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2022年夏アニメ簡易感想 その9

 

 

 

p-bandai.jp

 

 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にてサプライズ登場を果たした2人のスパイダーマンの片方、ピーター2ことトビー・マグワイアスパイダーマンがついにフィギュアーツ化を果たしました。スパイダーマン知名度を確固たるものにしたサム・ライミ監督版のスパイディが、現代の技術で立体化されたことに驚きを隠せません。写真だけでも、映画のプロポーションがそのまま再現されていることが伝わってきます。マスクを取った素顔パーツも2個用意している*1ことからも、制作に気合が入っていることも伺えますね。

 またこのトビースパイディの商品名が「フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン」となっているのも興味深いです。映画の主役であるピーター1(トム・ホランド氏のスパイディ)と区別するために名付けられたものですが、「Friendly neighborhood」……すなわち「親愛なる隣人」というネーミングに思わずニヤリとさせられます。なるほどこれほどわかりやすい名称もないでしょうし、この名前を考えた人に拍手を送りたい気分です。

 彼に限らず他2人のスパイディのフィギュアーツも商品化予定とのこと。早く3人を並べて映画の集結シーンなどを再現してみたいものです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第119話「コハルとイーブイ しんかのきせき

 今回のアニポケは総集編。中でもコハルと彼女のイーブイのこれまでの旅路をまとめた特別編でした。本作3人目の主役であるコハルにスポットを当てているのでとても見やすかったです。前半と後半で異なる番組をやっている体でお送りしていたのもまた良き。

 前半はバリヤードとキクナが動画でコハルたちを見ていく内容に仕上がっていました。コハルが抱えている不透明な先行きへのモヤモヤを取り上げつつ、進化出来ないイーブイと共に様々な可能性に触れていく様子が振り返れて楽しかったです。バリヤードとキクナのコンビも結構面白かったですね。

 そして後半は以前も描かれたラジオ形式での振り返り。サクラギ博士のお便りが紹介される形で、親目線で成長していくコハルの姿を取り上げていったのが興味深かったですね。「子どもの進化は電光石火」という劇中の言葉通り、着実に一歩ずつを進んでいる少女の道行きを知れて良かったです。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(2期)

第3話「優勝候補」

 サニパ(Sunny Passion)に続く新たなライバル「ウィーン・マルガレーテ」が登場。中学生ながら自身に満ち溢れた立ち振る舞い、そして本作では初となるソロアイドルとして申し分ない実力に早速驚かされました。(バレエ要素を組み合わせたダンスが最高にここすきでした)どこか高圧的な態度なもののかのんの実力は認めていることもあり、悪い印象も個人的にはあまりなかったですね。わざわざ滑り台に登るお茶目な面もありますし……Liella!に発破をかけるライバルとしては良いインパクト残してくれたと思います。

 そんなウィーンにスクールアイドルフェスに敗れて意気消沈するかのんたちが、結ヶ丘の生徒の応援によって立ち上がる後半が今回何よりも素晴らしかったです。同学の仲間たちによって支えてもらう展開はシリーズではよくあることですが、「Liella!が自分たちの“スーパースター”」であることを伝えてくれたことにいつも以上に感動させられました。連敗の中で形のある結果ばかりにこだわりかけていたかのんたちが、「ファンの心」という最も大切なものを獲得していたことに気付いていく構成には舌を巻くばかり。そんなファンへの感謝も込めて「センターのない(みんなが主役の)ステージ」を披露したラストも含め、伝統の3話に相応しい神回でしたね。

 

 

Engage Kiss

第5話「うたかたの爪痕」

 こいつら交尾したんだ!!というキサラの心の叫びが聞こえてきそうな今回。悪魔に狙われるアヤノと彼女を守るシュウとの間に起きたまさかの展開に驚愕させられました。自分を置いてどこかへ行くシュウに対する複雑な想い、そして彼の抱えているものと真意を知った際の感情がない交ぜになり、彼との情事で爆発する光景に何とも言えない切なさとこそばゆさを覚えます。シュウを止められないとわかったうえで、それでも諦めない姿勢を見せ続ける彼女の強かな面にも見入ってしまいますね。

