の間に説明されていくのか非常に気になるところです。あとは遊我とルークのラストデュエルで締めてもらえれば最高ですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。