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2022年春アニメ簡易感想 その28

 

 

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 今もなお上映中の『シン・ウルトラマン』に登場する外星人第0号・メフィラス。彼のシーンを集めた動画が先日公開されました。数々の登場人物の中からネット上でも話題のメフィラスを選ぶ辺り、宣伝する側もこちらのニーズをよく理解している、とまず思いましたね。

 肝心の動画の方は30秒にも満たない再生時間ですが、映画で鮮烈な印象を残したメフィラスの魅力を的確に見せてくれる動画だったと思いました。「○○○、私の好きな言葉です(私の苦手な言葉です)」で有名なメフィラス構文を筆頭とした胡散臭い語り口……何よりそれを演じる山本耕史さんの異様な雰囲気がわかりやすく伝わってきます。(「割り勘でいいか?」も入れてほしかったですが、さすがにそれは欲張りですね)

 一口にメフィラス星人といってもウルトラマンシリーズには実に様々なメフィラスが登場しましたが、本作のメフィラスはその中でも群を抜いて素敵なキャラクターだと思います。まだシン・ウルトラマンを見ていない人にも、このメフィラスを見てもらって作品に興味を持ってもらえたら幸いですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第113話「ラストミッション!レジエレキ・レジドラゴをゲットせよ!!」

 いよいよやってきた最後のトライアルミッション。ゴウにとってのラストチャンスは意外にもシゲルとのコンビで挑戦することになりました。フリーザーの時に学んだチームワークや協調性を考え、行動するゴウの姿に早くも感動させられます。シゲルとちょっといがみ合うものの、最終的には協力し合って困難に立ち向かうのが素敵ですね。またもや横取りを狙ってきたライラとシュンヤもアドバイスをくれていましたし、シビアだったミッションも最後には仲間との関係がものをいう展開にグッときました。

 また今回は新たなレジ系であるレジエレキレジドラゴとのバトルが印象深かったです。これまでのレジ系ポケモンのように無機質かと思いきや、意外にも連携でゴウたちを追い詰めていくシーンには驚愕しました。ポケモンポケモンで協力し合う関係を築けているということでしょうか。ただでさえ強いターゲットが力を合わせたらさらに手が付けられなくなる……だからこそ上述のトレーナー同士の協力が必要だったとも取れる、興味深い内容だったと思います。

 

 

まちカドまぞく 2丁目

第8話「火花散る!? 光と闇の合同遠足!」

 前回の予告通りシャミ子と桃の楽しい動物園遠足(舞台がどう見ても多摩動物園で個人的にテンション爆上げ)になるかと思いきや、全編にわたってリコ無双だった件。お弁当作りの指導シーンで登場してから、ほぼずっと周囲を振り回し続けてきたリコのキャラクターに呆然となりました。あの手この手で桃や白澤店長の頭を悩ませる行動力は大したものです。しかも完全な善意で行っているというのですからタチが悪いですね。

 終盤シャミ子に化けるなど桃の前では洒落にならない行動まで取ってきて時はヒヤヒヤしましたが、最終的には獣化リコのモフモフの前に桃が敗北するオチに笑ってしまいました。色々ありましたが、シャミ子やミカン以外の相手には距離を取りがちな桃に新しい関係が出来て良かったと思います。

 他には魔法少女のシステムについてようやく説明が入ったことが印象的ですね。魔族を退治して貯めたポイントで願いが叶うタイプの話でしたが、以前桃が言っていた「強引な魔法少女もいる」の意味が何となくわかった気がします。というかこのような形で魔族を狩らせている辺り、光の眷属もきな臭く感じてきましたね……

 

 

かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-

第9話「1年生 春」「かぐや様の文化祭」「石上優の文化祭」

 白銀御行が四宮かぐやを好きになったきっかけ……その過去が明らかになった前半がまず印象的な回でした。今となっては考えられないほど荒れていた少年が、動くべきに動いたかぐやに一目惚れしていく様子は見ていてどこか胸打たれます。泥に塗れてもなお美しい彼女の隣に立ちたいがために生徒会長を目指していたという理由もいじらしくて素敵ですね。今の会長を形作っているのは、あの日のかぐやだったことがよくわかる過去編です。対するかぐやは逆に会長の影響を受けて変化したのですが……それはまた別の話。

 それはともかく、秀知院学園の文化祭「奉心祭(ほうしんさい)」がついに開催。かぐやの文化祭は初日は何といってもラーメン四天王の2人のインパクトに持っていかれたのがポイントですね。その直後に現れる白銀父といい、かぐやは変なおっさんたちに振り回される運命でも背負っているのでしょうか。

