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2022年夏アニメ簡易感想 その7

 

 

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 MCUの最新作ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバの特報映像が先日公開。ヒーロー映画としては初めてとなるアカデミー作品賞を受賞した作品として有名な『ブラックパンサー』の続編ということで、個人的にも注目度の高い作品でした。主演のチャドウィック・ボーズマン急逝という悲しい出来事がありながらも、こうして作品を見せてくれる意志を見せてくれるというのは嬉しい限りです。

 そして映像に関してもどこかウルっとさせられるものがあります。海や雪山といった自然の雄大さを扱った映像と音楽に情緒がかき乱され、劇中の主役が既に故人として描かれている事実に心が揺さぶられました。愛する人を失った悲しみをどう乗り越えていくのか……この映画ではそういったストーリーが展開されそうな予感がしますね。

 他にもネイモア・ザ・サブマリナーリリ・ウィリアムズ/アイアンハートといった新ヒーローたちの出演も決定。片やアトランティスの王、片や若き天才科学者である彼らがどのような形で物語に関わってくるのか気になるところ。そして映像のラストに一瞬だけ映った「ブラックパンサーのスーツを着ている人物」は何者なのか……様々な期待と疑問を抱きつつ、11月11日の公開日を待っていたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第118話「サトシ出陣!VSダイゴ!!」

 マスターズトーナメント1回戦の最後。ようやく主人公・サトシの出番です。相手は関わりの深いダイゴということもあって楽しみだった対戦カードでしたが、概ね予想通りの展開を見せてくれました。ゲンガーのおにびといったからめ手やいつも通りの意外性抜群の戦法で立ち向かうサトシにはワクワクさせられましたね。(ただウオノラゴンが見せ場もないまま敗れてしまったのは残念なポイント)114話にて相手をしてくれたシンジのアドバイスをしっかりと活かしているのが嬉しいところ。

 そして最後の決戦ではダイゴの切り札であるメガメタグロスに対し、ピカチュウ1000まんボルトが炸裂するシーンも印象的。個人的には電撃をそれぞれコントロール出来るという事実に驚きましたね。ド派手な大技のイメージが強いZワザで、相手の逃げ場を封じて確実に仕留めるといったテクニックを披露するシーンにはかなりテンションが上がります。全力の勝負で後味も爽やかと、実にサトシらしい戦いぶりでした。(余談ですが、ダイゴが「1番強くてすごい」や「それらが合わさって1つになり、さらに大きな力を生み出した」など、ゲームでのセリフを引っ張り出してくれた小ネタにニヤニヤしてしまいました

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(2期)

第2話「2年生と1年生」

 新たなメンバーを加えてスタートしたLiella!の物語は、前回に引き続き「優勝か、新入部員か」という問題が立ちふさがることに。きな子が入ってくれたもののまだまだ課題が多く、未だに新入生が尻込みしてしまっている状況に悩むかのんたちが目に焼き付きました。先輩たちの練習に後輩がついてこれていない光景を見ると、みんなが厳しそうと思ってしまうのも無理はありません。(一方最初は体力がなかった可可がみんなと並んで走っていた姿に感動しました)新入生のためにも妥協するしかないのか、という考えに一度は陥ってしまう様子は何とも言えない切なさを覚えます。

 それでも必死についていこうと頑張るきな子、そしてそれに応えて覚悟を決めた先輩たちに胸打たれました。どんなに厳しくても優勝したい、という気持ちに嘘をつかずに済んだことにホッとさせられます。何より新入生のことばかりに気を取られて忘れかけていた本来の目標を、入ったばかりながら思い出させてくれたきな子の健気さが実に素晴らしかったです。柄が悪いようで面倒見がいい「米女メイ(よめめ・メイ)」の激励シーンも素敵でしたし、新キャラの頼もしさに早くも暖かい気持ちにさせられましたね。それにしてもラストに登場した謎の少女は一体……?

 

 

Engage Kiss

第4話「奪い切れない未練」

 記憶を代償にして復讐に生きる男・シュウの事実。今回はそんな彼とヒロインたちの関係にスポットが当たりました。何と言ってもアヤノの行動が印象的で、シュウへの想いの深さが感じられましたね。事件から遠ざけて復讐をやめさせようとするなど、彼を大事に想っているからこその強引なやり方に胸を打たれます。そのうえシュウの方からは全く頼られないことを歯痒く思っているなど、お互いのすれ違いぶりに同情を覚えました。

 一方でキサラの「シュウくんの最後の女になれればそれでいい」発言にはドン引きしましたね。彼の気持ちを尊重しているようでいて、その実自分がそばにいたいだけとも取れる執着の強さには戦慄する他ありません。しかも今回の事件に登場した悪魔憑きの女性の目的も「愛する人を死なせた関係者全員への復讐」と、愛に苦しめられ狂いそうになる女性たちがこれでもかと描かれていました。ままならない関係とどうしようもない感情の交差に、思いっきり胸焼けしてしまいそうな回でした。

 

 

