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デュエル・マスターズ キングMAX 第13話「意外なる挑戦者たち!?命がけのデュエマ大運動会!」感想

能力(ちから)がなくとも仲間(ジョー様)のために

ギャグばかりと見せかけてからのデッキーはズルい(誉め言葉)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 意外な豪華な脇役軍団

 今回のデュエマキングMAXは予告通りギャグ全開のエピソード。ウサギ団による「デュエマ大運動会」が開催され、多くのキャラたちが入り乱れるカオスな空間が形成されていました。これまでジョー編に登場してきた各シーズンのメインキャラやゲストキャラたち「脇役軍団」を率いて、ウサギ団が番組レギュラーの座を乗っ取ろうと画策しているというメタネタも強かったですね。中でもデュエマでは負けてばかりな脇役の中では珍しく2勝しているカバまろが仕切っている構図が面白かったです。*1

 そんな懐かしキャラ大集合でしたが、意外にも声優さんの出演が多かったのが特徴的でした。伊集院研究所のハカセたちなど喋らないキャラももちろんいたのですが、シャチョーやトンボ、コニーなど当時と同じ声優たちをなるべく揃えている点に感心しました。他にも登場作品ごとにグループ分けし出場させている点など、当時を知る人たちに少しでもファンサービスしようという気概が感じられましたね。(その結果EDのキャストクレジットも結構ギチギチに……)他にもコゼニーマスクのようなマイナーキャラまで出してくるなど、全体的に小ネタが多かった印象を受けます。ジョー編を見てきた人ほど、面白いと感じる回でしたね。ただようやく本作でも登場したゼーロJr.の扱いについてはちょっと思うところがありますかね……

 

 

  • 絆のパワーで大玉を押せ!

 ギャグ全振りの回では終わらず、意外な感動を与えてくれたのが今回のデッキー。冒頭はしゃぐジョーとジョラゴンをよそに寝込みながら、ジョーの役に立てないことを悔やむ彼の姿がまず目に飛び込んできました。鬼の槍に力を奪われて以降、見た目もやつれてネガティブになっている様子はかなり痛々しいです。ジョーからすればデッキーがいてくれるだけでもありがたいのですが、本人はそう思ってはいないのが難しいところですね。

 そんな自分を卑下しがちなデッキーでしたが、今回の大運動会の最後の種目「デュエマ大玉ころが死」にて最後に大玉を転がすという大役を果たしてみせました。ジョーVSカバまろのデュエマの横にて「シールドがブレイクされる度に仲間が電撃を受ける」ルールなのにカバまろもジョーも自分からシールドを回収していくので次々と仲間が倒れていく中、もう誰も頼れる仲間がいないと思わせてからの登場だったので驚かされました。しかも背中にジョーカーズの幻影を背負い、「離れていてもジョーと一緒」という意地と決意を見せてくれたのでちょっとウルっときてしまいましたね。カードを生み出せなくなろうとも、デッキーはジョーの大切な仲間であることをここにきて強く印象付けてくれました。

 

 

  • 我ら、最高の1枚を追い求めるハンターなり!

そのウサギ、クセ者(もの)につき 闇/自然文明 (2)
NEOクリーチャー:ドリームメイト/ヒューマノイド/ハンター
パワー2000+
▪️NEO進化:多色クリーチャー1体の上に置いてもよい。(カードが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
▪️このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚、マナゾーンに置いてもよい。
▪️自分のマナゾーンにあるカードを、すべての文明のカードとして扱う。
▪️これがNEO進化クリーチャーなら、このクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与え、バトルゾーンにある自分の文明1つにつき、このクリーチャーのパワーを+2000する。

 カバまろが使用したウサギ団の新たな切り札。《ギガントウサギロボ・フューチャーX》と《レアカードハンター ウサギ団ラビットハンド》に続く、3枚目のウサギ団モチーフのカードです。同時に《その子供、凶暴につき》と《その子、可憐につき》の「その○○」シリーズ*2命名法則に則っているなど、興味深い要素が多いです。イラストに関してはウサギ団のメンバーであるラビット大佐、ぴょんこ姫、そしてカバまろがそのままクリーチャー化されたようなデザインに仕上がっていますが、カバまろを除く2人が謎のバイザーを付けているのが気になりますね。

 スペックとしてはウサギ団のカードらしくNEOクリーチャーである点がまず目に留まります。NEO進化クリーチャーにする場合に必要な進化元が多色クリーチャーと緩いのも注目ポイントで、場合によっては事前に出したこのカードを2枚目の上に重ねてNEO進化させる……といった芸当にも使えます。

 続けて特徴的なのが手札からマナブーストするcipとマナのカードの染色。大冒犬ヤッタルワン》と《薫風妖精コートニー》の両方の特性を2マナで使える、と言えばこの強力さが伝わってくるかと思います。多色のためいきなり2ターン目で使うのは難しいものの、序盤では確実に役に立つ能力です。染色しつつマナブースト出来るので、出した次のターンに《フェアリー・ミラク》や《獅子王の遺跡》で大量マナブーストを狙えます。またハンターを種族に持っていることを活かし、《若頭 鬼流院 刃》の大量展開に繋げるのも面白そうですね。

 そしてNEO進化クリーチャーになった場合の文明の数を参照したパンプアップも強烈です。このクリーチャー自身が2色の文明を持っているため、単体でもパワー6000のW・ブレイカーと化します。さらに5色揃っていればパワー12000という、コスト2のクリーチャーとは思えない高パワーを獲得可能です。最大パワーを発揮したい場合は、《愛の無限オーケストラ》のような5色クリーチャーと並べておきたいところ。《覇王類虹色目 イメン=ボアロ》のような場を染色するカードと組み合わせるのも1つの手です。

 とにかく出来ることが幅広く、序盤から終盤まで活躍させられる万能カードと言えるでしょう。さらに上述のウサギ団モチーフのカード2枚との相性も目を見張るものがあり、ギガントウサギロボで踏み倒しつつ、レアカードハンター ウサギ団のG・ゼロ達成による大量展開を可能にしてくれます。ここまで来たらいっそのこと、NEOクリーチャー軸のウサギ団デッキを作ってみたくなるような魅力に溢れていると思いますね。

 

 

 さて次回はアバクへのリベンジがいよいよ決行。今度こそ勝太の魂を取り戻すべく、ジョーたちが王来学園に再び乗り込んでいくようです。(なぜか今回の脇役軍団もついてくるようなのですが……)そんな中立ちふさがるハイドとヒミコを相手に、ボルツとキラが迎え撃つことが予想されます。それぞれ自分たちの大事なもののためにぶつかり合う、両者の戦いの行方が気になるところです。さらに予告映像でキラとヒミコもS-MAX進化の力を見せてくれるようですし、より次回が楽しみになってきました。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ちなみにカバまろが勝ち星を上げたデュエマについては、『ズ(2017)』19話のバトルロワイヤル&『ズ!』18話のコゼニーマスク戦の2戦がそれにあたる。

*2:ちなみに前者は『団地ともお』、後者は『絶対可憐チルドレン』とのコラボカードでもある。