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デュエル・マスターズ キング! 第40話「裏切りのガットルズっ!ジェンドル討伐大作戦!」感想

僕が“僕”であるために

頑張るハイドを応援したい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 己を取り戻さんとする少年

 自らの運命を切り拓こうとするハイドの戦いが描かれた今回のデュエマキング!長いことジェンドルの「特別」になれないことに苦悩し続けていた彼ですが、ついにジェンドルのカードとしてではなく、ハイドという1人の人間として生きていくために行動に出て嬉しかったです。ジョーとのデュエマやその仲間たちから学んだことが、ようやく彼を突き動かすまでに至ったと思うと感慨深いところ。ジェンドルから解放されるために彼に反旗を翻す様子は見ていて応援したくなりました。

 とはいえ結果は完敗。予想はしていたものの、ジェンドルの前に敗れ去ったしまったのは残念でした。(何とか喰らいついてはいたのですが、ジェンドルのアタック・チャンス呪文連打のインパクトが凄まじすぎでしたね)ジョーたちに助けてもらったことで事なきを得たのですが、「僕には何も出来ない」とまたもやふさぎ込むハイドの姿は一転して見ていて辛かったです。ここから彼が再起することが出来るのか、非常に心配になってきます。

 

 

  • 邪悪と神帝、終わらぬ我執を縫合せし暴王

邪帝縫合王(じゃていほうごうおう) ザ=デッドルナ 水/闇/自然文明 (8)
クリーチャー:ディスペクター/ゴッド/ドラグナー
パワー13000
▪️EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
▪️T・ブレイカ
▪️自分のカードを使うコストを、そのカードが持つ文明1つにつき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
▪️このクリーチャーの攻撃の終わりに、自分のマナゾーンのカードを5枚までアンタップする。その後、自分の手札か墓地から、呪文を1枚唱えるかクリーチャーを1体召喚してもよい。(コストは支払う)

 ハイドがジェンドル打倒のために使用したディスペクター。《神帝スヴァ》ら神帝と、「ドラゴン・サーガ」における全ての黒幕として有名な《龍覇 ザ=デッドマン》が合成された姿です。《終末縫合王 ミカドレオ》と同じ縫合ディスペクターの王に位置するクリーチャーで、実はこちらの方が先に存在が語られていました。しかし《「俺」の頂 ライオネル》と《暗黒皇グレイテスト・シーザー》が合成された《暗獅連結 グレイテスト・ネルザ》と共に分解され、伝説のカード側を合成してミカドレオが作られたようで、その前の形態であるこのクリーチャーが不遇の存在と化しています。

 基礎スペックはコスト8、パワー13000のT・ブレイカーと及第点。その分2つある能力の1つ、文明の数を参照したコスト軽減を以て後続をサポートするのがこのカードの特徴となっています。多色カードほどコストを下げることが可能で、所属カードの多くが3色であるディスペクターとの相性は抜群です。上述のミカドレオを7マナで召喚出来ると考えると破格の能力です。

 もう1つの特徴が攻撃後に発揮されるマナアンタップ&手札または墓地のカード使用の能力がまた強力。回復出来るカードは5枚までと少なく感じるものの、上述のコスト軽減と組み合わせれば意外と様々なカードが使えるでしょう。《聖魔連結王 ドルファディロム》を5マナで出して、相手を圧倒してやると面白そうです。

 またこの手の墓地のカードを利用する能力としては珍しく、墓地にある呪文を唱えた場合は呪文を山札などに置かずに墓地に残るという特性があります。これを活かすことで墓地にある呪文を連打するプレイングも考えられます。真っ先に思い浮かぶのは攻守の天秤》で何度もこのカードをアンタップして行う無限攻撃。攻撃する度にマナを回復していき、十分貯まったら《バイオレンス・ヘヴン》などの大型呪文を唱えていくといいでしょう。

 クリーチャーや呪文との組み合わせ次第で如何様にも凶悪と化すカードですが、能力を発揮するまでのタイムラグがネックとなっています。攻撃した後でないと使えない能力など、早くても次の自分のターンでないと能力を活かせないのは大きな問題です。EXライフによる耐性を備えているものの、相手もこのクリーチャーを放っておく選択はまずしないでしょう。

 そのため如何にして棒立ちしたままを防ぐかが鍵となってきます。《覚醒連結 XXDDZ》などでスピードアタッカー、《育ち盛りのホーンα》などでマッハファイターなどを付与してやれば、即座に能力を使えます。他カードとの組み合わせは必須となるものの、ポテンシャルは十分に高いので活躍させたいところです。

 

 

  • 自分の意志を貫いて

 また今回は何かに左右されずに「自分の意志」を貫く者たちがハイド以外にも描かれていたのが印象的でした。ジョーなどはわかりやすい例で、自分たちを苦しめた相手でも助けようとする彼の優しさがここでも発揮されていましたね。どんな相手であれ見捨てられない姿勢は相変わらず、ジョーの素敵な長所となっています。ハイドたちへの文句を言いながらも、最終的には彼の元に向かう様子には思わず顔が綻んでしまいました。(そんなジョーに力を貸してくれるキラたちも良き)

 他にもハイドに力を貸したヒミコもこれに当てはまりますね。すぐさまジェンドル側に寝返ったジェレミーたちに対して、ずっとハイドに寄り添っていたのが良かったです。ハイドに触発されてジェンドルへの下剋上に乗り出した1人ですが、彼女はどこまでも彼の力になることを貫いたと言えます。ここにきてハイドのことを気にかける面倒見の良さを発揮してきたのも興味深いですね。ここ最近ハイドのヒロイン化が止まらないヒミコですが、ラストで意気消沈した彼を最後まで支えていってほしいです。

 

 

 というわけでハイドの逆襲が描かれた回でした。ハイドは30話で一気に存在感を出してきてから注目していたキャラなので、こうして彼の主役回が見られて良かったです。本作の登場人物の中で特に心情描写が濃密な彼ですが、ここから先どうなっていくのかも非常に気になります。

 あとはデュエマパートですが、こちらは何と言ってもジェンドルがディスペクターの王のアタック・チャンス呪文を5枚全て使ったシーンが衝撃的でしたね。《Volzeos-Balamord》が5色であることを最大限活かしたプレイングを見せてきた時は少々興奮してしまいました。でもロストパラダイスワルツとZERO×STRIKEは唱える意味あった?デュエマの描写的にも見逃せない回だったと思います。

 

 

 そして次回はジョーとジョーカーズのエピソード。モモキングのパワーアップの鍵を求めてジョーカーズ星で謎の剣を探すとのことです。ただでさえ久々にジョーカーズの故郷に行くだけで嬉しいのに、《ヤッタレマン》を筆頭に初期に活躍したジョーカーズの多くが再登場するというのですから驚きです。懐かしい面々をまた見れるのは喜ばしい限りです。次回いよいよ姿を見せるモモキングの新たなパワーアップも楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。