煌めく聖夜に不穏が脈打つ
一瞬のシーンのためにザブングル加藤を起用する東映、嫌いじゃないわ！
- 家族を守れ三兄妹
前回の予告の時点で戦々恐々だった今回のリバイス。デッドマンズが壊滅した後も暗躍を続けるオルテカとカメレオンの策略により、幸実母さんに魔の手が迫っていることにビクビクしながら見始めましたが、蓋を開けてみればみんな無事で一安心しました。事前にヒロミが提案した作戦のおかげでカメレオンの擬態に対抗出来た、という流れが実に粋です。
安否が心配だった幸実母さんも、今回は何だかんだで元気でホッとしました。それどころか息子たちの戦いをノリノリで応援していくなど、はっちゃけてきているのが面白かったですね。相変わらずさくらがライダーをやることには反対していますしバイスやラブコフに対しては塩対応だったりと引っかかる点が多いものの、家族想いのキャラクターではあるので安心して見れます。
戦闘シーンに関しては前回に引き続きド派手な絵面が多かったですね。初期のフォームに連続フォームチェンジしていくリバイスにジャッカルゲノムに初チェンジするライブといった年末に向けての大販促、とも言うべき大盤振る舞いは見ていて大興奮しました。前回リミックス全召喚をやったバリッドレックスによるリミックスをさらに合体させるシーン（ティラノ＋プテラ＋ブラキオって･･････マグマトロンかな？）にもびっくりしつつテンションが上がります。
あとはやはりカメレオンの素顔が印象的でした。これまでずっと若林司令官の姿のままでいた彼の本来の姿はずっと気になっていたのですが、素顔を演じたのがまさかのザブングル加藤こと「加藤歩」さんだったことには呆然としましたね。思い返してみればなるほど若林司令官と顔の形や雰囲気などが妙に似通っていて、これが素顔なんだろうな、と不思議と納得出来るほどの説得力がありました。というかこの一瞬のシーンのためだけにこの人を呼んでくるとは･･････中々面白いサプライズだったと思います。
- 静かに忍び寄る鼓動
とまぁ想像していたよりもずっと平穏に終わった年末のエピソードでしたが、一方で不穏な要素が相変わらず見え隠れしていく内容でもありました。中でも凄まじかったのが終盤、元太父さんのレントゲン図に心臓が無かったシーン。これには思わずこれが出てしまいました。この父はこれまでもただのちゃらんぽらんに見せかけて何かを隠している風な様子でしたが、ここにきて決定的な謎が提示されたのはかつてない衝撃です。この人には何か重大な秘密がある、という予感が確信に変わったことに胸が打ち震えます。
しかもギフと何かしらの繋がりがあるように見えるのが恐ろしいところ。狩崎とフェニックスで回収したギフの棺から心臓のような振動音が聞こえる情報の時点で嫌な予感がしていましたが、こう繋げてくるとは思いませんでした。ギフに収められている心臓こそ元太父さんの心臓ではないか？ということはもしや元太父さんこそがギフなのではないか？といった考えが頭の中で何度も巡っていきます。ここまでくると五十嵐家の子ども全員がライダーになったことや、彼らの悪魔が他の悪魔とは様子が異なっていることにも何かしらの理由がありそうですね。
そしてそんな父さんを監視している風だった牛島家がこれまた怖かったです。家に訪れたさくらが謎の地下への階段を見つけるラストには悪寒が走りました。光くんらの一家が家に入るよう促しながらどこにもおらず、階段へとさくらを誘いこもうとしているように見えるのが恐ろしいです。彼らに関してはここまでロクに情報が無い分、余計に恐怖を煽られますね。
以上の要素以外にもどんどんボロボロになっていくヒロミに灰谷や工藤に続いて消滅したカメレオン、そして依然余裕な態度を取っているオルテカなど、不穏な描写がチラホラ見られました。決定的な絶望展開がなかったものの今後それらが起きることを予感させる描写が多い分、どこか嫌な感覚を覚えます。平穏なはずなのに煮え切らない、何だか気持ち悪い気分になってきますね。バイスやフリオといったいつも通りの面々のおかげでいくらか癒されますが、油断は出来ません。
本編最後に映し出されるエンドアイキャッチも全てのスタンプが押されたことですし（次回以降はどうするのでしょうか）、ここから物語が大きく動きそうな予感がします。来年からのリバイスはどうなっていくのか、これからも見逃せませんね。
そして来年放送の次回はどうやらフリオについて触れていく模様。彼のことについて知っているらしい青年が出てきたことから、フリオが如何にしてデッドマンズに入ったかが明かされそうですね。オルテカによる新生デッドマンズと共にいる女性についても気になりますし、ただでさえバリッドレックスが強いリバイにさらなる強化フォームが来るのも楽しみです。バイスもようやく新しいフォームを貰えるようで良かったね！
ではまた、次の機会に。
