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2021年秋アニメ簡易感想 その25

 

 

 

 魔法使いの夜』劇場アニメ化決定!

 というわけで来ました、「まほよ」こと『魔法使いの夜』のアニメ化。以前からアニメ化の噂が上がっていた作品ですが、それが本当だったという情報に驚きを隠せません。

 さてまほよというと型月作品の中でもコアな人気がある作品ですが、実は僕はこの作品をやったことがありません。原作のゲームも持っておらず、昔友達がプレイしているのを横目で見ていた程度です。そのため本作がどのような作品なのかいまいち把握しきれていないのですが、志貴の先生こと「蒼崎青子」の若かりし頃が主人公ということは知っているので結構期待しています。

 これを機に原作ゲームを購入しておきたい、とも思ったのですが、調べてみたところAmazonの在庫がすぐに切れてしまった模様。他の人たちの行動の早さに若干驚いてしまいます。とはいえまだ時間はありますし、映画に備えて後の機会にゆっくり手に入れて、プレイしてみたいところです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第92話「ゲンガー頑張る!キョダイマックスへの道!!」

 ゲンガーをキョダイマックス化させるために必要なダイキノコ探しのクエスが描かれた今回。祟ってくるかと思ったら即ゴウにゲットされたガラルサニーゴに、人間嫌いのオーロットなど、前回同様様々なゴーストポケモンが続々登場していくのが見ていて楽しかったです。(前回よりもゴーストらしい物騒な要素がありましたが)中でも寝ぼけて勘違いした結果大暴れしてしまうドロンチドラメシヤには笑ってしまいました。

 またオニオンの心情についてじっくり描かれていたのも特徴的でした。当初はグイグイ来るサトシに明らかな苦手意識を見せていたものの(完全に陽キャに圧される陰キャの図)、彼とゲンガーのやり取りを間近で見ることで心を開いていく様子にほっこりしました。あの頃とは違い孤独ではなくなったゲンガーを労うシーンにはウルッときましたね。

 

 

大正オトメ御伽話

第12話(最終話)「春ノ嵐」

 最終回は夕月が無事に意識を取り戻してとりあえず一安心。珠彦の父とのひと悶着もありましたが、無事全快して我が家に帰るまでが描かれてホッとしました。それどころかこれまで登場してきたみんなが集まってわいわいやってくれたこともあってより心が癒されます。前回までの悲惨な状況があったからこそ、それを乗り越えて取り戻した日常の尊さが感じられますね。

 また冒頭から夕月の視点による回想が始まったのが意外でした。ここまで珠彦の独白が中心だった分、彼女の心情が詳細に明かされるのは新鮮です。多くの人の心の支えになってきた夕月が抱えていた不安や寂しさが描かれ、それ故に珠彦たちとの出会いが彼女にとってどれだけ救いだったのかが伝わってくる内容にウルウルきます。だからこそ上述の日常が珠彦と夕月が共に関係を育んできた結果だと、改めて実感しました。

 

 

総評

 「日常系大正ロマン」とも言うべき本作。献身的でそれでいてお茶目な夕月に癒されつつ、彼女と珠彦の初々しい関係にほっこりするような作品でした。夕月は良くも悪くも男性の考える理想のお嫁さん像(悪く言えば「男にとって都合のいい」イメージ)が強いものの、それだけには留まらない芯の強さが魅力的。対する珠彦は何かとうじうじしているものの、根が誠実なおかげで安心して見ることが出来ました。そんな2人だからこそ、と納得出来るような内容が素晴らしかったです。

 珠彦たちの過去や終盤の大震災描写など辛い展開も多いものの、だからこそ心が暖まるような日常が映える構成も個人的に好印象。むしろそういった困難を乗り越えてこその幸せを思う存分堪能出来ました。2期などがあれば是非見てみたいです。

 

 

