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デュエル・マスターズ キング! 第33話「巨大ドラゴン襲来っ!モモキングと禁断の代償!」感想

守りたいものは“ここ”にある

ジョーとモモキング、互いの想いに全メタレドが泣いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 特別な日々のために

 本編再開となった今回のデュエマキング!は、モモキングの暴走といういきなりのクライマックス展開から始まりました。前回の時点で苦しそうだったモモキングでしたが、初っ端からドキンダムの力に耐え切れず我を失い暴れ出した時は驚きました。しかも発生させた衝撃波で家屋を破壊するなど、周囲に被害をもたらす光景にショックを受けます。(このアニメでこういった直接的な被害は珍しく、意外に感じましたね)

 しかし劇中でデッキーが推察したように、暴走していても「ジョーを守ろう」とする意志がモモキングに残っていたことにちょっと感動しました。実際暴走しつつも、基本的にヴォルゼオスに標的を絞っていたことからもそれが伺えます。他にも自身の暴走を知って自傷行為に走るなど、彼の責任感の強さは変わらなかったのも嬉しかったですね。

 

 それ故にモモキングにジョーが「自分のことを守って」と諭すシーンが素晴らしかったです。自分にとって何よりも大切なのはモモキングとの日々であることを示し、自分を責めがちなモモキングを労わるジョーの優しさに思わずウルウルきてしまいます。31話では互いに謝ってばかりの2人でしたが、今回は互いを許すことで一歩前進したように感じます。

 また相変わらずのハイドに対してのジョーの言葉も良かったですね。「特別」という言葉に囚われているハイドに「ジョーカーズはみんな俺にとって特別なんだ」と返す辺りからも、ジョーがどれだけ仲間のことを想っているかが伝わってきます。

 そんな感動的なやり取りの末、モモキングも新たな姿である《未来王龍 モモキングJO》を獲得。互いの想いを通じ合わせていざ反撃!という熱い引きにラストは燃えまくりましたね。その絆の力を見せつけるであろう次回が待ちきれないです。

 

 

  • 引き寄せるは悪意の身、妖魔の念

邪偽縫合(じゃぎほうごう) デスネークニア 水/闇/自然文明 (9)
クリーチャー:ディスペクター/アンノウン/クリスタル・コマンド・ドラゴン
パワー9000
▪️EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
▪️マッハファイター
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引き、その後、カードを1枚、自分のマナゾーンまたは墓地から手札に戻す。その後、自分の手札を1枚、相手に見ないで選ばせる。自分はそれをコストを支払わずに使ってもよい。

 ハイドが今回使用した新規ディスペクター。「エピソード1」にて登場し【ヒラメキスネーク】のキーカードにもなった《偽りの名 スネーク》と「革命ファイナル」出身の強力踏み倒しドラゴン《水晶邪龍 デスティニア》が合成されています。スネーク・・・・・・というよりはエイリアン要素が強く、ドラゴンらしい部分が右肩のデスティニアの頭部くらいという珍しいデザイン配分が特徴的です。(あとアニメの登場シーンが転送されてるかのような演出なのが個人的に好きですね)

 カードとしてはコスト9に対しパワー9000にW・ブレイカーと、コストの割には基礎スペックが若干低く感じます。マッハファイターも持っていますが、このパワーでバトルするには少々心許ないものがありますね。攻撃するにも高パワーの相手クリーチャーしかいない場合、《連結秘伝アンビバレンツリンク》などのアタック・チャンスで相手のパワーを下げておくといいでしょう。

 このカードの真骨頂はアタックトリガーによって発動する強力な踏み倒し能力にあります。相手に選ばせるものの、カードの種類や文明・コストを問わずどんなカードでもタダで使えるのは豪快の一言。選ばせる前にドローとマナ回収によって最低でも2枚手札が増えるため、確実な踏み倒しが可能です。踏み倒さずとも結果的に手札が増える点もグッド。

 さらにこの能力はテキストに「使う」と書かれているため、選ばれたのがクリーチャーであれば召喚扱いで場に出ます。終末縫合王 ミカドレオ》など、召喚によって発動するcip持ちのクリーチャーを踏み倒すのには持って来いです。マッハファイターですぐさま攻撃し、強力な大型カードを踏み倒していくのがこのカードの基本戦術となるでしょう。

 難点は踏み倒し能力のランダム性の高さ。裏向きのままとはいえ相手に選ばせる以上、使いたいカードを狙って踏み倒していくのは非常に難しいです。あらかじめ山札の1番上を操作したり、マナに回収しておくカードを置いておくなど事前の準備は出来るものの、安定性に関してはいまいち信頼に欠けています。

 またデッキの採用カードの問題もあげられます。このカードのコストの重さからマナブーストやササゲール持ちディスタスなどで早期に出せるようにしておきたいところですが、それらを多く投入した場合初動のカードが選ばれてあまりアドバンテージを活かせない状況が増えてしまうデメリットも孕んでいます。《霊宝 ヒャクメ-4》といった単体でもかなりのスペックを持ったサポートカードを使うなど、デッキ構築の段階でかなり気を使うことになるでしょう。

 いっそのこと【ミステリー・キューブ】のような踏み倒し主体のデッキに入れ、このカード自体を踏み倒すというのもアリですね。他のクリーチャーとの兼ね合いも考えておけば確実に活躍する底力があるので、その力を最大限引き出しておきたいところです。

 

 

 というわけで今回はジョーとモモキングの関係を育むのがメインだったわけですが、他にもキラたちがジェンドルの目的について探るパートが印象的でした。ヴォルゼオスを使ってジェンドルが何を為そうとしているのか、その謎を解消するために光文明の書庫で調べものをしようとキラたちが頑張る過程が描かれていたのが良かったです。最近はジョー以外のデュエマパートでの活躍があまり無い分、こういった形でサポートする様子を見せてくれるのは嬉しいところ。

 しかし冒頭ヴォルゼオスが世界中の歴史的建造物の隣にあるドームを消していくシーンには衝撃を受けるとともに「なぜこんなことをしているんだ?」と疑問符が浮かびましたね。ドームが消えると同時に建造物も倒れていっているようですが、正直関係性が不明なのでその辺りの説明が欲しかったです。というか背景にほとんど変化がないから世界中を飛んでいるという実感があまりないですね。

 

 それはさておき次回はVSハイド戦後編。今回ミカドレオによって築かれた圧倒的な盤面を、新たな力を手に入れたモモキングが如何にして攻略していくか実に楽しみです。絶望的な状況だった分、主人公たちが逆転する瞬間に期待がかかります。

 またキラたちが何かしらの情報を掴んだようですが、それがどのようなものなのかも気になるところ。そろそろジェンドルの語る「デュエマの歴史を塗り替える」の意味が明らかになりそうですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。