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仮面ライダーリバイス 第30話「声優!SAY ME!青春のあとしまつ」感想

隠せないエゴ隠された記憶

昴っちの存在感がマシマシで見ていてドッキドキだぜぇ!(バイス並感)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • オタク声優大盤振る舞い

 今回のリバイスはちょっとした特別編ということで、声優の「木村昴(きむら・すばる)」さんが本人役で出演するちょっと豪華な内容が見られました。本作でバイスの声も担当している人が別役で出るというインパクトはかなりのものですね。(『電王』で例えるならモモタロス役の関俊彦さん本人が出てくるようなものでしょうか)しかも一輝の高校時代の先輩、というポジションで本編にガッツリ関わってきたのも面白いところ。以前の空気階段出演回と比べても木村さんの存在感は強く、「出しただけ」という印象で終わらなかったのが良かったですね。べた褒めバイスの遠回しな自画自賛もギャグとして結構面白かったです。

 木村さん以外にもけんいちくんとひろしくん(38) 鈴村健一さんと神谷浩史さんのラジレンジャーコンビも本人役で出演していたのも特徴の1つ。しかもこのパートではリバイとバイスが何故か変身した状態でラジオにゲスト出演するシーンがあり、全体的にとてもカオスな空間を形成していました。バイスを実体化させるだけで良いのでは?という視聴者の疑問をよそに、やりたい放題のバイスには大いに笑わせてもらいましたね。オタクな声優たちの存在も相まって、コミカルで濃い要素が満載でした。

 

 

  • 記憶と謎のすれ違い

 とまぁ声優関連は愉快であった一方、本筋はひたすらシリアスだったことも忘れてはいけません。一輝が高校サッカー部の同窓会に参加した際、親友のジーコこと「池山浩二(いけやま・こうじ)」の怒りを目の当たりにする序盤にはいきなりギョッとさせられました。当初は例によって一輝の発言が友人の逆鱗に触れたのかと思いましたが、どうやら一輝が何かしらの約束を忘れてしまっていることが原因であると判明してからは一気に不穏になってきました。

 また一輝の記憶の欠落によって引き起こされるすれ違いは、見ていて精神的にもくるものがありました。事情がわからずきょとんとする一輝にざわつくサッカー部のメンバーたちの様子や、純粋に疑問を以てジーコを問いただすものの「怖い」と一蹴されるなど、全体的に一輝とそれ以外の関係者との空気感の違いがキツいです。視聴者として劇中の一輝と同じように、どこか別世界に飛ばされたかのような強烈な違和感を覚えましたね。

 このように奇妙な感覚を覚える一連のシーンですが、その後の昴先輩の「エゴイスト」発言のおかげで個人的に結構腑に落ちました。最近は鳴りを潜めていた一輝の「相手の事情を考えずグイグイ来る」悪癖が今回久々に発揮されており、それが上述の違和感の原因もそこにあるように思えます。記憶喪失に加え、一輝の歯に衣着せぬ物言いが悪い意味で噛み合ってしまったのが今回のジーコとの不和なのかもしれません。

 

 さて一輝とジーコの間にどのような約束が為されたのかも気になりますが、どちらかといえば一輝が何故そのことを忘れてしまったのかという疑問が先にきますね。ここからは個人的な予想ですが、記憶を失っている件はやはりバイスが絡んでいるのではないかと思います。恐らくはベイルから家族を守った結果それを忘れた幼少期と同じように、高校時代に一輝がバイスと契約してその時の記憶を失ったのではないでしょうか。バイスがそのことを話さないのも、ベイルの件で明かした「契約の内容を他人には教えられない」縛りが理由にある可能性も考えられます。

 そして終盤一輝とバイスに襲いかかった謎の幻覚攻撃も印象的。工藤/サーベルタイガー・デッドマンの再登場には驚愕しましたが、それ以上に14話の時の工藤とのやり取りを再生しているだけのようなシーン回しが目につきましたね。明らかに一輝の記憶を元にした幻覚で、これを見せた張本人であろう「ラフレシア・デッドマン」についても気になりますね。一輝はジーコがデッドマンの宿主ではないかと疑っていましたが、ラストの怪しげなシーンからして昴先輩が黒幕のような気がしてなりません。いい先輩かと思いきやいきなり黒くなってきたこの人の真意、そして一輝の問題がどうなっていくのか次回も見逃せませんね。

 

 

 今回は一輝周りで大きく話が動きましたが、他にも赤石長官について真澄の口から様々な情報が出たのも見どころの1つでした。その中でも「赤石長官もギフの末裔かもしれない」という話には驚きました。長官が度々ギフの言葉を理解しているかのようなシーンが度々挿入されていましたが、なるほど末裔なら本元のギフと話せても不思議はないのかもしれません。

 長官が何者なのかはまだまだ定かではありませんが(そもそも長官本人がギフの細胞を移植したのか、それとも誰かの子どもなのかも明らかではありませんし)、どうにも一筋縄でいきそうにないですね。はやる気持ちを募らせる大二やさくらのことも心配ですし、しばらくは長官相手に予断を許さない状況が続きそうです。最早癒しは駄犬っぷりが板についてきた玉置くんだけだ・・・・・・

 

 

 そして次回は一輝の記憶の秘密が明らかになりそうでワクワクしてきます。今回閉じ込められた一輝の記憶の中で彼がジーコとの約束を思い出すことになるようで、結果的に幻覚を見せられてよかったじゃん!と思ってしまいます。(だとすれば、この幻覚を見せている相手の目的はもしや・・・・・・)その結果一輝の親友との問題がどうなるのか、気になる要素が満載で待ちきれませんね。

 

 

 ではまた、次の機会に。