 対するキサラは完全に蚊帳の外でさらに可哀想になっていました。頭突きのシーンなどから、自分がシュウとアヤノの間に割って入れないことに対する怒りと悲しみが伝わってきましたね。情事の記憶を奪うやり方もやけくそ感マシマシで、見ていて一気に同情を寄せてしまいます。

 あとはシュウが戦っている理由や彼に情報を渡すものの存在などが明かされたパートが興味深かったです。父の汚名を雪ぐこと以上に、生きているかもしれない妹を探すシュウのひた向きさに胸打たれます。そんな彼に手を差し伸べてくれる三上刑事は純粋に良い人なのか、それとも……

 

 

リコリス・リコイル

第5話「So far, so good」

 さぁ一気に不穏になってきました。観光案内のはずが殺し屋への復讐に利用されそうになる展開、そしてそれすらもまた別の策略によるものだったというラストに衝撃が走りました。依頼してくれた松下さんが存在していなかったという事実にゾッとしたものを覚えますね。また依頼人のために一生懸命準備していた千束の想いが踏みにじられたような読後感に、憤りを感じずにはいられません。

 さらに千束の心臓が機械であるという意外な事実もさらっと明かされました。この人工心臓を授けてくれたアラン機関から受けた使命とは何なのか?千束は果たして何を期待されているのか?気になることは山積みになっていくばかりです。(恐らくは彼女をより強力な戦士に育て上げようとしているのでしょう)真島もリコリス抹殺に動き出したようですし、ここからさらにどす黒いものを見せられそうな予感がしますね。次回からで身構えてしまいそうなる回でした

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第88話「闇の衣」 

 前回の圧勝ムーブから一転、素顔を晒したミストバーンによる蹂躙劇が展開されてしまいました。バーンの部下でありながらバーンよりも強いという、まさかの裏ボス発言には原作で受けた衝撃を思い出しそうになりました。さっきまで活躍していたヒムがボロボロにされるなど、絶望感も凄まじかったです。

 それでもポップのメドローアなら何とかなるはず……と仲間たちが全力でサポートしてくれる展開が素敵でしたね。ポップの実力を信じて身を挺してくれる様子が見ていて実に気持ちがいいです。そのうえあのブロキ……ビーストくんもようやく重い腰を上げてくれるということでワクワクが止まりません。

(余談ですが、一方でダイとレオナはちょっと小休憩していたことにちょっと変な笑いが出てしまいました。まさか彼らがイチャイチャ一息ついている中とんでもないことが起こっているとは……

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第18話「ノムラトダマスの大予言」

 情報屋のくれたヒントに従いコロッセオに参加することになった今回は、遊飛の激しい感情の揺れ幅が描かれました。対戦相手の「ノムラトダマス」が仕掛けてくる「予言」に困惑させられるものの、コイントスをして以降調子づいていき逆転する遊飛のデュエルには唖然とするほかありません。精神攻撃のような盤外戦術にめっぽう弱く、いざ自分が有利になれば絶好調になる遊飛の不安定さに複雑な気分を抱きます。(どうでもよくなってコインで全てを決めようとするのはカードゲームのアニメとしてちょっとどうかと思いました)彼に関してはここから先の成長に期待したいですね。それはそれとしてレイプ目の遊飛が可愛い

 他には裏側表示による効果のリセットや懐かしの最終戦争のカードが使われるなど、デュエルパートも見どころが多かったです。ただ個人的にはそれ以上に、序盤にさらっと登場した「ヴィーナス・ガニ子」の登場に驚きましたね。前作の時点で宇宙人疑惑が向けられていた宇宙子シリーズですが、本作で宇宙人であることがほぼ確定したということでいいのでしょうか。ちょい役と見せかけて実は重要ポジションの可能性もあるので、ついつい気になってしまいます。

 

 

 スパイダーマンと言えば、映画の方も忘れてはいけません。MCUではスパイダーマンの新3部作の製作が予定されていますし、ソニー・ピクチャーズでも『ヴェノム』をはじめとしたスパイディ・ヴィランたちの活躍に胸が高鳴ります。まずは来年見られるであろう『スパイダーバース』の新作が楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:プレミアムバンダイ公式によると「肖像権をクリア」したとのこと。