 一方石上はつばめ先輩へのアタックに苦心する様子が描かれましたが、こちらはこちらでマキちゃんが目立っていましたね。例によって自分の発言で傷つくシーンは見ていられない痛々しさでしたが、石上のことを気遣いつつ背中を押してくれる彼女の人の好さが同時に光っていました。(そして渚に恐怖を覚えました)マキちゃんには本当に幸せになってほしいものです。

 

 

処刑少女の生きる道(バージンロード)

第10話「迷い人の娘」

 いやぁ……エグい回でした。後半の戦闘シーンから炸裂したグロシーンの数々、そして自分や他人の体を生贄にして復活する「パンデモニウム」のインパクトに恐怖を覚えました。アカリとは別ベクトルで殺せない怪物っぷり、何より自分や他人の死体を突き破って出てくる絵面のおぞましさに背筋が震えます。それでいて元々は映画鑑賞が趣味の少女という話もまたエグいの一言。自身の死をパニック映画に例えて楽しもうとするパンデモニウムの歪なキャラクターは、ここまで語られてきた災厄を関するに相応しいものでした。

 また彼女を蘇らせたマノンの真意も衝撃的。母親が迷い人という情報もそうですが、母親のような禁忌の力を得ようとしていたことを明かした時には驚きましたね。周囲に迷い人の子どもとして強いられてきたため、禁忌を実現させて後悔させようとしている様子が何とももの悲しいです。彼女にとっての復讐の対象は処刑人ではなく、自分の生き方を縛り付けた奴らだったのかもしれません。

 

 

阿波連さんははかれない

第10話「キャンプじゃね?」

 今回は1話まるごとキャンプのエピソード。ゆるキャン△になるかと思いきや、食材を忘れてしまうハプニングからの現地調達に入る流れに早速笑わせられました。苦戦するかと思いきや、後になって届けられた食材が不要になるレベルで集められたのがまた面白いです。その過程でライドウと大城さんの和解、夜の肝試しでは石川と佐藤さんの気の利いた雰囲気作りなど、友人たちが揃って活躍してくれたことにもほっこりします。

 しかし後半に入ってからふんわりとした空気が一変。阿波連さんがライドウに告白しようとしていた事実に衝撃を受けました。これまで続いてきた関係から一歩先に行こうとする決意は素晴らしかったものの、キスの直前にライドウが何を言ったのかなど不明瞭な演出が多くてヤキモキさせられます。何より複雑な感情を抱きながらも阿波連さんの背中を押してくれた大城さんに切なさを覚えますね。2人の変化に気付いている様子からも、彼女のどこかやるせない気持ちが伝わってきそうでした。そして桃ちゃん先生は相変わらずあはれで死にかけていて安心する。

 

 

理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ(ハート)

第10話「理系が恋に落ちたので学園祭してみた。」

 (奇しくもかぐや様と同じタイミングで)学園祭が開催された今回は、雪村の教え子である春が実質的な主役でした。父親に罵られながら諦めていた勉強にもう一度挑戦し、さらには大学での彼らを体感して自分の進路を固めていく過程にほっこりさせられます。いつの間にか見切りをつけていた自分を再び見つけていく姿は、見ていて純粋に応援したくなりますね。

 そして雪村は春の父親にはっきり物申した時はカッコよかったものの、学園祭で女装させられてからは一転して可愛くなっていく様子が印象的。本当に美人だったのでちょっとドキドキしてしまいます。そのうえ虎輔とのやり取りを経てからの「私も可愛くなれるんだ……!」→「地獄のような悪夢から覚めた気分だ……」の流れで笑わせられて情緒が破壊されそうになりましたよえぇ。他にも雪村を女装させた女子たちといい宇宙の話をしつつ謎の気を放つ謎教授といい、全体的に濃い面々が揃っていた学園祭でしたね。

 

 

 さて上述のメフィラスですが、今度はさらに入場者プレゼントでも推してくれる模様。

 

 

 何とメフィラス構文が書かれたポストカードが配布されるとのこと。しかも劇中でメフィラスが禍特隊たちに差し出した名刺を再現出来るという、憎いギミックまで仕込んでいるようです。上述でも触れましたが、公式側が「メフィラスのどのような要素が人気なのか」をしっかりと理解したうえで宣伝してくれるのが嬉しいですね。メフィラス構文が公式認定されていることにちょっとフフッときながら、このポストカードのためにまた観に行くかどうかを僕も検討していきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。