リコリス・リコイル

第4話「Nothing seek, nothing find」

 たきなのパンツを買いに行こう!という千束の強引な誘いで始まった日常回。喫茶店でのゲームから始まってショッピング、スイーツ、水族館と女子高生らしい光景が描かれました。多少ぎこちないものの、冗談を言いながら楽しそうに過ごしている様子が微笑ましかったです。同時に千束の不殺主義と人探しの目的が明かされ、彼女の抱えているものの一端が垣間見えたような気がします。(しかし千束が探している恩人がすぐそばにいるという……)それでも前回たきなが心を開いてくれた中、今回はさらに互いの距離を縮めていく内容に仕上がっていたのが素敵でした。

 そんな心の暖まる話で終わるかと思いきやそうもいかず、謎の男「真島(ましま)」によって一気に本来の血生臭さが戻ってきてしまいました。ヤバめな雰囲気を出しているものの、地下鉄での銃撃事件を起こそうとしたもののリコリスに阻止され、事件も事故としてもみ消されてしまう間抜けさがやたら印象深いです。(それでいてあの状況で逃げ出せた辺り只者ではない)しかし本作の世界を「偽り」と語り、破壊でバランスを取ろうとする破滅思考にゾッとさせられます。1話から続く事件も気になりますが、この男にも注目した方が良さそうですね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第87話「勝負をかけた攻撃」 

 ミストバーンを圧倒するヒムの活躍からスタートした今回。ハドラーの意志を受け継ぎ戦い抜くヒムのカッコよさにまず惚れ惚れさせられました。ミストバーンは厄介オタクの解釈違いとばかりにキレていましたが、ハドラーをよく知るヒュンケルがヒムの心意気を認めてあげる様子が素敵でしたね。同時によくわからないままでもヒムちゃんに激励を送るチウのある意味で大きな器が描かれていたのもあって全体的に微笑ましかったです。ただミストの正体についての考察シーンが思って以上にぐだぐだしていたのが目につきましたね……

 一方ダイとバーンの戦いではレオナが勝負の決め手になったことにそういえばそうだった!!と大興奮。ドルオーラの魔力消費問題を、シルバーフェザーで解決するシーンには原作を読んだ時と同じく感心しましたね。ドルオーラ2連射がとにかくカッコいいです。何よりバーンがただの人間として眼中に入れていなかったレオナが活躍した事実もテンションが上がります。強さを全てとするバーン相手に、強さ以外で役に立ってみせた人間たちの意地で一矢報いる展開にはスカッとさせられました。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第17話「情報デスカイ?」

 宇宙人情報屋「フィッシャー・須海(すかい)」とのデュエルが繰り広げられた今回は、まさしく「情報」を巡る戦いが見られました。須海の情報網で遊歩のデッキを把握し、それに対する徹底的なメタ戦術にまず驚愕させられます。UTS社員の情報もストーカーの領域で知っている点にはドン引きするものの、流石は情報屋といったところです。前回描かれた「情報がないからこそその場の相手の思考を読み解く」遊歩のスタイルとはまた違う、情報を持っているからこその強みが印象に残りました。

 しかしそんな須海の情報に対抗するため、遊歩が事前に関係のないカードを入れる対策をしていたことにはそれ以上に驚かされました。ヘタをするとただのプレイのノイズになりかねないリスクの高い手段を迷わず実行する遊歩にまたもや舌を巻くばかり。(入れたカードが前作で遊我やロアが使っていた懐かしいカードばかりだった点も面白かったです)同時にどんなカードが引けるのか、その可能性にワクワクする彼女に大いに癒されましたね。どんな真剣勝負でもデュエルを楽しむ気持ちを忘れない姿勢はあっぱれです。新エースの真紅動の撃速竜 (レッドブート・ブーストドラゴン)インパクトも抜群で、彼女の初デュエル回と同じような興奮を得られました。

 

 

 MCUといえば上述のブラックパンサーを以てフェーズ4は完結する模様。思えばこのフェーズではほとんどの作品で『エンドゲーム』が残した大きな爪痕を描きつつ、新しい時代への布石が残されました。いわゆる準備期間を終え、次なるフェーズ5では本格的に大きな戦いへと発展していくことでしょう。

 そして続くフェーズ6の情報も先日のコミコンにて発表されました。待望の『ファンタスティック・フォー』のリブートから始まるフェーズ6では、ついにアベンジャーズ」の名を冠した新作のタイトルも明かされ衝撃を受けました。

 

 

 

 アベンジャーズ ザ・カーン・ダイナシティ』&『アベンジャーズ シークレット・ウォーズ。「マルチバースサーガ」と名付けられたフェーズ4から6までの戦いの総決算となるであろう2作品に早速期待させられます。1作目のタイトルからして、クライマックスに戦うヴィラン征服者カーンであるのが確実という点にも興奮を覚えます。平行する宇宙をまるごと支配する強敵相手に、新たな世代のアベンジャーズがどう立ち向かっていくのか実に楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。