作ろう！思い出ムービー！
総集編なのに情報が･･････情報が多い･･････
- ハチャメチャ仲良し動画製作
オルテカとの激動の戦いを終え、ひと時の平穏を手にした一輝たち。今回のリバイスはそんな彼らのコミカルな騒動を描いた総集編になっていました。みんな大好き門田ヒロミが生存していることが判明したものの記憶を失っていたらしく、彼の記憶を取り戻すために「思い出ムービー」を製作する様子が展開されていました。これまでの出来事を振り返る導入としてはかなり上手い話で、この時点で感心してしまいましたね。（ただヒロミの記憶についてはこのままそっとしてあげるべきなのでは？と思わなくもないのですが）
そんなムービー制作の現場は実にハチャメチャで面白かったです。鬼監督さくらに始まり、動画を間違えてネットに流しちゃうバイスや余計なことをしてしまう玉置とトラブルも頻発し、ハイテンションのギャグが何度も襲いかかってきました。そして謎のエクササイズ（イクササイズかな？）を始める狩崎が特に鮮烈で、笑いと困惑と衝撃を一度に味わった気分です。
何よりここ最近ハードな展開が続いていた本編のことを思うと、今回の内容は実にほっこりするものがありました。やかましいけど仲のいいことがわかる五十嵐兄弟とバイス、そして狩崎のやり取りは本作の貴重な清涼剤となってくれましたね。さらに今回のラストで本格的に別々の道に進むことになった兄弟が、「離れていても家族は一緒」といった態度を見せてくれたのも良かったです。前回の感想でも書きましたが、殺伐とせずこれからも仲良く兄弟でいられることを示してくれて本当にホッとしました。今回はそのように笑いながらも、どこか心が暖かくなる要素に溢れた総集編に仕上がっていたと思います。
- 現れ、消える不穏の影
そのように素晴らしい癒し回であった一方、またもや怪しい描写を差し込んできた点も見逃せません。まずは狩崎がヒロミにデモンズドライバーを使わせ続けていた理由に赤石長官からの指示があったことが判明。こちらは唐突な話で少々後付け感がありますが、狩崎自身が負い目を抱きつつ償いのために戦う意志をしっかりと見せてくれたので良しとします。問題は赤石長官の方で、予想通り彼こそデッドマンズを裏で扇動していた張本人であることがようやく明かされたのが印象的です。
ここまでの出来事は全てギフ復活のためだと語る長官の目的である「人類の退化」、そして今回の語りを聞いていた相手の詳細など、気になることは山のようにあります。ですが個人的には長官が今度は大二を狙っているらしい点に注目しています。彼をギフの器にするのだろうか？といった考えが浮かぶ中、フェニックスを浄化する決意を固めた大二に早速危機が迫っていることについつい心配してしまいますね。この調子だと「ギフに体を乗っ取られた大二」がラスボスになりそうな予感がして、ドキドキが止まりません。
そしてもう1つ気になったのが五十嵐家の写真から一輝が消えた件。以前ちょくちょく示されていた謎の描写ですが、ここにきて再び発生した時には驚愕しました。正直この描写そのものを忘れかけていたので余計びっくりしました･･････兄弟のルーツが明かされた中、一輝だけまだ何か秘密を抱えているということでしょうか。
また以前この消える現象を目撃したバイスがこの件を未だに黙っていることにも疑問を覚えます。ここにきてバイスが何か企んでいるのかとも考えましたが、以前語られた「一輝との契約をバイス自身は話してはいけない」設定が深く関わっている可能性もあります。いずれにせよ写真の一輝が消える瞬間を狩崎が見た以上、この謎が明かされる日は近いでしょうね･･････
というわけでほんわかする中で突然不穏な要素をぶち込む総集編でした。こういったサイドストーリーでも油断ならないのはある意味でリバイスらしいなぁ、とも思いますね。
また今回は戦闘シーンもしっかりあったのが素敵なポイント。ボルケーノ＆バリッドレックスが久々に登場したと思ったら早々にサンダーゲイルに出番を奪われる展開にはがっかりしましたが、久々にリバイとバイスのコンビで戦う様子が見られて概ね満足出来ました。さらっといつもとは異なるギフテリアン（どうやらギフ自身が生み出した「真のギフテリアン」らしいのですが･･････）が出てくるなど、こちらでも新要素がぶち込まれて見ていて飽きなかったですね。これからの展開を期待させてくれる良い総集編でした。
そして次回は何と声優の木村昴さんが登場する模様。しかも神谷浩史さん＆鈴村健一さんも加えて本人役で出演するとのことでたまげました。本作でバイスの声を担当している木村さんがここにきて別の役で出演する情報には思わず困惑してしまいます。特にバイスと木村さんが揃ったら同じ声で混乱してしまうだろうなぁ･･････なんて考えてしまったり。
そんな楽しそうな回になりそうですが、その一方で一輝の同級生が出てくる本筋も気になります。何やら一輝とは共にサッカーに明け暮れていた仲のようで、一輝の「サッカー選手になる夢を諦めた過去」についてようやく触れられそうでワクワクしてきます。上述の写真の件といい、主人公の謎がどんどん掘り下げられる展開に目が離せません。
ではまた、次の機会に。