ルパン三世 PART6

第11話「真実とワタリガラス

第12話「英国の亡霊」

 2話一挙放送で描かれたルパンVSホームズの決着回。長いこと謎に包まれていたレイブンの秘宝やワトソン殺しの犯人など、次々と改名していく1時間に興奮しっぱなしでした。レストレードが犯人だったのはある程度予想していたので驚きは少なかったのですが、レイブンに関しては想像以上に哀れな真実で衝撃を受けました。使い物にならない不発弾や既に崩壊していた組織を知らないまま従っていた構成員たちの姿は、「英国の亡霊」に踊らされた者たちと言うべきでしょうか。

 一方ルパンとホームズの対決はどちらかというとリリーの存在をどう受け止めるかが注力していたように思えます。ホームズとリリーが共に歩めるよう、ルパンが導いていたように見えたので対決している感は薄かったですね。しかし亡きワトソンの忘れ形見をただ真実から遠ざけて守るのではなく、共に真実を追求する決意を固めさせるべきだったという答えには納得させられます。(上述のレイブンの件と含めて「遺されたものとの向き合い方」がこの2話のテーマだったのだと個人的には考えています)回りくどいあしながおじさんのおかげでホームズの新たなワトソンになれたリリーのことも応援したくなりますね。

 そしてラストに登場した美少年「ジェームズ・モリアーティ」に全てを持っていかれました。屈強なモラン大佐を従えていたのが儚げな少年という設定は個人的にドストライクで、彼がホームズと頭脳戦を繰り広げる様子を想像するだけでテンションが上がってきます。こんな最高なシチュエーションを用意しておきながら、ホームズたちの出番がこれで終わりなのはあまりにも殺生です。せめてホームズが主役のスピンオフ短編などで彼らの戦いを見せてほしいところです。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第63話「聖なる継承」

 炎に焼かれながら集まってくるモンスターも何とかしなきゃいけないとか地味にいやらしいダンジョンだな・・・・・・とちょっと思ってしまった洞窟での試練回。レオナの「前に進む」意志が全力で発揮され、同時に彼女を守るマァムたちの活躍が描かれた前半に早くも痺れました。同時にダイも新必殺技を編み出し、それぞれが順調に進んでいることを実感させてくれます。

 一方で未だにあかしが光らないことに焦るポップの姿は相変わらず見ていて辛かったです。元々自己評価が低い彼ですが、今回輪にかけて自分を卑下していたので胸が痛くなりました。それだけにマトリフの激励がポップにとっての救いになったのがわかりますね。「お前はすごい」とはっきり言ってくれる相手が今のポップにどれだけ必要かが伝わってきました。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第80話「ゴーハ6兄弟」

 残りのクール的に最後の総集編でしたが、ミミの大人の包容力に感動してしまいました。社長の座を未だに狙ってはいるものの、悩める子どもを放ってはおけない母親としての優しさに溢れた行動には胸が熱くなります。子どもの「夢と可能性」を信じてやれる大人としてしっかりしている点も素晴らしく、このアニメの大人たちの代表として申し分ない貫禄を見せつけてくれました。

 また今回社長兄弟の過去などが色々明かされましたが、中でもユウガが凶暴になってしまった理由には驚きました。大人たちの汚い部分を見すぎた結果「勝つことこそが全て」という考えに染まってしまったという話、感受性が豊かだったからこそ歪んでしまったという話には考えさせられます。本作はTCGの避けられない宿命である“勝ち負けを超えて楽しむか、競技性を追求するか”という問題に対して深く切り込んでいると感じましたね。

 

 

 ところで上述のまほよアニメ化についてですが、このタイミングで発表されたことに疑問を覚えます。TYPE-MOONの年末特番が控えている中、特番で発表するようなアニメ化情報を今公開するのは少々不自然に感じてしまいます。

 既に多くの人たちが予想していますが、もしかしたら特番ではアニメ化以上の重大発表があるのかもしれません。原作まほよのリメイクかもしれませんし、はたまた続編の可能性もあります。もしかしたら今年出た月姫リメイクについての続報もあり得そうですね。どちらにせよ何かあるのは確実だと思うので、特番の放送を心待ちにしていたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。